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表題作夜明けの犬

小乾暁
居候している後輩
田中明
高校からの先輩

その他の収録作品

  • 犬は待たない

あらすじ

小乾暁は高校の先輩で同じ職場の田中明に、昔から世話になってばかりで、さらに現在も家に居候させてもらっていた。彼女に振られ、やけくそで合コンに精を出す小乾と、長く付き合っている恋人がいる田中。同じ「アキラ」でも色々と正反対な二人だったが、なぜか気の合う間柄だった。けれどある朝、女をネタに飲み明かしたはずの二人は、半裸で同じベッドで目覚めて…!?

作品情報

作品名
夜明けの犬
著者
嶋二 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
ISBN
9784861345128
3.4

(43)

(6)

萌々

(19)

(11)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
11
得点
143
評価数
43
平均
3.4 / 5
神率
14%

レビュー投稿数11

普通におもしろい

明さんがタイプ

0

夜明けの忠犬

ノンケ×ノンケは評価がとても難しいです。
2人とも彼女と別れたばかりで、それで突然男性と恋人にまでなれるかなぁってところがどうしても引っかかってしまって。それ以外の流れとかは好きだけどもやもや。
小乾(後輩)の、元カノと浮気で別れてるとか、居候してる部屋に合コン持ち帰り女を連れてくるとか、その辺のだらし無さがな〜。田中(黒髪 先輩)だけへの忠犬っぷりはすごく好きです。
描き下ろしの田中が可愛い。
露骨な当て馬だった、ゲイで王子の橘くんに幸あれ。

0

ワンコと言っても、指示待ちできる忠犬

この作品、好きなんですよね。
ワンコと言われると誰にでもコロコロと可愛がられて八方美人的な人物を想像してしまいますが、この作品の暁はみんなにも愛されるキャラではあるものの、ご主人様第一!のワンコです。
忠犬ハチ公とご主人様の話です。

フラれると同時に彼女と住んでいた部屋を追い出された暁は、高校の先輩だった明の家に居候中。
合コン三昧で新しい彼女を見つけようとするも不発。明ららも5年付き合った彼女と結婚するから早く出て行けと言われながらも、居心地の良い生活に何だかんだと慣れてしまっていた。
そんなとき、明が彼女にフラれてしまい…。

後輩の暁はプロのヒモの素質ありというくらい家事全般できる、誰かと一緒にいないとだめというタイプ。ヒモと違って仕事もちゃんとやるし、一緒に暮らしたら楽そうだなと思うのですが、前の彼女にフラれた理由が「暁の浮気」。だめだ、こりゃ。甘えたがりの弟体質という感じの子です。
先輩の明は仕事はできる、家のことはだめというタイプ。暁を居候させたり、無職になったときは仕事を紹介したり、良い兄貴分気質でもある。
こうやって見ると既に「自分にないものを相手が補う」といういい相性なんですよね。

先に恋心を自覚するのは後輩の方です。ただきっかけがすごく微妙。
デートで留守だと思っていた先輩と合コンでお持ち帰りした女子を鉢合わせてしまって(居候している家に連れ込むことへの賛否は分かれそう。女子へのガツガツ感がそこまで出ていなかったので、わたしはそこまで気にならず)、酔ってたまった性欲処理からなんですよね。先輩だからというのではなくて、目の前にいるひと誰でもよかったみたいな。
でもそのときから少しずつ意識してしまって、合コンで知り合ったゲイの橘に相談するのですが、ここでできないのがよかった。あっさり橘と試して「男もイケる!」という自信をつけて、先輩にぶつかるというパターンも結構ありますが、安易にできない、先輩じゃないとだめだと自覚するという選択が良かったです。
先輩の方ももだもだするけれど、ちゃんと側にいてほしいと言える先輩で良かった。

しみじみノンケ×ノンケの場合「男全般イケる」わけではないので、同性に恋したときに選択肢が全人類かそのひとかの二択になるのが痺れます。女性か、そのひとか、じゃないんですよね。もう女性も男性も含めて、そのひと以外は意味がなくなる。これがいいのです。
先輩の上がる時間を待って、先輩のためにごはんを作って、家事をやって。
元カノに「誰かのためという大義名分がないとだめなやつ」と言われて凹んでいた暁ですが、いいじゃないかと思います。先輩のため、結構!これからの人生全部、先輩のために使ったらいいよ、と思います。

当て馬風に登場した橘は元々ゲイ。ゲイだからカラダの付き合いも軽い感覚だし、簡単に「試してみる?」とも言える。暁のことを気に入っていても可能性のないところに深追いはしない。むしろ先輩を焚きつけるような言動までできる。
この橘の働きがなかったら、先輩の方はここまで自分の気持ちとしっかり向き合うことはなかったんじゃないかというくらいのgood jobっぷりなのです。
橘にも素敵な恋人ができますように、と願わずにはいられない。橘の話も読みたい。そう思わせるほど魅力的なキャラでした。

