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表題作硝子の囚人 淫罪のドッグゲージ

朽木鷹介 投資会社経営 33才
中津蛍太 事故示談で抱かれるタクシー運転手 28才

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  • あとがき

あらすじ

ある理由で、元カノへ賠償金を支払うために、タクシードライバーとして日銭を稼いでいる中津蛍太(けいた)は、投資会社を経営する朽木鷹介(ようすけ)の高級車と接触事故を起こしてしまう。鷹介は、金のない蛍太にとんでもない示談を持ちかけてきた。唐突に蛍太の足元にバラまかれた札束と、煌めく銀色のチョーカー。鷹介は蛍太をペットとして飼ってやると言うのだ。
「欲しかったんだろう? 金が」
蛍太は怒りに震えつつも、黒い誘惑に抗えず、鷹介の所有の証を首に着けてしまうが――!?

作品情報

作品名
硝子の囚人 淫罪のドッグゲージ
著者
本庄咲貴 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズGREED
発売日
ISBN
9784812497012
2.4

(7)

(0)

萌々

(0)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
15
評価数
7
平均
2.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

ここまでされても傍にいるなんてMだね

タクシードライバーと黒い背後関係があるような会社経営の投資家との
凌辱から始まる関係で、爽やかとかあまやかなハッピーエンドとはいかないけれど、
正義感が強くて1度決めたら最後までみたいな生き方をしている蛍太なら
きっと愛を知らない鷹介ともうまくやっていくのかもと思えるエロラブです。

受けになる蛍太は、一般的にはいい人だけれど、ちょっと偽善的に見えてしまう。
学生時代に付き合っていた彼女が運転していた車で事故が起こり、
彼女の顔に傷が残る怪我の賠償をその責任が無いにも係らずギリギリの生活をしてまで
お金を送り続けている設定はかなりウザいかも。
それにその彼女とは別れる事が決定していた後の事故なのだから偽善的です。

そんな蛍太がまたしても事故を起こす、でもそれは高級車への物損、
相手が示談で済ませてくれるが、その示談の見返りが鷹介に付きまとう女を追い払う事。
しかし、その追い払い方が過激、蛍太をいきなり会社に連れ込み媚薬を盛って
その女が訪ねて来た時に目の前で盛っている現場を見せつける。
しかし、もっとびっくりするのがその女がそれでも追いすがるふてぶてしさ。
冷酷な男にはこんな女がまとわりつくのかと納得。

しかし蛍太の不運はそこで終わらない、鷹介に手酷く辱められ顔射され突き放され
秘書やボディーガードに実の父親4人に好きにしていいと下げ渡す。
更にその現場を鷹介の父親がムービー、動画はネットに流れ出る非道。
それなのに泣き寝入りしないで逆に乗り込みまた捕まる。
人を信じられない男とどんなに理不尽な目に合っても人を信じたい男、
そんな二人が出会い、執着が芽生え、共に生きるまで、そんなお話。
絶対受けはM、それもドが付くタイプ、あまやかな感じはしないけれど、
いつか攻めは、受けに感化されて人間らしくなっていくのかもと思わせる作品。

7

続きを書かれるなら読んでみたい。

攻めとペット契約した受が、頑なだった攻の心を溶かして、最後は恋人に昇格。
人前、複数、首輪、玩具等のプレイ満載ですv
エロだけでも充分楽しめますが、蛍太をペット扱いしていた鷹介の気持ちが変化する過程は、お約束な展開ですが、ニヤニヤ出来ました(笑)

冒頭、接触事故で鷹介と出会った蛍太が、言い訳一つせずに事故は自分のせいだと認めます。(確かに事故は蛍太の不注意が原因)
学生時代、蛍太は彼女が運転する車に同乗していて交通事故にあっているのですが、彼女が起こしたこの事故も自分のせいだと、ずっと彼女に賠償金を払っているんです。今は別れている元カノに。
さらに、弟と仲の良い兄弟関係を築けなかったのは、自分が弟と違って凡庸だからだと考えています。これも自分のせいだ、と。
鷹介や弟に、蛍太は「偽善者」と評されていますが、私は偽善者と言うより、全部自分のせいにして自己憐憫に浸っているような気がしました。蛍太の根が楽観主義というか、前向きというか・・・なので自己憐憫してても厭味じゃなかったですが。

エロ度高めの作品ですが、それだけじゃなくて鷹介の心情や蛍太の考え方の変化とかを、さっくり重くならずに楽しめるお話だと思います。

1

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