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表題作赤松とクロ

赤松静,大学生,広島弁の友人,ラーメン屋でバイト
黒川(クロ),大学の同級生

同時収録作品ディナーは一緒に

夏目圭輔,朝起きたら隣りに寝ていた青年,大学生
上中行弘,就職浪人の大学4年生

その他の収録作品

  • 恋ニモマケズ
  • 恋してるとか好きだとか〈前編〉
  • 恋してるとか好きだとか〈後編〉
  • 日々と、それから。
  • 赤松とクロ 描き下ろし
  • カバー下:イラスト・あとがき

あらすじ

ゲイの自覚を持って大学生活を送る黒川は、同じ大学の赤松に片想い中。ノンケへの恋心に臆病になっていたけれど、自分の性癖を知っても分け隔てなく接してくれる赤松にどうしようもなく惹きつけられ——。二人の先輩・行弘の番外編も同時収録。等身大の恋愛に胸キュンが止まらない!

作品情報

作品名
赤松とクロ
著者
鮎川ハル 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
ISBN
9784864421911
4.2

(193)

(102)

萌々

(55)

(25)

中立

(8)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
29
得点
813
評価数
193
平均
4.2 / 5
神率
52.8%

レビュー投稿数29

じわじわ萌え

鮎川先生「あいもかわらず」に続き2作目です。
やっぱり絵がいいですね。引きの絵、構図、余白使いが好きです。

早々にくっついて、お付き合いする2人のお話なのね!と喜んだのも束の間。
クロがネガティブすぎん?となりまして。
自分がゲイで相手がノンケで、男相手は失望されるかもとそればかり恐れて。
赤松そんなことなんにも言ってないのに。
逆にハグしたりキスしたりぐいぐいきてくれているのに。
1人で勝手に思い込んでぐるぐるするのが、気持ちはわかるけど、ちょっと長い〜と思ってしまいました。

ハグやキスの場面がいいですね。
ぎゅーっとする感じが萌え〜です。

2人のやりとりが友だちっぽかったり、甘くじゃれあったりどんどん楽しくなってきてよかったです。
できれば、こういうのをメインに見たかった。

ゲイの先輩が受けになるとは!?意外でした。
相手の子はひるまず明るくまっすぐで、やるな〜と思いました。

0

じんわり温かい

ノンケ×ゲイカップルのお話です。ほのぼのとした雰囲気がとても良かったです。

黒川の飄々としている猫っぽさに対して、赤松の人懐っこいワンコっぽさ。なんて素敵な組み合わせなのかしら…。
温度差があってもおかしくない気もするけどそういうのがないのは、赤松のホワッとした性格のおかげかも。

ゲイバレしている黒川のことも特別視しないし、隠すこともしない。
「普通」な感じがすごく良かったです。

読み進めるほどに温かい気持ちになれるお話でした。

0

自分 戒め中

「クロとおったらよ 何ぞ緩うなったわ」

ホモバレはしていても本当の気持ちは言えないまま『友人』の距離を保つ
広島弁のせいなのか 髪の毛のせいなのか 赤松のゆるふわ感がその言葉からも滲み出る

やっぱいいッ!方言男子
いやまぁ 個人的趣味は置いといて


ホモとノンケ

そんな言葉が霞むくらい ただの大学生のありふれた日常で 好きになったのが同性だったってだけのほんとありふれた日常

人をすきになって 自分とその人の関係性をぐるぐる考えて 止まって 拒絶を考えその先を思いあぐねる

初恋のあのもだもだ感 男女のそれとまったく違わない

会えない日にもただただ相手を想い 変な具合に自分と向き合っちゃってあり得ないくらい堕ちてみたり それほどまでに誰かを好きになれるのが何よりスゴい



ハァ~ まだまだ知らない作家さんいっぱいいて 食わず嫌いとか食指動かないとかでどんだけ損してたんだろ?

方言男子探して手をのばしたはずなのに思わぬところで好みのお話に出逢えて 自分を戒める言葉しか出てこないよ

0

うおおお…良い…

ビビットな表紙に惹かれて、手に取りました。
表紙と本編の絵柄に差はなく、最初から最後まで可愛かった…
大きなネタバレが無いように書いていきたいと思います。


所謂、起承転結のはっきりしたドラマティックな展開はないけれど、日常的な、ささやかな喜びや悩み、葛藤が丁寧に描かれていました。
なにより、やっぱり絵が可愛い〜…!どストライク!系統でいうとイシノアヤ先生や、絵津鼓先生のようなライトなタッチ。点と線がきちっと繋がっているところ、漫画のコマ割りも勢いをつけたものではなく、4コマ漫画のように素朴でかちかちと進んでいく感じがします。紙で読むと、細部までゆっくりと頭に入ってきて読み応えがありました。

主人公2人は、3次元的な性格の持ち主。漫画ならではの突飛な展開や言動は全くありません。受けのクロに詰め込まれた設定がわかりすぎる。細身で大食い、左利き、小物使いが上手いお洒落さん、短髪クール、さわやか実はえっちetc
ちょいと普通じゃない感じ、作品内での言葉を引用させてもらうと「そこがたまらんよね」。

また本書の1番の特徴である攻めの広島弁も、うまく想像が出来なかったけれど(汗)、飾り気がなくて可愛らしかったです。CD聴こうかな…。攻めを担当した増田さんは、丸い広島弁だったとおっしゃっていたそうですが気になる。
そして、描き下ろし。この瞬間のための、静かな本編だったとさえ思いました。泣きそう…

また、もう一つ、他の方も書いていらしたんですが当て馬に当たるユキさんとユキさんに想いを寄せる青年。このCP最高かよ。ちょっとなんか、良過ぎた。×××シーンで天を仰ぎました。続編欲しいです。あぁ〜っ、なんて眩しいCPなんだ。
ストーリーは本編の雰囲気を保ちながら、ささやかな叙事詩のように、胸に積もります。面白かった!

0

雰囲気は好きだけど刺激が欲しいかも

 攻めの赤松の広島弁が大分濃かったですね。鮎川先生のどこか力の抜けた表現と相俟って、良い意味で素朴な、等身大の大学生同士の雰囲気が出ていたように思います。ノンケ×ゲイもので、受けのクロが赤松との距離の縮め方に悩む描写は一応あるものの、赤松が非常にあっけらかんとした性格なのでシリアスな空気は一切感じませんでした。

 良く言えば、限りなく日常に近く、悪く言えば、平坦でこれといって印象的なシーンのない作品です。鮎川先生のそういう描き方が好きではあるんですが、個人的にはちょっとスパイス不足に感じました。脱力系のキャラは気に入っているので、濡れ場で魅せるとか、嫉妬した時の赤松が普段ともう少しギャップがあればもっとメリハリが付いたのかなと思います。ただ、描き下ろしで赤松が指輪を渡してからのシーンはすごく良かったです。クロの先輩が受けになる同時収録作の別CPは、料理で胃袋を掴んだ攻めを今後も応援したくなりました。

0

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