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表題作何度でもリフレイン

高坂佳史,親族経営会社の役員、28歳
真下裕通,ヨーロッパ雑貨を取り扱う商社社員、28歳

その他の収録作品

  • ステイ・ゴールド
  • あとがき

あらすじ

ずっと忘れられずにいた大学時代の恋人・佳史と、仕事先で再会した真下。
十年経ち、彼は大企業の役員となっていた。
別れの前後の記憶が辛すぎて、必要以上の関わりを避けたい真下に対し、
佳史は昔と変わらぬ情熱を向けてくる。
世間知らずで甘えたがりだった佳史も、今やすっかり仕事のできる大人の男。
それを眩しく思うと同時に気後れを感じる真下は「友達でよければ」と
佳史との付き合いを受け入れるけれど……?

作品情報

作品名
何度でもリフレイン
著者
安西リカ 
イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403523717
4.1

(195)

(91)

萌々

(61)

(30)

中立

(5)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
21
得点
794
評価数
195
平均
4.1 / 5
神率
46.7%

レビュー投稿数21

追いかけて追いかけて、縋って掴む再会愛に泣いた…

安西リカ先生の現代もの、ほんっとうに最高だなあ…と、泣きながら読んでしみじみしました( ; ; )

号泣するような物語ではないんです。しんみり、じんわり胸に沁みて、涙が出る同級生×再会愛。

同級生大好き、再会めっっちゃ好き、そして縋り付く攻め様大好き!な自分には刺さりまくり萌えまくりの一作でした。文句なしに「神」だよー神以外ないです。

大学一年時に出会って双方一目惚れし、ひどく傷つけ合って別れてしまった二人。
それから10年が経ち、真下(受)が商業施設への出店プレゼンに赴いたところ、選定員の専務として座っていたのは、あの時の忘れられない恋人でー

と続くお話です。
前半が受け視点、後半は攻め視点で書かれていて、攻めの必死さを手に汗握って読めるのもたまらなかったです。最高。

もうですね、「(今でも好きだけど)あの時には戻れない」と覚悟を決めて事務的に振る舞う受け君に対し、絶対にやり直したい、今度こそ優しくする、俺が守る!と決意した攻め様、佳史の押しっぷりがとにかく、すごい✨

病院からの帰り道の、車の中の苦しげな告白シーンとか、気付いたら胸打たれ過ぎて涙が出てた…

「ミチの好きな人は、ミチに優しいか?俺より優しいか?」
…ううう、思い出してまた涙( ; ; )

この攻め様の佳史、ことごとく再会後の約束を守らないんですよね。で、その必死さがめちゃめちゃ心を打つ。全然嫌な感じじゃなくて、いつの間にかこちらも拳を握りしめて応援しちゃう、みたいな。

・コンサートに一緒に行ってくれたら会うのはそれが最後にする。もうつきまとわない。
→やっぱり諦めきれない、ウザくしないから時々でいいから会って!ってなる。

・道に好きな人ができたら消える。だからそれまで友達として付き合って。
→好きな人ができた、と別れを告げられても、無理だ離れたくない!と縋り付く。

どんなに袖にされても、離れられない最初で最後の愛する人。

もうその思いに頭が下がっちゃって、涙も出てきて、胸が締め付けられました。

大人になって立場も変わり、10年前のように気軽な同級生のようには付き合えない…、そして、(いい意味で)大人になり変わってしまった佳史を見て寂しく思う真下の気持ちもよくよく理解できるだけに、心臓をギュッと掴まれた感じがしました。

過去を捨て、忘れるために距離を置こうとした真下を決して離さなかった、攻め様の粘り勝ち。

…はあ。。素晴らしい再会愛のお話を読ませていただきました✨もう、大好きだよ!!!


0

現代モノ!同級生!再会!

