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謎の仮面の男に、内なる欲望を暴かれる──濃厚エロティックLOVE! !
秀香穂里先生の作品は複数、拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
言葉責め 4
エロ 4
ツンデレ 3
な感じだと思います。
イベント主催のコウさん×自動車会社の営業マンの森高さんのカプです。
自動車会社の営業マンの森高さんは、ライバル視する同僚、大瀬さんに売上トップを奪われ続けていて苛立っていた。そんな時、気になっていたゲイ向けのサイトの書き込みで、コウと名乗る男に惹かれていく。そんなコウに誘われ、燕尾服に仮面を付けたパーティーに参加する。そしてそこで出会ったコウは…。
ライバル視している大瀬さんに対してツンとしている森高さんですが、コウさんに対してはデレたり、コウさんの言動に翻弄される姿が可愛くて、森高さんのツンデレ具合が程良くて萌えました。
仮面のコウさんが同僚の大瀬さんに似ていて動揺してしまう森高さん。 展開としてはそういうことですが、やはりニヤニヤしてしまいますね。
パーティーで対面してからのコウさんの森高さんに対する言動が、直接的な言葉責めが堪能出来るので、絡み描写じゃないのにエロかったです。
森高さんのツンデレ具合とコウさんの言葉責め、普段の素顔と仮面を付けた秘密の顔やお互いにしか見せない本性など、登場人物の様々な姿が堪能出来るので、是非とも読んでほしいです。
同い年の仕事上のライバルによく似た男に、ゲイの集まる仮面パーティーで口説かれ、エロい躾をされちゃう初な営業マンのお話。
攻めの大瀬が面白い。元々受けが好きだったらしいんだけど、かなり受けが真面目なタイプなので、正攻法では落とすのは無理だと思ったんだろうね。で、何をしたかと言うと、受けのパソコンにアダルトなDMを送り付け、ゲイの掲示板に出入りするように仕向け、コウと名乗って優しく接して、仮面で身分を隠してのオフ会に招待する。
で、来てくれた受けを全力で口説いて、エッチな調教を開始するんだけど、偽りの自分であるコウに受けが抱かれたがるようになっちゃったので(当たり前)、そんな自分に嫉妬しちゃって、コウとしての連絡を断ってしまう。でも耐えられずに、あっさり自分から正体をバラしちゃうっていうw
エッチな場面ではガンガン言葉責めしちゃうSのくせに、Sに徹しきれないそんなところが面白くて、ナイスキャラだった。
受けは最初にコウに会った時に、大瀬に似てるなあとは思ってる。だからこそ、初対面でいきなりキスされて即堕ちしたんだと思うし、その後、大瀬を急速に意識するようになっちゃったんだろう。体臭や声はどうしたってごまかせないし、そういう部分に多分、無意識に大瀬っぽさを感じて、されるがままになってたんじゃないかなあ。
大瀬に惹かれてたから似てるコウに抱かれたかった、っていう受けのセリフに萌えたんだけど、それに苛つく大瀬の気持ちも分からんではない。コウに対しての、従順で素直な受けはエロくて可愛かったもの。でもそれ、大瀬の自業自得なんだよなあw
恋人になった後の、書き下ろしのお話でも、大瀬の独占欲と執着は健在。この人、そういう自分を取り繕わないし、ストレートに表現するので好感度高い。でもって、やたらと受けに気持ちを確認したがるの。仕事はできるのに、イケメンなのに、こういうとこがちょっとだけ残念な攻め、ほんと好きだった。
そして小山田あみ先生のイラストが、相変わらずどのカットも素晴らしい。受けも攻めもどちらも男らしく色っぽく、当て馬くんすら妙に色気があって、ページを捲る手がついつい止まってしまう。ずっと眺めていたくなっちゃう、安定の美しさだった。
電子書籍で読了。挿絵、あとがきあり。
小山田画伯の美しい表紙絵を見て「おお、マスカレード!」と舞い上がり購入。表紙の他に2点もカラーイラストが付いていて眼福もの。全て溜息が出るほど美しい。
関連作は未読ですが、話の筋に影響しない(と思われます)ので充分楽しめます。
内容については今までレビューを書いてくださった方々が詳しく書いてくださっているので、感想とこれから読まれる方に向けた「私の思ったこと」のみを。
理詰めで読んではいけません!
