私のクララは意気地なしなんですっ

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作オヤジだらけのシェア生活

鹿間大介,40歳,シェアハウスの同居人で飲み屋店長
佐原和也,37歳,バツイチEDのリーマン

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

家賃格安のアラフォー男子のみが住むことを許された聖域。行き着けの飲み屋の店主・大介に誘われそこへ引っ越した和也だったが…。

住んでいたアパートの建て替えで引っ越すことになった和也は、行きつけの飲み屋の店主・大介に誘われ彼の住むシェアハウスへ入居することに。家賃格安、住人はアラフォーばかりの落ち着いた雰囲気で理想の住まいを手に入れたかに思えた和也だったが、引っ越し当日に初対面を果たした同居人は、ラクダのように長い睫のオカマと、和也に一目惚れしてしまった暑苦しいイタリア人バリスタ。その上うっかりEDであることを話してしまい、なぜか大介がその治療を手伝ってくれると言い出して――。前途多難なオヤジだらけのシェアライフやいかに~!

(出版社より)

作品情報

作品名
オヤジだらけのシェア生活
著者
松雪奈々 
イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576111247
3.4

(20)

(1)

萌々

(8)

(10)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
68
評価数
20
平均
3.4 / 5
神率
5%

レビュー投稿数7

勃った、クララが勃った!!

タイトルに使った「勃った、クララが勃った」に思わずツボで
いけない笑いが込み上げる事しばし、ウケました(笑)
この作者様の2作目の作品ですが、前回も思ったのですが
中盤までは非常に面白い!後半若干落ち着くのが惜しい!
って感じの展開ですが総合的にリズミカルでテンポが良いです。
3,40がオヤジって言ってもリアリティーに若干欠ける気が・・・
オヤジ特有の哀愁漂うものが無かったので、真のオヤジフェチさまには物足りないかもしれないですが、面白いです。
ED治療の訓練シーンがあるのですが、食い意地に負けて
お願いしたり、クララのセリフに凝縮された感動が!?
笑いの中にも切実さがあり飽きのこない内容だったと思います。
後半の受け様は憑き物が落ちた如くイキまくりでした(笑)

2

私のクララは意気地なしww

デビュー作品もオヤジで面白かった作者さん、二作目もオヤジ~♪
しかもオヤジだらけ~♪♪
・・・と、期待したわりに、主人公は37で確かにハウスの住人は皆40代、まあオヤジ突入の年齢ではありますが、想像するほどのデフォルメされたオヤジ(例えば寒いギャグを飛ばすとか、どっかだらしないとか)具合ではなく、皆それなりに歳を重ねた”大人”という感じだったと思います。
主人公が天然中年であること、面子のそれぞれの役割が決まっていて、愉快なんだけど、茶化した文章表現にしていないので、お笑いってほどではなく、愉快にクスっと笑えるという真面目な面白さな感じがします。

離婚してから毎日夕食を食べに通っている小料理屋の鹿間に紹介されて彼の住むシェアハウスのメンバーになることになった和也。
そこには、面倒見のよいオカマの拓海、イタリア男らしい和也を口説こうとするバリスタのルキノ、そして鹿間がいます。
和也の離婚の原因がEDだとわかり、その晩大竹は和也に復活するための手伝いを申し出ますwww

まあですね、ED治療をきっかけにノンケの男が知らず知らず男を好きになってしまう・・・というお話なんですが。
それぞれのキャラの絡み具合が実に絶妙v
オカマだけに、そっち方面を盛んに進めて紹介するわよ♪と言ってはAVを貸してくれるお母さんみたいな拓海。
離婚歴が2回もある、男も女なも多分節操無しの情熱的な色男のルキノは事あるごとに和也に迫っては、かわされて、そして和也を襲ってしまって鹿間の嫉妬を呼び起こすw
そして鹿間は、和也の朝食や弁当まで作って、そしてED改善の手助けをする健気(?)な良い人。

和也はごくごく普通の会社員のようですが、高校までは男の痴漢にあっていたらしい、というホモに好かれやすいらしいという伏線がwww
この和也がちょっとトボケた発言をするのが愉快なんですが、狙ったものじゃなくて、その場をうまくごまかそうとうする冗談なんではありますが・・・
多分、鹿間は下心は決してなかったとは言いますが何となく上手くいっちゃった感もなきにしもあらずwwそれも和也が天然なればこそv

時々クスっとして、題名ほどには浮ついてないしっかりと地に足がついた内容でよかったと思います。

2

めでたしめでたし

オヤジだらけのシェア生活・・・このタイトル字で、男の独身寮を知る自分には、何とも言えないカビっぽい臭いを想像していました。
あ~でも違った、勝手に肩透かし!流石にキレイな生活でした!
新参者の和也にとっては、大家さんの飼いへびがいたこと、先住の3人皆がゲイだったこと、ルキノが積極的なこと以外は、至れり尽くせりで羨ましい環境でした。
読者はゆっくり和也のゲイ化を監察していける訳でして^^

和也が何のフラグもなく自分の分身を「クララ」と呼んでいたのは、肩透かしパート2かな。
でも、クララもそうだけど、普通の料理人の大介にED治療を委ねたり、拓海の話を真面目に受け止めたり、天然で流され易い和也の可愛さがよく現れているんですね。
そこに、実直な大介がとても好対照に映って、他のキャラも其々が良い味出していました。

