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高級靴店を舞台に二組のカップルが織りなす恋模様。
高級店で働いていいスーツや靴を身に着けていても、仕事を離れたら普通の人なんだなあと思いました。
店長品川と新人店員新宿。
明るくてドジっ子の新宿を怒る毎日です。
でも二人には過去に接点があり…。
不器用店長を惜しみなく愛する新人店員の真っすぐさ!
店長の辛い過去。もう大丈夫ですね!
いきなり挿入でびっくりでした。
一方同じ店で働く四谷は見惚れるほどの男ぶりの鷹場と知り合い靴を褒められ店にも来てくれて。
口説かれるもののからかわれていると受け流す四谷。
でも鷹場にカッコいい所作や立ち姿が美しいって、天然に褒めてて鷹場を振り回します。
そんなに簡単に一生を決めちゃって四谷大丈夫?な気もしますが…。玉の輿だね!
この靴屋、駅名が名字じゃないと採用されないのかな。
そう思いつつ読み進めたら、2名ほどそうじゃない店員がいました。
そんな高級洋靴店が舞台になっている2組の話です。
【恋のつま先】【恋のまちぶせ】 萌2
高級洋靴店の品川主任(のちに店長)と、店舗の統廃合で異動してきた新宿。
神経質で完璧主義っぽい年上クール眼鏡に、明るい年下わんこが攻め込みます。
過去の恋愛で臆病になっている品川の凍ってしまった心を溶かす新宿の能天気なまでの明るさが、さながら太陽のようで眩しい。
最初の出会いのエピソードも粋で素敵です。
【恋のまなざし】【恋の半分】【恋のまるごし】【恋のステップ】【恋のぜんぶ】萌2
『恋人を口説く方法』を読んで気になった、柳浦の雇い主・鷹場と恋人の進(四谷)。
こちらで馴れ初めが読めると気付いて購入したのですが、こういう始まりだったとは。
しかもあちらでは進という人物が「若そう、もしや学生?」というイメージしか分からなかったので、まさか高級洋靴店の店員だったとは!驚きです。
鷹場もあちらより若干年が上に見えます。
恋の始まり、素直になるまで、当て馬登場!?、最後まで致すのに2話という5話編成。
こちらも、靴作り職人を目指して渡仏した四谷と師匠の靴のエピソードがいいんだなあ。
鷹場の押すところは押して、引き際はきちんと引く言い寄り方がスマート。
自分の気持ちに素直になった四谷が無双状態です。
おそらく経験豊富であろう鷹場をも骨抜きにする台詞の数々を、ぜひ堪能してほしい!
【恋のありか】(前後編) 萌2
再び新宿×品川です。
人件費削減のためのリストラ対象者になってしまった新宿が、奮闘するも空回り。
そこへ品川の元カレだった前の店長がやって来て…、という新宿が受難ばかりの回。
災い転じて…、に至るまでに大活躍する元ホスト仲間のアドバイスが素敵。
店の仲間たちも品川のフォローも素敵。
数字で切るんじゃなくて、ちゃんと見てくれてるっていいなあとしみじみ思いました。
というわけで、かたや年下ダメわんことツンデレ眼鏡。
もう一方はセレブなスパダリと決めるところは決めてくる天然系。
どっちもハマれる2CPで大満足でした。
8年ぐらい続いているシリーズです。支持されてる安心感とまとめて話を読める喜びがありますね。
萌と萌2の中間ですが、シリーズ通してだと萌2!
