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作者買いしている会川フゥ先生のデビュー作とのこと。
作画はそんなに変わっていないように感じますが、最新作と比べたらやっぱお上手になってました。
1話目が作品のタイトルと違っているのですが、表題作は1番初めの「コンプレックスオーバーシュート」前後編の後日談となっています。
子供の頃懐いてきてた近所の幼なじみ、伴の通う高校に新任教師として配属されたいっちゃんのお話でした。
昔にした、伴が18歳になったらいっちゃんと結婚するという約束を軸に展開する年下ワンコ×臆病教師。
昔から知ってる大事な弟みたいな存在だからこその躊躇い、伴に諭してる言葉はそっくりそのまま自分に言い聞かせてる…みたいな哀愁が感じられて良いです。
表題作(なのに描き下ろしです)では、いっちゃんが今まで散々悩んできたことを軽々乗り越えて来る伴が頼もしく感じました。
きっとスパダリにこの子はなる!そんな予感。
あと「モウソウオトコ」という短編がとても気に入りました。
オープンカフェで見かけるイタリア男に妄想を掻き立てられるリーマンの片桐。
いつもジロジロ見すぎてて、ついにイタリア男が…って所で終わりーーー。
続きが見たいところですが、ここで終わりなのが萌えなのかもな、とも思う。
私的には「彼×僕」です!
他のバスケ部先輩後輩と同級生再会モノも可愛かった。
この短編集の男子たちは外見も中身もそれぞれ似たキャラが居なくて、個性的なのが良かったです。
毎回ホモを引き当てるマリちゃんのお話も面白かったです。
その人はこれから(私の脳内で)受けになる予定だからダメよんw
短編集。
・コンプレックスオーバーシュート
イチリとバンは幼馴染で8歳差。
バンは小さい頃からイチリと結婚すると言っていた。
最初はバンが一方的にイチリを慕ってて、イチリは困ってる感じなだけの話かと思ったら、イチリはゲイで、ゲイゆえに悩んだり傷ついたりしてきた過去があった。
イチリは付き合ってる彼氏がいたけど、彼氏は実は女性と二股してて子供ができたから結婚すると言われ、イチリは傷ついて当然別れたつもりだったけど、彼氏の方はそれでも問題ない、子供が生まれたら一段落したらまた会えると言って関係を継続しようとしてきて、別れようとしたイチリを殴ろうとし、間に入ったバンを高校生と知りながらグーパンで殴るという最低野郎だった。
結局、高校生のバンと付き合ったり泥臭い事してるイチリはいらないとかいって諦めてくれたので、よかったけど、ほんとにさいてーなやつでした。
イチリを一途に思うバンは中身はかっこいいんだけど、見た目がもうちょっとカッコよかったらすごくよかったんだけど、そこが残念。
女の子みたいと言われる子供の頃から、いまいちかわいいとも言い難く、高校生の姿もかわいい名残を残したのかもしれないけど、かわいくもかっこよくもない微妙な容姿。
イチリは色気があってカッコいいので、これでバンの見た目も好みならすごくよかったのに。
結局、バンは高校生だし、イチリはちゃんとは受け入れられないまま、今後に期待って感じで終わります。
・モウソウオトコ
これは短編ならではな終わり方って感じかな?
イタリア男はゲイなのか、職業は何なのか、彼が話しかけた来たところで終わっちゃうので、何もわからないまま終わるので、もうちょっと何かわかってほしかったなーと思いました。
回りくどくて可愛いキミに
高校の部活の先輩後輩が、OB会に参加した女子がきっかけで、お互い好意を抱いてて、両片思いだった事がわかる話。
先輩がわりと明るくおもしろく可愛くて、よかったね、って思うお話でした。
・DRAGONに恋
高校の時の同級生が、居酒屋の客と店員(バイト)で再会して、お互い気になってたとわかる話。
時町がバイトの時は前髪を上げてイケメンな顔が見えるのに、バイト終わると長い前髪で目が見えなくなっちゃうのが残念。
「やっぱ変わってねー」はおもしろいけど、でもイケメンな顔をもうちょっと見せてほしかった。
あと、時町の方は杉田にあこがれてた、好きだったんだと思うって言ってたから、わかるけど、杉田の方は、気になってた程度で、一回だけでその後話しかけもしなかったのに、再会したからって、キスしちゃって俺も好きだって言うのは、随分急な気がした。
・キミがいる深夜2時20分
コンプレックスオーバーシュートの続き。
バンは大学生になってて、飲みの後に、イチリの部屋に来る。
まだイチリはバンの気持ちを受け入れてない。
バンは両親にイチリが好きなことを話したと言って、あくまでイチリに対して一途に真摯に向き合って進んでいこうとしてるバンが男前。
コンプレックスオーバーシュートのときより、バンはちょっとかっこよさげになった。
逆にイチリは髪が短くなったせいか、色気&カッコよさが減っちゃった感じで残念。
絵柄がわりと好きなんだけど、この中では、イチリと時町が好みでした。
バンとかキャラによっては、あまり好みじゃない見た目なので、やっぱり自分好みの見た目の組み合わせかどうかが重要だなと思いました。
ストーリーは1話目以外は、わりとあっさり軽く楽しめる話でした。
ほぼ読んでる会川先生の作品の中で、デビュー作である本作を読んでいませんでした。
まぁー、素晴らしい!