ただ明と暁。おなじ名前にした設定はあまり生かされていなかったような。
付き合い始めてから「名前で呼んでいいっすか?先輩も俺のこと、名前で呼んでくださいよ」的な流れを期待してしまいました。なかった…。ふつうに「暁」「明さん」って最初から呼び合ってた…。

0

ワンコ攻めを名乗って欲しくない。

高校時代の先輩・明(受け)との付き合いは10年になる晃(攻め)は彼女に振られて先輩の家に居候しながらも合コンに明け暮れる日々。
お互い女の愚痴を言い合って飲んでいたはずなのに目覚めたらまさかの裸。

その後、晃は自分がホモなのか確かめてみたいと知り合ったゲイの当て馬くんをホテルに誘っちゃうんです。
……おーい!
まぁその後は先輩への気持ちを自覚するも、先輩の気持ちが全く読めず距離感がつかみかねてしまう。

晃はゲイの橘くんに本物を見た!とか言っちゃうし、居候身分なのに女を連れ込もうとするし、彼女と別れた原因も浮気だしなんか人間としてどーなの?と思う部分が多々あって好きじゃない。

夜明けの犬と「犬」がタイトルに入っているし、小乾という苗字繋がりで先輩への態度が忠犬のようだから「子犬」くんと同僚女子達から呼ばれていたり、あとがきで小犬ではなく成犬です、と紹介していたりとワンコ扱いしているんだけど、ワンコに思えなかった……。

ワンコ攻めってそういう犬表記だのネーミングだの、尻尾を描いてみたりだのして「ワンコ」だと読者に認識させるのではなく、そんな事をしなくても行動の端々に滲み出てしまって、「あぁこの攻めってワンコだなぁ」って読者が勝手に気づくものだと思うんですよね。
いくら先輩への気持ちがまだ定まっていなかったとはいえ、当て馬相手にホテル誘うのは駄犬ですよ。
ただ受けのことが好きでちょっと頑張っている程度でワンコなら、世の中ワンコだらけだと思います。

ワンコにこだわらなければ、ノンケ同士、そして同居する先輩後輩という二人の距離感が変化していく揺れ動くお話としてなかなか面白かったのですが、無理やり「ワンコ」を絡めようとしてきたので、ワンコ攻め大好き人間としてはワンコの資質のなさに異議申し上げたくなった次第です。
というわけでこの攻めに「いとしいワンコを愛でる会」の会員資格はございません。

0

後輩×先輩

表題作「夜明けの犬」の長編全6話と、描き下ろし3ページ「犬は待たない」を合わせて、1冊丸ごと表題作の二人です。

暁(攻め)は、高校の先輩である明(受け)に、仕事の斡旋、部屋を間借りと世話になりっぱなし。暁は彼女にフラれてから合コンに明け暮れるも、どうにも楽しくない。そんな中、明が2か月ぶりのデートをドタキャンされ、二人でヤケ酒を呑むことになる。翌朝、気がつくと裸で…という内容です。

酔っぱらっての行動で、二人の関係性が変わっていくという、良くあるキッカケではあるのですが、それからの二人の心の揺れがとても面白かったです。眠れないからするという身体だけの関係でもなく、でも想いを認めるには至らず…というのが、何とも良い感じでした。

暁の目線でストーリーは進んでいくのですが、明の内情が表情でなんとなく感じるものがあり、ラストの告白が唐突でなく自然に受け入れられました。片方が片方を振り回しているのでなく、互いにあれこれ考えている様が良かったです。

「暁」と「明」は「あきら」と同じ読みで作中なのですが、漢字も「暁が出て、空が明るくなる」と繋がりも推測できるので、題名と絡んで暗示的だと思いました。

軽いようで結構真面目な後輩攻め、短髪が色っぽいサラリーマン先輩攻め、悪い人がでない作品がお好きな方にお勧めです。

1

熟年夫婦

同僚で先輩の明と後輩の暁。
10年来の付き合いの二人の、ストーリー。

先輩明の家で居候している暁。
仕事はできる先輩だが、掃除洗濯食事のしたくまでぜんぶ暁がしていて
なんだかんだといっても、持ちつ持たれつの仲の二人。
合コン通いでその場限りの彼女とはいつも長続きしない暁に対し
付き合って5年になる彼女がいる先輩。
だけど、その彼女と別れてしまったころから二人の関係が今までとは少し違ってきて
ただ慰めるつもりが、毎晩体を重ねてしまうようになった2人。
性欲処理・・・なんて言ってしまったけど本当は・・・

