• 紙書籍【PR】

表題作王太子は無慈悲に奪われる

西雷国の摂政 容恬
西雷国の王太子安荷に生まれ変わる大学生鳳鳴

その他の収録作品

  • 浴夢

あらすじ

車にはねられそうになった子供を救おうとした朝・・・目を覚ましたのは豪華な宮殿だった。召使いに「王太子」と呼ばれひれ伏されて!?
しかし臣下と名乗る美しくも凶暴な男・容恬にいきなり組み伏せられる!!
時空を超えた恋の行方は!?

中国&台湾ナンバーワンBL作家、ついに登場!!

(出版社より)

作品情報

作品名
王太子は無慈悲に奪われる
著者
王一 
作画
王一 
原作
風弄 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
シリーズ
王太子は無慈悲に奪われる
発売日
ISBN
9784862639875
3.5

(12)

(2)

萌々

(5)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
41
評価数
12
平均
3.5 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数5

物語の続きが非常に気になる

我が家の本棚で一年ほど温めていたこちらの作品でしたが、
続編の『王太子は無慈悲に愛される』の発売を機会にやっとこさ読みました。

舞台背景や設定はとにかく素晴らしいですし、絵柄も美麗なので引き込まれたのですが、展開が早くて物語の表面を齧っただけという感覚でした。
様々なお宝を一気に眼前に出されて、そそくさと仕舞われちゃった感じです。
もうちょっとゆったり物語の雰囲気に浸りたかったです。
原作が超大作ということで、コミカライズはダイジェスト版といった感じでしょうか。
そういった視点で読めば、綺麗に纏まっていたと思います。
愛情と呼ぶには早すぎる主人公達は今後どのようになっていくのか、
時空を超えタイムストリップした先で鳳鳴は何を見るのか…
物語の続きが非常に気になる展開なので、2巻3巻と続いていって欲しいですね。
コミカライズ版と併せて原作も読みたくなる魅力ある作品だと思います。
まずは『王太子は無慈悲に愛される』に期待ですかね♪

1

全体的に惜しい作品です。

原作は中国と台湾の作家さんで、20巻以上もあるということで、
海外のBLは初めてなのと、中国を舞台にした物語を本場の作家が
BLで描いているということで、非常に興味がありました。


読んでみて一番に思ったのが、全てにおいて惜しい、ということです。
建物や衣装の模様、装飾品などの絵は良かったです。

しかし、肝心のストーリーが、どうも…。
シーンなどの切り替わりで、切り替わり先の方向がずれて
話が飛んでしまったっていう感じでした。
何だか20巻分を1冊に凝縮したっていう印象を受けました。
人物の心理描写も、特に攻めの容恬の感情が全く伝わってこず、
終始、消化不良で読み終えました。

最初に受けがタイムスリップしたという設定も それっきりで、
設定の全てが その場 限りの設定で繋ぎ合せているように感じました。

描いているのが中国の作家で、ストーリーが中華風の歴史ファンタジーで…、
良い材料はたくさん揃っているはずなのに、全体的に活かしきれていなくて…、
非常に残念というか勿体ないと思いました。

もし、続編が出るようであれば、次に期待してみたいと思いました。


今回の評価は「中立」と「萌」で少し迷いました。

ストーリー構成、心理描写などは、迷うことなく「中立」です。

中華風の歴史ファンタジーという舞台設定と、
衣装や建物などに描かれている装飾模様などの画力、
それを描いている作家さんが本場の中国の人、
ということに関しては、迷うことなく「萌×2」です。

日本版のこの作品も、ただ原作を翻訳しただけの、
原作と全く同じ内容であれば、迷うことなく「中立」にしていたのですが、
原作は長編ということで、日本版で今後も続編が出た時に
様々な期待や応援の気持ちを込めて、間を取って今回は「萌」にしました。

3

ハードルが高すぎる。普通のBLですよ。

最初の数ページを読んで、絵柄があまりにも自分の好みから遠いので
長い間読めずにいましたがやっと読み切りました。

結局容恬が今までおもちゃにしてきた安荷に心として入った鳳鳴に気づき、そこに惹かれました、という1行でまとめてしまいたくなる本。
そもそも「心が過去に飛んで生まれ変わる」という事自体がすごく不条理に思えるわけです。実際鳳鳴はその時代にはなかった概念を引っ張り出してその時代の問題を解決しようとしてこじらせるし。
不条理のもたらす残念展開に思えるんですよね。それが原因で現在の社会に変貌が発生してそのことにより不条理が起こる原因が消えたら、どうなるの?みたいな。

というわけで中国を震撼させたかのような帯を見て物凄く期待をしたにも関わらず「普通の中華BL。それほど萌えなかった・・・」というところです。
なんせ中華もののBLには天の華地の風という神小説があるからなぁ。

絵自体は悪くはないんですが疑問は感じるところしきりです。

1

原作小説を読んでみたい!