恋のつま先
恋の靴音
恋の誘惑
スピンオフ 友達を口説く方法
スピンオフ 恋人を口説く方法
恋の行先
スピンオフ 恋人を可愛がる方法
高級靴屋の従業員を取り巻く恋愛模様で、描写から青山十三先生は靴がお好きなんだなぁという事が分かります。
ストーリーを進めながらキャラクターの個性を見せるのが上手です。割と年代の近い男性キャラがたくさん出てくるのに、描きわけがきちんとしていて読みやすいです。
以下、もやっと点
恋愛脳で仕事きちんとしてない描写が続くと、従業員の靴好きの説得力が減ってしまう。
※電子書籍
「恋する靴屋シリーズ」は、高級靴店を舞台にしたオムニバスで、ときに激しく、ときにコミカルに、大人の恋を描き出しています。
一冊目は2組のカップルの話が収録されてます。
※靴屋キャラの名前は地名です。(レビュー書いててキャラ名じゃないみたいで)
●新宿×品川
新宿はガサツで、高級靴店の雰囲気にはそぐわないけど、お客様を明るくできる店員。
店長の品川が、接客技術はあるのにフロアに立たないのは、昔の相棒への恋の未練が原因。
そんな品川を新宿は無理矢理奪ってしまう…
でもダメホストだった新宿が品川に背中を押してもらったエピソードを聞くと、今度は新宿が立ち止まってる品川を引っ張りあげたかったんだなと、想いの深さからなんか許せてしまう。
「5年先、10年先には似合うようになるかもしれない。胸をはって一歩先へ、これはそのための靴です」
上質な靴だから長く人生に寄り添えて、目標にすることもできる。
二人のその後の話は、まっすぐに想いを寄せてくる新宿と、そんな風に想われることに慣れてない品川の戸惑いが描かれてます。
そんなことはわかったうえで、品川を待ってる新宿はなんか大人になったなと感じます。
品川の元彼が登場して、新宿のリストラ危機もあったけど、品川も表だってはわからない新宿の良さをちゃんと見ていて、この二人ならこの先もずっと大丈夫って思えます。
●鷹場×四谷
高級靴屋店員の四谷は、電車の中で完璧なコディネートの鷹場に見惚れる。
店にやってきた鷹場はやっぱり恰好良くて、オーダーメイドの担当に指名してもらえて嬉しかったのに、鷹場には下心があるとわかって、四谷のテンションはダダ下がり…
大人な鷹場の強引だけどスマートな誘いと、ノンケなのにグラついてしまう四谷の駆け引きがコミカルで楽しいです。
御曹司で背負ってる物が多い鷹場は、四谷の単純だけどまっすぐな明るさに癒されるんだろうな。
なかなか挿入までいたらないエッチも、鷹場が四谷を大事に想ってるから。
この二人はずっと見ていたくなります。
(※シリーズ一の人気カップルでまだまだエピソードは続きます。)
靴職人を目指していた四谷が夢を諦める時にフランス人師匠がくれた靴。最初は似合わなかったのが、鷹場に褒めてもらえるくらい履きこなしていたってエピソードもジーンとしてしまった。
作者さんの靴に対する思いも感じられる、靴と人生を絡めた深いシリーズ!
ディアプラス20周年展で、青山先生の私物としてドイツ語の靴の本が展示されていて、大好きなシリーズの制作の裏側を見れた気がして嬉しかったです。
ウワサのヒヒジジィこと功一様が気になり、ようやく購入することが出来ました。
2組のカップルのお話しとなり新宿と品川がメインとなります。
高級洋靴店の中で繰り広げられる追いかけっぱなしの恋。
向けられる愛情に、釣り合うような想いを返せる自信のない品川に対して、ほんのちょっとでいい。
新宿の懐の大きさにぐっときながらも、主導権は手放さない品川の上級者ぶりになんだか分からない血管が開きそうになりました。
そして待ち望んでいた功一様です。
四谷のど天然さになんだか心が洗われるような清清しさ。
けれどそれを嬉々として真正面から堂々と口説き続ける功一様のハイクラスな駆け引き。
からかい半分なのが絶妙で、重くなく嫌悪感もなく過剰なスキンシップもなんだか許せてしまうフレンドリーさ。
自己保身的な裏読みもできますが、やはりここは素直に洗練された大人の男の遊び心にわくわくしたくなります。
四谷のなんだかわかんないテンションも、そつなくかわせるくせに隙だらけ。
けれど深刻ぶらず、何でもまあるくしてくれる人柄が大人の恋愛になりきらないあと一歩感をたまらなくキュートに見せてくれました。