表題作よもひもあけずに

慎也,売れない漫画家,26歳,恋人
春彦(ハルちゃん),サラリーマン,26歳

あらすじ

漫画家 × サラリーマン
誕生日に約束をすっぽかされ、サラリーマンは別れを決意するが…

作品情報

作品名
よもひもあけずに
著者
こめり 
媒体
漫画(コミック)
サークル
comeri<サークル>
ジャンル
オリジナル
発売日
4

(1)

(0)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

ダメ漫画家だけど、憎めない。

漫画家×サラリーマンのお話です。
何かの番外編とかではなく、これ1作でのお話だと思います。

受けのサラリーマンの誕生日の日のこと、
攻めが事前にレストランと誕生日ケーキを予約してくれたものの、
受けがそのレストランで1人、ケーキを前にしてずっと待っていても、
攻めはいっこうに来なくて、連絡もつきません。
結局、3時間も待たされた受けは、
〆切前日の攻めに「別れよう」と告げるけれど……
そんな始まりのお話でした。

「風花、つもりつもる。」に収録されている、
「ノーサイド オフサイド」にちょっと似ている感じかな?
それがすごく好きだったわたしは、この本、とっても好みでした♪

普通の会社じゃ、こんなんじゃやってけんよ!という、
〆切前の漫画家の追い込まれてのダメダメっぷりがよく出ていて、
(こめりさんはこういうタイプなんだろうか?w)
ふたりの出会いが回想されて、
その時の初々しさと、お互いが大好き!な感じにキュン♡
でも、今は、
そんな頃もありましたね…という状況…

だけど、話が進むにつれて、
出会いの頃の想いがまったく無くなったわけではないんだな…
それが、徐々に分かってきて、じんわり~~

攻めの漫画原稿を受けが手伝いながら、
その原稿のセリフのところに、
それぞれの気持ちを書いて会話をしていくのが、
可愛いらしく、ちょっと面白い。

最初怒っていたのもあって、キリッとした顔をしていた受けが、
後半は乙女のようになっちゃうのは、あれれ?だったけど、
その分、ダメな漫画家が攻めらしさを見せていくのがよかったな。

なんだかんだ言って、どっちも互いに惚れてるんだな、
この相手じゃなきゃダメだんだな~って思えて、
あたたかい気持ちになれた1冊でした。

あとがきに、もし続きがあるならば…と書いてあったので、
期待して待ちたいな~と思いました。

3

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