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表題作棘の檻

兄の恋人で部下の警官 玖珂廉也 
フリーター 篠田白斗

あらすじ

「今から来い。三人で、しよう」
フリーターの篠田白斗(はくと)は、警察官である兄の利一に呼ばれ、利一の恋人で職場の部下・玖珂(くが)の部屋へ行く。そして、利一に命令されるまま、三人でベッドを共にしてしまう。白斗には逆らえない理由があったのだ。初対面の玖珂は、なぜか怒りと蔑みをぶつけるように激しく白斗を蹂躙した。
「墜としてやる。真っ黒になるまで汚れろ」
その日以降、玖珂は、利一のいない時に白斗を無理矢理抱くようになり…!?
絡み合う黒い愛情に囚われた白斗の運命は!?

(出版社より)

作品情報

作品名
棘の檻
著者
本庄咲貴 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズGREED
発売日
ISBN
9784812491164
2.7

(22)

(2)

萌々

(4)

(6)

中立

(6)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
7
得点
50
評価数
22
平均
2.7 / 5
神率
9.1%

レビュー投稿数7

思ってた3Pと違った…(;ω;)

愛憎が絡む三角関係。
兄弟で1人の男を取り合うような流れが個人的には新鮮でした。
しっかり絡む3Pは1度だけでしたが、精神面では攻め1人×受け2人に見えます。
(挿入の形としては連結で主人公である弟が真ん中の人になります)

ガチ兄弟込みの3Pが読めると浮かれて手に取ったものの
思ってたのと違う三角関係で、私の好みからは外れてしまいこの評価でごめんなさい。


兄を慕い、とある事件がきっかけで兄相手に欲情するようになった弟。
ある日、恋しい兄からの久々の連絡にいそいそ向かうと、兄からセックスに誘われます。驚きつつも片想いが実ったうれしさで了承しベッドで前戯が始まるのですが、どうも兄の様子がおかしい。気付けば室内にはもう一人男がいて…。そこで初めて兄に裏切られ、実はずっと嫌われていたことを知り…。

兄と一緒に犯してきた男は、兄の恋人でした。
以降、なぜか兄の恋人であるはずの男は弟を性奴隷のように扱ってきてーーーと展開します。


レーベル的にも表紙から溢れる色香からもエロエロであるのは想定内。
むしろこれでエロ薄だったらなんじゃそりゃーwってなるもん。正しい。
けれどてんこ盛りのエロがなぜかエロくない。
眉間にしわを寄せながらモヤモヤ( ˘•ω•˘ ).。oஇ

濃厚であるはずの3Pが弟がダッチワイフ化するのが何とも言えません。
ただの穴であり棒でしかないような感情のない扱いに萎えると言うより凹んだ。
プレイを盛り上げるために弟を嵌めたくせにね。
空気みたいな扱いだから3Pなんだけど3Pを楽しんでる感じが伝わらない。
これには正直趣味じゃないの一言でした。

攻めと兄は似たもの同士すぎたんでしょうね。
だから兄は攻めに執着したし、攻めはそういう対象にしなかった。
この辺りの微妙な関係はよく分かりました。

対して肝心の攻めと弟の感情の流れはさっぱりで…(ФωФ;)
性奴隷としてコックリングで射精管理までしてるわりには淫靡な空気はない。
エッチ終わった後に普通の会話してるのが解せない。残り香がない。
そんで何か知らんが仲良くなってて「え?」ってなる。。。

攻めが弟を気に入った理由は兄に対する感情と反対で
「自分にはないものを持っていた」からなんでしょうね。それはわかります。
ただ長年積み上げた負の感情をたかが出会って数回の弟に塗り替えられるのか???
弟は攻めの苦悩を浄化するような台詞を言ってましたっけ???
キスすらしないエッチばっかりしてただけな気がするんですが…。

弟は何度も犯される内に絆された、攻めの仕事姿に惚れた、だと思うのですが
如何せん(私的にさっぱり)萌えないエロで絆される理由がわからない(;ω;)
これは単に私の好みと合わなかっただけです…ごめんなさい;

あとですね、1番理解出来なかったのは

兄と弟の間に出来た溝が!
セックスで!
解決!
するわけがない!!!!(叫)

これが一番ツッコみたかった。
感情に決着つけるため、弟が兄を煽って誘うのがホント解せない。
エロエロはエロエロでいい。
でも小説だからこそ伝わる心の機微が感じられなくて残念でした。

2

兄のキャラクターが強烈

傲慢で誰のことも信じられず人格が歪んでいるイケメンで絶倫な俺様攻が、翻弄されて追い込まれる受に対してさんざっぱら鬼畜の所業(もちろんセクハラ)を繰り返した挙句「お前が好きだ。こんな気持ちになったのはお前が初めてだ」と言えばすべてが許される――という展開に「またこれか…」と思わずにはいられませんでした。

