ルール1、家族として自然に接する。ルール2、期限を設ける。ルール3、最後の一線は越えない――。それが俺たち「きょうだいのルール」。

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表題作きょうだいのルール。

相場智幾 高校2年生,弟
相場みかげ 高校3年生,兄

その他の収録作品

  • 同棲のルール。
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

高校三年生の相場みかげ、1つ違いの義理の弟・智機。「ルール」と「秩序」を愛する兄、ルーズで大雑把な弟、と性格は正反対だけど、親の再婚で兄弟になって12年、ずっと仲良くやってきた。
けれど、みかげの大学進学が決まったその冬、抑え切れなかった想いが「秩序」を壊し、ふたりだけの新しい「ルール」が定められた…。
気鋭の作家・金井桂が描く、美しく静謐な義理の弟×兄のドラマティック・ラブ!

作品情報

作品名
きょうだいのルール。
著者
金井桂 
媒体
漫画(コミック)
出版社
日本文芸社
レーベル
KAREN COMICS
発売日
ISBN
9784537131901
3.4

(115)

(16)

萌々

(48)

(30)

中立

(15)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
20
得点
377
評価数
115
平均
3.4 / 5
神率
13.9%

レビュー投稿数20

いやー、切なくも温かいと感じた作品

兄がもうギャップ萌えでした。

アホで可愛いわんこ系弟ですが!!!
ただのアホで無知で素直さを武器に力技で捩じ伏せる
情と愛と世間体がグルグルまわるけど流されるままに
弟の腕の中に、、、、
という、兄弟あるあるな内容ではなくて

家族のこと考えたり、ルールを決めて守って
それでも溢れ出す感情を止められなくて
若いだけで突っ走る期間と我慢して認められて
「愛している」を再確認してまた歩み出す。
感情がグルグルする内容でした。

ドロドロした重い話ではないです。
だから、2人だけの世界に堕ちる闇っぽいかんじではない
表紙見るとそんな感じですが、そこを期待して読みたい人には
お勧めしないです!!


私は、とても好きでした!
兄の自分の気持ちに蓋をして
何もないようにしてても
触れるたびに溢れ出す思いと
守りたいルールと守れないルールの間で
苦しんで逃げ道に新しいルール。
本当は自分を守るために考えて
弟への気持ちに支配されなように
苦しいでも明るく振る舞う兄を
ちゃんと理解する弟。歯がゆい。
そんな2人がくっつくのはハッピーです♪

そして、金井桂先生は分かっている
読者を分かっている。。。。
体位が最高。笑
ページ数的には多くないけど
激しさとお互いを求めているのが伝わるから
満足度高めだから物足りない感はなかったです!

0

義理の兄弟ならセーフ

血縁CP苦手なのに私はタイトルを見ずに買っていたのか…と読む時になってビビるという

でも血のつながりのない兄弟でよかった。
それなら大丈夫。

自分で決めたルールを厳格に守る兄。
幼い頃から兄のことが大好きな弟。

ある時、ルールを破って一線を超える二人。
兄は期間限定の新しいルールをつくる…というお話だけど、

クールな兄が受けで、実は弟のことをめちゃくちゃ好きで、そこまでこじらせることなく素直になったのがよかった。

兄のエロい表情がエロい。
エロ絡みの身体の線がきれい。

甘えたの弟の方が実は芯が強い、クールな兄の方が実は繊細な描写がよかった。

"球体。(液体は)表面張力が最小になる余計な力がかからない無理のない状態。最も安定した形"

と説明があり
兄が指をケガして血を出し
「人体には水がつまっている〜」
「〜独りの拠り所のなさを〜不確かさをお前が強く引き寄せてくれなければ保てない〜」

と独白する流れはいいなと思った。

その後、玄関の前で三角座りで弟を待つ兄がかわいすぎた。

1

美しき兄弟=眼福

表紙の弟、イケメンすぎませんか。
イケメンが、過ぎませんか。
表紙だけをしばらく眺めていられるくらいに、イケメンすぎました。

何年か前に読んでいたものの、レビューを書いていなかったので再読。
一回目に読んだときも「イケメン最高」と思った記憶はあるのですが、詳細を結構忘れておりました。

再婚の連れ子同士。
1才違いの生真面目で秀才の兄・みかげと圧倒的イケメンの弟・智幾の話です。
兄が大学合格を機に家を出ることから、その日までの期間限定で付き合うことになるのですが…。

