アルファは薔薇を抱く~白衣のオメガと秘密の子~

alpha wa bara wo daku

アルファは薔薇を抱く~白衣のオメガと秘密の子~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×28
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
52
評価数
14
平均
3.7 / 5
神率
7.1%
著者
春原いずみ 

作家さんの新作発表
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イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
電子発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784815532536

あらすじ

桜庭千晶は総合病院のオメガ専門病棟に勤務する心理カウンセラー。番のいないオメガだが、 彼には六歳になる子供、真尋がいた。十七歳の時、予備校の自習室で初めてヒートを迎え、 その場に居合わせたアルファにレイプされ妊娠、密かに産んだ子――それが真尋だ。 表向きは産科医の姉、美南の子として育てている。 そんなある日、新任の整形外科医・月本と出会った千晶はなぜか強く惹かれてしまう。 月本はベータのはずなのだが…。

表題作アルファは薔薇を抱く~白衣のオメガと秘密の子~

香月直哉,アルファの予備校講師
桜庭千晶,17歳,高校3年生

同時収録作品アルファは薔薇を抱く~白衣のオメガと秘密の子~

月本智也(香月直哉),βの整形外科医
桜庭千晶,25歳,オメガ専門の心理カウンセラー

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

春原先生初のオメガバース!

春原先生初のオメガバース楽しく拝読。千晶の初めてのヒート時の体験は辛いけど、ヒートが始まるまでの2人には甘さがあったので千晶の心情に納得。月本に惹かれてる所での妊娠契約には憤りを感じたけど、薔薇の棟を守りたい気持ちは理解できたので余計に悲しかった。千晶を守った月本=香月はかっこよかったし、彼も苦悩した末に千晶を見つけて再会したのがロマンチックで素敵でした。お互いに初恋で一目惚れだった恋が実って嬉しかった。真尋くん小さいながらも騎士で可愛いし、美南も愛情が深くて感動でした

0

面白かったけど

最近のオメガバはあまりΩが酷い目に遭ったりしないソフトなお話が多くなって来たように思います。

こちらの作品は春原先生が初めてオメガバを書かれたとあとがきにありました。
医療系のお話が得意な作者さまなので、診察や月本が傷を縫い合わせるシーンなどにはとてもリアリティがあり読み応えがありました。

でも受けの千晶が担当するクライエントのΩの殆どが酷い目にあっていたり、病棟内で傷害事件が起きたりと、陰惨な話が苦手な方には辛いお話かもしれません。

読者には月本の正体は薄っすらと察せられると思います。
ただ最後の方まで引っ張るので、私はタイトルを見返しながら大丈夫大丈夫とハラハラしながら読みました。

月本への私怨から千晶を陥れようとするアルファが居るんですが、最後に月本の一族によって社会的に抹殺されるのが小気味いいです。

2人が番になってからが駆け足で終わっていて、読んでいて飛んだ?って思ってしまうシーンもありました。ちゃんと時系列通りだったんですが、ちょっと戸惑ってしまったのも事実です。

月本が本当は誠実で優しい人で、ずっと千晶を思って行動していたと知り胸熱だったんですが、他のアルファの選民意識やΩに対するベータ達の酷い扱いばかり記憶に残ってしまいました。もう少し2人の甘さがあったら神だったと思います。

1

無くした過去に沈むほのかな想い

今回は整形外科医とオメガ専門心理カウンセラーのお話です。

ある事情から出産を隠して生きる受様が息子と共に幸せを掴むまで。

この世界には6つの性が存在します。

人類の8割はベータですが
社会を回すのは1握りのアルファであり
容姿、能力共に抜きん出る彼らは生まれながらの
エリートとされます。

最も数が少ないオメガは3か月に1度、
強烈な性衝動に襲われ、アルファでも
抗いがたい香りを発する発情期があるため
正常な日常生活を送り難く、虐げられる立場にあります。

受様の勤務する総合病院は宗教をバックボーンに持ち
扱いの難しいオメガを積極的に受け入れており
5年前には専門病棟を作ります。

オメガである受様は大学で心理学を学び、
2年前からオメガ専門の心理カウンセラーとして
勤務しています。

世間のオメガに関する理解は低く
そのため来院するオメガは難しい患者が多く
性被害を受けたオメガのカウンセリングはつらく
いくら手がけても慣れる事はありません。

実は受様は高校3年の夏、通っていた予備校で
初めての発情を迎えた際に運悪く近くにいたのだろう
アルファにレイプされて妊娠、
高校を退学して秘かに男の子を出産します。

しかも受様は違法な劇薬を投与されて約半日の記憶がなく
現場となった予備校も暴行事件の発生を認めず、
受様の子の父親が誰であるかは全くわかりません。

受様の子供は姉の子として成長し、
受様は産科医として多忙を極める姉を助けつつ
子育てを助ける弟として3人で暮らしています。

もうじき発情期に入る受様が
抑制剤でふらふらしていつつも患者の面談を終えた日、
緊急外来から園バスが事故を起こしたとの連絡を受けます。

駆けつけた緊急外来は連絡を受けた保護者でごった返し、
受様の息子も受様を認めたとたんぽろぽろと涙を流します。

息子の涙にショックの強さを感じた受様ですが
息子を診察してくれた整形外科はベータであるはずなのに
アルファと言われても名得しそうな美丈夫な上に
子供に寄り添う細やかな気配りを見せてくれます。
この整形外科医こそ今回の攻様です♪

攻様は1週間後の再診を促して診察を終えますが
診察室を出た受様は診察中、今も続くざわめきが
少しも聞こえなかった事に気づきます。

帰宅した受様は姉に救急外来での出来事を話し、
オメガ受診率の高い病院がアルファの医師は雇わないだろう
と言われる受様でしたが胸のざわめきは消えません。

果たして攻様は本当にベータなのか!?
受様が感じるざわめきは失った過去に関わっているのか!?

