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  • 幸せの見つけ方~アルファは薔薇を抱く 2~

幸せの見つけ方~アルファは薔薇を抱く 2~

shiawase no mitsukekata

  • 電子単行本
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表題作幸せの見つけ方~アルファは薔薇を抱く 2~

香月直哉 アルファ、医師 医学系研究所勤務 千晶の夫
香月千晶 総合病院のオメガ専門心理カウンセラー二児の親

あらすじ

オメガの心理カウンセラー・千晶は苦難の道を経て、運命の相手であるアルファの医師・香月直哉と結ばれた。今では小学三年生の真尋と一歳になったばかりの娘・美智瑠と四人、穏やかであたたかい家庭を築いている。思いやりに溢れた直哉、そして賢く正義感の強い真尋に守られて幸せな日々を送る千晶だが、一歩外に出ればいまだに男性オメガに対する偏見は強い――真尋の授業参観の一件でそれを実感する千晶だった。そんな折、真尋に友達ができ、家に遊びにくることになった。やってきたのは女の子と見まがうばかりの美少年・瑠佳。大人びた印象の瑠佳だったが、千晶はそんな彼にどこか怯えているような不安に苛まれているような感じを抱く。もしかするとこの子はオメガなのか…。両親から疎まれていた子供時代の自分と重ね合わせ心配になる千晶。それからまもなく学校である事件が起きる…。

作品情報

作品名
幸せの見つけ方~アルファは薔薇を抱く 2~
著者
春原いずみ 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
シーラボ
レーベル
ラルーナ文庫オリジナル
電子発売日
4

(5)

(2)

萌々

(2)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
19
評価数
5
平均
4 / 5
神率
40%

レビュー投稿数1

千晶と子供達

「アルファは薔薇を抱く~白衣のオメガと秘密の子~」2021/1/20 の続編。
「幸せの見つけ方~アルファは薔薇を抱く 2~」

---主な登場人物をメモ。だいたいこれで粗筋が想像できると思う。
▶大人
香月千晶: (旧姓桜庭)総合病院のオメガ専門病棟勤務の心理カウンセラー。
香月直哉: アルファ、整形外科医(前作では月本姓)で医学系研究所勤務。実家は富裕な経営者。
秋本美南:千晶の姉、産婦人科医。夫も医師。真尋がママと呼ぶ人。
香月の兄:親が経営する会社を継承。妻はオメガ男子。

▶子供達
香月真尋:  小学三年生 千晶が17才の時に未婚で産んだ、直哉との第一子。父似。
香月美智瑠: 一歳の娘・ 香月との第二子。母似。
更科瑠佳:  転校生。小学三年生、真尋の友達、女子のような美少年。


結婚した二人の家庭は、とても円満。真尋に妹が生まれている。
父親似の真尋は、責任感がとても強い良いお兄ちゃん。
・・でも、未だ千晶を「ママ」と呼ばせていない。

直哉の兄夫婦もアルファとオメガだけど、兄は経営者で対外的な事への配慮から、通い婚。
オメガへの世間の意識は、偏見に満ちていて理解できない存在として差別されている。

出産経験があるオメガ男子への偏見は強い。
直哉は、千晶を真尋の学校行事に参加させない。
真尋と千晶を虐めから守りたいという理由を聞いて、落ち込む千晶。

千晶は、真尋が連れてきた瑠佳の様子が昔の自分と重なって、気になって仕方ない。
 不安そうな挙動の瑠佳を庇う真尋。

感想
著者は医療現場に勤務する人なので、実際に見聞きした事が土台になっているのだと思う。「〇〇は見た」的なリアル感が今作も高い。「カウンセラー千晶は、観た」

オメガバース抜きで、この小説の中に有る様に、
カウンセラーが常勤する病院内に、虐待を受けた子供達の保護施設が併設されて居たら、理想。
少子化対策の一環として、不妊治療が保険適用になったけど、
せっかく生まれてきたのに、虐待で短い生涯で終える子供を減らす対策は、ひょっとしたら産む事よりも大事なんじゃないかと思った。

2

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