何でしょう。
ストーリーよりもただただイケメンを愛でていたような。
ストーリー的にも付き合って溺れる時期もあり、切ない展開もあり、弟がスパダリに進化しつつあったり、お兄ちゃんのツンデレが完成したり、楽しめる要素はたくさんあります。
不安定な時期を経て、ちゃんと数年後まで見せてくれるのもありがたく。
できたら弟が両親に打ち明けたときの反応も見たかったし、大学時代も見たかったけど、ページ数の問題もあるのでそこは致し方ないですね。

でもなんだかんだで、やっぱり作画なんですよ…。
あまりに好みだったので、つい神評価にしてしまうくらいに。
表紙の弟(左)を見つめてしまった方には是非読んでいただきたい。
そして共に眼福を。

1

好きなんだけど……

金井さんは好きな作家さんなのですが、
このお話はするりと終わってしまって印象に残らない感じ。

兄弟だからの葛藤なのか、
同性同士だからの葛藤なのか、
なんだかふわふわしていて、
お兄ちゃんが悩んでいるのはわかるけれど、
その過程がよくわからない!

期限付きで恋愛して、
そのあとはきっぱり気持ちを切り替える……
というお話なのですが、
その辺の葛藤がもう少し欲しかった!

弟くんのお兄ちゃん好きも、
お約束のように好きになっているので、
気持ちが恋愛に傾く過程が知りたい!

金井さんは絵が丁寧で綺麗なので、
それで読まされてしまうv
けれどこのお話はテーマがテーマなのに(家族間恋愛)、
具体的な障害がなさすぎなのかなぁ……
すんなり収まってしまった印象。

好きなんだけど、評価は今回は「中立」で。

1

はらはらと落ちる花びらのごとく。静かに、詩的に満ちるモノローグ。

金井桂先生らしい、詩的なモノローグ。美しくて、哀しくて、そして自分勝手な想い、恋。
親の再婚で兄弟となった みかげ と智幾。みかげには頑なに自分ルールというものがある。
後にはその理由も明らかになる。時を経るごとに弟、智幾に募らせて行く想い。
それは智幾も同じくして。美しい兄に思慕以上の想いを募らせて行く。決して赤信号を渡るまいと決めていた筈なのに。自ら欲して智幾を受け入れてしまう、みかげ。
男同士という以上に義兄弟という禁忌。金井桂先生は、この禁忌というものを介在させるのが好きみたい。そんなものがあったって、いつもその絵と同じ様に。甘いばっかりなのにね。
禁忌、という程にもビターですらない。お話の冒頭では、智幾への想いを我慢しようとしているかの様なのに、無防備に全裸を晒して風呂に入って来たり。天然なのか?そうなのか? どう考えても煽っているとしか思えない。お得意のチマ絵でギャグかましてみても。みかげの変顔にしてみても。そのツンと上向いた乳首に煽られてしまう智幾。自身の勝手なルールに縛られて、智幾を振り回してしまうみかげ。なんて自分勝手でわがままなんだろう。
けれど、それは全て。みかげが美しいから何もかもが許されてしまうのだ。
こんなわがままで美しい男には、辛抱強く愛してくれる智幾しか無理なんだろう。

唐突に終わる思春期とは別途に、1年後。さらに数年後が描かれているのも温かく。二人の両親もアッサリ認めていて、寧ろ祝福されていることが明らかになる。最初っから、何の縛りも、何の障壁も無かったのでは⁈ と、最後まで読んで思っちゃうんだけど。それを言っちゃあお仕舞いよ。
これぞ金井桂先生なのだから。美しい詩を感じる様に、反芻して、心が満ちて行くのを待つしか無いのだ。

0

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