「たった、クララがたった!」には参ったーっ!(爆)
深窓の令嬢でふるふるのクララが大正解!プッ!
「ハイジのように(明るく元気に)なりたいの!」って声、聞えてきた!
機動戦士ガンダム(第1話が『ガンダム大地に立つ!』)や明日のジョー(「立てっ!立つんだ!ジョー!」by藤岡重慶)では、和也が生かされないよねー?
それと、直ぐに快感を得られる乳首!(おー!)を和也は有していたので、和也は中年天然オヤジから「健気な後家さん」というイメージに自分の中で変化してました!
だから、6年振り(!)のラストのHシーンの乱れっぷりには思わずホッと、良かったね~3って♪=^v^=

オヤジで期待していた「人生を重ねた中年男の悲哀エピソード」や「中年の狡猾さ」1つも無かったものの、ソレはまた別話に期待して。次はAGでお願いします(笑)
気楽に読めるオヤジものという位置でした。
なかなか面白かったです^^

1

オヤジだらけの・・・

前回、淫魔~の印象が強すぎて、思ったより・・と思ってしまったのは正直なところでありますが、トータル読み終わってみれば楽しく読めたかなと思います。
オヤジだらけの~って言葉だけでもときめきますよね。
しょうみ、もっとゴツイオヤジたちならもっと萌えた・と思うのはだまって置くことにしましょう。

お話はといいますと、住むところを探している受のもとにもたらされたシェア生活の話。
若い人が苦手、な受にとってみれば快適なすみか・・だと思っていたのだが、蛇愛好家の大家に、オカマ。ナンパなゲイのイタリア人。
七転八倒あって、ゲイに目覚めていく~というドタバタラブコメディ。

ゲイの偏見なんのそのな後半の展開が個人的には好き。
あんなにゲイという人種はどうこう言ってたのに体は素直~なのはやっぱりBL的にというやつなのか否か。

前半の、ED治療と称したセクハラ。
攻である大介さん。
不器用で~だからこそ~な表現、説明がされている後半なのですが
前半の、わりと強引に治療させてください~なシーンが
邪な部分見えすぎてて個人的には「どーなのよ」な展開でした。
受との関係が出来ていたからこそ、そんなに邪に見えないのかなと思ってはみたものの、自分の店での料理を食べ放題飲み放題にしてまでも触りたいのか・・・と、ちょっぴり怖くなってしまった(笑
あからさますぎるセクハラに見えてしまったのは私だけ?

なんにせよ、身体も心もメロメロ~なカップル誕生
キャラクターも美味しくいただきました。
オカマちゃん、イタリア人。各お話が新しくあっても面白いかなと思える作品。
次回作、また楽しみに

1

オヤジはもっとオヤジで良かった

松雪さんの他の作品を読み、検索していた所こちらのタイトルを発見。
……これ、私に読めって言ってるようなモンじゃないのよタイトルからして…
という要らぬ使命感がムクムクと沸き起こり、読んでしまいました。

書き方や雰囲気のせいでしょうか。
すらすらっととても読みやすいです。
煽り文句と言いますか、『クララ』発言は最初の方でしか出て来ません。
まぁ致している最中に毎回「クララが!」「クララ凄い!」と状況説明されても萎えるだけなので、頻度としては良かったかな、と。


引っ越しを余儀なくされた主人公の和也は、行きつけの居酒屋店主・大介の厚意により古き良き時代的な一軒家でシェアハウスをする事になる。
そこには和也、大介の他、オカマで和也よりガタイのいい拓海、バイでバツ2のイタリア人・ルキノも住んでいる。
自分の離婚歴・自身のEDが離婚原因である事を赤裸々に語らされた和也は羞恥心にまみれるが、大介も実はEDの過去があり、それを克服する為に「手伝う」と言い出して――というお話。


うーん…
もっともっとオヤジ感を出してほしかったー…と思うのは贅沢でしょうか。
イラスト?のイメージから感じると全然オヤジ感が伝わらなくてですね。
ずっと言葉だけでその『オヤジ感』を説明されていた感じがしました。でも言葉だけじゃ伝わらないんですよ、イラストイメージが払拭されない限り。

お話の内容的には好きでした。「いやいや…ハナッから大介下心あるんんじゃないの?」と思ってしまうフシは沢山あれど(笑)
和也は別れた前の妻と致している最中の相手の態度からEDになった、という理由があります。
溜め息、視線外し、態度の冷たさ、集中力…どれを取っても相手に不快感をわざと見せつけているんですよね。
そりゃマジメな和也のダメージは大きかっただろうな、と。
だから、そんな和也を理解してるような大介がスルリと心の中に入れたのかなぁと。


ただ。オヤジ感少ないーとか言っていてアレなんですが。
和也が大介への気持ちを自覚し、EDも克服し、セックス開花した時の淫乱さったらナイですねー、好きですよ真面目淫乱眼鏡。
そりゃ大介も煽られて加減出来なくなりますよね。

タイトルで「オヤジ」と言ってしまっているのですから、もう少しオヤジ感を突き詰めて欲しかったです。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP