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表題作肉食上司のトラエかた

九條京司
29歳,ヘットハンティング会社上司
有城晶
27歳,攻様の部下となった新米ハンター

あらすじ

有城は恋人であり上司でもある九條と、多忙ながらも充実した幸せな毎日を送っていた。ある日有城を慕う後輩・丘山と再会したことがきっかけで、有城はかつて自分を縛りつけた上司・相崎と会ってしまう。そんな有城に九條が冷静でいられるはずはなく――!注目の最終巻!
(出版社より)

作品情報

作品名
肉食上司のトラエかた
著者
砂床あい 
イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
一途な夜
発売日
ISBN
9784862639523
3.4

(9)

(1)

萌々

(2)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
31
評価数
9
平均
3.4 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数3

完結です

肉食上司シリーズ3冊目、「肉食上司のアイしかた」「肉食上司のシツケかた」の続きです。前2作の登場人物が出てきますので、「3」という表記がないので、これだけ単独で買った未読の方には何のことだか分かりませんので、ご注意ください。

1冊目は、二人の出会い、恋人になり、同じ会社に勤めるようになる話。
2冊目は、有城の転職後の初仕事、九條の過去が明らかになる話。
3冊目は、有城の転職前の同僚達が関係し、2冊目と逆に九條がやきもきしてしまう展開にもなります。ラストは有城と九條が過去から解き放たれ、前に進んでいくという話でした。

個人的には、巻き込まれて辛い目に遭った甲野が、東京にすべて置いてきて新しい生活を始めたというのが嬉しかったです。

主役二人は、九條が3冊を通じてエロ場面でやけにエラそうなのがちょっとムカつきました。攻めだから仕方ないのでしょうけれど、もっと有城がんばれ!って思いながら読んでいて、九條が「肉食上司」ということが頭から消えてました(笑)

3冊まとめて購入をして読まれることをお勧めします!1冊目はともかく、2冊目と3冊目の間は空けない方が良いですよ。

6

選びとったモノを信じて

本作は元眼科医のヘッドハンティング会社ハンターと
転職して攻様の部下となった新米ハンターの恋を描いた
シリーズ最終巻になります。

元職場の閉鎖問題に心揺られながらも
受様が前職での拘りを完全に払拭するまで。

受様は
大手製薬会社で研究者をしていましたが
新薬開発時の薬害により部署移動し
人事に関わる仕事をしていました。

しかし社内でのリストラに絡んで
上司の策により攻様と関わることで転職し
攻様の部下となります。

攻様はある移植手術に関わった事で医師を辞め、
現在は医療系人材会社のエージェントとして
メディカルチームのエースとして活躍しています。

受様は転職にに際して
攻様の部下として口説かれたばかりではになく
彼の恋人としても口説き落とされておりました。

攻様の元カレの出現により
改めて2人の関係を意識した受様でしたが

元上司から
受様が新薬開発で関わった研究所の
閉鎖の知らせが飛び込んできます!!

受様が薬害を追った新薬開発の状況と
受様を慕ってくれていた後輩の進退が
気になった受様は

情報をもたらした元上司から
更に詳しい情報を得ようとしますが、

会社の為なら
自身を慕う部下をも容赦なく切り捨てる
上司が堅い口を開く事はありませんでした。

しかし、
元上司との接触は攻様との間に
いらぬ波風を立てる事になります。

聡明な攻様は
受様が元上司に向けていた感情も
後輩に対して抱いているいたたまれなさも
全て理解した上で

受様がしようとしている事の意義を問い、
受様がすべき事を思い出させようとします。

そんな攻様の指し示す道が正しいと思っても
受様は何でも手を出される事を
良しとする性格では有りません(苦笑)

その上
受様が受け持つ眼科医の案件で
クライアントよりも対象者に傾倒してしまい
攻様に助けられることになりますが

仕事では頼れても
恋愛面では素直に慣れません。

果たして2人の未来に
立ちこめた暗雲は払拭できるのか?!

肉食上司シリーズの第三巻で
最終巻になります♪

一巻は受様の背景を
二巻は攻様の背景を中心に描いてきた
本シリーズの三巻は

受様の過去に関わる人物と
攻様の過去に関わる人物が
公私で絡まり合うように展開し

お互いがお互いに対して抱えた嫉妬と
ソレを上回る心配を素直に伝えられなかった為に
微妙なスレ違いが大きな誤解に発展して
グルグルな状態で

最後に全てが解決して落ち着くまで
ハッピーエンドだとは思っていても
ドキドキ&ハラハラでした♪

本作はフェア店で購入すると
番外編のペーパーが貰えます。

大人なプレイを要求される受様が
ちょっぴりかわいそうですが
攻様だから許せるそうなので
結局はおノロケっぽいお話でした(笑)

小説はこれにて終了ですが
雑誌で脇キャラ番外編予定があるそうなので
こちらを楽しみに待ちたいと思います。

タイトルにナンバリングされていませんが
こちらは前巻『肉食上司のシツケかた』が
必読になりますので合わせて読んで下さいね。

2

交渉後も覗いてみたいその後の彼ら

2011年刊。
ヘッドハンター肉食(?)上司×部下として引き抜かれた草食(?)部下のシリーズ3冊目、クライマックス。

かつて有城が身体を壊してまで人員整理を追えたはずの鷹森製薬に更なる試練が訪れる。
慕ってきた後輩・丘山を助ける事もできず、元上司・相崎の腹の内を探る術もなく、自身の力の無力さに落ち込む有城だったが、既に有城なりに出来る事は充分にこなしている。

相崎は最後まで元部下の有城に本音を掴ませないくわせ者、敵役として徹していた。
多分、彼なりに守りたいものを優先している結果だろうけれど、恐らく周囲と孤立してでも貫き通したその姿が切ない、とは言い難い。

2巻の『肉食上司のシツケかた』の終わりかたからして、鷹森製薬の件はもうちょっとハプニングがあるかと思っていたが、丘山の身の振り方、甲野ドクターのヘッドハントの行方と共に一気に収束させた感はある。

今回のシリーズについて3冊通して書いている感想なのだが、せっかくの魅力ある脇役達が霞んでしまったのが惜しい限りだ。
途中での大幅な変更があったらしいってあとがきから察するに、一区切り付いた形で読めた事が幸いだったのかも知れない…けれど、やっぱり惜しいよ…

タイトルにもある、一時期流行った肉食、草食って言い方はもう古いのかも知れないが、自分は今でも使う時がある位好きだな。
九條に関してはずっと言っている通り、肉食ってがっついた印象が薄かったなぁ。
最後では有城にデロ甘な様子からして、溺愛攻めに転じそうな雰囲気だった。

0

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