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表題作むくわれたいな。

小田篤杜
従兄弟の高校の音楽非常勤講師
水村辰彦
人見知りでヘタレな高校生

その他の収録作品

  • いとこ同士は鴨の味
  • 清田くんもむくわれたい。(描き下ろし)
  • そして、まったり。(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

辰彦が落ち込んだときにいつも優しい優しいピアノを弾いてくれる従兄弟の篤杜。好きになってしまったけど、篤杜は従兄弟で教師で・・・!?
(出版社より)

作品情報

作品名
むくわれたいな。
著者
平喜多ゆや 
作画
平喜多ゆや 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344821095
3.8

(34)

(12)

萌々

(12)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
128
評価数
34
平均
3.8 / 5
神率
35.3%

レビュー投稿数7

隅々まで癒される優しいふたり

はあああああ。
好き。

平喜多さんの作品を読むとどうしてこんなにも穏やかな気持ちになれるのでしょうか。

いとこ同士。
同性同士。
学校の先生と生徒。

困難しかないふたりなのに、焦れたり辛くなったり苦しくなり過ぎたりすることなく、穏やかな気持ちで読み進められるのは、まさに人物描写の匠・平喜多ゆや先生ならではのマジックだと思うのです。

当て馬的存在も出てきます。
ただその子たちも優しい。
そして何よりもポイントが高いのは「大人である篤杜の気持ちと覚悟が揺るぎない」ということでしょうか。
自分の気持ちを受け入れることに悩まない、自分のスタンスに迷いがない。
BLで何が焦れるって、自分の気持ちに気付いた登場人物がその気持ちを否定したり、相手も同じ気持ちだと分かったら2人分の気持ちを否定したりという「気持ちの否定」ではないでしょうか。
それが良いスパイスになる作品もあるけれど、平喜多さんの場合は既に作画で作り上げられたほんわかした温かい雰囲気の影響が大きいのでそういうスパイスは似合わない気がします。
そしておそらく平喜多さん自身もそれをご存知で、そういう方向には進まない。
焦れない、だがそれがいい。

そんなわけで年の離れたいとこ同士のふたりが結ばれるまでを描いた本作。
現在進行形の時間軸の中に辰彦が生まれたときからの回想や、幼いときの出来事が絶妙に組み込まれていて、篤杜にとって辰彦がどういう存在か、辰彦にとっても篤杜がどれだけ大きな存在かがしっかり伝わってくるので、まるで昔からよく知っている2人の話を読んでいるような気分になります。
完全に身内目線、もはや篤杜の姉目線です。

きっと平喜多さんの作画じゃなかったら、同じ気持ちでは読めなかったと思うのです。
辰彦はぼんやりして見開いてなくても大きな目で、ちょっと下膨れで背も小さくて、ショタというほどではないけれど幼い印象があって、篤杜は「学校マジック」で一部のJKを虜にしそうなレベルの、一般社会だったら10人並みを少し上回るくらいのビジュアル。
「ふつうにいたら目を引くタイプではない」2人です。
ショタジャンルの作家さんが描いたら、辰彦は「学校中の女子より可愛い」キラキラしたお姫さまになってしまって、無垢な幼さよりあざとさが前面に出てしまうだろうし、イケメンは誰が見てもイケメンに見える作家さんが描いたら、篤杜は学校中の教師や生徒、父兄にまで狙われる魔性の教師になってしまって、「生まれたときから辰彦が大切」というブレない軸が周囲に掻き消されてしまう気がします。さらに「誰もが惚れる王子に幼少期から選ばれ、愛されている受け」という不要な付加価値までついてしまう。そういう特別感はいらない作品なのです。どこにでもいそうなひとたちが、真剣に恋をする。それがいいのです。
辰彦はぽやぽやしていても現代っ子っぽい言葉遣いはするし、これまでに何度も報われない恋をしてきているので決して完全に「おぼこい子」ではないのですが、この作画だからこそのほんわかあったかい雰囲気が本当に良いです。

毎度のことながら長くなりましたが。
本編は基本的に辰彦目線ではあるけれど、篤杜目線も混じっていて、過不足なく2人の気持ちを知ることができます。
さらに描き下ろしで篤杜の気持ちをよりじっくりと堪能できるので、溺愛系攻めが好きな方にはたまらない構成に仕上がっています。
そして当て馬風だった清田くんも描き下ろしで匂わせ救済までしてくれて、最後は大学生になった辰彦まで登場するという、大盤振る舞いないとこもの。
まだ読んでいない方は、ぜひ親戚目線でお楽しみください。

0

ふわっと優しい気持ちになれるから好き

まるまる一冊同じカプ(いとこ同士)を描いたお話です。

ほわっとした平喜多さんらしい絵柄にあったほのぼのかつ、丁寧に気持ちが綴られているお話です。
幼い頃の辰彦を慰めるために、「辰彦が泣き止んでまた元気に学校へいけますように」とピアノを弾いて頭を撫で撫でしてくれた従兄弟のあっちゃん。
先生フェチでいろんな先生に恋をしては告白する勇気もなく失恋してばかりの辰彦が「いい加減報われたい。好きなひとに好きになってもらえっかな。」と呟くんだけど、それを聞いて「いつまでもシャイで傷心な辰彦にすてきな恋が訪れますように」とピアノを弾きながら昔と同様に慰めてくれる。
これが何ともほわっと陽だまりのような暖かさに満ちていて、それだけであっちゃんへの好感度増し増し。