三度の飯より好きな設定づくしの本作。
最高でした。

あの頃...今...
この対比が再会モノの素晴らしさですよね。
あとがきを拝読して首がもげるほど頷きました。

ピアソラのタンゴがまた絶妙にエモさを醸し出していてロマンチックでした。

小椋ムク先生の挿絵も、まさしく同級生!再会!という感じで素晴らしかったです(ボキャ貧)
表情から感情がダダ漏れなんです...
お互いに想っていることが伝わってきます。

安西リカ先生の現代モノ、本当に大好きです。
ずっと読んでいたいです。

0

純愛

大学生の時に恋人同士だった二人が、10年の時を経て再会し、そこから再び惹かれ合う物語です。

別れ方が良い別れ方でなかったので、お互いに後悔と罪悪感を持ちながら過ごし、その間にも付き合う人はいたものの、過去の恋人の面影を追い続けていた二人。攻めである(バイセクシャルでもある)佳史が、再会後に猛烈?アプリーチをします。いや、猛烈というか、もう二度と傷つきたくない受けのミチが距離を置いて友人として接しようとしているのに対してグイグイ行きます。
きっと佳史のもう逃したくない、という気持ちが無かったらミチの諦めに似た不安からくる拒絶は解けなかったんでは無いかと思います。よく頑張った!佳史!

同時収録されているステイゴールドでは佳史の勝手な(笑)嫉妬心が出てきます。お互いに離れている時間には色々あったはずなのに、小さなことが引っかかってしまいます。さらには佳史の元カレが出てきてミチと仲良くなってしまい、観光に付き合うからと出かけていったミチを尾行する、、、などという恥ずかしいことをしてしまいます。しかも慌てて出かけたから、トレーナーにコート、裸足に革靴って…石田純一ですね(爆)
佳史はそこで、コレも自分なんだ、着飾って装った自分じゃない焦ってみっともなくてもミチに対する真摯な思いをぶつけようとします。ミチは笑って受け入れて、、、

彼らを見ていると純粋に好き合っているのだな、って思いました。これから佳史はきっと周囲から結婚の話も出るだろうし、苦境に陥ることも出てくるだろうけど、このまま二人で乗り越えて欲しいなと思うのでした。後日譚も読みたい。

0

攻めが受けに甘えているのが可愛い。

同級生で、再会ものの中では、かなり、私の中でポイント高い作品です。攻めが犬っぽくて、甘えるとき、ミチって名前をいうのが、ツボでした。読んで良かったです。ありがとうございました。

0

あの頃に戻る恋心( ´∀`)

別れて10年経ってからの再会ストーリー。
2人でいたら、あの頃の自分たちに戻るってのがキラキラとしていて、なんだかとってもよかったです(⌒▽⌒)


受け様の真下と攻め様の高坂は、大学で知り合い初めての恋人同士へ。
初心者同士の2人が、2人で日々を重ねながら恋を育み、2人のカタチを作っていくってのが、なんともいい。
それなのに真下の母の病気のため別れる際には傷つけ合っていて、ずっと後悔してきた。

あれから10年。
大きな体で甘えてきていた高坂は、仕事のできる大人の男になっていた。
復縁を迫られても、その手を取ることができない真下。
全身全力ですがりつかれ、子供のように駄々をこねる高坂が、私まで愛おしく感じちゃう。
スマートをかなぐり捨てて、大人になったと思っていたのに、あの頃の自分達がよみがえる。
高坂のなりふり構わない告白シーン、好きです(人 •͈ᴗ•͈)

前半は真下視点で、後半が高坂視点。
やはり、攻め様視点ってのは、溺愛ぶりが丸わかりでいいわ~( ´∀`)
自分以外にも真下の色っぼい姿を見た男がいる、という嫉妬。
めっちゃ萌える。

真下が好きでどうしようもないっていう、かっこ悪い姿をさらけ出す高坂が、可愛くて愛を感じちゃいました。

先生の萌が詰め込まれているだけあって、私もとってもきゅんきゅんさせて頂いて、大好きなお話です。


イラストは小椋ムク先生。
表紙もだけど、イヤホンを2人でかたっぽずつさしているシーンの2人が可愛くて好き。
真下にすがりついてる高坂もきゅんでした(#^^#)

3

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