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表題作はちみつハニー

二年目社員でシングルファザー 三谷要・25歳
営業企画グループのリーダー 橘亜希人・28歳

その他の収録作品

  • ひだまりハニー

あらすじ

冷血漢と言われる会社員の橘は、部下の三谷とその子供・一実と触れあううちに、次第に変わっていく自分に気づくが…。
(出版社より)

作品情報

作品名
はちみつハニー
著者
葵居ゆゆ 
イラスト
香咲 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344824973
3.5

(19)

(3)

萌々

(7)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
64
評価数
19
平均
3.5 / 5
神率
15.8%

レビュー投稿数6

キャラクターが可愛い…(-ω-)

子連れものが好きで、よく買います。
モノによって当たりはずれもあるのですが、これは「当たり」でした~。

子供の描写ももちろんですが、その子供と絡む受の橘さんが、すごく良いキャラでした。
最初は、ただのツンデレ系なのかな?と思っていたんですが、
それだけでは表現しつくせない、なんというか真面目すぎるゆえのおかしさというか、
とにかく読んでいくうちにどんどん愛着が湧いてくるキャラクターでした。

内容は、全体的にほんわかな雰囲気ではあるのですが、
わりとしっかり深いところまで書きこまれているな、という印象があります。
(男同士の恋愛についてとか、家族の話とか)

あまくてあったかい雰囲気の癒しBLを求めている方には、お勧めだと思います。

そして一見気付かないのですが、なにげにHシーンも描写が細かく、
さりげに攻の三谷さんの言葉攻めが上級者な感じです(笑)

デビュー作とのことなんですが、文章も読みやすく、気持ちがしっかり伝わってくる
雰囲気の作家さんなので、これからにも期待してみたいです。






7

本当の家族になるまで

育児モノが読みたくなって、再読しました。何回読んでも、橘の不器用さが可愛くて萌えます。
お話は、自分を理解してくれていた部下が理由あって退職することになって、その後も放っておけずに関わる内に、自分も変化していく…という感じです。

この上司・橘の不器用で1匹狼なところが、可愛いのです。会社ではツンドラマシンとあだ名を付けられて遠巻きにされて。
唯一、橘を慕ってくるのは、部下の三谷だけでした。その三谷が妻を亡くして自分でパンケーキ屋をするために会社を辞めると聞いて、妻や子供がいたことも知らなかったし、今まで残業をさせていたことを後悔します。何よりも、会社に三谷がいないことを寂しく感じる自分に戸惑います。
そして、今までの行いを反省するかのように、三谷を助けようと、自宅を訪ねて料理を作ったり子供の面倒を見たり。
最初は義務感からやっていたことだけど、2人と一緒に過ごす時間は心地良くて。空しくなった会社を辞めて、三谷の仕事を手伝おうと決めるのです。
三谷の息子とぎこちないながらも一生懸命に関わったり、三谷とのことを以前苦手だった同僚に相談したり。そして、誰とも恋をしたことがなかったのに、三谷との初めての恋に戸惑って振り回されて。
だんだん人間くさく変わっていく過程にキュンとなって、もう、最初から最後まで橘は可愛かったです。
一方の三谷は、ヘタレで行動が遅いと思わないでもないけど、ここぞという時には行動できる男なのが良かったです。
最後の三谷からのプロポーズは、何度読んでもジ~ンときます。ただ、料理が下手な三谷が、パンケーキ屋をするのは違和感を感じるけど…。
でも、好きで保存版にしている作品です。

4

一人ぼっちから家族に

ツンツンした橘さんと、奥さん(春枝さん)を亡くした三谷さんがどう恋愛に発展するか、最初は全然わかりませんでした。
三谷さんが退職するまでにフラグが立つのかな?と思いきや
ほんのりとしたフラグしか立たず、これからどうなるの!?と興味津々になりました。

橘さん…恋をしたことがないみたいで、
読んでいてすごく胸がくすぐったくなりました。
そして春枝さんと三谷さんのちゃんとした関係がわかって、なるほどなぁと思いました。


橘さんがかなり猪突猛進なので、仕事をやめて三谷さんと一緒にお店をする!っ言い出したときはすごくびっくりしました。
好きって感情を自覚してないけど、かなりもう好きだよね…と思ったりもしました。

その後橘さんは恋心を自覚するのですが、
自覚したと同時に諦めてしまい、その橘さんの心の中で考えてることがすごく辛くて切なくて涙が出ました。
自分の願望で二人を不幸にしそうで怖いと思う橘さん。
そんなはずないのに、彼は真面目だから余計そう思っちゃうんですよね。


