• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作ショコラティエの恋の味

副島基也 カフェのオーナーショコラティエ 28歳
清野由樹 百貨店の販促課食品係 29歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

バーで声をかけてきた年下の男――彼は由輝が忘れられない味を作ったショコラティエ・副島基也だった。過去の恋を断ち切れず、そのアプローチを躱し続けていた由輝。だがある事件で自暴自棄になった夜、彼と一夜を共にしてしまい? 「ゆっくり口説く覚悟はしました」焦る自分に、あくまで真摯な基也。思わぬ形で始まった関係に戸惑いつつ、彼の濃密で甘やかな愛情に身も心も蕩かされていく。彼の傍は、心地がいい。そう感じ始めた矢先、元恋人の原から接触があって…!?

作品情報

作品名
ショコラティエの恋の味
著者
藍生有 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
大誠社
レーベル
LiLik文庫
発売日
ISBN
9784904835869
3.8

(75)

(14)

萌々

(40)

(18)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
16
得点
285
評価数
75
平均
3.8 / 5
神率
18.7%

レビュー投稿数16

甘いのを頂きました(≧▽≦)

甘く誠実な、待てのできる年下攻め様(☆▽☆)
めっちゃ好みでよかった~(人*´∀`)。*゚+


受け様は、デパートに勤めている由輝。
攻め様は、ショコラティエの基也。

由輝には、学生時代から付き合っていた彼氏がいたのだけど、結婚するから、と唐突に報告され。
3年経ったら別れるから待っていて、なんて勝手な事を言われ、それでも好きでその言葉に縋り、縛られている由輝。
ともかくまぁ、自己チューで最低な元カレですよヽ(`Д´)ノ

そんな由輝に一目惚れして、行きつけのバーにてアプローチしていた基也と、躱していた由輝だけど、デパートの催事の為、由輝は基也のチョコレートショップへ出店要請することになり、2人はバー以外で言葉を交わすことに。

自分の仕事に対して、誇りと愛情を持っている2人の有り様が、とてもよかったです。

もうね~、基也がデキた攻め様。
誠実にゆっくりと、確かな気持ちを築こうとしていて。
由輝のことを、身も心もめっちゃ甘く蕩けさせてくれてるし(*^^*)
いい男だわ〜\(^o^)/
基也の作るチョコレートがとっても美味しそうで、確実にチョコレートが食べたくなりますね。

由輝と元カレとの別れ話の際では、基也の甘いだけではないオスの顔も見せてもらえました。
独占欲強めなのもハナマルです(*^^*)


イラストは笠井あゆみ先生。
一つ一つのイラストが、美しいし、お話にピッタリ!
基也からバックハグ&デコチューされて蕩けてる由輝とか、すっぽり抱きしめられてるのとか。
素晴らしすぎまする〜✧◝(⁰▿⁰)◜✧

2

攻めが超魅力的。だけど受けには魅力を感じなかった……

才能豊かな新進気鋭のショコラティエ。
受けにかつて一目惚れし、ずっとずーっと見てました、大好きです、とストレートに伝えてくるけれど、送り狼にはならない節度も持っていて、待ても我慢もできちゃうお利口ワンコ。
そして甘やかしたがりで、恋人を溺愛したいタイプ。

もうこれでもかと甘〜くアプローチしてくれるんですよー。
こりゃ惚れるしかないというような誠実なアプローチのオンパレード。
文句なしにいい男。しかも年下ワンコならではの可愛さもある。

だけど、元彼に未練がある受けはなかなか心を切り替えることができず……
というのも付き合ってた男から「とりあえず同僚と結婚して3年経ったら離婚するから、俺のこと待ってて」と言われ、不倫はゴメンだと自ら別れを選んだけれど、心の奥底では3年経ったら迎えにきてくれる……という望みを捨てきれないでいたから。

元彼は結婚生活を続けながらも「3年経ったら戻ってくるオレ」アピをし続けているくせに、陰では着々と家を建てたり、子供を作っていたり……というクズ。
さすがにそれを知って愕然とするけど、なかなか吹っ切れず……

