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それは、いけない熱を持った好意だった――
■プロローグ
ずっと好きだった兄貴が突然帰ってきた!?
天然ほわほわな兄、光由(みつよし)の事を好きになってしまった弟の智行(ともゆき)はこの気持を「いけない恋心」と思い兄と距離を取ってしまう。
一方、光由も智行のよそよそしい態度を悟り、大学受験をきっかけに実家を出てしまう。
ところが、お互い離れ離れになってから2年目の夏休みに突然、大好きだった兄が実家に帰ってきてしまい…!?
身長も性格もデコボコな兄弟が織りなす、ほわほわ純愛ラブストーリー。
■感想
いやぁ、これはもう「ごちそうさまでした」以外の何物でもない作品ですね。
背の高い弟×背の低い兄という組み合わせは個人的にとても良いシチュエーションでした。
絵のタッチやキャラクターの表情もとてもGOODです!ただ、ストーリーに若干の物足りなさ有り。惜しいです。
また、描写にR-18な部分が含まれているので、耐性のない人は要注意です。
実の兄弟の弟×兄があまり…なので、かむさんはpixivでチェックしている方ですが、こちらの本はスルーの予定でした。
でも、まとめ買いの中にあったのですねぇぇ。
買った以上、読まないと勿体ないので、読みました。
結果、自分が実の弟×兄物を好まない以上に、無いわーと思ってしまった。
弟の葛藤に対して、お兄ちゃん軽過ぎでしょ!?
キスやエッチに重きが無いとかいうレベルじゃないでしょ!?
同情じゃない、と言われても、じゃぁなんなんだ。
行き過ぎたブラコン?それで良いの!?
という。
中立にしたのは、自分が実の弟×兄を好まない、という目線を差し引いた分なんですが、この評価で正しいのか不安;
何がくやしいかというと他の方も書いていますが、話の展開が強引なんです。
実の兄弟だから男同士以上の葛藤がある、弟は本気で悩んでいましたが兄が寛大といいますか弟の気持ちを驚きつつもあっさり受け入れるんですよ。読者は納得できないような言い回しで。この展開はないわーーーと思いつつも、お話をもカバーしてしまうお兄ちゃんがかわいくてかわいくて・・・
お兄ちゃんがかわいくて読み返してしまいます・・・!にやけます。ページめくるたびにわくわくしますwこの萌えはイラスト・・・なんでしょうか、キャラなんでしょうか・・・
実の兄弟をカップルに据える以上、その関係の「背徳感」を前面に出すのが当然だと思うし、そこが最大のヤマ場だと理解する。
でも残念なことに、それが今作にはほとんど感じられないんだよね。
最初は弟目線で兄に対する感情は許されないものなんだと訴えかけてくる。そのままの路線でいけばいいのに、後半から急に緩まってしまう。
まぁそれは「兄」のせいなんだけど…
兄は周囲から鈍いとか天然とか評されている。なのに、突然キスをしてきた弟の気持ちに対してだけは妙に察しがよすぎるし、あまりにも抵抗感なく、簡単に弟の気持ちを受け入れてしまうことに違和感を感じる。
弟は兄への気持ちにずっと悶々としていて、何年も距離を置いていたぐらいなのだから、兄も葛藤してほしい。
そして、弟を繋ぎとめるためならキスもセックスもOKはどう考えても同情でしかないし、私には理解不能。
逆に今作の私が好きなところは、絵が文句なく可愛い。とりわけ子供時代の姿は、そりゃもう愛らしい。すりすりしたくなる。
だから一層、そんな二人のHシーンがガッツリ描かれているのは気持ち複雑。
あの幼気な子供たちがこうなるのねと想像すると心がザワザワする。罪の意識が残る。
作者のほのぼのとした絵には合わないので、もっとシリアスにしてほしいとは考えてないが、せっかくの設定なのだから、じんわりと切なさを感じられる作品であってほしかった。
ガチ兄弟モノ大好きです。でも兄はやっぱり「兄」だという役割をしっかり果たして、年上感や無条件の安心感をくれるキャラクターであるのがいい。
この作品のお兄ちゃんはちょっと可愛すぎというか、天然?でホントに年上か??ってキャラクターでした。や、可愛くていいんだけど。
ストーリーは、弟が一方的に兄に片思いをしていて、許されないからとずっと距離を置き続ける、兄は理由はわからないけれど避けられている事を悲しく思っている、というもの。
最後は弟が兄に理由を話して告白して和解?となるんですけど、兄が「トモが大事だから別にいい」と受け入れます。
果たしてそれは恋なのか…と読んでるほうは疑問に思う気がします…。
けれど結構長々と「これは同情ではない」「トモを繋ぎ止めたいから身体をつなげることに抵抗はない」とこの関係を肯定する話し合いをするんですが…。なんか文章で丸め込まれた感じがしていまいち感情をともなった恋愛
を味わえなかったです。
「これは許されない恋だ」と背徳感を煽った下りを諸所に入れてくるのですが、全体的に軽めの話なんで、このたまに入る重たいテロップを活かしきれてないところもちょっと疑問。
「きっと恋になる」というタイトルが今までのことを指しているならちょっとストーリーとしてまとまってない感じですが、これからそうなっていくんであれば、これはこれでいいのかも。絵はきれいでとても丁寧です。他の作品も読んでみたいと思います。