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大人の男の恋は一筋縄ではいかない――!?
西田先生って天才ですよね…いや本当に。連日読んで何度も天才っぷりを確認させられています。
表紙から、コメディ寄りかと思いきやしっかり感動作でした。ヒゲホモ野郎の船長、最初危ない奴かと思っていたら…いや、ずっと危ない奴ではありましたが、結構おセンチな人でした。エースは横暴な勘違い男かと思いきや、流石のエースでした。
この作品のハイライトはやっぱり下船する飛高に優人が駆け寄り泣くシーンでしょう。飛高が涙するだけ、それだけなのにこんなに三者三様の思いが伝わる。西田先生だからかける間(マ)です。
西田先生には珍しく、20年後というかなり先の未来がしっかり描かれています。これがまた仲良しの極み、平和の極みで大変いい!松堂の顔に刻まれた皺がいい!最後まで充実感たっぷり。
そしてそこにいるか黒田!!西田先生の作品には脇役にするには惜しい良キャラが沢山いる。しかし脇役だからこそ輝くんだろうなとも思う。
飛高のクズさに半分で読むのを止めようか迷いました。
考えてることを全部口に出すようで、そりゃあ迷惑だわ降ろされるわと納得。
でも船長と知り合ってからは普通に良い人で。
ちびっ子も可愛いし飛高に懐いちゃって。
船長がよく子供作れたね…。
紛争地のトラウマや元妻とのことで傷ついて苦しんで、それでも子供は絶対に渡したくない大事で。
だけど良いお尻には手を出すの早いね!
色々葛藤もあったけど走り出す船長。
20年後が楽しそうでなによりです。
プロ野球のエース飛高がオフに彼女とクルージング予定がフラれて船長と恋に落ちるお話。
飛高が最初チャラい俺様だったのがだんだんかわいくなり。
船長がひげそったらイケメン✨
お尻フェチな船長がいい場面で飛高のお尻揉むの笑ったw
ラストの方のいちゃいちゃよかった。
ただ、二人が惹かれ合う過程が簡単すぎるというかあまり入ってこず感情移入できなかった。
ふーん、そうなるのね、と客観的に見てた感じ。
ラスト、20年後に息子が二人のいちゃいちゃにツッコミ入れてたのは笑った。
攻めは元自衛隊員、受けも現役プロ野球選手ということで、どちらも体格が良く常に男臭さ溢れる絵面だったのが最高でした。勢い任せな行動ばかりの飛高はまさに若気の至りという感じ。でも、彼自身にその自覚もありますし、今までずっとハードな練習ばかりだったんだからノってる時に調子に乗らなくていつ乗るんだ?という考えはご尤もだと思うので、私はむしろ好感が持てました。犯罪さえ犯さなければ、この程度の羽目外しは可愛いもの。
一方で船長の松堂は、飛高と並んでいるとその落ち着きっぷりが際立つけれど、一人息子の優人のこととなると感情が荒ぶってしまうこともあって。そこを飛高に突かれると痛い。優人には十分優しい父親だけど、教育や母親との関係などに関しては未熟なところもあるんです。お互い自分の至らないところを自覚しながら、それでも突っ張って生きている2人。幼い子供を挟んで接したからこそ、気付けたこともたくさんあったと思います。この出会いはとても幸運なものだったんだなと、20年後の和気藹々とした2人と優人を見て感じました。子持ちのBLとしても良質な作品でした。
船長×野球選手…そんな非現実的な!と皆さん最初は思うかもしれないけど、読み終わった時はこんなカップルもいるかも…いやむしろいて欲しい!に変わっていることと思います。
エロ船長の言葉責めにエースがベッドで恥じらいまくっているのが可愛くてなりません。「エースはカウパーっ子だな」「野球選手のケツは最高かもしれん」ほんと何だこのおっさん!と私でもつっこみたくなります。何しろ一世一代の告白の場面、船からロープで飛び降りて追いかけるまではカッコいいのに告白のセリフが「毎日抱かせろ。死ぬまで抱かせろ。」ですからね。面白すぎ。
最高なのは番外編。交際を続けるのは大変だったろうに2人は20年後もラブラブなWトオルの旅ビデオを毎日息子に送りつけるのです。テッテレー!衝撃なのが部下の黒田。20年後も全然変わってない…しかも坊ちゃん×黒田⁈(←私の妄想)あの坊ちゃんは泣きながらも狙った獲物は逃さない!的な所がいい攻め気質だと思うのです。あのエロオヤジのDNAを持ってるしね。本当に幸せ気分になれる番外編です。