気を取り直して…。この作品の面白かったところは、何と言っても主人公・白斗の兄・利一の異常なキャラクターだと思います。三角関係の3Pモノって「攻→受←攻」の関係がメジャーな気がしますが、この作品は「白斗(受)→利一(攻/受)→玖珂(攻)」というベクトルで物語が始まります。利一は異常性欲者のような描かれ方をしていて、貞操観念が弱く、玖珂を引き留めるために実の弟の身体を差し出すような鬼畜です。白斗は一体こいつの何が良いんだろう…と思わずにはいられないほどでしたが、それが最後あっさりと、憑物が落ちたように急にまともな男性になったようで肩透かしでした。なんだか勿体なかったなぁ。

セックスシーンはこれでもかというほど濃厚な反面、作中で何度も「地味」「パッとしない」と言われ続けていた白斗に玖珂が本気になった理由付けも描写も弱いので、冒頭の展開が出てきたときは「いや、いつの間にだよ…」とツッコんでしまいました。

白斗のパン屋さんの説明もあまり必要性を感じなかったなー。結果、セックスシーンと利一のキャラクターのみが印象に残る作品でした。

2

中途半端

 篠田白斗は、警察官である兄の利一に急に呼び出され、意気揚々と指定された住所に向かっていた。
 実は白斗は、兄の利一に恋心を持っていて、そんな利一に久々に「会おう」と言ってもらえたことが嬉しくてたまらないのだった。
 ところが、出向いた先で待っていたのは残酷な現実で。
 いきなり利一に押し倒され、白斗が自分の想いが成就したのだと思ったのも束の間、そこにはもう一人の男がいて、利一に押さえつけられたままもう一人の男・玖珂に犯されてしまう。
 あまりの事態にショックを受ける白斗であったが、白斗と利一の間に、ある確執があり、白斗は二人がかりで犯された現実さえも、「仕方のないこと」受け入れてしまう。
 そんな白斗に対して、玖珂は「堕としてやる」と言うと、わざわざ白斗の職場まで訪れ、白斗にいたずらしていった。
 それ以来、白斗は玖珂の言うことを聞かざるをえなくなり……

 という話でした。
 最初、私の苦手な「3Pものだ!?」ってなったんですが、最初の一回以外、利一はほぼ出てこず。
 もちろん、白斗の心理面としては利一の存在は大きいんですが、3Pものだ、と期待して読むと残念な思いをすることになると思います。
 ただ、メンタル的な話か……と思えばそういうわけでもなく。
 利一も白斗も、「こういう人間だ」という設定が先走っている感じがして、それに伴った行動をしているので、「いやいや、普通こんなことしなくね?」という行動を取っている点もままあって、イマイチ納得できなかったり。
 全体的にちょっと言葉足らずな印象かなあ……と思いながら、読んでました。
 確かに、オモチャ使ってたりとか、エロいはエロいんですが、根底にあるのはもうちょっとセンチメンタルなもので、それをうまく生かしきれてない感じがして、もったいない小説だなあ……と思います。

 ハードなものをお好みの方にはいいかもしれませんが、それにしてもちょっと中途半端、かな。

2

三角関係!

とりあえずエロかったです。というかほとんどエロでした(笑)
凌辱、首輪、縛り、近親相姦、3P、尿道責め、本当になんでもありでした!!

弟の白斗、兄の利一、そして玖珂の三角関係がどうなるかがみものだと思います。

弟の白斗は本当に良い子っていいのか分かりませんが、兄さん思いで普通あそこまでされたら憎みそうなのに最後は譲ろうとする!!健気ですね(泣)
玖珂は家庭環境のせいで歪んだ愛情しかしめせないってありましたが告白とか、最後はもう私には純愛にしか見えませんでした。警官での逮捕エピソードはカッコよかったです。
さて問題の兄。途中まで読んでも全然好きになれませんでした。何故だろう・・・。
でも最後の最後であー本当に好きだったんだなって表現もあったりでちょっとだけ見直したので萌え×2で(笑)

小山田さんのイラストも良かったです☆

1

ガチ兄弟・3Pなど揃った設定

設定はガチ兄弟・3P・警察・陵辱・調教と読者ターゲットを絞った内容でした。

兄は弟を犯し、更に兄は自分の同僚に弟を襲わせ3Pするといった感じでした。ひたすらヤリヤリ内容でした。

兄とその同僚が「警察官」という役職のリアリティが全く感じられませんでした。
AVのコスプレものみたいな雰囲気の内容でした。
設定ありきで読ませるタイプの作品だと思うのでリアリティ云々はそこまで求めるほうがアレかもしれませんが…。

これだけ濃厚な設定のはずなのにこのさっくり感。
精神的な面を掘り下げてないから、こんな印象になるのかなと思いました。

設定といい、小山田先生のイラストといい、揃うものは揃えてあるのに色々惜しいなと思いました。
私はこういう系統の作品は地雷ではないので、内容によっては好きになる可能性もあるんですけどね。

「あとがき」が良かったです。
本庄先生、良いこと書いてらっしゃいました。
先生自身が感じた「縁」について、ぜひとも丁寧な描写を入れて書いて欲しかったです。
もったいないな~という気持ちと頑張って下さい~という暖かい眼差しを贈って結びにかえさせていただきます。

4

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