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ガテン系溶接アーティスト×小動物系青年の、弱肉強食トラブルLOVEコメディv
主人公悟くんがとにかくネガディブ。
彼のこの性格に付いてこられるか、
全くダメかで評価が分かれる作品かと。
それと、攻め様のハエw
基本私は
カッコイイスマートなスパダリ攻が好きなので、
鬼塚さんは範囲外なんですけどね……
しかしそんな鬼塚さんさえ
やたら格好良くしてしまうのが中原マジック!
そして、なによりこの作品のネックは、
やはり主人公悟のネガティブさ。
私自身は、
怖いことにこの悟のネガティブな感じ、
実によくわかってしまうのです……
何事もまずは悪い結果から考えて、
自分の気持ちを守るように身構える。
なので悟の気持ちはとても良くわかります!
そんな私でも、悟の妄想に付いていくのは
なかなか大変だったので、
普通の人にはさらにハードルが高かったのでは⁉
しかしこの悟くん、こんな性格ですが
頑張り屋さんで嫌味のないいい子なのです。
鬼塚さんでなくても、
ついつい助けてあげたくなる!
物語はそんな悟くん(とお兄さん)の成長記でもあるような。
BLドリームを盛り込みつつも、
相変わらずちょっとミステリアスで、
最後はほろっとしてしまう、
中原さんらしい一作。
悟の妄想に大袈裟だなぁとくすっとしつつ、
評価は「萌×1」で!
おっさん攻め最高です!しかも40代×20代ですよ~。この年の差がたまりません。
とにかく鬼塚の思い切りの良い性格のお陰でラブに発展するまでは割とトントン拍子。
葉山の幼い頃のひと夏の思い出のエピソードも良いですね。葉山と鬼塚の間により一層お互いに対する強い想いが感じられます。
公園の青姦カットはちょと残念でしたが(笑)
葉山の事を昔会った小学生だと知りながらも、なんのためらいもなく手を出す鬼塚が素敵。
葉山を助ける時の決まり文句「俺のプッシーちゃん」にも愛があります。二人の関係をまるで隠そうともしない様子が清々しい!
後半の展開も面白かったです。葉山の兄も辛かったんでしょうね…でも両親や旅館の人達はみんな良い人みたいで安心できます。
葉山が鬼塚に背中を押されて兄に正直にぶつかっていく姿に感動!
兄の本性にいち早く気づいた鬼塚は流石ですね~。
あと意外とエッチシーンは多め。鬼塚のびんびん発言が(笑)
つくづく葉山は鬼塚に愛されてるな~。エッチシーンはどれも萌えでした!
押しの強いおっさん攻め、かつ二人の年の差がすごくツボな作品でした。
帯『飯、旨かったぞ。―今度はお前を美味しく喰ってやる』
面白かったーー!!
老舗旅館の次男で、今は東京でフリーターをしてる葉山〔受〕は不幸体質&ネガティブ思考な青年。
そんな彼が、ゴミ捨て場で行き倒れていた男・鬼塚〔攻〕を拾ってしまい、そしてアパートに居つかれてしまうのであります。
もうねー、葉山のネガティブ思考というよりネガティブ妄想の激しさっぷりがおもろかった!
え、一気にマグロ漁船に乗せられて海に落ちて死ぬまで思考が行っちゃうとかもうおもろすぎる~~!
鬼塚に居候されたあげくに、ゲイだと勘違いされて抱かれてしまう葉山。
しかし鬼塚は実は溶接アートな芸術家で、しかもまだ葉山が幼い頃に出会った事のある相手だったのですね。
旅館の跡継ぎである兄が、鬼塚の個展を旅館で開きたいと告げてきた所から話は急展開をみせます。
鬼塚の男前なオッサンっぷりと、葉山の超ネガティブ思考なカップルに、兄の目論見が絡んでくる。
最終的に兄が本当の悪人で無かったってとこも良かった。
サクサク読める面白さで堪能しました、いやーー楽しかった!
ここまで妄想炸裂系なネガティブさだと、これはネタとして笑えって事だよね、、
小説のキャラ付けとしては悟にしても鬼塚にしても、悟のお兄ちゃんの忠にしても、なかなかクッキリしっかり味が付いていて、おもしろいとは思う。
でも、なんというか、お話の展開があまりにもツルッと都合よすぎて、
えーと……
な、感じ。
「ハエがたかっても魅力的なオヤジ」が、ただの自分勝手な傲慢男のようでいて、実はヒーローだった。
なんて素敵!
まあ、それはそれでいいけど。
オヤジ好きを思う存分発散できてよかったね。
でも、私はノリきれなかった。
私、絶対悟みたいな子を虐めるタイプだと思う。
まさか蠅のたかるオヤジに、萌えたり惚れたりする日がこようとは!
世も末なのか私が末期なのか、はたまた中原さんのオヤジ愛が絶大なのか(笑)
鬼塚が汚いんだけどカッコイイのですよ!
けど、私だったら絶対絶対、こんなオヤジがゴミ捨て場に落ちてても目を合わせないし、万が一目が合っても絶対ダッシュで逃げますね。
家に連れて帰るなんて冗談じゃないっ!!!
そんで、ここで連れて帰っちゃうのが、受けの悟なんですよ。
「グルグル」「後ろ向き」「被害妄想」
苦手なワードのオンパレードなんだけど!
でもでも、この悟の「被害妄想」は、一味違います。
コンビニでレジのバイトをしてるんですが、ちょっと強面のお兄さんが並んだだけで「モタモタしたら殺される。打ち間違いでもしようものなら八つ裂きにされる」とビクビク。
挙句妄想にビビッて手が震えてレジが遅くて、結局怒ってもいなかった相手をキッチリ怒らせてしまうという悪循環。
鬼塚を拾ったのも、「ここで見捨てたら、後ろ向いた瞬間にこのヤクザが立ち上がって、舎弟に連絡して、家に押しかけてこられて、拉致られてボコられて、沈められるかマグロ漁船に乗せられるか…」と恐ろしくなっちゃったからっていうんだから筋金入りです。
(本が手元に無くて記憶なので色々間違ってるかもですが、要はこんな突拍子もない暴走妄想ってことです)
ここまで被害妄想が大暴走してくれたら、いくら「グルグル」が苦手な私でも、もう「天晴れ!」以外の言葉がありませんよ(笑)
そんな感じでとっても楽しく読んでたんですが、後半「被害妄想」になった理由が明かされ、ちょっとビックリ。
理由があったんだっ!!!
それはもう悟の性格だとすっかり受け入れていたから、理由そのものよりも理由があったってことに本当に驚きました。
そして、悟に惚れ直しました。
無自覚なトラウマなんですが、被害妄想になっちゃうくらいのトラウマに対して無自覚ってことが愛しい。
どんだけ性格良いんだよっ><
人を疑う、憎む、ってことをちゃんと避けて、自分なりに自己防衛しながら、それでもちゃんと幸せに人を愛して生きているってことに、ホントにじ~んとしました。
最初は鬼塚のあまりの汚さが衝撃的でしたが、読めば読むほど悟が愛しく、とっても魅力的な2人でした。
2人の関係についてはちょっとご都合主義に過ぎるかなって気もするし、「ずっと好きだった」ってのも「うっそだぁ~」って思うんですけど、そんなのどうでもいいってくらい楽しみました。