俺と子作りしませんか?― お父さんたちだって恋をする。シングルファザー同士の恋。

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表題作ちょっと並んで歩きませんか

久保田一生,息子が二人いるマンションの管理人,27
桜町征弥,娘と二人暮らしのシングルファザー,34

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

1歳の娘を残して妻が出て行ってから育児に翻弄されている会社員の桜町。年下だけど二人の息子を持つマンションの管理人・久保田とパパ友になるが、「桜町さんみたいな人、好みなんですよね」って迫られるようになり…!?

作品情報

作品名
ちょっと並んで歩きませんか
著者
栗城偲 
イラスト
北上れん 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796406314
3.1

(50)

(4)

萌々

(12)

(26)

中立

(4)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
12
得点
150
評価数
50
平均
3.1 / 5
神率
8%

レビュー投稿数12

シングルファザー同士の恋

表紙に惹かれたのと、BL新刊小説が積まれてる中で一番減ってたので購入してみました。

シングルファザー同士の恋愛のお話で、子育てと恋愛の話のバランスがよかったので安心して読めました。
子育ての悩みや嬉しさが、深刻すぎずでもちゃんと書いてあって、一緒に恋愛が進んでいく様子も自然に書かれてる感じが私は好きでした。
ちょっと心配だった子供の母親についての書かれ方が、私は良かったなと思いました。変に責められたり美化されてなくて。

受パパがかわいかったです!真面目で押しに弱い美人パパですが、攻パパに迫られてる時の様子がかわいくて萌萌でした!
子供達もそれぞれ個性的でかわいかったです!!

北上れん先生の挿絵もよかった!子供はかわいいし受パパは美人さんだし攻パパはチャラいけど頼りがいのあるイケメンというのが素晴らしく表現されてました!義弟の絵も見たかったな

6

タイトルが沁みます

すみません、北上れんさんのイラストがあまりにも素敵だし
子持ちやもめ同士で萌えないわけないな!と確信がありましたw

一歳半の娘を持つ桜町は、妻に「娘を愛せない」と言われ離婚に至り
実家の助けも借りて、理解のある職場のお陰もあり
日々奮闘する34歳のシングルファーザーです。
自分なりに妻に一生懸命接して来たつもりでしたが
何事も荒立てない性格の為、言い分を了承し
娘をしっかり育てようと努力していても
言葉もままならぬ、むずかる子供に対して疲れも出るのは当然です。
そんな時に、若くしてマンションの管理人・久保田と縁があって
度々顔を合わせるようになり
久保田も二人の息子がいるシングルファーザーだと知り…。

これがね、子供を愛するのが当たり前的な
パキパキ育児書通りみたいな展開とかだったら入り込めませんでしたが
桜町の心身疲労と、でもこれじゃいけない葛藤がリアルでしたし
久保田のアドバイスが心地よかったです。
自分でもどうにもならない気持ちの時に
「それでいいんですよ、あなたはちゃんと頑張ってるよ」と認められたら
ママ友ならぬパパ友がいない桜町は心を許してしまいたくなりますよ!
自分の時間さえままならなくて、
思い通りになんていかなくてイラついて…。
でも「ちょっと無理にでも笑った方がいいですよ」みたいな久保田の言葉、
魔法のようでした。
少し口角を上げるだけで、子供にも伝わるものがあるって。
最初は語尾を伸ばす喋り方がチャラいな…と思いましたが
さすが子育てにおいて先輩だけあって
(しかも男の子だから、多少雑でも平気!w
とは言えちゃんと躾等してました)
色々頼れるし、心強いに決まってます。

桜町はストレートでアッチの方が淡泊でしたが
年下だけど頼もしいところがあるバイの久保田に押され気味になって
当て馬登場という展開もあり
どんどん久保田が自分以外を好きになったら…と不安に駆られます。
この当て馬、最初は小憎たらしいな!って思っていましたが
おおお、あなたはそうだったんですか!と終盤で微笑ましくなりましたw

桜町はちょっと天然で優柔不断っぽいところもあるけど
真面目なので嫌な気持ちになりませんでした。ホントに頑張ってるし!

久保田のアプローチに無理矢理感は無くて、
ちゃんと桜町に逃げ場を残してくれながらも
しっかり想いを伝えるところが好感度高かったです。
どこの家庭でもあれこれ事情があって、
それでも共に生きていくのですね。
余談ですが、久保田の強い想いが
松下優也さんの「Trust me」にぴったりな気がして
桜町に捧げたくなりましたw
“泣いてみればいい”とか…泣いちゃってましたもん、桜町。

久保田の優しさが全面に出ているようなタイトルでじーんとし、
北上れんさんのイラストに「ほぁあああ!!」になり、
(桜町の首を背後から甘噛みして前を弄るところは鼻血もの)
ほのぼのむらむらさせていただきました!w

9

子連れ同士

攻め様、受け様共にシングルファザーです
お互い理由は違うものの元妻に「捨てられた」形で別れて
シングルファザーとなっています

受け様は娘を一人、自分では頑張って頑張って
もう限界だ!というところで攻め様と出会います
気真面目で一人で抱え込んでと、ちょっと育児に疲れておられます

そんななか年下のそれも息子2人の父親でもある攻め様が
現れ、パパ友という形からではありますが知合います
子供をかえしてですが、仲が良くなり・・・
攻め様が冗談めいたように聞こえるように最初は
受け様を口説いていきますが、本気だと言いだして・・・

