あらすじ

デビュー10周年を記念して、草間さかえ初の画集を発行。
他社作品を含むすべての商業イラストから
今では入手困難な同人誌掲載のイラストまでを自選。
10年間の草間さかえの美麗な軌跡を
描き下ろし有りで一挙公開。

作品情報

作品名
草間さかえ画集
著者
草間さかえ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
発売日
4.6

(13)

(11)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
59
評価数
13
平均
4.6 / 5
神率
84.6%

レビュー投稿数5

素晴らしいの一言!!

草間さん、デビュー10周年、誠におめでとうございます!

やはり、デビューなさってからの絵なので変化もみられますが
全てが草間さん独特のタッチと色彩!
私の苦手なショタ絵もありますけれども
草間さんだもの、好き!(おい!)

お金持ちだったら、保存用と観賞用の2冊欲しかったというくらい、
一枚一枚のイラストにストーリーが込められているような、
じっくり世界に浸りたい画集です!

例えば多少濁ったようで、たぶん他の作家さんが使ったら
不安に感じるような暗めな色も
キャラの表情や仕草で優しく見えたり、
背景が白いままでも、見つめていると風景が浮かんできそうになったりするのが
とても不思議なんです。
これは草間さんならではだなぁと唸らずにいられません!

前半あたりのエロ絵は、ほんっとにエロい!!
たぶんですが、トイレでネクタイで口をふさがれ、
ガムテープで更にとめられたのが剥がれて頬に残り、
制服を乱され胸を露わにし、顔射されたのを写メで撮られる少年。
この無理矢理感がたまらないのです!

『Boy's love』(ジュネット)、
『小説ピアス』(ジュネット)に掲載された酒池肉林的なエロの数枚は
何も台詞や文章が無くても妄想出来て楽しすぎますw

もちろんエロだけではありません。
全然BLっぽくない、絡みのないイラストでも
そこはかとなく漂う色気……。
繊細なタッチではなく、むしろ荒い方なのに
いつまででも眺めていたくなるのです。

非BL絵も、とてもほっこり癒されます。
ショタじゃない子供達とか、愛らしすぎる!!

描き下ろしカラー漫画『ある一日』は、
家にいるはずの飼い猫が人間の姿になって
紅葉した木々に囲まれた公園ではしゃいだりのびのび。
それを見かけた飼い主が慌てて帰って来ますが
「そんな訳ないよな」とつぶやきながらも、
眠って満足そうな猫の足元には枯葉が一枚…。
ファンタジーですねぇ。

イラストの初出一覧はご丁寧にもあるし、
出版社の垣根を越えて出された画集、太っ腹です!!

画集と言うと大判な印象でしたが
A5判でコンパクトなのに草間さんの魅力がぎっちり詰まっていて
とても幸せです!!
少し早い大人のお年玉をもらえたような気分になりました♪
(大人の、というと途端にいやらしいなw)


10

お値段以上の満足です

この本のサイズを気にも止めてなかったので、送られてきた梱包を開いた時、思わず薄い本みたい、と失礼な発言をしてしまった不届きものです(汗)
帯もありません。
中を開くと厚めの紙でオールカラーの文字も解説も一切ないびっしりと100%の草間さかえワールド。
圧巻でした。
漫画家さんの画集を買うのは4冊目ですが、草間さかえ氏の絵は漫画というよりは、アートに近いと思っています。
クリアーな色使いはほとんどありません(多分あったのは「どこにもない国」だけではないだろうか)
原色使いがなく、必ずミックスされた少し濁ったトーンの中間色を使う。
それが自分にとっても居心地よいカラーであり、草間絵の魅力なんだと思います。
(もちろん、太い線もですが)
そんな魅力が迫ってくる一冊。
お値段は全然高いと思いません!

初期の絵のものにエロ系のものが集約されているのですが、草間氏のショタは実は大好きで、もちろん着衣とメガネの大人の男性も好きですが、そのショタやエロスがカラーで収録というのはかなり大きな目玉ではないでしょうか?
自分の知らなかったjuneでのコラージュイラストは、これはかなり希少です♪
エロコラなのに、やっぱりアートに見えるんです!
そして描き下ろしの飼い猫ススムの話は、もちろんメガネ♪お約束はずしません。

この本の中の絵は2/3以上見たことのある絵なのに、10周年記念ということで、もっと長い活躍をされているような気がするのが不思議です。

冒頭に述べた本のサイズ。
大判コミックサイズは本棚で他の本と並べて本棚に入りやすいサイズ。ひょっとしたら嬉しいサイズなのかも。
早速山本タカト画集の隣りに並べました♪

8

眼福…作品購入への呼び水!

流れる時間から一コマを切り取った絵にストーリーを感じます。

草間さかえさんの絵は目線が印象的だと思ってたんですが【かたくて太い線】がなまめかしさを生んでいるんだな、と再認識。

柔らかい衣服の下から覗くカラダの線は骨ばってて無機質なのに色気がある。

色味の落ちついた絵でも人物たちが目線を交わしているだけで甘く色づいて見える。

突き放された先に在る筋肉やストーリーへの想像(妄想)の余白が魅力のひとつだと思います。

エッロー!と叫んでジタバタと身悶えしたくなる絵もたくさんあるのに特に惹かれたのは人物の描かれていない海と空でした。

季節モチーフをちりばめたもの、逆に色だけで季節感に溢れている絵を纏めてカレンダーにしてほしい!

年末に届いて、年が明けるまで我慢して…そして1日1度は必ず手を伸ばす一冊となっています。

草間さかえさんの作品は昨年から読み始めたので殆どが初見の絵なんですが、彼らの目線に誘われ今年は本棚に迎えてしまうと思います。

4

ただ、眼福。

基本、どんなに好きな作家さんでも画集は買わないのですが、カラーで有原が載ってると思うといてもたってもいられなく、購入致しました。

草間さんの絵はイラストも独特で、世界観が確立されていて素晴らしいなあと思います。
ほぼフリーハンドな画風が、ノスタルジックでたまりません。
線に色気がありますよね。素敵。

BLなんでかなり露骨な絵もあるんですけれど、他の方に感じる「エロ」とは空気が違う気がします。
良いとか悪いと云う意味ではなく。

本当、マイBL神なので、入手出来てよかった!

1

制作風景見たかったな・・・

一度嵌るとほんと中毒化する草間先生のイラスト。
画集を出して頂けたといのはこの上なく嬉しいです。
草間先生の恐ろしくエロイイラストをこちらの画集で初めて拝見しました。
漂うエロスのイメージが強かったので、こんなにがっつりしたエロが見れて眼福の一言です。
只、個人的にイラストを描く身としては、どうやってこの素晴らしいイラストが生まれるのか
制作背景をちらっとでも拝見したかったというのが本音です。
今はデジタル化が進んでそちらで着色される作家様も多いですが、デジタルにしても
アナログにしてもどんな感じで描いているのかすっごく見たかったです。
どんな道具を使っているかとか。
イラスト集を買うとそれが結構楽しみなので。
あと、草間先生が悪いわけではないのですが、完全受注生産で今購入しておかないと!
的なことを匂わせるのに、受注が終了したあとも、販売している書店様があったりとか
それが毎回腑に落ちないです・・・
それなら普通に販売したらいいと思います。
草間先生のような素晴らしい作家様のイラスト集なら欲しい方は未来沢山出てくると思うので。
今、丁度草間先生が10周年を迎えられて旬にイラスト集が拝めたというのは
本当に幸運だったなと、思います。
遊び心があるイラストを描かれる作家様なのでまた、このような企画があると嬉しいです。

2

この作品が収納されている本棚

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