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表題作愛傷コレクション

花賀屋清士,39歳,大学客員教授・骨董商
斎条十有,19歳,同棲相手にDVをされていた青年

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「愛されることに慣れなさい──」十有は毎日、花賀屋から甘い愛撫を受けている。継父の性的虐待に耐えかね家出した十有は、知人に暴行を受け逃げたところを花賀屋に拾われたのだ。自傷行為で脇腹に大きな傷跡を持ち、人間不信で自分も他人も愛せない十有。骨董商である花賀屋はアンティークを慈しむように十有の傷跡を愛でて、彼の心を癒やしていくが……。

作品情報

作品名
愛傷コレクション
著者
葵居ゆゆ 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829626313
4.3

(119)

(70)

萌々

(29)

(15)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
27
得点
513
評価数
119
平均
4.3 / 5
神率
58.8%

レビュー投稿数27

きっと何度も読み返す♫

初読み作家さんでしたが、大変大変萌えました!!

40歳骨董商×20歳虐待されてた受け。
環境のせいで歪んで育ってしまった受けの子が、只々優しく愛されることに戸惑ってパニクったり天邪鬼な事を言ってしまう序盤の態度が萌えツボにハマり、可愛らしかったです〜
(攻めはこれを困ったハリネズミさんと表現w)
受けの境遇はかわいそうですが、読むのに痛々しくて辛いというところまでは感じず、読みやすいです。

段々攻めに溶かされてどんどん素直な子になっていくところも微笑ましいし、転の部分のクライマックスの作り方も萌えました。
攻めはどこまでも優しいのかと思えばそんなことはなく、、、
でもやっぱり優しい〜〜!!
攻めが大事な骨董品を愛でるように受けを愛すので、
基本的にエロシーンは甘めで、でもそれが逆にスパイスになっている印象。
とにかくエロエロに感じました(*゚∀゚)

紳士攻め×ツン受けっていう構図も大好き。。
とはいえ受けは本来素直ないい子なので、
中盤からは真面目なかわいこちゃんになってますが、その変化も含めて楽しめました。
ゆゆ先生のブログ掲載SSも含めて一気に読んだ作品です!

12

受くんが表紙と違って、でもすごく良い

溺愛好きにはたまらん一冊でした。

好きと表現したいのにそれまでの生い立ちから中々表現できない受くんと、不惑の変態ではなく変人な攻さん。
好きと言えないし、好きだから離れたほうがいいとひとりで悩みまくる受くんが、とても愛しかったです。

変態と変人は私の中では割と類義語でしたが、受くんのセリフになるほど、と納得してしまいました。
いやでも冷静に、確かに攻さんは変人だけど、変態の性も持ち合わせてるんじゃないか…
変人かつ変態でしたが、紳士な部分もいかんなく発揮されていて、最高でした。
攻さんの友人の、破れ鍋に綴じ蓋の発言がありましたが、まさにぴったり。
良い思いさせてやると言ったけど、それは誰とは言ってないだろ?、の下が最高に気分良かったです。

古いものが好きという攻さんに、共感出来たのも良かったです。
人が大事にしていたものを、時代を超えてまた使えるって素敵だと思います。
金継ぎは親しみがありましたが、銀継ぎもあるとは。

終始穏やかな雰囲気の中で物語が進みますが、受くんの感情がしっかり起伏があって一気に読み進めてしまいました。
ごちそうさまでした。

9

変態紳士は好きですか?

攻めが何気にタイプなので神評価です!!

イラストとの効果が発揮された作品だと思いました。イラストがyocoさんでなかったら、印象が全く違ったとおもいます。エロ度は確かにエロえろなんですが、イラストのおかげで上品さが出ていて、変態紳士も変態よりも紳士の方が引き立って見える。途中どう話が転がるのかわからずヒヤヒヤしましたが、最後は十有くんがこれからも愛されていく様子が伺えてよかったです。

7

執着攻め、健気受けの最高峰!!!!

葵居ゆゆ先生作品は本作が初挑戦でしたが、結論から言います。とてもとても素晴らしい作品でした。

継父や元彼からの性的虐待で心も体も傷だらけ、特に心をガチガチに武装している受けの十有くん。
倒れている十有くんの傷の淫靡さに惹かれ、彼を保護し、甘く優しく褒め、時に快楽で蕩かせながら日々磨いて美しくしていく、攻めの花賀屋さん。

お互いに両片思いなのに、受けがこれまで虐げられすぎて自分に自信が持てずすれ違い…この部分は本当に切なかったです。
葵居先生の心理描写の緻密さが光る、素晴らしいくだりでした。

そしてエロ!葵居先生作品はとにかくエロが濃厚&多い!満足度100000%です!!

受けが攻めに言葉責めされ恥じらいながらも敏感に感じる姿があますところなく描ききってありました。
潮吹きする十有くんは死ぬほど可愛いです。ぜひ本編であの可愛さを堪能してほしい!

執着攻め・健気受け好き、濃厚エロ好き、攻めが受けをとことん甘やかす甘々な関係が好き…という方にぜひぜひぜひおすすめしたい!!!!!!
騙されたと思ってぜひ一度手にとって欲しいです。絶対後悔させません!!

素晴らしい神作品です。

7

ヤンデレ紳士攻

義父からの虐待や同居人からの暴行から逃げ出したところを、花賀屋に拾われた十有。十有は、これまでの経験から、優しくされる事に慣れておらず、助けてもらってもツンケンしてばかり。そんな十有を上手く甘やかして甘やかされる事に慣らして行く花賀屋と、甘やかされる事に怯えながらも受け入れて行く十有だったけれど…。


愛情が行き過ぎて自分色にカスタマイズしたがるヤンデレ変態紳士×傷つけられ続けて自傷的で愛情に飢えた健気な子 というまさに破れ鍋に綴じ蓋カップルでした。傷ついた子猫を徐々に手なづけるように、真綿に包むように愛して行く花賀屋の様子と、戸惑いながらもその環境に依存していく十有に、閉鎖的な淫靡さを感じました。
最初から口淫や身体で代償を支払うという十有に切なくなり、敬語で丁寧かつ穏やかな口調で十有を色々と追い詰めていく花賀屋にきゅんとしたり。
エロは多め。十有の身体の傷の様子を見るという名目なので挿入まで至らない事が多いです。
愛情に飢えていた十有は、これから花賀屋の過ぎるくらいの愛情で甘やかされれば良いと思います。

ヤンデレ変態紳士は最高でした…。でも、気分が悪くなるようなヤンデレ具合でもなく(十有が相手だからかも)、楽しめるヤンデレでした。

6

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