姐さま方の『心の五感』を総動員して『ゲイ対象の仮面パーティー』という、ミステリアスで淫靡な雰囲気を余すところなく楽しむためにこのお話はあるのだと思います。
確かに読み進めていくと、頭の中に「なんで気づかないよ?気づくだろ、普通」という声が何度も聞こえて来ますが、
この声は『悪魔の囁き』なので、無視をして完全に葬り去ってください。
ここが非常に大切です。
私は秀さんの具体的な文章と小山田画伯の雰囲気のあるイラストが手助けしてくれたおかげで、容易に物語世界の雰囲気に浸ることが出来ました。
「そこまで解釈しないと納得出来ませんか?」と大学の先生にまで言われてしまった、超理屈っぽい私でも出来ましたので、大丈夫です。
「ゴシックロマンの雰囲気が好きなんだけど、最近暑くて(もしくは寒くて、疲れていて)重いのしんどい」と思っている方、表題作は絶好の読み物だと思いますよ。
本作の前に「挑発の15秒」という2005年発表のCMプランナーBLを読んだのですが、主人公2人が車の新CMで社内コンペで一騎討ちするその車が本作の舞台・ハシバ自動車の「グレイスG」というスポーツカーなのでした。
設定だけなので「挑発の15秒」が未読でも全く問題ありませんよー。
で、「仮面の秘密」。
表紙絵は素晴らしすぎる耽美性!でも同時に「お仕事BL」でもあります。
主人公は2人ともハシバ自動車の凄腕営業マン。
最近は大瀬に成績トップを奪われ続けている森高は、先月も2位に甘んじてしまった。来月はハシバが満を持して新型を発売するグレイスGの展示会がある。どうアプローチすれば契約につながるのか…生真面目な森高は気が晴れず、最近気になっているゲイサイトに初めて書き込みをしてみるが、
という冒頭。
森高は初心者向けの掲示板でコウという男性と知り合いイベントに誘われて…そのイベントはレトロなダンスホールで燕尾服とシルクのマスクを着けての淫靡な雰囲気。そこで初対面のコウに妖しく弄られて、その後も強引でSっぽいコウにどんどん惹かれていくが、同時に本当に気になっているのは大瀬なのかも、と自覚していきます。
そんな中、いよいよグレイスGの展示会が。
そこで新規契約を2本獲得する森高。
お前の努力は俺が知ってる、という大瀬に素直に礼を言う森高。そこにコウから電話が入るのですが、話しているのは隣にいる大瀬で。遂に自分がコウである事を打ち明ける大瀬。
ここからは告白合戦。
自分で自分が扮していたコウに嫉妬する大瀬に、今までのつれない態度から一転甘えて喘ぐ森高。どっちもどっちの甘々カップルの出来上がり♡
HはSっぽい大瀬の言葉責め、乳首責め炸裂です。
「仮面の情熱」
書き下ろしの続編では当て馬登場。
森高の以前いた営業所の後輩・多田です。素直で可愛い後輩…の筈がウラオモテのある人物で。
大瀬と恋の鞘当てをしますが、森高は大瀬に誠実なので全く恋のライバルにはならず!
ただ、森高は大瀬の仮面パーティでの場慣れ感がどうにも気になっていて、一方大瀬の方は独占欲が強くて1人で勝手にやきもきして、と2人はギクシャクしていますがちゃんと仲直りします。
同居への流れでハッピーエンド。
小山田あみさんのイラストは究極「神」です!ホント素敵すぎる…!
ずっと表紙の小山田あみさんのイラストに魅かれていて、ようやく読めました!
こちらで皆様のレビューを読んでいたので、おおよその内容はわかっていたのですが読んでよかったです。
小山田あみさんのイラストは中の挿絵も素敵だし、コウのカッコイイのに森高に対しては好きすぎてヘタレてしまう所もよかったです。
皆様も書かれていますが、森高がコウと大瀬が同一人物だと何故気がつかないのかなと思いはしましたが、まさか同僚がゲイで仮面パーティーの主催者だとは思わないのも当然かと思いそんなに気にならずにお話に集中できました。
いつどんな風に明かされるのかドキドキしながら読んでいましたが、結構あっさりと告白をしていました。 そこからは二人は相思相愛になっていくのですが、個人的にはコウと大瀬二人への恋心に揺れる森高をもっと見てみたかったと思います。
続編では森高の後輩が登場して、二人の仲を引っ掻き回すのですがこの後輩仕事面ではとても良くできた男なのですがプライベートでは一癖も二癖もあるちょっと関わり合いになりたくないタイプの人でした。
後輩のせいですれ違う二人ですが、すぐに仲直りをしてラブラブな二人でした。
やっぱり攻めが受けを大好きすぎる設定はいいですね。
優しくて仕事ができるのにちょっとヘタレな大瀬ですが、エッチの時は俺様なのもすごくよかった!
イラストも素敵だし、何度も読み返している作品です。