発売前のあらすじや、コミック発売前の先行でGOLDに掲載されコミック巻末の収録されている『浴夢』を読んだ感じでは、
目上の王太子が傲慢で権力も野心もそれなりに持つ家臣にいいようにされる・・・いがみ合っているようにも見えるが、ふたりの本心はどこにあるのか?
という雰囲気を感じ、好きそうな話だわーとウキウキして購入したのですが、タイムスリップ・・・厳密には違う気もするが・・・タイムスリップ中華ファンタジーでした。
わぉ!
のっけの展開に少しばかり面喰い。
少々不安も感じつつ読み進めましたが、杞憂だったようです。

面白かったです!
こういう話好きだぁ!
子供を助けて死んだ・・・と思ったのに、目が覚めれば「ここはどこ?」というような豪華な宮殿の中で、家臣に跪かれ?
え、どういうこと?と言うところからお話は始まります。
どうやら自分は『王太子』としてこの時代に蘇ったようだ・・・?

鳳鳴と王太子の違い。
話を読んだ感じでは安荷(元の王太子)は弱々しい人物で容恬になされるがまま抵抗もできないような人物に感じましたが、鳳鳴は元気で負けん気も強くプライドも持っている。
いくら記憶を失ってしまったからと言って、ここまで安荷の人格が変わってしまうのか?
そっくりだけど、偽物ではないのか?容恬はそれに気が付くけれど(本物の)王太子と鳳鳴との違いに惹かれているという、真実を暴いてやろうと思うはずがどんどん深みにはまってるんじゃ?というのが美味しかった。

しかし、容恬の本心ってどうなんだろう?
鳳鳴に惹かれているのは感じ取れるけれど、本物の王太子である安荷への気持はどうだったんだろうか?
本当にただ弄ぶだけの対象だったのか?違う気もするけれど・・・
鳳鳴と安荷の違いを語っても、気持は語られていなかった。
これは20巻越えしているという原作小説を読めば分るのだろうか?続きが気になるし、明かされていない部分も非常に気になる。

ただ、少々唐突な展開だなぁと思うところ、一本のストーリーで有るはずなのに話と話の繋がりの時間の開きのようなものを感じ、あれ?と思う場面もありました。

こういう言い方をすると大変乱暴かとも思うのですが、時代設定、登場人物が身につけている衣装、小物全てがストーリーに味方している。
そして、自国にはない文化への憧れのような…着物ってちょっと良いよね、とたまに着てみたくなる、ではなく…ドレス素敵!漢服(で良いのでしょうか?)素敵!
みたいな、ちょっとコスプレ願望?のような部分も刺激された気もしました。

これが現代劇であったなら、ここまで惹かれないかもしれない。
現代の人間が古の時代の人間に成り代わる、生まれ変わるから知識の違いや、時代の戸惑いなどがあって面白さプラスされてるように感じました。
全ての設定が物語の雰囲気を盛り上げていると思います。

作画も非常に美麗でストーリーを楽しめるだけではなく、絵を見ても楽しめる作品でした!

2

台湾&中国のBLですが、面白い!!

すごくワクワクして発売を待っていました!
台湾・中国で小説として26巻も出ている歴史モノの超大作なんだそうです。(すごい!)
絵もとても美麗で、背景などもすごく凝っています。
最近の緩めの絵が主流のBLマンガを目にしている身には正統派な絵はとても新鮮で目を惹かれます!特に表紙の墨絵調の色遣いは素敵☆
お話も大作のまだ導入部分なんでしょうかね?
小説を知らないからかもですが、よくコミカライズに見える物足りない感覚というのは全くないです。

交通事故で命を失った青年が、ある呪術によって過去のある国の王太子として蘇る。
その王太子には何か色々ありそうな。
摂政に身体を蹂躙され、何度も自殺未遂をしているようだが一体?
そんなファンタジー要素も入りながら、歴史ものとしても見ごたえがあり、一見タイムスリップもののような要素も持ち、物語への引きこまれ方は、小説を読んでいるようにすごい求心力です!!

こうした王朝モノって自分的にアラブものに似ているイメージがあって敬遠しがちなジャンルなんですが、これは全然、むしろものすごく面白い!
受けとなる王太子が、生前は従属的な弱い感じの雰囲気を匂わせるのに、現代から来た青年が中身になっているので、これがまた強い!
意思や、順応や、察しのよさ、外見は姫のようにキレイな美人なのに、しっかり中身が男子男子していて、それが自分にはとても好きな要素になっているようです。
これって、1巻で終わりじゃないですよね?
きっと続編出ますよね?
そのくらいとてもとても期待したいです!!

『浴夢』は日本オリジナルの作品で唯一合体描写のある作品になっていますが、これは日本の読者へのサービス?
それもおいしいデスv

日本みたいにチビキャラが萌え絵になるというのが、それ風のイメージをだそうとするコマがあったりするのですが、顔が割とそのままで身体だけチビになってるという、ちょっと御愛嬌な部分が妙に親近感を抱かせますw
そして、途中から絵が少し変わってます。(連載ものが長期だとたまにあることですよね)

物語も面白い!キャラクターも脇も含めて美麗で見ごたえあり!
フレブレが好きな方は好きなんじゃないかな?と思ってみたり。
是非、外国ものマンガという差も感じさせない作品なので多くの人にみてもらいたいと思った作品です!!

4

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP