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「恋人だけが思い出せない」と「恋のはじめ」が神作だった加東セツコさん。
たまたま本作がセール中だったので読破。
①②③がリーマンもの、④が和服男子、計4CPの短編集です。
絵がやはり!全体的に!美しいぃいいいい!!ぃぃぃ…(エコー
腕のスジや、適度にゴツゴツした手指、首筋、ノド仏など、ほんっとーーーーに男性の作画に関するツボを心得てらっしゃる!
しかもですよ…
①表題作:
「年下部下x優等生タイプで自信なさげな係長」
受けが、イケオジです!(くそでかボイス
受けの元カレも、なんと短髪イケオジです!(ry
(そっと無言でイケオジ本棚に収納するわたくし)
2話で目を細めて笑う姿を見て「神は存在した…」と目頭を押さえて天を仰ぎました。
ただ一点、
「今やいつでもケータイで時間確認できる時代なのに、彼氏に腕時計を貸さなきゃいけない状況ってどんなんや?」
という疑問だけが残りました。
がっ!我が評価においては誤差です(キリッ
ところどころ作画が安定しない箇所はあるものの、そこも誤差です!(ry
<注意点>
受けにアタックしてくる女性が出てきます。
でも初めて加東さんの美女の絵を拝見しましたが、やっぱ美しいですね…すごい。
②「伝わる熱」:
「面倒見のいい同期x生活力のない受け」
「恋のはじめ」もそうだったんですが(③も該当)、私の好きな ゆるふわウェーブ黒髪攻めが、まさか著作でまたお目にかかれるとわっ…(拝む
こういう、ついつい恋人の面倒見すぎてオカンみたいになってしまうのって、恋愛あるあるですね。
どっちの気持ちも分かるなぁ~。
でもここで「ちょっと展開早スギィ!問題」勃発。
まぁウォッシュレット完備だったんでしょう、しらんけど。
10年前の作品にはやっぱりこういう系が多いのかもしれない。
③「ふたり窓辺で」:
「不思議社員x異動してきた社員」
これだけはかなり受け入れ難かった…!勤務時間中にシャボン玉はないわw
昼休憩の終わりごろに異動社員を紹介してたとしても、ありえないですw
初対面でいきなりタメ語&苗字を呼び捨てし合うのも違和感ありました。
たとえお互い同い年だって事前に知ってたとしても、せめて君は付けると思う。
いきなり理由も告げずに帰るのも(しかもあんな理由ならなおさら)ありえない。
家の外でメール1本すりゃ済む話ですよ。
なので☆マイナス1です。
④「君待つ夕べ」:
「花屋x謎の和服男子」
これだけがほんのちょっとだけ「世にも奇妙な物語」っぽいミステリー?仕立て。
直毛黒髪の和服男子が…目が細くて、めっっ…っちゃくちゃ美しいです。
こんなキャラも描かれるんだなぁ…
ストーリーは…③と同じ印象なんですが、ちょっとこじ付けが過ぎるかな…
でもこれはこれで、加東さんワールド炸裂!って感じでした。
①②がすごく良かったし、とにかく私好みの美形ぞろいでウハウハでした。
大満足です。
5作品収録の短編集。
「午後11時、きみとふたり」
「午後9時、きみとふたり」
同棲していた恋人と喧嘩別れした係長の堀尾。
部下の酒井が自分をよく見てくれている事を知り…
2人がどんどん距離を縮めていくんだけど、この係長さんはちょっと神経質っぽいというか性格暗そう。
だから新しい恋が始まってもウキウキハッピーな雰囲気ではなく、どうも判然としない不安が漂う。そしてそれが作者様らしい味のように思える。
「伝わる熱」
ひょんなことから話をするようになった同僚の江里口。
仲良くなってくるとやたらと世話焼きのような行動で、志田は戸惑うが…
2人ともリーマンなんだけど、ちょっと子供っぽい。可愛らしくなっていきます。
「ふたり窓辺で」
異動の挨拶をしているのに窓辺でシャボン玉を吹いている福原。でも誰も何も言わない。これってどんな人?と思うんだけど。
種明かしされると、こちらも意外と可愛らしいお話です。(でもやることはやってる。しかも社内で。)
「君待つ夕べ」
名家の中で家に閉じ籠る和服男性と、屋敷に出入りする生花店の店員。
だが2人の出会いは偶然ではなくて…
美しく無気力で寂しい。この空気感。
また、これからどうなるのかわからないで終わる宙ぶらりんさ。これらがいかにも「加東セツコ」っぽく感じて好きですね。
「君待つ夕べ」と表題作が好きでした。
そこにはぼんやりとした曖昧な薄暗さがあるから。そこがこの作者様の魅力だと私は思っています。
加東セツコさんは短編本当に上手だといつも思います。当然好みがありますので好き好き分かれますが、短い中での起承転結具合が素晴らしいです。中身が濃いというかしっかりしてるというか。
この本は全部満足しました。中でも一番気に入ったのは[伝わる熱]。
そして[君待つ夕べ]ストーリーが凄いと思いました。これ程の設定をブチ込んでくるか!って驚きました。ですので唯一ハピエンとは言えないかなりの余韻を残した終わり方です。でも短編小説なんかを思い起こしてみてもアリです。
長編馴れすると短編ってどうしても物足りなくなりますが、短編の良さを思い起こしてくれる良本です。
加東セツコ先生初読み。
タイトル買い。(リーマンもの読みたかったので)
もうね、絵はほんとに好み!めちゃくちゃ顔が良い!すごく色気があるし、美しい絵の先生だなぁと思いました。
が、ストーリーは短編集なせいか、展開が急すぎたり、イマイチ何が言いたいのかよくわかんなかったりで残念。
「午後11時、きみとふたり」
「午後9時、きみとふたり」
リーマンもの。部下×上司。
失恋したばかりの上司(ゲイ)と残業きっかけで距離を縮める部下との話。
上司の元カレがちょっと当て馬的に登場したりで、よくある話ではあるけど、やっぱり絵がすばらしいので萌えが増します。
「伝わる熱」
リーマン同僚同士。
う~ん、展開が早い。
ノンケですよね?会社でいきなりする?
「ふたり窓辺で」
こちらもリーマンもの。
新任の挨拶してるのに、シャボン玉吹いてるとか意味わからん。
ちょっと出だしから無理でした。ごめんなさい。
たばこの匂いがした、というだけでいきなり帰っちゃうのも意味わかんない。
こちらの話も、会社のトイレでいきなりする?
「君待つ夕べ」
これだけリーマンものじゃない。
花屋×和服美人。攻めのビジュアルがすごい好きだった。
でもごめんなさい、これも意味不明だった。
受けが突然眠ったのなんで?病気で気絶でもしたのかと思ったら、ほんとに突然ただ眠っただけだった。謎すぎる。
で、攻めの突然の恨み節。展開が急すぎてついて行けず。
絵がきれいなだけに、ストーリーの残念さが惜しい。
短編集のせいなのか・・・今度長編を読んでみたいです。
出版社には余りこだわりがないのですが、裏表紙のあらすじが素敵で、思わずどこのコミックなのかと確かめた記憶があります。「残業時間の魔法」という表現をそれくらい気に入りました。
短編集4作品です。
そのうち同じ職場でのサラリーマンCPが3作品、しかも部下×上司、同僚同士、先輩×後輩とバラエティに富んでいるので、そういう設定が好きな方にはオススメです。私は働く男が大好きなんで、格好良く働いているだけで+1になりがちです。
問われて、表情があって、台詞で答える、という風に、表情に1コマを使って表情で語るようなイメージが私にはある作者様なので、短編だと走り気味な印象になってしまうのが惜しいです。
ですが、どのカップルも「大人の可愛らしさ」を感じて楽しかったです。
1作目は意外と逞しい部下に対して、甘えてしまう上司が可愛かったですし、2作目のはとむぎ粒と、3作目の職場でシャボン玉吹く先輩とかちょっと予想外でビックリしました。4作目は花屋のビジュアルがとにかく好みでした。