表題作ONE LIFE

片喰鉄之助
初鹿野柑

あらすじ

※R18
商業誌「街の灯ひとつ」番外編。
両思いになった二人のその後。
相変わらずの片喰に焦れて自ら誘う羽目になる初鹿野とのラブアフェアSS3作品。

作品情報

作品名
ONE LIFE
著者
一穂ミチ 
媒体
小説
サークル
MICHI HOUSE〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
街の灯ひとつ
発売日
5

(2)

(2)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
10
評価数
2
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数2

一穂さん作品で、片喰×初鹿野が一番好きです!!

一穂ミチさんの作品は商業誌であれば全部読んでいますけれど、
「街の灯ひとつ」が一番、本当に大好きです!!
(「藍より甘く」も「is in you」も大好きですが)

ええ、皆様の評価があまり芳しくないのはわかっています。
それでも、何度も文庫を読み、
更にこの「ONE LIFE」を読んで、
「これこそ私の理想のカプだー!!」と
胸中で叫んでおります。
(胸中だけでしか叫べないのが悲しい)

ずっとずっと初鹿野を想ってきて、
自分でもいっぱいいっぱいの行動を起こして
その一途さに初鹿野がほだされて、ようやく恋人に…。
穂波ゆきねさんの挿絵も素晴らしかったです!
挿絵で更に大好きっていうのも正直あります。
(これは「街の灯ひとつ」の方で、ですが)

片喰の多少イラッとくる性格をも
まるごと好きになってくれた初鹿野は、
「きっと近くにいたら誰でも好きになっちゃうんじゃないか」
というくらい素敵な人物です。
言葉にすればチープになってしまうけれど
優しくて思いやりがあって妹想いで…。
片喰がストーカーまがいだったのだって納得できる。

片喰だって、すごいところはあるし
なんといっても初鹿野を想う気持ちは本当に一生のもの。
あんな気持ち、誰も勝てるわけがない。
(誰とも競ってはいないけれど)

その二人がお互いを思いやりながらも
「ONE LIFE」は更にラブ度を増して、ホテル滞在中のお話から。
片喰の正直さに初鹿野もたまらないでしょう。

何より良かったのは、一穂さんのブログに掲載のSSの続きのお話!!
いくら酔っているとはいえ、片喰が豹変しすぎ!!
そしてかっこいいことこの上ない!!
こんなギャップありすぎで、くらくらしないわけがない!
初鹿野が「普段の片喰を好きなのに、
こんな別人みたいな状態でするのは浮気っぽい?」
と葛藤を抱えつつ期待も抱えつつ…。
で、未遂って勿体無さ過ぎる!!
なんですか、これ、私としては「がーん!!!」でしたよ(笑)
初鹿野が別人のような片喰にメロメロにされれば良かったのに…。

いくら普段と違っても、片喰本人なんだもん、
後ろめたいような気持ちなんて感じなくてもいいのに、初鹿野ってば。
そこがまた良いような気もするけど…。

でも、片喰だけには、ちょっとしたわがままとか
おねだりとか、いじわるもして楽しそうな初鹿野(笑)
片喰の反応を楽しんで、でもやっぱりお互いすごく好きで、
そういう二人が私は大好きなのです!!
もう二人の続きを読めないのかな~…。
だったらさびしいなぁ…。

あまりにも好きすぎて、初めてレビューしてしまいました。
いてもたってもいられなくなってしまって…。
ひとりよがりですが、読んで下さった方がいらっしゃったら、とても嬉しいです。
「私も片喰×初鹿野好きだよ!」っていう方もいらっしゃれば
もう心の底から嬉しいです!!

一穂さんの作品の登場人物は、考え方がすごく素敵。
一穂さんご自身も、きっと素敵な方なんだろうなぁ…。
彼女にしか書けない世界がてんこもり。
これからも、是が非でも読み続けたい作家さんの一人です!

あ、ちなみに、表紙は一穂さんがご自分で
マスキングテープを貼ってデザインされたそうですが
とても味があって好きです。









8

しましま

はじめまして。一穂さんの本は初読みだったのですが、『街の灯ひとつ』でファンになりました。で、このコメントを見て思わず注文しちゃいましたよ!「私も片喰×初鹿野好きです!」

再読率No.1 お気に入り攻No.1(笑)

BLはストーリーよりキャラクター、作品の空気重視です。
再読するのはそのキャラクターに逢いたくて、もしくは作品の空気に触れたくて、という理由です。

で、現在再読率ナンバー1がこの同人誌。

本編「街の灯ひとつ」もよかったんですが、神というほどではなかったんです。
キャラクターは大好きだけれど、ストーリーや設定がわざとらしくて。
実際お気に入り作品として手放さずにおいてあるけれど、一度も全部通して再読していないんです。
再読のときはお気に入りシーンのみ。

こちらの同人誌はお話が何か進展するわけじゃない。(お話がすきなわけではないのでこれは好都合。)
でも二人の可愛さがよりパワーアップしていて、のたうちまわってしまうほど愛おしい。

私は不器用でヘタレ、しかもどこかズレたザンネンな感じの、でも純情で心のきれいなキャラが好きです。
母性本能が強いのでそういうキャラがたまらなく愛おしいんです。

で、片喰はまさにツボなわけですが この本でますます愛おしくなりました。
片喰の初鹿野への思いは どんな言葉で何度も語られても萌えます。

そして酔った片喰もまた別の意味でスゴイ!この振れ幅は何!?(笑)
いやーもう私のお気に入り攻No.1に躍り出てしまいましたよ。

そして本編でも好感のもてた初鹿野ですが、可愛いというより 潔く正直な好青年という印象だったのに、この本ではプラス「可愛い」になっているんです。
これまでしっかり者のお兄ちゃんでいる必要があった初鹿野が、片喰に愛され、甘える(わがまま言ったり、困らせたり、誘ったり)ことを覚え「可愛い」キャラになってるんです。たまらないです。

ププッ!!と吹き出してしまうシーンもあれば、きゅっと胸を締め付けるせつなさも。
そして一穂作品特有の澄んだきれいな空気と時間。
これまた素敵で ゆっくり 静かに 深く呼吸しながら読みます。

薄い冊子ゆえ ちょっとした時間で読めるのに 私の「大好き!」がぎゅぎゅっと詰まってる!
そんなわけで再読率NO1になっているのですよ。

5

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