ちょっとそこらの夫婦より、よっぽど夫婦らしい明と暁。
本人たちは意識していなくても、周りが認めてしまうほど
かゆいところに手が届く、口に出さなくとも相手の望んでいることが
自然と分かってしまうそんな二人だけど・・・

長い間一緒に居たことで、気づかなったことが
離れて見てわかるっていうパターン。
男同士だから・・だけどやっぱり好きで大切で、近くにいたい。
その自分の気持ちに気づいたとき、やっと素直になれる二人。
そうなるまでに、いろいろあって10年・・・
好きなのに離れたり、だけど忘れられなかったり
相手を独占したい気持ちや、すごく大切にしたい気持ち
それにどうしようもない男の性がぐるぐるしてどうしていいかわからない気持ちが
この1冊に詰まっていて、どちらかというと暁の気持ちになって読めました。

明にしっぽ振ってるワンコな暁ですが
生真面目でつまんないと言われる先輩に
「女と男じゃ明さんの良い所の見え方違うんですよ」なんて
いいこと言うなぁ・・と感心しました。
なんか、二人うまくいきそうな気がする・・

PS:なんだかんだ言っても、何気に暁を応援してくれてたカフェ王子。彼のスピンオフも見て見たいなぁ・・・

1

恋ってもっと…、

せっかく同居しているのだから、そのシチュエーションをもっと生かしたエピソードが見たかったです。

そして女子キャラが多すぎではないかと(-_-;)
男子は3人のみですが、女子はあとからあとから登場し、職場の同僚も全員女子でわらわらしています。

嶋二さんの作品は女子キャラ登場率が非常に高いですが、ひとくせキャラが多いせいか、(嶋二さんの描き方が巧すぎる)女子が出張れば出張る程、作品に萌えらられないジレンマ…(ごめんなさい)

そして一番分からなかったのは、攻めクンの行動です。
本人無自覚とはいえ受けクンを好きで、酔いに任せてHまでしたのに、自分がホモか確かめたいという理由で、お試しで別の男性と関係を結ぶ展開。
これは共感出来なかったです。

そして、お試し当て馬クンが攻めクンを好きになってしまうのです。
すわ泥沼か!?と思いきや、当て馬クンの心情もほとんど描かれず、アッサリ肩透かしなのも残念。
この当て馬クンが、嶋二さんがよく描かれるタイプの、いわゆる受け顔でとても可愛かったので、ここでひと悶着あって欲しかったなーと思いました。

そして、その当て馬クンも、一途なのかと思いきや、受けクンに
「攻めクンちょっといいなと思ってるんですよね」なんてポロっと喋っちゃったりして、行動が読めません。
宣戦布告なのか、愉快犯なのか、分かり難かったです。
(真面目な宣戦布告だとしたら、その後何もなさすぎる気がするのですよね…)

どの人物にもイマイチ、真摯さや一途さが感じられず、また、ツッコミや助言役は全員女子というのも萌えどころがなく、自分にとってはいまひとつな作品でした。
ただ、嶋二さんの世界観や空気感などはとても好きなので、中立とします。

2

関係性の変化

職場が同じな、ただの後輩と先輩が恋仲になるのは
それなりに色々重ならないとありえないんですよね。
そのエピソードに無理が無く、
お互いに無い部分を有る方が補いつつ続く同居。
遠恋の彼女と別れる先輩、合コンで会うその場限りの女にうんざりな後輩。
男の生理につけこんで、体を重ねるように…。
割り切っているはずなのに、そのうち気持ちがだんだん伴ってきて
苦しくなり恋心を自覚します。
当て馬のゲイは可愛かったけど、それに流される犬(小乾)じゃありません!
ゲイか確かめてみようとしても反応しないのはやはり先輩を好きだから。
男性の方が案外ナイーブな部分ってあるかもしれません。
(気持ち良ければそれでいいって即物的なタイプもいるでしょうけど)

ここが読みどころ!!っていうんじゃなくて、
全体で楽しむコミックスかもしれません。
1冊まるまるっと♪

とにかくHの時と普段のギャップがありすぎる先輩が…!!
誰も知らないであろう姿と表情を、自分だけが知っている。
それって充分独占欲と恋そのものなんだと思います。
体を繋げても心がきっちり追いつかない、ちょっと焦れるところも素敵。

チャラそうで真面目な暁にきゅうっとしました。
先輩の明も、いいお名前。どちらも希望がありそうな。

描き下ろしの『犬は待たない』
たった3ページですが、暁がぞっこんな様子に萌え!
それを見て安心する明にまたまた萌え!!
朝からイチャラブ…。いいな…。(←?)







