自分ばかりが恋しいのだと――そう、思っていた。

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表題作こんな、はかない恋。

遠野 一条寺家執事
一条寺拓実 新人画家・一条寺財閥総帥の婚外子

同時収録作品こんな、はかない恋。

一条寺恭一 拓実の異母兄
安藤夏 拓実の身代わりを務めた親友

その他の収録作品

  • 優しい人の胸の中で
  • あとがき

あらすじ

絵を描き始めると他が見えなくなる新進画家の拓実の為、一条寺家本宅から使わされた執事・遠野。
彼と過ごす優しい時間は父を亡くし寂しさを抱えていた拓実を静かに癒していった。その温もりを失いたくなくて『一緒にいたい』と彼を引き止める拓実に、遠野は普段の様子を裏切る深いくちづけで応えた。甘く激しい悦楽を溺れるほど与えられる拓実。しかし彼の前に現れた元恋人・木下の卑怯な罠に堕ちた拓実は、遠野に真実を告げられないまま―!?
文庫化第二弾、甘く優しい書き下ろし後日談有!!

作品情報

作品名
こんな、はかない恋。
著者
松幸かほ 
イラスト
実相寺紫子 
媒体
小説
出版社
ブライト出版
レーベル
ローズキー文庫
発売日
ISBN
9784861235788
3.4

(9)

(1)

萌々

(4)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
30
評価数
9
平均
3.4 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数2

執事 × 画家の主従プレイ

こんな、切ない嘘。 のスピンオフになります。
前作の主人公と顔が双子のようにそっくりな夏の友人拓実の出番です。
お相手は、夏の恋人で拓実の異母兄の住む屋敷の執事さんです。

拓実が好きな人の書いた”いってきます”の文字にさえキュンときてしまう気持ちにキュンとしてしまいました。

拓実を脅迫していた木下のことを脅し返した遠野かっこよかった!
愛する者を守る騎士のようで。

エピローグの、ソファーでお昼寝する夏と拓実と寧々は揃って子猫ちゃんですね。
ネコちゃんがお昼寝が必要になるくらい夜寝かせてもらえないてことなのね。
幸せそうな麗しいお昼寝の絵が見たかった。

新婚2カップルの住むお屋敷にメイドとして雇ってもらえないかな…。
眼福でしょうね。

1

もっと腹黒でいいのに

こんな、せつない嘘のスピンオフです。前作で主役だった一条寺財閥長男である恭一とは異母兄弟(婚外子)で自分にそっくりな夏に身代わりをさせていた拓実が主人公です。
お相手は一条寺家の執事である遠野です。遠野さん、前作では気になる存在でした。 この二人が主役ときいて楽しみにしていたのですが…期待が大きかったせいかいまいち盛り上がらず…。

まず、拓実の性格が前作で出てきた時と違う印象を受けました。もっと我儘なイメージがあったので…甘えたがりではあるんだろうけどもう少し夏と顔は似ていても性格が違う点がはっきりしていた方が面白いかなと思いました。

二人は拓実の部屋があまりにも汚いのを見かねた恭一に頼まれて遠野が掃除したり食事の世話をしたりするのをきっかけに恋愛関係に発展していくのですが、あれ?こんなに早く想いが通じ合うんだなと思っていたら拓実に昔の恋人の木下が接触してきました。

ラブな接触ではなくて、今の拓実の立場を利用したい そのためには手段を選ばないといった男だったため、なんで拓実はこんな男が好きだったのだろう 遠野に相談すればいいのに!とモヤモヤしました。 すれ違いになるんですが、それでも「はかない恋」ではないような気がします。

それでも遠野のキャラは好きですし、敬語責めも楽しく呼び方が「拓実様」が「拓実」になった時はドキっとしました。
もう少し腹黒遠野が見たかった!
また、前作の攻めである恭一が夏に甘々なのも見られて嬉しかったです。

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