妊娠出産を隠してオメガ専門のカウンセラーをする受様と
息子の園バスの事故がきっかけで関わることになる攻様の
オメガバースとなります♪

春原先生の初オメガは医療現場を絡めたオメガバースで
オメガバ設定にも医療モノがお得意の先生らしく
独自の設定もプラスされています。

アルファの優位性が高く、
オメガがアルファを生むための性として扱われており
受様自身も望まない性交という性的な被害を受け
さらにはその事実の隠匿のために劇薬を投与されたり
望まなかった妊娠をしたりとかなりきつい体験をします。

それでも受様は妊娠をきっかけに
自分のオメガと言う性に改めて向き合い
多くのオメガが望まない人生を選ばなくていいようにと
彼らに寄り添うべくカウンセラーとなります。

そんな受様なので攻様とどうやって恋をするのかと
ワクワクで読み進めていったのですが

病院内でもオメガを狙った傷害事件が起きたり
受様がオメガ病棟の人身御供として差し出されたりと
予想外の展開でハピエンはお約束と思いつつも
かなりハラハラしつつ、楽しく読ませて頂きました。

受様が攻様に惹かれていく過程や
人身御供になる決意をする様子はとても切なく
攻様もかなりな努力していて小さい息子も頑張っていて
それぞれの頑張りが幸せへと繋がったと思われて

起こった出来事や背景はかなりハードでしたが
読了感は良かったです。

4

王道のストーリーではあるが

タイトルから推測できるように、今作品はオメガバースもの。オメガバースものと一口に言ってもその設定は作家さまによって、あるいは作品によって若干異なりますが、今作品のオメガちゃんはかなり薄幸です。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






主人公はオメガの千晶。
オメガ専門の心理カウンセラーとして働いている彼は、産婦人科医である姉と、姉の息子である真尋と三人で暮らしている。多忙な姉に変わり甥である真尋の世話をする千晶だが、実は真尋は千晶の実の息子。17歳の時にヒートを起こし、そこでアルファにレイプされ身ごもってしまったのだ。

いつか真尋に本当のことを言わなくてはならない。

そんな葛藤を抱え日々過ごす千晶だが、とある事情により出会った整形外科医の月本に、なぜか惹かれて―?

というお話。

17歳だった千晶が身ごもった時に助けてくれたのは両親ではなく姉だったこと。
レイプされた被害者でありながら千晶への処遇が冷淡だったこと。
当のレイプ犯が誰なのか、千晶には覚えがないこと。

と、とにかく千晶という青年が薄幸さんです。

千晶だけでなく、千晶がカウンセリングするオメガちゃんたちもとにかくひどい目に遭っているという、かなりしんどいストーリーです。

なのですが、それだけではないストーリーになっています。
その大きな理由の一つが千晶という青年の存在です。千晶が、とにかくガッツがあるんですよね。

自身がオメガであり、だからこそ受けてきた冷遇、経験してきたつらい過去、しんどい体調。それを、他のオメガに味わってほしくない。その一心で何事にも立ち向かう。そんな千晶が非常にカッコいいのです。

そして、そんな千晶に惹かれていくのが整形外科医の月本。

んー。
彼の正体もねえ、なんだろう。読み進めていくうちにあっさり読者には分かってきてしまうところはあるのですが、そこかしこに様々なギミックがまかれているので、それに翻弄されながら読んでほしいと思います。

終盤、身体を張って千晶を助けに来てくれるところなんて、お約束と分かっていても萌えてしまった。

全体を通して非常に面白く萌える作品ではありましたが、だからこそ引っ掛かりを感じる部分も多かったな、とそこが残念と言えば残念。

千晶をレイプした犯人も、うーん、いくらでも千晶を見つけ出して謝罪する方法もあったはずで、それをしなかったのはなぜなのか、とか。

あと、一番肩透かしを食らったなと思った部分が、最後、千晶と月本が心を通わせた部分。

今まであんなにシリアスな雰囲気だったのに、最後はこんなにあっさり?

みたいな。
千晶(というかオメガちゃんたち)に対する過酷な環境をそこまで描かず、もう少し月本と千晶の恋心を育てていく描写を描いてくれたなら、もう少し甘くて優しいお話になったのではないかなあ、と。

が、薄幸受けちゃんがスパダリに愛でられ愛され幸せを手に入れるという王道のストーリーではありますが、それだけにとどまらずオメガバというスパイスが上手にミックスされている、そんな萌え作品でした。

6

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