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表題作恋罪 小冊子付き限定版

穂高櫂
売れっ子ベストセラー作家
桜井透也
穂高の担当編集者で恋人

あらすじ

編集として充実した日々を送り、作家で恋人の穂高との恋も順調な透也。そんな折、穂高の作品の舞台化が決まる。プロデューサーは透也の大学の先輩、降橋で…。初めは喜んでいた透也も、穂高がシナリオ執筆やオーディションの審査員として精力的に活動することに疎外感を覚える。さらには、仕事のアシスタントとして大学生の能海を側におく穂高に、驚き、信頼が揺らぐ透也は——…。文庫未収録の短編や秘蔵イラスト・1P漫画、新作記念インタビューを収めた珠玉の小冊子付き♥

作品情報

作品名
恋罪 小冊子付き限定版
著者
和泉桂 
イラスト
高永ひなこ 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
有罪
発売日
ISBN
9784861347542
3.9

(10)

(2)

萌々

(7)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
38
評価数
10
平均
3.9 / 5
神率
20%

レビュー投稿数3

穂高先生 バージョンアップ!!

罪シリーズ 最長のページ数です!!
今回も 透也さんは ぐるぐるしっぱなしです( ̄∀ ̄)
そのうえ またまた 透也にちょっかい出してくる輩が出現!!
透也 ホモモン出しすぎです・・・・ 
そんでもって 酒 弱すぎ・・・・
穂高先生は またまた スキルアップしまくってます(*´∀`*)
まあ もう 先生もアラ40ですしね。
大人にも なるってもんですよね。

今回は 小冊子付きで お値段もグーンとアップしてますが 
CDの通販特典を手に入れることができなかった方々には
買って損はないと思います。
CDの特典持ってる方は 
限定版ではないものが出るまでまってもいいかも・・・

6

snowblack

ありえる0924さま

はじめまして、snowblackと申します。
このシリーズは、和泉先生の作品の中で清澗寺と並んで大好きな作品なのですが、新刊が出ているのを全然知らなかったのでレビューを拝見して本屋にすっ飛んでいきました。
今帰って来たばかりなので勿論まだ読んでいないのですが、CD特典も持っておりませんでしたので、お値段お高いのもやむなし、タップリ楽しみます。
ありがとうございました。

「恋は……神聖で罪深い」

2005~6年にかけて出された『罪シリーズ』
『有罪』『原罪』『贖罪』『堕罪』の、久々の書き下ろし新刊。


初っ端から電子書籍やらスマホやら、既刊にはなかった設定が出て来て
10年近い歳月を感じさせるが、
作品上の設定はそれほど時間が経っていない。
紆余曲折の末恋人同士になった人気作家の穂高櫂と
その編集者である桜井透也。

揺るぎなく甘い日々を送っているのかと思いきや、
透也は相変わらず進歩がないというか、しょうがないなぁ!

既刊でも私は「こんなに愛しているのに透也は何故分からないっ!」と
穂高先生に全面肩入れして、切なく叫びながら読んでいたのだが
今回もまた同じ……、何故そんなに馬鹿なんだ……?

一方で穂高の方は、料理も出来るようになったし
(穂高先生のとんでもクッキングは、なかなか楽しいネタだったのだがw)
新しいジャンルに挑戦もして進化し続けているのに……。


ということで、既刊をお読みの方には懐かしいというか
おなじみのパターンで話は進みますが、
少し年を取ったぶんだけ新しい憂いや悩み、そしてそれを越えた
新しい二人の関係に行きつくまでの、本当の意味での最終巻になっていた。

エロは濃厚で充実だが、「美味しい」やら「雌犬」やら、
「ん?この二人こんなだっけ?どっかの二人みたい?」という点もあり。
それはそれで悪くないけれど、以前の必死な感じの方が好き。


非常に美しい最後だった既刊を思うと、今さら?と蛇足な気もしたのだが
読んでみたらこの二人にまた出会えたのは、とても嬉しかった。
胸が締め付けられるような切なさは薄れ、
既刊のようなテンションでは読めなかったのは正直なところだが
シリーズファンとしては作者のあとがきも感慨深かったし、
風邪ひき透也へのお見舞いシーンや、
自慰シーン(『贖罪』の時のような萌えはなかったけれど)や、
既刊のモチーフも散りばめられていて、楽しめたかと思う。


同時収録の『恋心』は、本編中で
「絶対スピンオフありだよね?」と思っていた能海の可愛い話。




*余談

作中に出て来る展覧会は、これかな?
ww.ntv.co.jp/kyoto2013/index.html

私の中でこのシリーズと重ね合わさって思い起こされるのは、
月村奎先生の『秋霖高校第二寮』シリーズ。
いやいや、シリアスとコメディ、大人と高校生、エロと朝チュン、
設定も作風も何もかも違うのは百も承知なのだけれど、
天涯孤独の孤高の天才作家、
この上なく熱愛しているのに「受け」はイマイチ鈍くてよく分かっていない
という共通点があって、個人的に凄く重なると思っている。

4

恋という罪

10年ぶりの新刊で完結ですね。
もう商業誌では出ないと思っていたので発売を知ったときはびっくり、それもこんなに分厚くて冊子までついて。
CDの特典は読んだことがなかったのでうれしいです。
発売からしばらくたってファンになった作品や作家さんの過去作品の特典を入手できないのは残念なことですから、完成記念の謝恩という感じでしょうか。

非凡な才能の持ち主と付き合う透也の苦労が噴出した感じです。
著書の舞台化のオファーに相談も前振りもなく脚本を書き下ろすとか、えって感じです。
バイトのアシスタント君の登場も唐突で透也に同調してイラっときました。
そそっかしくて落ち着きのない子にまともに仕事をしているのかと思ったら、穂高の考えていることがわからなくなります。
手料理までご馳走して…
作品のモデルにもするし…
自分は相談するに値する相手じゃないのかもしれない、新境地を開拓する先生の意欲を触発することもできない。
何歩も先を行く年上の恋人と共に歩きたいと思うが故の焦りや困惑でじたばたする透也ですが、それでまた一回り成長させる切っ掛けになったと思います。

人の感情や常識に疎い先生ですから凡人とはかけ離れた発想なのは仕方ないですが、日常でもそうだと付き合いづらい恋人です。
恋人の気持ちを推量ったり時には嫉妬して見せても欲しいのにね。

男は誰でも好きな相手には見栄を張りたいし、いつも一番カッコいい姿を見せたいと思うかわいい生き物なのだなと思いました。

完結しましたが、いつか二人の結婚式が読めたらいいな・・・

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