受け様が子育てで苦悩するのを、攻め様がいいようにカバーしてくれて
どんどん距離が縮まっていきます

受け様が消極的でたんぱくな感じだけど、攻め様が積極的で肉食で
話がどんどん進んでいきます
2人の中を良いようにかき回してくれる、攻め様の友達も現れて
受け様振り回されっぱなしでした

子育てあるあるがよく書かれていて、子育て中な自分には
そうだよね~そうなんだよね~と楽しく読めました(*´∀`*)

8

ほのぼのしてました。

管理人:久保田一生×リーマン:桜町征弥です。2人とも嫁に捨てられたシングルファザーでした。

今までの子持ちBLってある程度、手が離れているけど同性愛については良く分かっていない皓也(久保田の息子)くらいの年齢が一般的ですが、今回は乳児(桜町の娘)と保育園児(久保田の次男)が出てきます。
正直のっけから育児ノイローゼから始まるBLって珍しいかもしれません。

初めはパパ友からだったのですが、桜町親子が体調不良になったときに最近寝付きが悪いということで久保田が抜いたというまさかの突然のBL展開でした。←レビューとか何も見ずに北上さんだったため購入したので、両想いくらいで終わると勝手に決め付けてましたw

個人的に、思春期になった子供たちが父親たちの同性愛に気付いて、盛大に悩んでいるのが見たかったりするんですよね。

今まで色んな当て馬を見て救済してあげてって思う当て馬がほとんどでしたが、今回の漆原に関しては特に何も思わなかったですね。
なんか、ただ単に久保田と桜町をからかってるだけにしか見えなかったもんで・・・。

5

パパさんガンバっています

最近小説は、作家買いばかりで冒険していないなぁ~と思い。
本屋さんの棚から、良さげなタイトルの本を引っ張り出してみまして。
北上れん先生の描く親子の絵に惹かれて、思わず買った一冊です。
表紙の、パパに抱っこされて眠る弥玖(みく)ちゃんが超可愛い!

表紙のまんまですが、シングルファーザーの子育て奮闘記でした。
背表紙のタイトルで手にしたので「並んで歩く」の意味するところは何だろう?
と興味が沸きまして。
楽しく読み始めました。


娘がまだ一歳で離婚してしまった、生真面目なサラリーマンの桜町。
歩いて数十分のところに実家があり、普段は実母が保育園へ迎えに行って娘を預かってくれていて。
たまに実母に用事がある時は、仕事を早退して保育園へ迎えにいく。
そんな育児中心の毎日です。

自宅マンションの管理人である久保田は桜町よりも若いが、二人の息子を育てる先輩パパ。
同じ保育園へ子供を迎えに来ていて。
そんな些細なきっかけから、唯一のパパ友になります。
久保田は桜町よりも何もかもが優れていて、コンプレックスを刺激する存在で…?


※感想書くと、結構ネタばれするかも?注意☆

一番面白かったのは、娘が父親の桜町よりも他の男(久保田やその息子達など)に懐くと、桜町がヤキモチを焼くところ。
子供同士でも男とお風呂はダメとか、笑えましたw
桜町、ほんと親バカすぎです。
そこがチャームポイントなんですけど。
そして育児ノイローゼ気味な桜町とは対象的に、久保田の大雑把な育て方が楽しいです♪
息子だからなのか?
久保田だからなのか?

久保田の息子達、私の元職場のヤンママの息子二人によく似ていて懐かしくなりました。
上が真面目で人見知りで、下がヤンチャで人懐こくて。
正反対なのに顔は似ていて。
別の職員の赤ちゃんがいた時、触りたがって騒いでいたのを思い出しました。
子供同士仲良しなのは微笑ましいですが。
これだけイケメンに囲まれていると、弥玖ちゃんは相当な面食いになりそう…?

ちょっと残念だったのは、二人の奥さんの事。
色んな奥さんがいるのはわかるんですが。
どちらの奥さんも、色々とあっさりスルーしすぎかな?と思いました。
まあ、パパが子育てしないと始まらないお話ではありますが。
それから、久保田の友人の漆原。
結局、彼は何がしたかったんでしょうか?
二人の邪魔をしたかったのか、横取りしたかったのか?
ただ単に、からかいたかっただけなのかなぁ?

そして、最後のほうでの久保田のスネた感じの態度を取った時なんですが。
あれも何故そうなったのか、イマイチ私には理解出来ませんでした。
久保田は実は、押せ押せキャラでは無かったという事なのかなぁ?
本当は意外とヘタレだったという事?
そこがわからず、私にはしっくりこなかった部分でした。

何にしても、パパものは楽しいです♪
子供の扱いに悪戦苦闘している男性の姿は、母性本能を擽りますね!
今回弥玖ちゃんが可愛すぎて、ニコニコしながら読んでしまいました。
タイトルも素敵だし、北上れん先生の挿絵も最高だし♪
次もパパものを読もうかしら?

栗城偲先生の本は、初読みだと思っていたら、以前一冊読んでいました。
レビューしてなかったから忘れてました~☆
この他にも、栗城先生の本を読んでみようと思います。
ありがとうございましたm(__)m

5

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