私だったらとっとと捨てるわ、あんな男としか言えない……。
思い悩む時間も勿体ないというか。

めっちゃ体の相性が良かったわけでもなさそうだし、人目を気にして二人きりで出かけることもなかったみたいだし……。
多分「初めての恋人」という思い入れフィルターがかかりまくっていたんだとしか思えない。
ちっとも良いところが見つからないんだもん。
そして食器棚の奥に未だしまい込んだ元彼のマグカップの件を読みながら、受けは断捨離とか超苦手そうだなぁと思いました。(私なら真っ先に捨てるので)

そして元彼に呼び出された際。
絶対に部屋で二人きりにならないと攻めと約束をしたにも関わらず、タクシーに同乗し、自宅玄関を開けてやり、家に入ることを許可する受けには心底イラーっ。
結局、元彼をここまでつけあがらせてしまったのは受けなんだなと思いました。
元彼も多分、彼なりに受けが好きだったのは事実なんだと思う。
だけど付き合ってるうちに、受けが何でも許してくれるので自己中さが増長しちゃったんだと思う。

ショコラティエが一生懸命お仕事してるので、チョコがさほど好きでもない私ですらチョコ食べたいなぁと思ってしまったので、チョコ大好きな人は絶対に一箱用意してから読むことをお勧めします。

あと元彼に返すつもりで持ち歩いてたはずの時計が、受け自宅の引き出しから出てきたところには目が点。
イリュージョン?

3

今度から私も二口でショコラを食べようと思いました。



電子書籍で購入。挿絵はなし。

元恋人・原が世間体のためにと結婚してしまって2年。3年待ってほしいと言われ、律義に待っている百貨店販売促進課の清野由輝(受け)。
元恋人に未練があるのを知っていながら、由輝に一目ぼれし、アプローチを続けるショコラティエの副島基也(攻め)。

恋人が忘れられなくて、待っていてという言葉に縋ってしまっていた由輝が、基也と一緒に仕事に取り組むことで、恋人から離れられなかった心が少しずつ基也の方に向いていく様子がよくわかりました。
不倫は嫌だと一応別れたとはいえ、律義に待っている由輝が気の毒だし、馬鹿だと思うしで複雑な気持ちでした。世間体のために結婚したという実績を作りたいだけなら、3年も必要なのかとも思ったし、3年も一緒にいたら嫌いな相手ならともかく、情も沸くだろうし子供もできるかもしれない。その辺りをはっきりさせるのを怖がってうやむやにしたままま2年も待っている由輝が全く理解できませんでした。本当にもったいない2年間。
でも、予想通り、偶然見かけた原が絶対離婚しないだろうという事実に打ちのめされます。

基也は、由輝の仕事を受けるからと何かを要求することもなく、原とのことを邪魔することもなく、アプローチだけは続ける態度はすごくフェアで良かったし、自暴自棄になった由輝から誘われた時も弱ったところをつけ込むのはと躊躇するのも好感が持てました。恋人から振られる理由が構いすぎてうざいといわれるのも、抱きしめられて安心したいのに強引な男に好き勝手されていた由輝にはぴったりだと思いました。

ただ、原とちゃんと話をしようとしたときに、店で会うこと・二人きりにならないことを忠告されていたのに、相手の強引な行動に流されてしまうところとか、逃げられないとわかったときにあっさり諦めてしまう由輝の態度にはいらいらしました。
相手は二人きりになればうまくごまかせると完全に舐めてる態度なのに、相手が先に乗ったタクシーに同乗するとか理解できない。約束は店だったのだし、無視して店に戻ればいいだけだし、部屋まで行ったとしても鍵を開けなければいいだけだと思うのに、強引な男だから仕方ないって由輝が甘やかした結果がこの最低男が出来上がった原因の一つなのではと疑ってしまいました。体格差で逃げら
れないとわかってももうちょっと足掻いてほしかったし、あんな屑に振り回されて気の毒だと思う反面、もうちょっと自分を強く持ってほしかった。基也が間に合わなかったら、基也のことも諦めたんだろうか。
でも、普段は客同士のことには介入しないバーのママが自暴自棄になった由輝が変な男にお持ち帰りされないよう気を使ったり、最低な男を早く諦めさせたくて、基也が恋人に立候補したときは人となりをチェックしたうえで由輝に紹介するなど、由輝は愛されてるなーと思いました。
きっと、普段の性格もいい人だったんでしょうね。


