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表題作キモチの行方

総と洋,双子の兄弟
啓治くん

あらすじ

啓治の身体のいくつかのボディピアスは秘密の契約の印。彼は、双子の兄弟、総と洋に飼われているのだった。でも、初めての友人深山の出現で、その秘密の関係のバランスが崩れ始めて…。

作品情報

作品名
キモチの行方
著者
明治カナ子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一水社(光彩書房)
レーベル
光彩コミックス
発売日
ISBN
9784877750633
3.7

(44)

(20)

萌々

(5)

(12)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
16
得点
159
評価数
44
平均
3.7 / 5
神率
45.5%

レビュー投稿数16

オススメ

一見、「どうかな・・」というキモチにならなくもないんですが、読んでみるとコユイです。
凄く好きな作品。

受の子が、ウリをさせられたり。
オネエ言葉の男にお仕置と称して強引に慣らさないまま犯されたり。
遺体部分もチラホラですが、それもまたなんか受子にとっては茶飯事とというか。
それが「なんでもないこと」になってる部分があるというか。
違和感が無いです。溶け込んでるのです。
ん~だから・・なんっていったらいいのかな。
プレイ自体は【酷い」と想う部分があるんですが、これがまた一つの作品として新党してるからそこまでとは想わないというか。

まとめると。
面白いですww←そんだけかよ
エロ度高メ。味のある作品にしあがっているのではないでしょうか

6

たったそれだけが嬉しいんです。

表紙で3Pものかしら・・・と敬遠されている方に朗報です。
このお話はちらっと3Pですがきちんと総さんと啓二くん、二人の物語に仕上がります。
最初のころの3Pのシーンも3Pっていうよりも受けが二人に可愛がられてるって
感じなので一夫一夫主義の方にも受け入れてもらえるんじゃないかな?

各所で出てくるフィストだったりピアッシングだったりのSMシーンは見てる方は痛いですが
されてる啓二くんのキモチよさそうな顔(笑)
嫌がってるポーズの啓二くんの望みをしっかり叶えてあげるあたり総さんほどの
尽くし攻めはいないんじゃないかと。

当て馬くんの存在が最初読んだ時は邪魔だ・・・と思いましたが再読するたびに
彼がいなければ最後の玄関のシーンはなかったんじゃないかなあ、と思わせるあたり
明治さんやっぱりうまいなあ。
人の気持ちに鈍感で世離れしてる啓二くんが一歩だけ前に進む。
それをゆっくり見守ってそばで育てていきたいと総さんは笑う。
たったあれだけのことが嬉しいんです。いまはあれだけでいいんです。
ラストの玄関のシーンを見たとき、泣いてしまう人は
きっと明治先生の作品向きの人だと思います。
もちろんわたしは泣きました(笑)

5

本編だけじゃ双子のキモチはわからない

表紙で損してるな~。なんでケバピンクのタイトルなんだろう・・・。
過去話と、この作品の後日談も収められている同人誌『mix』を、入手していたのですが、それを先に読んでいたため、アホな私にはすんなり内容が理解できたんじゃないかなと思います。

啓治の身体のいくつかのボディピアスは秘密の契約の印。彼は、双子の兄弟、総と洋に飼われているのだった。でも、初めての友人深山の出現で、その秘密の関係のバランスが崩れ初めて・・・。
と、裏表紙にあらすじがありますが、いやもうこってりSMでした。
でもソフトなほうなの?どうなんでしょうか。
明治さんのほのぼのした絵のタッチに騙されそうになりますが、かなりな感じです。
他の兄弟とは隔てた教育を啓治に施す父親にしろ、執着して束縛する双子の総にしろ、そうさせているのは啓治なんですよねえ。本人まるで自覚ないけど。

隣人の深山も、もし深い関係になったとしたら、やっぱり総と同じことをしてしまうんだろうなあという確信めいたものを感じました。
それがまだ深山に芽生えていないから、啓治も深山の元ではリラックスできるんでしょうし。

『mix』では総のキモチが描かれてあるのですが、啓治依存症と言ってもいいほどの不安定さを、玄関に飾る薔薇の花だけで表現されてあり、やっぱし明治さんってすごいわ~と、ひたすら尊敬してしまいました。
いつか同人誌も収録された新装版を出していただきたいです。

5

とても味わい深い読み込む楽しさ

かなりハードなSMで、痛いシーンも多いのだけれど、お話の軸はどこまで行っても気持ちだったので、最後まで読めました。
正直、ここまでのHシーンはいらないなぁと思うくらい多かったのですが、このカップルの関係性を描くには必要だったと思います。
とても特殊な関係性は、紹介文を読むだけでもわかります。そこからどう収束させていくのか楽しみにしていましたら、納得のいくラストに続いていました。
最初は、あまりに痛いことをしているので、ケージ君の気持ちがさっぱりわからなかったのです。それで読み返していくうちに、わかってきました。

ほかの作品も含め、面白い表現の仕方をする作家さんだなぁと思います。ざらざらした耽美。少し川原由美子さんを思い出します。

表面上、性的描写が多いのですが、絵本やおとぎ話をほうふつとさせるのは、総のオネエ言葉がどことなく古びて魔女を思わせるからでしょうか。総というキャラクターは、オネエ言葉や職業に隠れてあまり男っぽさが見えないのだけれど、ふとした時の表情や体がとても男らしい。攻めですし。そんなとても男らしい総が使うオネエ言葉が、とても色っぽかったです。雲田晴子さんの落語心中なんかで感じる色っぽさ、艶っぽさと同じものを感じました。
どちらも好きです。こちらの方がより乾いていて、男っぽいかな。

こんな風にオネエ言葉ひとつをとってみても、そこを掘り下げて味わうことができるし、SMについて、大恋愛について、受けの子について、深山についてなど、様々な側面から見て楽しむことができる作品だと思います。

本当に味わい深い良い作品でした。

4

衝撃的な作品


明治カナ子先生の世界が素晴らしいです。
狂気染みていて苦手な方もいらっしゃるでしょうが、私は大好きです。

乳首にピアスしていたり、亀頭にピアスを開けられるシーンがあります。
いきなり、挿入したり、薬や玩具でイキっぱなしにしたりと盛りだくさんです。

尿道責やフィストもあります。

亀頭の左右にリングピアスが付いてるんですが、穴に指を通して亀頭をグリグリするのには萌えました。

汁だくエロエロな物とは違う感じのエロさがあります。
キャラの感情とか、ずっしり来ます。
全体的に暗い印象です。
受は自分の気持ちを理解してるのか疑問なところです。
親友との関係もお礼のキス止まりなのが、少し残念です。
個人的には親友とくっついて欲しかったです。

とりあえず、神評価ですが神評価じゃ勿体ない作品です。

1

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