日本最大級のハイブリッド書店
依田作品にハマり中です。
「よろめき番長」「愛の深さは膝くらい」「愛くらいちゃんと」「さくらのくちびる」「かみなりソーダ」と読んできましたが、今のところ、この作品が一番好きかもしれません。
中高一貫の男子校×生徒会×ホモってめちゃくちゃオタクで美味しい設定です。たまらん。
人物の描き分けについてはまあ、あれなんですけど(笑)、それぞれの性格が異なるので、じっくりと読んでいけば問題ないと思います。
お気に入り脇役は「オカマで文句あるかあ!」と叫ぶ安藤。おねえキャラが立ち過ぎてて、メインCPより目立っている気がするけど・・・素敵なオカマです。文句なんかないですよ。
怜一郎は、1巻より2巻の方がかっこよくなっているし、幹太は、2巻より3巻の方が断然色気が出てきます。成長期の少年達の変化を楽しめる全3巻。おすすめ。
主役が変わって二巻です。
旧版では萌え評価にしてたんですが、新装版で萌え×2評価。萌え×2のありがたさを感じますねー。
とはいえ、はっきりした欠点のある二巻ではあります。登場人物が多いのはいいんですが、顔の見分けがつきにくくてさ。受けも攻めも当て馬も、似すぎです。その欠点さえなかったら、間違いなく神評価にしたんだけどなァ。
二巻は生徒会活動が中心です。
主役の受けくんが本当に可愛い。恋が芽生えて、心を乱される様々な出来事に遭遇して、ゆっくりゆっくり成長していく。
説明不足な箇所が多くて戸惑う部分があるかもですが、じっくり読んでいけば必ずその箇所の答えがどこかで描かれています。場面の切り取り方が上手いんですよね。
生徒会とか文化祭とか、本当にいいなァ。ドリームであってドリームではない。文化祭の準備で学校に居残る面白さっていまだに記憶に残ってるし、それを思い出して甘酸っぱい気持ちになる。
あと、一巻の主役だった受けがしっかり「憧れの生徒会長」になってることにニヤニヤしました。
学園恋愛模様、第二巻。
登場人物が増えました。増えると更にキャラの見分けがつかないところは益々残念。
予想通り怜一郎と伸哉は生徒会役員になりましたが、お話の中心はニューキャラクター。
可愛いらしい見かけながら元気な性格で周りを振り回す幹太と、吹原先輩。
相変わらず男子校の皆様、普通に学内で恋愛したり、キスしちゃったりしていますw
一巻でも出て来た禾鋒学園生徒会、お茶室なんぞを持っていてちょっと不思議な集団です。
そんな生徒会の興味深い会活動の様子を含めて、
学園生活のあれこれドタバタ(お茶席の顛末がおかしいです!)、
そんな中でちょっとこじれながらまた一組カップル誕生。
無垢だったり、老獪だったり、なんとも不思議な高校生達という気もするが
時々、ドキッとするようなエロティシズムも感じます。
どこかシニカルで仄暗いところが、単なる学園ラブコメに収まらない良さでしょう。
新装版、一巻同様巻末に描き下ろしの短編が二編収録されてます。
今回もカバーは書き下ろし。
本編一巻のウラ話的な「bonus track」と、幹太が可愛い「ちょこきっす」。
「bonus track」では、珍しく伸哉が積極的。しかも、五葉庵でですよ?(笑)
この巻はカホ学の1年生幹太と、上級生の吹原編になります。
旧版との違いは本当に短い書き下ろし短編1ページww
「1」に比べて、こちらのほうが波瀾やすれ違いが多く、また違った魅力があります。
難をいえば、受けの幹太が加納によく似ていて、人物がだれだかわかんなくなっちゃう(汗)
そして、仲間の絡みも多くなるのでちょっと関係が複雑化して読み応えがありました。
姉が学校に来ている教生とデキ婚すると聞き、それを探っている時に偶然みてしまった、上級生の油野と加納のキスシーン。
それにショックを受けて泣く級友の心がよくわからなくて、幹太は突然だれかれとなくキスをするキス魔に変身する。
そんな幹太に興味を持って、自分からキスをしかけてきたのが上級生の吹原。
幹太の興味は実は加納にあり、彼が所属するという生徒会へ入ることで接近しようとするのだが、そこで再び吹原と一緒になり、何となく意識する存在になっていく。
恋するとか人を好きになるということがよくわからなかった幹太が、あこがれと、ドキドキする存在というのを経験して恋というものを自覚する、これも青春の成長物語だったな、と思います。
吹原も幹太も両思いなのに、何故か色々な行事で仲間とのあれやこれやが入ってくることで中々恋愛として進展しなくて、吹原の不器用に油野のスマートさとの差が、ちょっと天然だけど一生懸命な部分が幹太にはあり、第一巻とは違うカプの特徴を出していて、よかったです。
この話の時点では、油野と加納はラブラブ~♪ですからねw
学園祭の最後の夜、色々あってこの二人は晴れて恋人になるのですが・・・やった?やらない?ww
思わず幹太を襲いそうになった遊び人・中の実は・・な裏話に笑いがw
愛だの恋だのとそればっかりにかまけるんじゃなくて、彼等がちゃんと学園生活をしている。
ともすればそのバランスが難しいのでしょうが、日常の中にちゃんとそれが点在して、最後に形作っているから王道と呼べるのかもしれませんね。
1巻目で登場した怜×伸哉は2年に進級。
2巻では新1年の幹太と怜一郎のクラスメイト・吹原のお話になります。
幹太は1巻で当て馬として登場した中学生・金子と中学時代からの友達。
高校生になったとはいえ、まだまだまったくのお子様で、恋愛についてはどんな物かわかっていません。
金子が、既に伸哉と付き合っている油野のことを、未だに思い切れないで、感情の揺れのままに泣いたりしているのを横から見ていても、不思議さや、不安さを感じるばかり。
更に、家では姉の年下男と出来婚問題でごたごたしているので、よけいに恋愛に対しての不安は増すばかり。
この作品、2巻目で登場キャラが増えて、盛り込まれているエピソードも格段に多くなっているので、キャラのフルネームを確認しながらでないと、ちょっと???と止まってしまうところがありますが、そこはがんばってクリアして頂くとして、、、
依田さんの作品のおもしろさは、無垢な子どもが恋を知って花開いていく、その花開く前の、無垢さ故のかわいさ、乱暴さ、残酷さが生き生きと描かれているところ。
このシリーズでも、そんな依田ワールドがたっぷり味わえます。