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自分の気持ちに正直になれ。気持ちいいんだろう?
たまたまかもしれませんが
893な見た目だけど優しい攻め×
自己肯定感がめちゃくちゃ低くて酒で乱れる受け
ひとつ前に読んだ朝香先生もこの組み合わせで、
おっ、朝香先生の好きなパターンなのかな?
と思いつつ、あっという間に読了。
宇佐美のイジイジがなかなかひどくて
読んでいる私は「イーーー!」ってなったけど
ありのまま受け止める駿河の大きさよ。
あれだけ下を向いていたウサ耳が最後には
ピョンと立って、これから前向きに頑張る宇佐美と
その横に並ぶ駿河も読みたいなと思ったのでした♡
そしてこの頃のあみ先生の絵も好き!
いやはや、素面と酔った時のギャップが激しい受け様で、愉快なことになってました。
受け様は、うじうじネガティブな宇佐美。
普段は「でも」「僕なんか」とか、イラッとするくらいめんどくさいんだけど、酔うとストッパーが外れ、怖ものなしな絡み酒&誘い酒(^_^;)
酔って大胆になった宇佐美が怖そうな人とトラブルになったとこを助けてくれたのが、攻め様の駿河。
強面で口も悪く、どう見てもその筋の人っぼい。
知り合い、話す内容、どれをとってもその筋の人だ:( ;˙꒳˙;):
そんな駿河相手にビビりながら同居するとこになる宇佐美。
2人が少しずつ距離を縮めていく姿や、駿河の嫉妬とか、にまにまです。
特に、盛大な誤解で家出した宇佐美の危機に駆けつけた駿河の気持ちを妄想したら、めっちゃ萌える(≧∇≦)
自己評価の低い宇佐美が、やっと自分の得意なこと、好きなことを見つけて、自分に自信が持てるようになったのが気持ちよかったです。
イラストは小山田あみ先生。
いろいろ素敵なんですが、ラストの優しいキスシーンのイラストが幸せそうで好きだなぁ。
それと「駿河先生満たされるの図」がめっちゃキュート(*^^*)
コメディ仕立て&エンタメ感満載の作者様代表的作品。
卑屈な受けもキャラによりけりですが、エンタメ色が全面に出ている本作には、ストーリーそのものにのまれるような勢いがあります。キャラ属性にも必然性を感じるし、エロの分量にしても全体的に色々と調整がとれているんだなとしか思えない、みたいな。
受けの宇佐見は普段は消極的で後ろ向きなくせに、酒を飲むと大胆で無敵になる。しかも、エッチにもなるので、チンピラに絡まれた彼を保護した駿河がムラムラするのも仕方がない。あまつさえ、飲ませてその気にさせているようなフシも…
ヤクザな男と同居生活をするハメになった宇佐見がウジウジ卑屈なのは、彼の不幸体質、家族構成、性指向など納得な根拠があります。普段はストレスを抑圧しているけれど、アルコールが入るとタガが外れてめちゃくちゃ人格が豹変するのね笑。
しかも思い込みが激しい…。
駿河をヤクザだと思い込んでいたからこそ、同居生活が続いたわけなので、結果的にラッキーだったのかも?
