BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
大好きのの先生。
良い意味でらしくない?(私見です)優しい表紙とタイトルにどんな展開だぁ!?と期待して。
かわいらしい見た目の料理教室講師のあまねとノン気のイケメン年下モテ男の夏川。
7割過ぎたあたりで交際スタート、あまね母も公認のラブラブに。
…ってここで終わらないよね!?
あと3割あるけどどうなるの!?と。
ダメンズウォーカーのあまねと同じ不安を抱きましたよw
夏川の家族の死因が相手の居眠り運転で、
あまね父も居眠り運転で亡くなってるから
あまね父が加害者か!?とエグい展開に必要以上にビクビクして読んでたんだけど、
よーく読み返したらあまね父は単独事故だった…
ホッ
最後はまーるくハピエンです♡
犬飼先生って、こんなほのぼのとしたお話も書かれるんだ~って思っていたら(^_^;)
受け様は、料理教室の講師である周。
ゲイであり、付き合っていた彼氏とは別れたばかり。攻め様は、周のクラスに入ってきた生徒の夏川。
爽やかな好青年の夏川に、好印象をもった天音は、ちょっとでも親しくなりたい、と慎ましくアピール。
一生懸命な頑張り屋さんで、今の幸せを大事にしよう、という気持ちがはなまるもので好きだなぁ( ˆᴗˆ )
犬飼先生のお話は、わりと痛いというか、一筋縄ではいかない感じのお話を読んでいたので、こんなほのぼのとした爽やかな日常ものもあるんだ~なんて思っていたら。
好青年の夏川が隠していた事実に驚きでした。
そして、夏川に家族を、と身を引こうとする周。
別れ話の時「連絡待ってます」と立ち去る夏川に、今まで出会ってなかった攻め様の姿を見ました。
当て馬の沢木。
最初はやな奴だと思ってましたが、最後はいい仕事してくれてました。
幸せなんて、世間のものさしで決めるんじゃなく、自分達が幸せならいいんだよね(^-^)
周が料理教室の講師だったので、お料理シーンが数々あったのですけど、レモンたっぷりの塩辛が美味しそう。
自分でイカをさばく自信がないから、作れそうもないけど(. . `)
お料理教室の講師が主人公、周
初心者コースに参加した唯一の男性生徒・夏川
滅多にいない男性の受講生、夏川に、1年以上付き合っていた恋人と分かれたばかリの周は一目ぼれ。
地域活性化のイベントで、偶然夏川と遭遇して、夏川の家で料理を作ってあげることになる。
夏川の希望する料理は、お母さんのレシピメモ。
イカの塩辛風 と 鮭のマリネ。
暫く付き合って、周が夏川と別れる事を決心した訳は、夏川が言いたがらない家庭の事情を知ってしまったから。周は、夏川の子供を生めないと悩む。
色々あって、周が出した結論は、私がいつも思う所とほぼ一致するので嬉しかった。
男女の夫婦が幸せになれるとは限らない。子を生む事は、子孫を絶やさないために重要な事だけど。
でも、人工授精など医学が進んだ今世で、養子を迎えることもできる今世で一番大事なことは、一緒に居て安らぐか否かのほうじゃないのかな。
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作品の中では、レシピの分量がなかったけど、レモン果汁が多い特製レシピで、薄味のもの。
凄く美味しそうなので、推測した量で作ってみました。レモンではなく、冬なので、柚果汁で作ってみました・・それなりに美味しくできた。魚臭くないマリネ風塩辛。特にレモン汁の塩辛は、臭くないのでホントにオヤツになりそう。
ネットで検索したら、「イカの塩辛・塩レモン」で色々なバージョンがありました。
犬飼のの先生の作品は「えとがみ」「猫の王国」「シンデレラ王」しか読んだことがないんですが、イメージとしては華麗な表紙・ファンタジー・ちょっとダークだったり痛い描写があるって感じ。
それなのに、こんなほのぼの〜としたタイトル&表紙というところがかえってインパクト大!なので、読んでみました。
ノンケ×ゲイということで料理教室の生徒に恋してしまった講師の周(受け)が主人公。
実は、初読時は超〜びびりながら読んだんです。
どこかで痛い展開になるんじゃなかろうか……と必要以上に身構えつつの読書だったんですね。
だけど受けも攻めも、受けの家族も、攻めの口から語られる家族の姿もみんな常識的でいい人だらけでホンワカしてる。
え?そんなはずじゃ?
こんなほのぼの〜でいいのか?
ダークな展開はいつくるのか??
とハラハラドキドキしながら読んでたせいで、攻めの口から語られていた家族像と真実との乖離にさほど衝撃を受けなかったという……。
ノンケ攻めの将来を思いやって身を引くゲイというBLあるある。
今回の理由は、攻めの家庭事情がかなり重いだけに、そういう思考回路になるのも無理はない…とは思いました。
だけど健気なようでいて、実はかなり独りよがりなんですよね、それって。
攻めの気持ちを置いてけぼりにして、どんどんと別れに突き進む受けの姿に、おいおい!と思っていただけに「ゲイはノンケよりも不幸だって決めつけてない?」とずばり指摘する当て馬がGJ!です。
おまえは実はいいやつだったんだな。
ノンケ×ゲイBLが好きな方なら、ノンケを好きになってしまった葛藤とか、切ない気持ちなどがしっかり書かれているので満足できると思います。
表紙やタイトルから、らぶらぶ甘々な展開を予想していて、
それにしてはちょっとインパクトにかけるなぁと、
そんなことを思いつつ読み進めた前半。
後半に入ると、なかなかインパクト大な展開に。
前半と後半とでは、ちょっとテーマが違うんじゃ⁈
……と思ってしまうほどに、後半はシリアス展開。
よく読んでいれば、前半にそうなるべくなヒントが
沢山散りばめられています。
犬飼さんの構成の上手さが凄いなと。
前半のちょっと平坦にも思える展開から、
二人の葛藤や弱さ、根深い闇に踏み込んだ後半。
ギャップがある分、心にぐっときました。
そして、それを一緒に乗り越えようと、
しっかり手を取って一歩を踏み出す二人に
輝く未来があらんことを祈ります!
面白かったとか、萌えた!というよりは、
なんというか……納得させられたとでもいいましょうか……
心をぎゅっとさせられた一冊です。
……なので、評価的には「萌×1」かな。