恋よりも純粋な僕と彼との絆の物語

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表題作スタンド・バイ・ミー 1

その他の収録作品

  • スタンド・バイ・ミー~最初の夜~
  • スタンド・バイ・ミー~鏡の中のハル~
  • スタンド・バイ・ミー~いかないで~
  • スタンド・バイ・ミー~夜明けを待つふたり~

あらすじ

非BL作品
八田秀史25歳、モデル。誰からも好かれる癒し系の彼が撮影現場で出会ったのは、売れっ子モデルでバイセクシャルのハル。才能はあるが、人を寄せ付けない気むずかしいハルに手を焼く秀史だが、真剣に向き合う秀史にハルの心は次第に解けていくのだが・・・!?

作品情報

作品名
スタンド・バイ・ミー 1
著者
おおやかずみ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
小学館
レーベル
Flower comics α【非BL】
発売日
ISBN
9784091334701
4.2

(4)

(2)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
17
評価数
4
平均
4.2 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

表紙に描かれている人物が男ふたり、BL?と思ってしまうのは悪い癖です。

BLも少女漫画も描いているおおや和美さん。
少女漫画のレーベルでは、BLぽいものは無かったように思うのだけど、この作品はとっても匂い系です。
FCαモバフラは携帯配信掲載もので、結構自由度が高いのか?他にもかすかなBL匂い系や男→男←女という三角形ものなんかも見かけたりして。
細かくチェックすると美味しいいレーベルです。

25歳でモデルとしては遅咲きな秀史はお人好しで世話焼きの癒し系。撮影現場に到着すると、あと一人到着が遅れているという。それが同じモデル事務所の超売れっ子だが現場を凍りつかせることの多い問題児のハル。
ハルはまるで王様のように振る舞い、常に俺に構うなという態度。仕事はできるがスタッフやモデル達にはあまり評判が良くない。
秀史はハルの事は知っていても、仕事をするのも顔を合わせるのも今回が初めてで、年上で面倒見の良いことからマネージャーに現場での「ハルをお願いね」と頼まれて・・・。
ふたりが出会ったことで物語が動き出します。

なんといっても、ハルがバイであるということが今後の展開に期待を抱かせます。
でも少女漫画だしなーいやいや同レーベルの水城せとなさんの『窮鼠は~』『俎上の~』もあることだ、BL展開を大いに期待してもいいのだろうか?

初めはハルの事が理解できず、どう扱おうかな?と戸惑う秀史でしたが、次第に扱い方やハルを理解していく。
ハルはハルで話が進むにつれ秀史に甘えたり、くっついたり、引き倒して(殴られたが)みたりと色々美味しい所も増えて来て。読み進めると段々それぞれのキャラクターの事も見えてきて面白くなってくる。
ハルは『撫でられるのは嫌だ、けど自分からすり寄るのは好き』な猫のようで、いつも無表情でつっけんどんな態度の中に、そういうシーンが挿入されるのが可愛い。
そして秀史が戸惑いながらそれを許容している所が・・・また!

秀史はハルに「体だけでも今夜付き合ってほしい」と言われ、断るが動揺しているシーンもあった。それは性別が男だから断るというよりは、何か別の理由で断っているような?それは秀史の抱える恋愛絡みのトラウマが元なのだと思うものの、どっぷりとBLに浸りまくった私の脳がそう感じさせているのだろうか。

物語の核はふたりが抱えるトラウマをどう克服し、成長していくか?という展開になるのではと思うのだけど、どうせならくっつけば良いのにとも思ってしまう。少女漫画のレーベルなのでその確率か低いかもしれないけれど。

1巻ではハルのトラウマが中心となっていて後半に向かうにつれ明かされて行きます。
父親との関係の絶望、確執、喪失。
それらが一気に語られた時、ああそういうことがあって今のハルが出来上がったのだなと、悲しいかな納得してしまった。秀史のトラウマはまだ殆ど語られておらず、恋愛に対して前向きに思えない、頑なな所があるので恋愛関係についてなのだろうか?と予想しています。
おおやさんの作品『愛をちょーだい』という作品に元々出ていたキャラと言う事で、そちらを読めばわかるのだろうか?

とりあえずはこちらの作品、程よく面白く普通のBL漫画を読んでいるようでした。このふたりの行く末が友情で終わるのか、恋愛に発展するのか?が凄く気になるところ。

2

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