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やー、初読み作家さんでこんなにドキドキさせられるとはついてました。
葵居ゆゆさんは、初読みです。
表紙でずっと気になっておりました。
ピンクでほわほわしていて可愛いです。
そして中身はもっと可愛いんです、あらすじだけ読むとそうは思えませんけどね。
時々フルールさんはこういう可愛い当たりに出会えるので、要チェックです。
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受けの達季は、人づきあいが苦手で童顔の26歳。
年相応に見られないことがコンプレックスで、できれば人間以外に生まれたかったという超絶ネガティブさん。
攻めの天場は、ちょっと濃いめの顔立ちでいかにもモテそうなバイ男子、25歳。
SEX大好きでとにかく24時間そのことばかり考えている変わり者。達季のお隣さん。
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うーむ、なかなかに珍しいシチュエーションです。
SEX依存症?と思われる攻めと、その攻めにSEXしないように見張って欲しいと頼まれた受け。
初めて読みましたよ(笑
若干…というかかなり?達季の思考がなんだか乙女というか女子っぽいというかそんな雰囲気ではあります。
このタイプの受けさんは、ちょっと好き嫌いがありますかねえ。
とにかく苦手なもの、生理的に受けつけないものが多すぎなんです。
潔癖症か接触恐怖症か?という感じがします。(慣れや経験不足ってのもありますが)
そしてそのことで、つねにグルグルしたり拒否反応しています。
ただそんな受けさん相手ですが、ふたりの気持ちが近くなっていくにつれてお話の方向は甘くなります。
もともと恋愛体質で尽くしたい系かまいたい系な天場は、もうメタメタに達季を甘やかして好き好き光線出しまくりなんです。
変人で優しい…ドストライク!!
ちょっとした気遣いとか言葉遣いが柔らかいところとか、久々に好きな変人さん(でも、常識人よ)でしたよー。
出来れば彼視点で読みたかった!
そうしたら達季のグルグルも可愛く思えたと思うのに!残念。
惜しむらくは、えっち度がSEX依存症のわりに低いことでしょうか。
天場は達季のペースにあくまで合わせますし、達季は潔癖気味なのでこれ以上望むのは無理ですし、あったらあったでストーリー無視になりますしね。
そしてタイトルですが、わたし最後の最後まで、これは天場の気持ちなんだと思ってました。逆でした(苦笑
攻めが受けへ「可愛い」「好き」を連発する作品はやっぱり良いですなあ。
小鳩めばるせんせの可愛い表紙にホイホイされて購入しました。あと年下攻めもね!
エチ大好きイケメンリーマン天場(攻め)とコミュ症潔癖DTリーマン宇唯達季(受け)のお隣さんラブストーリーです。
SEXしないように見張ってと隣の住人天場に進撃され、怖すぎて断れなかった達季。
突拍子もない始まりでしたが、お話を読み進めていくと、ツン達季の「別に好きとかじゃないけどね!」が好きだって言ってるようでとっても可愛い。
天場も好き好き感がはっきり出ていましたが、でも我慢してましたね、SEX!!
眼鏡受け萌えの私としては、大変美味しゅうございました。
始まりは決して『好意』からではなかったのですが、一緒にいるうちにどんどん惹かれていってしまうというストーリー。
天場のオープンスケベさがいっそのこと清々しい(笑)破廉恥おばけと称されています。
そして達季の語彙のセンスがなんだかほわんとしていて、可愛く思えてしまいました。
天場も達季も好き嫌いが別れるキャラかもしれません。
天場は緩いし変態だし。口を開けばセックスセックスw
達季はダメダメ要素てんこ盛りだし。コミュ障で偏食でネガティブw
最初はストーリーに入っていけるかな?と不安になりましたが、読み進めていくうちになんだか二人のベクトルの違いが面白くなってきました。
両極端に突き抜けた二人。
天場の変態さに笑わせてもらい、達季の言葉のチョイスに笑わせていただきました。
キャラもエピソードもけっこうアクが強いんですけど、なぜかほわんとしたお話でした。
小鳩めばるさんのイラストにあった、綿菓子のようにふわふわした印象の作品でした。けれど、受けも攻めも世間離れしていて、どちらもちょっと苦手…^^;でした。
主人公の達季はとっても生きることが困難そうな、「苦手」の多いキャラクターです。
その一つ一つが大したことことでないのに、本人にとってはそれぞれが大きな問題です。
人と喋るのが苦手でコンビニでしか買い物ができないし、同じ理由で片道二時間かけての新幹線通勤で、肉も魚も野菜も嫌い。
これ、物語の主人公でなければ、単に好き嫌いが多いだけじゃないかて言いたくなる情けないキャラです。
いかがわしいことも苦手で、どっちかというと嫌悪しています。
相手役になるのは隣に住む帝介なのですが、この人との馴れ初めがあまりに唐突でした。
すんなり入り込めたら面白い展開なのですが、私はあまりの唐突さにちょっと、というかかなり戸惑いました。
突然隣に住む人がやってきて、「俺セックスが大好きなんだけど」なんて言われたら、私は戸を閉めて通報するかもしれない!^^;
達季は何故かセックス大好きな帝介を治す(?)ために帝介がセックスばかりの生活をしないか監視をさせられることになります。
ちょと常識としてはありえないことじゃないかなあ。もちろん深く考えたらいけないんだとは分かってるんですが…。
しかもこの帝介、達季にカメラで見られてるのがわかっていてオナニーするとか、セクハラというかもはや変態!