2

先輩後輩から恋人へ…

高校時代からの先輩と後輩で今も同じ職場の二人。
女関係にゆるかった後輩の暁。
5年来付き合っている彼女とちょっとうまくいっていない先輩の明。
彼女と別れることになった暁が明の家に転がり込んでくる所から展開していきます・・・!
そして!酔っぱらった次の朝起きたら隣に裸の男が!!というあのシチュエーション
!!

あれだけ女関係にだらしなかった暁ですが、自分の明への恋心に自覚した後の甲斐甲斐しさはすごかった。根は一途なんですよね。
当て馬・橘くんに見抜かれていた通り素質はあったんですね。

途中、体の関係はあるのに暁の片思い状態が続くあたりは、暁がちょっと不憫な感じで切ない・・。
夜はヤラしいことをしているのに、昼は今まで通りの先輩と後輩というこのアンバランスさ!萌えました!

目覚めた後の暁の一途さ、めげなさはまさに犬。
苗字の小乾から「子犬」とアダ名されてるけれど、むしろ大型犬みたいな感じでした。そして無意識に立派に飼い主状態の明さんw

長く友人(というか先輩後輩)関係だったふたりが恋愛関係に発展していく様子がふんわり自然な感じで描かれていて、とてもよかったです!

1

夜明けと言わずw

この二人のぬる~い感じの雰囲気が好き。
というか、ぬるい関係がイイ。
気づいたら裸で一緒に寝てて。
頭が鮮明になれば思い出す記憶。
そのケがあったわけじゃなく、恋愛感情じゃなかったものから気づいたときにはドツボ~な二人がよかった。
この先輩がですな!美人受・・ってほどでもないな~という感じはあるのだが、もともとそのケがあったわけじゃないのに
男同士肌をあわせても、違和感なく、そして最終的には後ろで
快楽を感じてしまうまでに。
離れていく後輩に寂しさを覚え~・・・・・・云々カンヌン

とにかく、どーせつめいしていいのかわからないのだが
作品ひとつを通してすごくよかった!
先輩の寝顔が可愛いwが強調される部分多々なのだが
これも可愛かったですしな(◎´∀`◎)
普段とのギャップな可愛さって異常。
ノンケのはずで、自分に恋愛感情なんてないはずの先輩が「しよ」なシーンもグっ!っときた。
女の子にしか興味ないと思っていた男たちが男に落ちていく。
そんな雰囲気もまたよかったですね。ピュアっぽくてイイ。
ラストは甘甘。お互いに甘える仕草が可愛くてどーしてやろうかと思

1

ワンコはかいがいしいのです

嶋二さんのマンガは熱ーい熱っていうより、ものすごく空気みたいにしっくりなじんで、かといって冷たいんじゃなくて、オーガニックコットンのシャツみたいな感覚をいつも持ちます。
すごく自然に馴染むんです。
今回も、高校以来10年もの付き合いの先輩と後輩が主人公で彼等の関係が変化する様がとても自然に展開されていきました。

転職先も面倒みてくれて、彼女に追い出されて住むところもない後輩の小乾暁を居候させてくれる先輩・田中明
同じ”あきら”なのに後輩は一見チャラ男で、先輩は堅実。
だけど私生活は、暁が掃除洗濯ときちっとこなして明を朝起こす役目もする甲斐甲斐しさ。
むしろ、暁に明が心配されるくらいな程w
合コンでゲイの橘と出会った事で、酔った勢いとはいえ明を襲ってしまった(実際はカキっこ)暁が、明を欲情の対象として、特別に意識しだすのが、明が彼女に振られてしまった事をきっかけに、その危うい均衡が身体を重ねてしまうことで崩れる。

小乾はイヌと言われるだけあって、実にその気持ちが解りやすいのだが、曲者は先輩の明だ!
きっと戸惑いもあるのだと思うのだが、眠れないといって暁を求めるその気持ちは絶対に彼にとっての特別な存在になっているはずなのに、彼の心が見えない。
いつもの如く普通に接して、普通に生活して、、、
でも、橘に嫉妬する自分に気がつく時!
それでも、まだ明はポーカーフェイスなんだな~表情が薄くてwww
ひょっとして、明は鈍感&天然ちゃんなんだろうか?
そんな彼が見せる無表情な子供っぽさが魅力といえば魅力なのです。
この二人は静と動のカプなのかな?
激しい萌えが、トキメキがあるのではないが、ワンコも突出したワンコじゃないが、この自然さというのが萌えなんじゃないんだろうか?と思った一本でした。

1

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