最終的に仏像に救われるオチも秀逸で、難しいことは考えずに楽しく読める、エンタメ系ラブストーリーです。
この作品で作家様におちました。
『姐さん』で「トンチキではなくコメディですが」と教えていただいた2冊目。初読み作家さんです。
こちらも『荒み続けている私の今の気分を癒してくれるお話』でした。
こういうことがあると「ちるちる、素晴らしいッ!ありがとうありがとう!」と、2階の窓を開けて叫びたくなります。
受けさんの宇佐美はとにもかくにも運が悪い男なんです。
努めていた会社が突然倒産。社長が雲隠れしちゃっているので失業保険も下りるかどうか解らないだけでなく、つい先日まで骨折して入院していた為、蓄えがない(その骨折の理由が『駅の階段で空き缶を踏んで階段から転げ落ちた』というものなんですよ。本当に運が悪い)。ゲイばれしてから折り合いが悪いため実家には頼れず、やけっぱちになって、とことん飲酒しちゃうんですね。普段は酒癖の悪さからセーブしているのに。案の定、でろんでろんになっちゃって、挙げ句の果てには路上でチンピラに絡まれて、刃傷沙汰になっちゃったところを助けてくれたのが、いかにもその筋の人という駿河。駿河に恐喝され続ける人生を想像しちゃった宇佐美は、もともと人生に絶望しちゃった所為もあり『殺してくれ』モードになっちゃいます。「そういう事ならうちに居て家事をやれ」と命令され、話の途中にゲイであることもばれちゃって「何も出来ないなら楽しませろ」とばかり、見事に喰われちゃって……
と、いう感じで始まるお話なのですが、とにもかくにも宇佐美のマイナス思考が半端ない。
掃除の途中に観音様の置物を壊しては「とんでもない制裁を受けるのではないか」と思うのはまだしも、駿河が無理無体を言わない人間だと解ってからも「どうせ自分は性欲処理の相手」と思ったりするのを読んでいると「あのさぁ、悪い方に、悪い方にしか考えないから、悪い運しか巡って来ないんだよ」と思ってしまいました。
でも、このお話の凄いのは、こんな感じの宇佐美が『嫌な奴』に感じられない処なんです。
ウジウジしているし、何の気なしに言った言葉尻を捉えて自分を卑下する思考に入っちゃう様な人は、正直に言って鬱陶しいはずなのですが……なんか、可愛いんですよね。いじらしく感じてしまう。
時折、酔っ払って本音吐きまくりモードになっちゃうからでしょうか?
でも、こっちも本当なら鬱陶しいはずなんだよなぁ……リアル人生なら、酔っ払って『かまってちゃん』の甘えん坊(色気あり)になる知人なんて持ちたくないんですけれどもね。
宇佐美が自分や他人を誤魔化す為に嘘をつかないのが良かったのかも。
彼は『隠す』けれども、騙したり、誤魔化したりしないんです。
そして、作った夕飯を駿河に「旨い」と言ってもらうために激しく努力する。
こういう真っ直ぐなところがあるから、大団円に拍手出来たのだと思います。
やっぱり、頑張った人が報われる話は良いですよね。
自分も「もうちょっと頑張るか……」という気分になれます。
さて、読んでいれば駿河がヤクザでないことはすぐに解るのですが『じゃあ一体何の職業なのか』というのが、ずーっと気になっていまして。
電話で『〇〇組』と言ってるからには「きっとあの仕事に違いない」と勝手に思っていた職業があったのですが……見事に外れました。
駿河の職業宛てクイズに正解を出すのは、結構大変ですよ。
未読の方、是非、挑戦してみてください。
アダ名萌えだということに気づきました。
しかも、ウサギ限定です。
こちらの作品では攻めが受けを『ウサ耳』と呼びます。
他の作家さんの作品では『うさこ』呼びに反応したわたし。
思いっきり筆者さんの狙いに嵌められております。
スピンオフの方を先に読んでしまいましたが、個人的には本作の方が好き!面白い!と感じました。
多分、攻め受けのキャラがこちらの方が好みだからだと思います。
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受けは、とことん運から見離された宇佐美。
普段はオドオドした臆病な性格にもかかわらず、酒癖が壊滅的に悪い。
攻めは強面で粗雑な、駿河。
極道映画をこよなく愛する、獣医さんです。
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俺様攻めは苦手です。
が、こちらの駿河、まさに俺様傲慢系でありながら真が通った男前。
「努力もしないで卑屈になるな」と宇佐美へ一喝する様も男臭くてたまりません。
俺の思う通りにしろ!というような種類の俺様ではないですね。
駿河がまるで猫の子でも拾うように宇佐美をマンションへ住まわせ家事をさせと、なんだか新婚さんのような甘さですが、それが甘く感じないのはやはりネガティブ思考の宇佐美が駿河を極道だとずっと勘違いしているからですね。
確かに言動やら外見やらはそんな感じかもしれませんが、こんな人の良い極道いないよなあ(苦笑
視点は終始、宇佐美。
ネガティブ全開、ウジウジ系の視点なのでどうかなーと思いましたが、ストーリー自体に暗さがなくコメディタッチなのでそのネガティブ思考自体も笑えます。
おいおい、どの思考迷路に入っちゃったの?と。
それに駿河の方も、宇佐美には通じていませんでしたが他の男へ嫉妬全開なのがひじょうに微笑ましかったです。
その嫉妬方向や解決方法はもちろん体に…というワイルド系です(笑
ガッシュ文庫さんのカバー裏のお楽しみも健在です。
ペーパーなどはもらえないこともありますが、これは絶対読めますのでとてもありがたい仕様ですね!