一番問題なのは達季がゲイかどうかわからない状態で頼んで来ていることだと思います。帝介はゲイみたいですが、普通はゲイでない人が同性のオナニーを見せられたら迷惑どころか精神的に苦痛じゃないかというか、他人の性生活を誰が好き好んでほぼボランティアで見守るだろうか…という疑問ばかりが湧きました。
帝介はセックスしたくてたまらなくて、やることばかり考えて、付き合ってもちゃんとしたデートや段階を踏むのは面倒くさい、でも本とはずっとやるだけじゃ駄目だと頭ではわかっている。
セックスだけでない本当の恋がしたかったというに帝介にとって、いやらしいことは悪にも近い嫌悪感を抱いている達季はぴったりの相手だとは思います。
達季にとって帝介は最初は災厄に近いキャラな気がしました。
でもそれでお互いがプラス方面に変化していくのは恋愛ものとして一番大事な要素だと言える思います。
そのへんが上手く書かれているのはよかったです。ストーリーはさらさら読めて、先の展開も予想できてしまうのでそこまで深くはまりきれなかったです。
でももう一つ、どうしても読んでいて気になったのは、達季が女性でも通用しそうなお話だという事です。
達季の感じるいやらしいことが嫌だとか、なんでそんなにあなたはエッチなことばかり考えてるの?とか、エッチなことしないでくれたらいい人なのに、みたいな考え方は、女性の考え方に似通っているというか。雰囲気も見た目の性格もとても可愛くて、まるで女性みたいだと思ったこと。
他にも脇キャラとして同僚の男性が出てきますが、その子もとっても女の子っぽいというか、「僕のほうがかわいい」なんて台詞、普通成人男性は言わないだろうから、女の子のようなキャラだなぁと思ってそちらもすごく気になりました^^;
互いの欠点、価値観を変えていく恋愛は、恋愛そのものとしてはよいけれど、BLとしての良さは個人的には見出せなかったかなぁと思います。
※辛口注意※
セックス依存症攻×卑屈潔癖受です。
ちょっと色々と落ち込むことがあって、甘い話を読みたいと思って手を伸ばした作品。
初読み作家さんですが、文章は癖も難しい比喩もなく非常に読みやすかったです。文字もそんなに詰まっていないので、小説初心者さんにもオススメしたい。
ですが……問題はこの受。
ネガ受って大好物なんですが、読んでて思ったのはこの子ただただひたすらに我儘なだけだよね、ということで。
育った環境で仕方がないのかもしれないけれど、自分の被害妄想と自虐で勝手に落ち込む。
落ち込むだけならいいけど、意外と周囲に対して攻撃的で、自分が傷つくのにビクビクしてる以上に無神経に人を傷つけてる性質が好きになれませんでした。
食べ物の好き嫌いについても、食育が悪すぎるんじゃない? としか感想が出てきません。アレルギーがあるわけでもないし。
呆れかえる程ワガママで、とても26歳の社会人とは思えないほど性格が破綻していました。
私生活でこんな人いたら、絶対に関わり合いにならないどころか、進んで避けて通ると思います。性格が悪い上めんどうくさすぎる。
おばあちゃんの件では本性は優しいのかな? という面を見ることができましたが、あのおばあちゃんの愛情に触れていながら、どうしてあんな人格になったのかも疑問。無闇に甘やかしすぎたか?
そして攻はセックス依存症なんですが、ちょっとこれはセックス依存症とは違う気がします……全然深刻じゃない上に、ぶっ飛びすぎてて最初そのテンションに完全においてきぼりになってしまいましたが、受のあまりの無神経っぷりに傷つく姿は気の毒に思えました。
そして包容力があって魅力的なだけに、なんでこの受のことを好きになるのか全く理解できず、爪の先ほども共感できません……。
最後の最後までひたすら受のワガママ自虐を延々と描写され、どっと疲れたあたりで何だか急に甘い雰囲気になったんですが、ふたりが幸せならいいんじゃないですかね、という淡々とした感想しか沸いてきませんでした。
いつこの受の性格がマイルドになって、成長していくかな……と待ってたのですが、結局最後までワガママ。
ミリ単位で前進はしてましたが、短い小説の中でのミリ単位は、読んでる時間が勿体なかったです。
本編CPはしゅみじゃない感じなんですが、脇キャラ萌えなので中立。
次はぜひとも月野さんと古葉さんでスピンオフ読みたいです。
ふたりで勝手に妄想して、そっちの方で滾ってました。