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恋人からのいじめ(とH)にも慣れ、幸せな日々を過ごしていた……はずが、加納は目隠しのうえ放置プレイされて!?
Kindle unlimitedで読みました。
この作品はタイトルが「夢のような話(2)」ですが、「夢のような話」は2話だけしか入ってないので注意してください。
収録作品は以下にあげました。
「夢のような話」5~6話
「君に服従」1~2話
「獅子も拒まず」1話
「夢のような話」は望んでいたラストになりました。二人の将来が明るいんだろうなと想像できるラストにすごく感動しましたし、安泰だなと思えるところが今回はたくさん見られました。「君に服従」は、やはり表と裏のギャップがあるキャラクターが中心に描かれているのですが、攻がヘタレすぎて好みが分かれるかも?最終的にはかわいいカップルになりましたが、学生の恋愛という意味ではそのあとの「獅子も拒まず」の方が私は好みでした。
「獅子も拒まず」は王子様と見せかけてマイペースな里見(攻)とヤンキーなのに一途で健気な譲(受)の恋愛物語ですが、キャラクターがどちらも個性的で面白かったです。しかも受の方が背が高い!!BL界隈では稀有な設定だったので、もっと掘り下げたらすごく盛り上がるのにー!と思ったのですが、「獅子も拒まず」はこれだけで1冊あるみたいですね。そちらも読んでみたいと思いました。
沢村と加納さんの同棲してからのお話になります。
沢村のお姉さんもドSだったらしく
沢村不在時に首輪をつけられムチで叩かれる加納さん。
そして沢村が帰っていてその姿を見ます。
そして沢村のお姉さんは加納さんの口にキスをして帰ります。
その後沢村の機嫌が悪かった為
キスをされたからだろうか…可愛いところもあるな…と思っていたのですがー。
まさかのキスでは怒っていなくて
首輪を自分以外の人間につけられたからの方でした(*´▽`*)
更にムチを打たれたのも怒っており
このドSは基準が違うな…!と思いました。
※キスについては加納さんが女がダメと言うことを知っているので嫉妬は全くしないそうです。
今回は加納さんの親も出てくるのですが
沢村が普段加納さんのこといじめるけど
なんだかんだ加納さんのことをちゃんと好きなんだなぁと今更思った回でした。
表題作のほかに2つのお話が入っていました。
【君に服従】はツンツンな受けとワンコ攻めのお話です。
【獅子も拒まず】は王子様攻めと不良受けのお話です。
個人的に獅子も拒まずがすごく好きでした。
BL界において優秀なドSは、本人がどんなに隠していても自分好みのドMの匂いを嗅ぎ分けるもので、そういう場合は需要と供給の合致で安心して読めますよね。
自分本位なドSは、自分に好意持っている相手に我慢を強いてMに落とすのだなと、この作品を読んで理解しました。
そこに愛はあるのかい?
【夢のような話】後半に多少萌
続編2話のうち、1話目は相変わらず沢村が加納を本当に好きなのか!?という疑問しか浮かばないものの、2話目できれいにまとめにきます。急遽スパダリ風に。
ここに来てやっと沢村も加納のことをそれなりに好きなんだなと分かるものの、もう少し表情に出てるようなコマを入れてほしかったです。
あまりに無表情とか飄々としすぎている顔ばかりで、腹の中は分からんぞ!皆の衆、覚悟して参れ!としか思えなかったのが残念。
【君に服従】中立
小動物のように可愛くて控えめな受けのことが大好きなワンコ攻め。
付き合えることになったものの、受けには裏の顔があって…。
うーん…。高1で既にビッチです。もともと幼馴染みで、引越しで離れた時期があって、その間に受けの親が再婚というイベントがあったようで、離れていた期間に何らかの原因があるのは明らかなのですが、受けがなぜビッチになったかは不明です。
恋に夢見るワンコならその辺りを聞き出そうとするなり、力になろうと頑張ったりするようなものなのに、このへたれワンコ、相手がビッチだったことにショックも受けなければ、原因にも全く興味がない様子。まじか。好きな相手が明らかに問題を抱えているのに、そこは一切スルーなのか。
という感じで、2人の絆が深まるような要素もなく、ただ便利な棒になる話でした。
【獅子も拒まず】中立
この作品、続きからの1冊を読んだことがあって、なぜわたし的には受けにしか見えない腹黒王子が攻めなんだろう?と思ってたんですよ。攻め受け逆なら萌えるのにって。
ここに原点があったとは…。知りませんでした。
とは言え、他人の真っ直ぐな思いを利用する関係には惹かれないので、評価を下げて申し訳ないです。
SM話は嫌いジャンルで避けていたのですが、1巻目を読み始めて「あーヤバイ、間違って買ってしまった、、」と後悔しながら、沢村のベビーフェイスのわりにガッチリ首太体系が気になりながら読んで、気が付けば最後までスルスルと読んでしまって、更にこの二人の幸せな話をもっと読みたいな、、と思い、2巻目も買いました。
最後の最後で「沢村くんて本当に自分の欲望より……」と言われたのに対し「何の話?」とサラリととぼける沢村がもーーーーーーーーーー!!!
この2人はラブラブだーーー!!きっとずっとずっと沢村は加納が大好きで、加納は沢村のナチュラルSっぷりにドン引きしながら、でも沢村しか駄目なんだよね!と心底思えてしまってもうーー!!
沢村は真性S、どうにもならないサガ、好きになったら苛めずにはい。
でもすごく誠実です。すごくいい男。好きになった人をいかにして苛めるか趣向を凝らしまくり手間を惜しまない人。
こんな熱烈な愛の告白もあるんですね。
SM話はやっぱり好きじゃないけど、この2人の話だけは何度も読みたくなります。
引き続きラブラブな二人。
社内で加納の性器をいじめまくって、泣いている加納を見て嬉しそうにしている沢村。そんなに喜んでくれるならもうドMでもいいかと思ったという加納。
本当に二人とも分かり合える貴重な人と出会えて良かったねー。と、もう親心ですよ(笑)
その後、本当に加納の両親が出てきて、早く戻ってきて結婚しろと言い放つ両親。世間体だけがすべてな両親。一般的な親の態度はそんなもんじゃなかろうか…と考えさせられる。
そんな中、沢村がきて~
この人と会えて幸せです。今とても幸せです。
そんないい話のあとにニャンコちゃんプレー(笑)
本当、このギャップがたまりません。
この二人の話だけなら神でしたが、他短編が入っていたので評価が少し下がりました。もっと二人を読んでいたかったよー!!
後に単行本で出ている『獅子も拒まず』1話目はこちらにあります。