きゅんきゅんするとはこういう事なんだな♡
ノーエッチなのに、焦ったくないし物足りなくない。
短編集なのですが、表題作につながる前日譚的なお話も収録されており、半ページ弱が表題作カップルの話です^^
全体的に恋人未満だったり、これから恋に発展するかも?みたいな作品が多いのですが、だからこそ萌えます。
悪意のかけらも感じない純愛ばかりで、本当に心洗われました。
こんな短編集ならどんどん読みたい。
絵のテイストもあまり変わっていなくて、作品としてとてもクオリティが高いと感じました。
会川先生は年1ペースで新刊出されてますね。デビュー当時の絵柄が好きで結構追いかけてました。こちらはそんなデビュー短編集。
バラエティに富んだ一冊です。会川先生の作品はシリアス展開よりワチャワチャしてるおバカな雰囲気の方が好き。エッチ描写は全くなくて、ラブラブイチャイチャの一歩手前です。BL漫画を読むというよりコメディとして楽しめますが、正直もっと欲しい笑
◾︎コンプレックスオーバーシュート
◾︎松尾伴太郎(高校生)×小林(いっちゃん 教師)
ゲイの教師って設定が好きで、それだけでワクワクしますが、小林のこの感じでよく教師になろうと思ったなとは思う…謎。
◾︎キミがいる深夜2時20分
その数年後、伴太郎が大学生になった続編が表題作です。未成年が主役の作品の数年後っていいですよね〜関係が続いてるのが嬉しいし、成長してるのが萌える。残念なことに結局さほどの進展は描かれてませんけど!
表題作は、巻頭の「コンプレックス オーバーシュート」の後日談というか、数年後だったのですね‼︎
という、何となくオシャレにも思える構成。しかも描き下ろしなんだね。
これを本作のタイトルにした意味は何だろう…。
蛍光パステルのポップな表紙絵と相まって、その意味をツラツラと考えてみたい。
■「コンプレックス オーバーシュート」
幼馴染の伴は幼ない頃から8歳年上のいっちゃんと結婚すると言っていた。
子供の言うことだから、と取り合わないっちゃんは、18歳になった伴にまた迫られる。
男同士だし、俺は教師、お前は生徒。ダメに決まってるだろ、とやはり取り合わないいっちゃん。
いっちゃんは実は辛い恋をしていて…。という、ちょっぴりビターなラブ・ストーリー。
伴のどーしたものか、バカ過ぎる一途さが愛おしい。
■「モウソウオトコ〜Cafeteria ノ話〜」
三次元で素敵な、あるいは個性的な人を見て、妄想する人は実際に居るらしい。
私はしないけれども。そんな人の、そんなお話。
残念ながら、ショート過ぎて、彼等のその後は無い! 片桐の妄想を愉しむだけだ。
何かが始まりそうでいて、終わる。現実は始まる事すら無いと思うから。
突然のファンタジーだ。
■「回りくどくて可愛いキミに」
これは可愛い♡ 私もこのショートストーリーが一番好きです。
部活のOB会に嫌々出席した、バスケ部の元エース、ショータはイケメンで、ちょっと
モデルの様な事をしてる事もあって、もの凄く女子にモテる。
本人は、高校の時からずっとバスケ部のキャプテン、シゲルさんだけが好きなので、
女子に絡まれるのは面倒くさいと思っているのだが、何と⁈ 自分にベタベタしてくる
マリちゃんにシゲルさんが何かと気に掛けていて、ガッカリしてしまう。
酔ったマリちゃんを送ってあげて、と言われ、落ち込むショータだったが…。
うん、これは可愛い。
お互いに好きなのに。こんなにも気付かない。そんな事ってあるのか⁈っていう。
期せずしてマリちゃんが当て馬になっているのも笑えて、この子は高確率でホモを引き当てる
特殊能力を持ち合わせている、らしい。(友人談)
■「DRAGONに恋。」
たった一言。あの思春期の頃、たった一言だけ君と交わした言葉が嬉しかったから。
数年ぶりに偶然再会した、時町と杉田は、ギュッとあの頃の一瞬に引き戻される。
本当はこれが恋かどうかもわからない。だけど、多分。
何かいいな、ってちょっと思ったんだと思う。
彼等の恋はこれから。
■「キミがいる深夜2時20分」
いっちゃんと伴の数年後。伴はマジで今後の事をちゃんと考えている。
怯えているのはいっちゃんだけ。
こんな夜更けに一緒に居れること。それが今は幸せ。そういう事だと思う。
少なくとも今は。
とにかく、皆んな幸せになって欲しい。そう願いたくなる。
温かな気持ちになる読後感。