お互いの気持ちを確かめあった後も、
三谷さんの昔好きだった人が出てきたりして、結構波乱があるんですよ。
なんせ橘さんは初恋だから、恋愛について過去と比べようがなくて
どんどんマイナスに考えていっちゃうのが切なかったです。

橘さんが不器用なのもあって、すれ違ってしまった言葉たちにも胸が痛むし
何度も悲しくて涙が出てきちゃったんですけど
ちゃんとハッピーエンドで良かったです。
きっとこれからもいろいろな問題があるだろうけど、
ひとつひとつ3人で乗り越えていってほしいなぁと思いました。


0

精神的不器用な受け様の可愛らしさ発見

疑似家族もののラブストーリーで、攻め様の背景はありがちな偽装結婚&血のつながりが
無いけど、可愛い子供がいる設定で、受け様は会社の上司で、仕事は出来るけれど
真面目で融通が利かないゆえに、妥協が出来ない不器用な性格の持ち主。
社内でもキツイと言われ、陰口をたたかれるようなクールな受け様なのですが
かなり人間的には不器用な人で、不器用だからこそ可愛かったりするんです。

受け様の部下として働いていた攻め様が忌引きを理由に会社を休んだことから
何も聞いていない受け様は、攻め様の所へ・・・
受け様は攻め様が結婚していた事や子供がいる事も知らなくて、
亡くなったのが妻だと聞いてかなり動揺してしまいます。
更に、攻め様から会社を辞めて妻の夢だったパンケーキ屋をするつもりだと・・・

受け様にとって攻め様は唯一初めからの部下だったんですよね。
いつも笑顔で、受け様に何を言われても真摯に仕事を頑張るタイプだったんです。
攻め様が会社を辞めてから、受け様は何か物足りない思いと寂しさを感じます。
そんな時に攻め様からお世話になりましたメールが来て、子供に会いに来てと・・・

誰に何を言われても気にしないような受け様なんですが、攻め様の子供に泣かれたり
あまりにストレートに言葉にしてしまう癖がある受け様はオロオロしてしまう。
クールな女王様タイプの受け様のそんな様子はかなり可愛いのです。
それでも、そんな攻め様と子供と触れ合う優しいひと時が受け様に変化を・・・
そして、攻め様は何気ない会話で、自分の性癖と子供のと本当の関係を告げる。
この辺の事には動じない受け様はやっぱりクールです。

そんな二人との付き合いが続いて、攻め様のお店の店舗探しにも同行するようになると
受け様は、攻め様たちと一緒にいる時間が、攻め様の話すはちみつ色の幸せを感じる
ような感じになってくるのです。
そして、受け様は会社でのイライラとした会議の席で退職する事を宣言。
受け様にしたらかなり思い切った決断をして、攻め様と共にお店をする事に決めます。

でも、勝手に一人で決めてるあたりは流石女王様気質です。
ここから二人の関係は一気に進むのですが、ゲイの攻め様の過去が・・・
それは亡き妻の兄の事で、受け様にとってはかなり気になってしまう事なのです。
そして、攻め様と受け様の関係にも影が差してしまう事になります。
でも、年下だけど結構頼りになる攻め様の思いの強さでハッピー展開
可愛い子供も癒し系で可愛くてほのぼの感も切なさもある素敵なラブでした。

0

最初からカワイイ

中編2作品が収録されています。どちらも橘(受け)が主人公です。

「はちみつハニー」で二人は恋人同士になり、「ひだまりハニー」では三谷(攻め)が密かに好きだった妻の兄・誠一の登場に不安になる話です。

ワンコ部下×ツンデレ上司の話かと予想したのですが、思っていた以上に橘が序盤から可愛かったです。素直になれないんじゃなくて、好きという感情に戸惑っており、三谷に惹かれているのに当人は気づかず読んでいる方は分かるのが楽しかったです。あと退職という思い切りの良さにビックリでした。

続編では誠一は妹の忘れ形見である一実をよこせと言い出すのではなどとあれこれ推測しましたが、恋人であることを告げるのか、三谷は今も誠一を好きなのではないか、見合いをするのではないかという二人の関係に問題がまとめられていて、シンプルで読みやすかったです。

息子の一実もでしゃばり過ぎず、それでいて緊迫した雰囲気を和ませるという良い具合でした。

妻子持ちといても実は…という内容なので、ノンケ元既婚者との関係が苦手な方にもお勧めだと思います。

0

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