あっちゃんは昔から辰彦の事が好き。だけど自分の気持ちはいつも後回し。
そんなあっちゃんが「両思いになれるかは別として 辰彦のこと好きって思ってる人 きっと近くにいると思うぞ。」と言う…切ない。辰彦には「なんだよそれ」と一蹴されちゃうのだけど。

「いい加減報われたい」とこぼしていたのは辰彦だけど、辰彦のそれまでの恋って先生に対する憧れが入り混じったようなふわふわ淡いもので実に子どもっぽいもの。
「むくわれたいな」と願い続けてきたのは間違いなくあっちゃんで、だけど「いとこのあっちゃん」であり続けなくてはいけないと自制していた彼が聞かせた心臓の鼓動、そして「愛してる」という言葉。
思いが通じ合うシーンとして、すごく好きです。

辰彦の事が好きだという清田くん、小田先生に告白しようとした女子学生、西森先生と元教え子だという奥様、いろんな恋が登場して全てむくわれるわけじゃないけれど出てくる人がみな心優しくて読んでてあったかい気分になります。

【いとこ同士は鴨の味】は攻め・あっちゃん視点で綴られていてどれだけ辰彦を愛おしく、欲しているのかが伝わってきて好き。

1

むくわれたいのは誰?

いつも先生を好きになっては失恋してる高校生の辰彦と、そんな辰彦を子供の頃から見守っていた従兄の篤杜の、むくわれたい恋のお話です。

辰彦がいつも失恋した時や悲しい時に慰めてくれたのは、従兄の篤杜でした。そんな篤杜は、辰彦の高校の教師をしています。
そんなある日、辰彦は友達に、篤杜が眠っている辰彦にキスしていたんじゃないかと言ってくるのです。その様子を想像してから、篤杜を意識するようになる辰彦。

じれったい程ゆっくり進む関係に萌えます。ところどころで見える、辰彦への篤杜の切ない気持ちが伝わってきて、読んでて切なくなります。苦しい胸の内を姉ちゃんに相談してる場面では、本当に辛いんだろうな~と。無事に結ばれた時には、一緒に嬉しくなります。

一番むくわれたかったのは、長年片思いしてた篤杜だったんだろうな~と思います。篤杜の溺愛と葛藤にキュンキュンできる1冊です。
どこかで、辰彦に失恋した友達の清田くんもむくわれててほしいな~と思います。

1

むくわれていますw

ハピエンじゃないと消化不良になってしまうのは勿論ですが、
こちらの作品は読後とてつもなく優しい気持ちになれます。

私は普段、BLにほのぼのを求めないんですが
平喜多さんの作風は、本当にほのぼの…♪
絵柄もセリフも、優しさに満ち溢れています。
宮城ご出身の宮城でお育ち、っていうのが表れているのかもしれません。
…お赤飯は初めてHした時にでも食べるものじゃないはずですがw
宮城のお赤飯も甘いのかな?
私の地方では甘いです。
ごま塩オンリーが普通の方々はきっとびっくりするかも!

それはさておき、
担任と生徒ではないけれど、先生と生徒であり
仲良しのいとこ同士の関係が
壊れてしまうけど、また新しい何かが始まる、
甘酸っぱい感じが素敵でした♪
あと、ピアノ弾ける男性って、やっぱりいいなーなんて。
それプラス、篤杜の大人の忍耐力には脱帽です。
ずっと惚れてる辰彦を高校生だからといって抱かずにいられるなんて!
辰彦も「あっちゃんをイケナイ教師にするわけにはいかない」
と思うんですけど。
可愛らしいなぁ。

えっちいシーンが少ないのですが
愛に溢れていて幸せな気持ちになれました!

もう、平喜多さんは作家買い決定。

4

鴨の味ねえ…なるほど

あらすじを読んで依田さんの『愛の深さは膝くらい』みたいかなと思ったのですが、もっとこう真面目というか、いやでもふふっと笑えるとこもあるので硬い感じでもないんですが、どういえばいいのか。
ジャンルは「両片思い我慢攻め」です(笑)

篤杜(あつもり)と辰彦は年の差のある従兄弟で幼馴染。
幼い頃からいやなことがあると、必ず篤杜の家へ逃げこんでいた辰彦だったが、それは高校生になっても同じ。
辰彦の通う高校の非常勤教師として働く篤杜は、辰彦に対しての想いをひたすら抑えこみ、仲の良い年上の従兄弟を貫こうとしている。
片や辰彦は、篤杜への恋心をまったく自覚していない。
この焦れ焦れ具合がなんともたまりません。
ぽやっとして覇気のない辰彦のことを、好きになれるか不安だったけど、あ、私がね。まあそこは好みもあるわけですしね、なんかちょっとほっとけない感じがあるんですかね。庇護欲をそそるというね。男子高校生だのに。いいなあ羨ましい(`∞´)ギリッ
現在の辰彦は高校生なのですが、ちょくちょく挟まれる子供の頃の思い出話の中のチビ辰の可愛いことったら、これがいけないのです。可愛すぎて。高校生辰彦が霞む(笑)
カバー下までチビ辰の魅力満載です。こりゃもう篤杜が「俺の辰彦」ってなるよねと納得の殺傷能力のある可愛さです。

可愛いといえば、辰彦の隣の席の清田君。彼のお話も一話用意されていて嬉しかったのですが、これ結局どういうことなんだろう。彼も「鴨の味」なんでしょうか。
語りは大人の清田君で、当時を振り返って的なお話なのに、オチが見えなかったのが残念でした。どこかで読ませてほしい~!

1

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