アンジー
『玉響』の同人誌
この作品が手に入らない方のため、勝手にネタバレしています。
お読みになる方はご注意くださいませ。
本編で、やっと心も身体も結ばれた2人がそれぞれの決断をして、再び会うことを誓ったその後のお話です。
立花は同棲している「菊乃」とけじめをつける
麻倉は「千鶴」と婚約を解消する
それはすなわち麻倉家を出るということ。
いつ再会できるかわからない2人。
立花は麻倉に「まっている いつになってもいい」と告げます。
『或る日』は、その再会するところから始まります。
事前に連絡を受けていたであろう立花が家の前で麻倉を待っていました。
そこへ麻倉が鞄ひとつで現れます。
「あの日」から半年ぶりですが、再会はちょっとアッサリしております(笑)
麻倉には病気がちな義兄がいて、その義兄に事業を継がせることでなんとか家を出ることできたようです。
父親に言われた最後の言葉が麻倉の胸に突き刺さります。
「お前が手に入れた自由は大勢の犠牲から生まれた責任を伴う自由だ」
その夜、立花と麻倉は体を重ねあいます。
麻倉の「僕もする」には、立花もびっくりです!
僕の体の隅々まで
立花のものにしてほしい
お互いを求めあう行為は官能的でありながら、純粋な気持ちに溢れていて感動します。
翌朝、だいぶ寝過ごした麻倉が起きると、情事のあとを見てしまった松本が立ち尽くしていました…。
恥ずかしさのあまりに、お布団でおまんじゅうになっている麻倉が可愛かったです。
立花に「(麻倉は)昨晩は泣きながら三回…」と話され、麻倉を清いと思っていた松本はショックを受けていましたが(笑)
でも、その後の立花と松本のやり取りで、松本は変わらずいい奴だなと感じました。
この先の2人も見守ってくれるのですね。
松本も幸せになって欲しい!
全てを捨てて自分のもとにやって来た浅倉に
「幸せにしてやらないとな」と呟く立花
「そばに居てくれたらそれだけでいい」と答える麻倉
こちらまで胸が熱くなる、とてもいいシーンです。
最後は、2人が夕飯の買い物に行く途中で、立花が目を押さえ
「――…幸せすぎて、泣きそうだな…」
と言う場面があるのですが、麻倉は立花を見て微笑み、肩に寄り添って終わります。
同人誌なのでページ数が少ないのですが、立花と麻倉が幸せな姿が見れて本当に嬉しいです。
『玉響』を読まれた方には、全員に読んでいただきたい。
同人誌の再販を願っています。
☆ゆき林檎先生のTwitterで、2020年5月1日より、電子配信されることがtweetされました!
すばらしい…
どういう仕組みかわかってないですけど、とにかく商業じゃない作品を普通に電子書籍配信してくれたことにありがとう…
玉響、いい作品です。
玉響が神でしたので、この或る日も、もちろん神でした…
ゆき林檎さん、ありがとう…!!
玉響のふたりの思いが通じてから、の少しあとを描かれています。
結ばれたあとなので、ふたりのラブラブが感じられて幸せしかないです。
改めて玉響を読み直すと最後は泣けてきますが、その間の二人の生活が幸せであったことが少しでも知ることができて、幸せです。
玉響の理解ある友人にもなんだかいい人ができそうなエピソードもあって、とても薄い本とは思えない、買ってよかったし、安い!みなさんこれは買いです!!
玉響、本編自体が激動の時代背景から二人の思いやすれ違いが絶妙に描かれていて、たった1冊で二人の人生を見届けた気分にさせてくれる満足度の高い作品でした。
エロシーンも激あまなシーンもほとんどなく、それが逆に崇高な感じすらしました。
とは、言ってもこの二人が大好きになってしまったら、二人が再会して結ばれてからの話を覗き見たいと思う願望は何処かにあって…(笑)同人誌で出ているのは知っていたのですが、なかなか入手困難で読めずにいたので電子で読めると分かってすぐ購入☆
玉響で充分過ぎるほど満足はしていますが、この番外編を読むと、色々あったけれど本当に二人なりの幸せな人生を送ったのだろうなぁと改めて思える。そして、またこの「或る日」の内容やシーンを脳裏に浮かべながら玉響を再読したくなりました☆
「玉響」の番外編
「玉響」 出会いから結ばれるまで
「或る日」玉響から半年後 同居生活。
立花が作家活動を始めて、麻倉通忠と同居生活を始める。
登場するみんなが幸せそう。
時代背景が、これから大戦に突入して、異国の風貌を持つ人が受難を受ける時代に入っていく。
束の間の平和の中で、二人が幸せそうに生活する様子が描かれていて、心が和んだ。
こういう幸せそうに微笑む構図の画に飢えているんだなー。
読後感凄く良い作品。絵が綺麗だった。
玉響の番外編。
朝倉が家族に話をしに行った後、立花の所に戻ってくる話です。
立花って狡い男だと思うのですが、絶妙な色気といやらしさを持っていますよね…。
朝倉のフェラで、頭を押し込み「飲んで 全部」と言ってしまえるの立花だからこそですね。
そして朝倉も立花の全てが欲しいと思っている、二人の関係が幸せなのにどこか切なさも感じます。
玉響最後はもの悲しい余韻が残りましたが、あのラストに行くまでにこのような幸せな日々が続いていたのなら読者として良かったな、と思えました。
玉響を読んだ方はぜひ読んで欲しいです!
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