夜空の灯・星は、人の想いを映して創られる──。

ステラリウム

stellarium

ステラリウム
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神43
  • 萌×215
  • 萌17
  • 中立6
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
23
得点
332
評価数
86
平均
4 / 5
神率
50%
著者
青井秋 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
価格
¥638(税抜)  ¥689(税込)
ISBN
9784829685372

あらすじ

星の製造工場に勤めるカナタは、亡き恋人を想い残業中にもかかわらず酒に溺れて、涙を零した。
すると、研究していた素材の中から少年が生まれ出る。
星以外の製造物は破棄する決まりだった。だが人の形をした彼を破棄することはできず、アルレシャと名付けて育てることに。
喪失感で苛まれていた日々に、そっと寄り添ってくる無垢な瞳にカナタは……。

表題作ステラリウム

同時収録作品ステラリウム【埋み火】

後輩研究員 キケ
星製造工場の先輩研究員 レオシュ

同時収録作品真空庭園

透の体から生える植物で生きる はるか
はるかの呼気で生きる 透

その他の収録作品

  • 窓辺にて
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数23

絵はどこまでも幻想的、ストーリーはあっさり

 ファンタジーものではありますが、がっつりというよりは、本当にありそうだけどない設定というような、現実の延長線上にあるような雰囲気の作品でした。前半は星を製造している研究所でのカップルが2組、後半は体から植物が生えている男性とのカップルが1組収録されています。

 前半は星の描写がたくさん出てくることもあってとても綺麗なシーンが多いのですが、ストーリー的には後半の方が好みだったかもしれません。前半2組は切ない雰囲気があまりにもさらさらと流されているようで、絵の綺麗さ以上に物語が心に訴えかけてこなかったような気がします。後半のキャラは、片方は相手に植物を与え、もう片方は相手に呼気を与えて生きている2人という面白い設定で、年齢差や仮死状態からの生還など、もっと読みたいと思わせる要素がたくさん詰まっていました。

0

素敵

全部で3組のカップルのお話が収録されていて、最初に収録されている2つのお話は表題作シリーズです。
青井さんの作品を読むのはこれが2冊目ですが、やはり作風がとても好きだと思いました。
とても静かに言葉少なに語られる物語はまるで夜の海やプラネタリウムを眺めているようでした。
余分なことを語らなくても表情や目線、仕草で感情が感じ取られる作品で、発せられる言葉がないからこそより一層グッと胸に迫ってくる感じがします。
カラー絵も中の絵も繊細でとても綺麗です。
表題作シリーズも同時収録作品もそれぞれ独特のファンタジーの世界のお話なのですが、発想が面白いなと思いました(どちらかといえば作者さんは理系がお好きなのかな?)。
こういう童話のようなお話これからも読み続けたいです。

0

優しくて切なくて不思議なお話

不思議な設定のお話ですね。難しかったです。

ステラリウム「夜明け前」
恋人の死に切なさやりきれなさ喪失感で仕事とお酒に没頭していたカナタ。偶然生まれたアルが寄り添いカナタの恋人の想いを伝えてカナタが再生していくお話でしょうか。
星を作る工場なんてとても不思議な設定ですね。
ページに貝の絵が書いてあって楽しかったです。

ステラリウム「埋み火」
工場見学でレオシュに憧れてとうとう同僚になったキケ。レオシュは優秀なカナタに嫉妬したり後輩のキケに焦ったり。カナタの恋人が亡くなりカナタが苦しんでいたことを知って自分を責めて。
こちらも特に展開はないのですが優しいお話でした。

真空庭園
お互いに循環して生きている二人。でも循環の為のキスに意味を持ってしまいはるかを想い遠ざかろうとする透。はるかも透が好きで、透が眠ってる間に透の年齢を越えて。透を抱き締められますね。

みんなファンタジーで優しく切ない不思議なお話でした。

0

ファンタジーが自然な世界観

背景がとても丁寧に書き込まれていて、ただページをペラペラめくっているだけで外国の絵本を見ているような気持ちにさせてくれます。

表題作のステラリウムでは、人工で作った星から人が生まれるのですが、それを大げさに驚くこともなく、こんなこともあるんだなと受け入れられる世界観が作品の空気感になっていたように思います。どこか静かでセンシティブで優しい空気感の作品でした。

ステラリウム 夜明け前
愛する女性を喪い、その女性を忘れることができずにその人を思って彼女が苦手な真っ暗な夜を照らしてくれる星を作る研究に没頭するカナタ。研究に集中していて彼女と一緒の時間を過ごせず、重い病を抱えていたことに気付けないまま別れがやってきたことで自分を責めてずっと苦しんでいた人です。そんなカナタに彼女からのメッセージを託されていたのが星から生まれたアルでした。
カナタの苦しみ、アルのじんわり優しい想いが、青井先生のどこか懐かしさを感じる絵柄で素敵に描かれていました。

ステラリウム 埋み火
カナタが務める研究施設の同僚、キケとレオシュのお話。夜明け前編より恋愛色が少し濃いめでした。
それでも恋だけじゃない人の感情の動きが、静かな世界観のなかで繊細に描かれていて、突然激しく動き出したりジリジリ少しずつ変化していきます。そんなキケとレオシュの感情に夢中になって読み進めていました。

真空庭園
はるかと透はお互いがお互いを生かすために必要な二人。そこに恋愛という感情を挟み込んでしまう自分は汚いと苦しむ透。この二人も特殊な体質をもったファンタジーな世界観の中で描かれていて、とても素敵でした~!!ファンタジー大好きな私はキュンキュンしっぱなしでした。すれ違いから寝たきりで目を覚まさなくなる透にキレイな存在だな~と思いつつ、透が再び目を開いたときに見たはるかにこの作品中で1番ときめいたかもしれません。こういう展開大好きなんだー!!

王道的なストーリー展開ではありますがどれも世界観がファンタジーになっているぶん新鮮でキレイでより楽しめるものになっていました。語りすぎないところがいい塩梅なのかもしれません。

1

もっと大きな紙面で見たい

Cannaコミックスから新刊が出るので、未レビューになっていた去年の本を発掘。

細密なきれいな絵で、静かにつづられる物語。
「星を作る工場」の設定や、この世界観は好き。
繊細な絵柄もきれいだと思う。
ただ、このコミックスのサイズ感や紙質だと、せっかくの細密な絵柄の良さがいかされない感じですごくもったいない。
っていうか、はっきり言って読みにくい。
構図もすごく洗練されていて,ふきだしの位置とか大きさとか、とっても気を遣っているんだろうとは思うけど、誰のせりふかわかりにくい。
モノローグの位置やフォントやサイズもすごく計算されているんだろうけど、印刷によってはつぶれて見つけにくい。
たぶん重要なアイテムの星の素とか、もっとちゃんと細部が見たい。
ストーリー自体はシンプルだから、話の流れはざっと流し読みでもわかるのだけど、せっかくこんなに描き込まれているのに、ストーリーをさらっと追うだけじゃもったいないし、もどかしい。
この作品、原画サイズ(本当の原稿は紙じゃないかもしれないけど、よく書店で原画展とか複製原画と称して飾られたりする、あの大きなケント紙のサイズ)で見たら、すごく感激すると思う。
紙の質感とかは好みの問題ではあるけど、せめてもう一回り大きなサイズで、紙ももっと白くて硬い紙の本だったらよかったのになぁ。

2

残念

表題作のステラリウムは「夜明け前」と「埋み火」の2編構成です。
ストーリー説明やレビューで見ていたのと読んでいて印象が結構違いました(^◇^)

【夜明け前】
星の製造工場に勤めているという設定だったのでこう・・・大きな星に囲まれていて選別作業などをしているものだと思っていたのですが、
理科の実験的な感じですね笑 試験管とか使っているので
主人公カナタは過去に恋人(女性です笑)を失っているという悲しい思い出があります。
星を製造していく過程で人の形をしている(顔が亡き恋人に似ていた?)モノが出てきて、捨てられなかったため彼にアルレシャという名前を与えて育てることになりました。
まずこの表題作キャラクターがどちらも無表情無口系でこれが恋愛になるとは思えないなぁ~と思いながら読んでいましたが、
私的には納得(?)出来る結末にはなりませんでした(´・ω・`)
私には亡き彼女をアルレシャに重ねているとしか思えないし、愛し合っているのかも分かりませんでした。
長く二人で暮らしていくにしてもカナタは彼女を重ね続けるけれど、アルレシャは分からないため自分が愛されていると思っているという悲しいことにしかならないような気がします。

この本はファンタジー好きだったのでファンタジー目的で購入したのですが、ファンタジーが読みたいからという方にはオススメできません"(-""-)"
話も起承転結の激しさがあまり感じられませんでしたので残念ですがこの評価です。

埋み火はまた時間があれば追記します><

2

儚いモノ

全部で3つのストーリー入り。
2つは同じ工場の中のストーリー。
1つは、別のお話。
どれも静かなお話でした。

特に3つめのお話は、最初にサラッと読んだのですが
本当の意味での理解は難しかったです。
そしてもう一度読んだ時、とても切ない気持ちになりました。
短いストーリーの中に、お互いが相手を思いやるがゆえの擦れ違いなど
心の機微がしっかり描かれていたように思います。

一冊すべてどの作品も、BLというよりも
絵画に詩をつけているような、そんな雰囲気の作品だと感じました。

0

星が綺麗なのは。

まず、絵の繊細さに惹かれました。
あと星は人の手で作りだすもの、という発想も好きです。
星が綺麗にかがやくのは、作っている人の心が綺麗だからなのかな。

ステラリウム <夜明け前>
星を人の手で生産する工場に勤めるカナタ。
恋人をなくしてしまい、多少やけになっていたところ廃棄される星の欠片に
カナタの涙が混ざってアルレシャが生まれた。
しかし時折アルレシャの姿が亡くなった恋人に重なってしまい…

ステラリウム <埋み火>
同じく星を生産する工場に勤めるキケは主任のカナタの事が好き。
部下のレオシュは星の存在の素晴らしさを教えてくれたキケに尊敬の気持ちと
愛する気持ちを持っている。
キケがカナタとレオシュに抱く劣等感に耐えられなくなり仕事をやめると言い出して…

真空庭園
植物を生み出す透と、透が生み出した植物を食べる、はるか。
お互いは、なくてはならない存在で、お互いを必要としている。
しかしある日、透にはるかが言った一言で、透が仮死状態になってしまう。

どちらかが眠り続けて目覚めたとき、最後にあった時から数年たっていて
年を追い越してる。眠っている間、もう一人はずっと苦しんで…
たくさん言いたいことがあるけど、その前にぎゅってする、みたいな展開が好きです。

1

美しい画面で綴られる淡々とした物語に癒されました。

青井さんの(当時)新刊を発売日に買ったにもかかわらず、何故か読めないでおりました。
忙しいのもあったんですが、何故かファンタジー設定のBLって苦手な事が多くて。
多分、設定がファンタジーだと人外とか平気でいるので、ゲイなんてなんでもないじゃない!人間なだけマシ!という事になってしまうからじゃないでしょうか、何となく。

それで読んでみましたが、普通に良かったです!
もう少し早く読めば良かった!
よくよく考えてみたら、青井さんの著作でゲイだからっていう葛藤はほぼなかったですね。それよりも個人が受け入れてもらえるかとかそっちの方向性でした。
星を作る工場の話でしたが、美しい画面で綴られる淡々とした物語に癒されました。
あらすじ読んだ感じだと長野まゆみが好きな方にはいいかなあと思いましたが、あそこまでこてこてじゃない上に少年趣味でもないので、ちょっと外れてしまうかも。
逆に長野まゆみは卒業してしまった私には、とても好みです。

でも、青井さんの著作は「爪先に〜」の方が好きかなあ。
どちらも素敵ですけれど。

5

聖夜のような美しく包み込む夜

「爪先に光路図」を読んで、この雰囲気は何かに似ていると思っていたのが、これを読んでわかりました。

ますむらひろしや宮沢賢治の世界観に通じるところがあると思います。とても現実離れした世界の中で、とても純粋で人間らしい気持が行き来する美しい世界でした。

大切な人をなくしていたり、報われない想いを描いてはいるのですが、この人の描く夜は温かい。「爪先~」でもそうでしたが、夜にたたずむシーンでも星や月の光に明るく照らされているのです。
夜も闇も恐ろしいものではなく、休息を優しく包む柔らかなもの、子どもたちを包む母親の腕の中のようでした。

どろどろとしたものすべてを手放して、純粋さだけを残した絵本のような世界がとても美しい。
聖なるひと時を感じさせてくれる一冊でした。

2

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