そして、原は由輝に何を求めていたのかのかわかりませんでした。都合のいい恋人をキープしておきたかっただけなのか、裏切ったのならせめてちゃんと手を放してあげたらよかったのに。最後はちゃんと話をしないまま、なし崩し的にセックスしてごまかそうとしていたし、その後も話は聞かないまま終了だったので結局この男がなにを考えていたのかわからないままでした。一応この男がどういう考えだったのか知りたかったです。本当にただの屑だったのか、本当に何か考えがあったのか。何か考えがあったとしても最低男だってことには変わりないのですが。


やっと、過去の恋に決着をつけることができて本当に良かったです。
そのことによって、由輝が新しいことに挑戦する勇気も持てたし、停滞していた2年間貯めていた経験をこれからに活かしてほしいです。そして、今までの分まで基也に甘やかされるといいと思いました。

仕事のトラブルもあり、元カレとのいざこざありと王道な話でしたが、疲れた脳には優しい話だったと思いました。
ただ、話が短めというのもあってか、それほど溺愛という感じではなかったな。
もっともっと世話を焼いてもらうシーンがあってもよかったし、新しい部署への挑戦がどうなったかとかもう少し先が読みたかったです。

4

虫歯になりそう…(*´Д`*)

糖度が欲しい時に読み返す一冊です。
私は受けを溺愛して甘やかす攻めの設定が大好きなんですが、私同様そのタイプがお好みの方はドンピシャな攻め様です(*´∀`*)

しかし個人的には、受け・由樹に少しイライラしました。
別れた男の「三年待ってくれ」の言葉を心の奥底で信じるなんて、どっかの演歌か!って…(ー ー;)
あんなクズ男のために…健気すぎて、かえって由樹の踏ん切りの悪さがもどかしかったです。

そんな由樹と身体の関係からはじまった基也は、欠点なんて無いんじゃ?と思うスパダリ具合(笑)
仕事もできて穏やかで優しく、Hの時は少々強引、そして何よりあの甘やかしっぷりがたまらない。
年下のワンコっぽさもありつつ懐は深いし、そりゃ凝り固まった由樹も溶かされるってもんです(〃ω〃)

イラストも笠井先生でエロく、糖分補給にはもってこいな作品だと思います。

1

まさにチョコのような…

デパ地下のプリンスと呼ばれる由輝が
多くのお客様へ足を運んでいただけるよう日々頑張る中で
息抜きできるのが行きつけのゲイバー。
そこでずっと口説いてくる年下の男・基也はショコラティエで
由輝とは真逆のがっしりした見た目とやわらかい笑顔を見せる好青年です。
「ゆっくり口説きます」と決して無理強いをしない彼に好感を持ちつつ
忘れられない恋を抱えていて…。

百貨店の販売促進課食品係と聞くとあまりピンと来ませんが
催事場で行われる北海道物産展等、でイメージがとても湧きやすかったです。
美麗な笠井さんのイラストでテンションも上がりました!

由輝は仕事をきっちりこなして上司の期待にも応えられる、
とてもスマートな社会人ですが
恋愛事情は元カレの原に心を縛られたままのギャップが
ある意味魅力を引き立てていたような気がします。
そんな由輝を優しく包むように接してくれる基也、
年下だけど懐が深くて安心して身を委ねられそうで
何も問題ないから早く付き合ってしまえばいいのにと思ってしまいましたww
まだ付き合っていない段階で一緒に仕事をするうえで
「公私混同はしない」と宣言した基也が男前でしたし
結果もきっちり出せるとか惚れないわけがない!
大人の男が好みだった由輝もそりゃ落ちる。

元カレの原は、わかりやすい嘘をついていたのに
頭ではわかっていてもつい信じてしまう由輝が可哀想…。
やっぱり初めての相手は特別でしょうけど、
ああいう奴はガツンと引導渡してやらないとね!!

とにかく基也の優しさが沁みます。これに尽きます!!!
Hも甘くてこちらまで溶けそうでしたww
奇抜な設定ではないので安心して読めますし
読後に暖かい気持ちになれるので
萌ですが萌×2寄りです!

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP