高校生攻×社会人受、甘酸っぱいラブ・ハーベスト!!

  • 紙書籍【PR】

表題作恋をひとかじり

同時収録作品ラブ・デリシャス

秋瀬秀成 バスで顔見知りになった高校生 18才
宮越朋樹 林檎農園の次男でリーマン 24才

その他の収録作品

  • 恋の蜜
  • あとがき

あらすじ

会社員の朋樹は通勤バスで高校生の秀成と知り合う。
林檎農園を営む朋樹の家に遊びに来てもらったり、
秀成が出場する野球の試合を見に行ったり、
二人の間で年の差を感じない友人付き合いが始まった。
やがて朋樹は、格好いいのに可愛い秀成に惹かれている自分に気づく。
だがある日、秀成から「好きです」と言われて、
その告白を受け止められなかった朋樹は……?

作品情報

作品名
恋をひとかじり
著者
桜木知沙子 
イラスト
三池ろむこ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523281
3.6

(8)

(2)

萌々

(2)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
28
評価数
8
平均
3.6 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

ピュア過ぎて悪いことしてる気分になる(笑)

現役高校生とリーマンが通勤通学バスで恋におちるピュアラブなのですが、
読んでいると高校生の秀成のピュアさに何か悪いことしている気分になりました(笑)
品行方正、礼儀正しく素直で真面目、そんな詰襟学ランが似合う硬派なイケメンくん、
高身長で目立つ秀成とリーマンで実家暮らしの朋樹がバスで隣り合い、
寝不足気味だった朋樹が隣に座っていた秀成くんにもたれかかったまま居眠りして
それがきっかけとなって歳の離れた友人のようなお付き合いが始まる。

朋樹の従兄弟が秀成くんの学校の担任だったり、朋樹の家族に気に入られ、
リンゴ農家の大家族に歓迎されたりとほのぼのした作品で、その中でピュアな恋が
育つお話でしたね。
朋樹視点で描かれているので、初めは可愛い弟が出来た気がしていた朋樹が
次第にその思いが同性の年下相手に抱く思いではないと仲良くなったのに距離を置く。
まぁ、青少年を身勝手な思いで道を踏み外すようなことは出来ないと、
距離を取って心を落ち着かせようとする。

そんな時に秀成くんから告白され、嬉しいと思いつつも己の気持ちを偽り拒絶。
そして受験生の秀成くんが東京に言ってしまうと聞き、諦めきれない気持ちが募り
全ての責任を自分がとる覚悟を決めて、秀成くんに本当の気持ちを告げる事を決める。

表題ではHも無しの本当にピュアな恋物語みたいでピュア過ぎて恥ずかしい感じかも。
思いを通じ合わせて初めてのお誘いも受けである朋樹からなのですが、
やっぱり学生服相手だと悪いことしている気分です。
ピュア過ぎる攻めだから余計にそん風に思えるのだと思います。
でもこんな可愛い高校生って・・・可愛すぎて萌えました(笑)

4

こんないいコはそうそういないよ…

高校生×リーマンってだけでうはうはしてしまいますが
出会いがバスの中というのも
秀成が礼儀正しくて
最初は硬いような態度もだんだん軟化して
素直な気持ちを見せてくれるようになったりするのも
とっても微笑ましかったです!!

秀成が親とうまくいっていない様子から
朋樹の家が結構な人数で賑やかな日々に
仲間入りさせてもらえたのも良かったねと思いますし
温かい家庭で育った朋樹の原点を知り
益々好きになった秀成の気持ちもよくわかります。

野球部でもピッチャーを務め、
途中からだったけれども応援に駆け付けた朋樹の声に
俄然頑張る気力が湧いてきたなんて可愛いよ!!
試合は残念な結果となりますが
最後まで希望を捨てず全力を尽くしたのは良い思い出となるでしょう。

朋樹の作ったお弁当を美味しかったと言ってくれたり
料理を教えて欲しいと言ったり……。
高校生にしては落ち着いていて何でもできそうなのに
ときおり見せるまだまだ少年の面影が
朋樹に弟が出来たような気持ちから、ときめきを覚えるように。

距離をおこうとして会わなくしても
真剣に秀成に告白されて揺るがないわけじゃない。
秀成の将来の様々な可能性をつぶすようなことは出来ない。
ここは歳の差(といっても6歳ですが)カプの葛藤ですねぇ…。

実家から社員寮に移る予定でしたが、
秀成がこれからも一緒のバスに乗りたいと頼み込んで
おじゃんになりました☆

秀成が受験を終えてすぐ、ホテルへ誘う朋樹が
大人でもたまにはがっつきたいよねと思いつつ
「卒業するまでダメだと思ってた」と、どこまでも健気な秀成にきゅん♪
歯止めがきかないシティホテル内の二人、ようやく結ばれて良かった!!
(秀成が制服だから、罪悪感がよぎるとか、わかるわー…w)

卒業と共に、二人で暮らす計画があったものの、
宮越家の要望で同居することになった秀成。
一緒にいる時間が増えれば嬉しいとは思ったのに
秀成はバイトを掛け持ちして忙しくて
なかなか二人の甘い時間は作れず
色んな“良くない可能性”をぐるぐる考えてしまう朋樹です。
そんなのは勿論取り越し苦労に終わりますがw

お互いノンケでしたが、最初は人として好きになって
その後は恋愛対象としての好きになる。
秀成の誠実さと一途さも、朋樹の優しさも
きっと何年経っても変わらないんじゃないかと思いました。
もし二人の関係が宮越家内でバレたとしても
たぶん反対する人はいないんじゃないかな…w

家族の温かさ、恋のときめき、ほんわかする物語でした。
嫌なタイプの人間は出てこないので
わりとどなた様も安心して読めると思います☆
ただ、ちょっとうまくいきすぎ感は否めませんでした;;
物足りなさも無いとは言いきれませんが
林檎園というのも素朴で素敵でしたし
秀成が余裕を無くしたようなシーン(キスとかHとかw)良かったです!

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP