エンドランド

end land

エンドランド
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神49
  • 萌×213
  • 萌11
  • 中立2
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
10
得点
332
評価数
81
平均
4.2 / 5
神率
60.5%
著者
まりぱか 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784778124496

あらすじ

荒廃し人類が住むことが困難になった地球。
ある事故により2年も眠っていたいつきは、幼い頃からシッターとして側にいてくれる優しいジュンと二人、まだ辛うじて緑の残る島で暮らしている。自分が何故事故にあったのか、両親がいないのか、まったく思い出せないいつき。でもジュンがこの世界で一番大好きだからずっと彼と一緒にいられれば、ここで死んでも良いと思ってる。ある日偶然、破損した大きな機械の通信機から人の声が聞こえる。――自分たち以外にまだ地球に人がいる。救助されたら、ジュンと幸せになりたいと言ういつき。一方、最近ジュンの様子がおかしい。彼の動きはまるで壊れかけの機械のようで…。

表題作エンドランド

いつき、無人島でジュンと二人きりで暮らしている少年
ジュン、いつきのシッターのアンドロイド

同時収録作品幸せになってほしかった

山本、高校生(※攻め受けの描写なし)
瀬川景、山本と同じ高校に通う高校生(※攻め受けの描

その他の収録作品

  • エンド(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

レビュー投稿数10

終わりの始まり

地球で暮らすことが徐々に不可能に近づいている世界。
人々は永住の地を求めて宇宙へ次々と旅立っていた。
ひとまず子供だけでも優先したい
そう考えた両親は子供に同行させるアンドロイドを購入する。
もともとセクサロイドとして作られた見目のいいそのアンドロイドを
夫婦は自分の子供とかわらず接し、二人は兄弟のように時を過ごした
そして旅立ったその先、目を覚ましたとき
そこにあったものは・・・

目を覚ますところから始まった二人だけの生活。
食べるものも自分たちで手に入れなければならない。
子供だった少年も数年眠ったのちにめをさます。
曖昧な記憶は、一緒にいる青年をアンドロイドだと思わない。
惹かれる気持ちと、それを受け入れることを拒む理由。
そして二人は~・・

ガッツリSFかといわれれば、
個人的にはそこまでかなというイメージはある。
けれど、目を覚ましたあとの日常、過去、真実
それから未来。
描かれるストーリーはとても美しく感動的でした。
大好きな相手、体まで重ねてしまった後に好きな相手を
壊さなければならない葛藤シーンは胸が痛かった。
思ったより長くかかったラスト。
あきらめない気持ちに感動しつつ
その先の未来が見られないのが少々残念に思うのでした。

0

絶対好きなやつだった

表題作は、私が絶対好きなタイプのSF系BLでした。
SF系のお話の場合、設定や展開にちょっとでも引っ掛かりを覚えると一気に萎えちゃうこともあるのですが、この作品は設定や説明の端折り方が絶妙。
読後に色々思い返すと、ツッコミどころはそれなりにありますが、読んでいる最中は、そこはフワッとしてても、その先が気になるワクドキ感が上回るというか、
描きたいのは、その世界での二人の関係性っていうのがはっきりしているので、諸々細かいところがザックリ端折られていても気にならない。
絵も見やすい好きなタイプの絵柄で、新刊時に見落としていたのが信じられないくらい大絶賛の神です。

1

ネタバレなしで読んで欲しい!

素敵でした。
ほのぼの田舎の無人島暮らしかと思いきや、後半驚きの展開に!
SF要素ありの設定がとても面白かったです。
近未来なのでしょうか?
詳しく説明されていない世界観が読み手の想像力を刺激します。

無人島で二人きりで暮らすジュンといつき。
島に流れ着いたいつきは、二年も眠ったままで記憶もありません。
兄弟にしては似ていないし、友人にしては距離が近い二人の関係とは?
いつきの記憶喪失の理由は?
二人は、なぜ島に漂流したのか?
そして、食料も飲み水も少なくなってきた二人の運命は……?

謎だらけの展開に不安でドキドキし、何度ネタバレを読もうかと思ったことか^^;
でも、我慢して最後まで読んでよかった。
これは、ぜひネタバレなしで読んで欲しい作品です。
ラストも描き下ろしも、とても感動しました。

また、同時収録作もいいんです!
恋人のいる瀬川に片想いしている山本。
二人は高校の同級生です。
恋人に冷たく扱われている瀬川と優しい山本が少しずつ距離を詰めていく様子に、切なくもキュンとさせられました。
これから始まる二人の物語に胸がふくらみます^^

1

描きたいテーマを描けるって素晴らしい

まりぱか先生が描きたいものを描かれたんだろうな〜とひしひし感じる作品でした。出版社や編集の方もこれでGOを出すあたりなかなか挑戦的で素敵だと思います。

先生の単行本は初めて読みましたが、絵が綺麗でお上手ですね!
神評価が多いのは頷けるのですが、萌評価ですみません。

まず表紙、レビューとか見ずに読み始めましたが、表紙から完全なネタバレで、色々わかってしまいました。序盤のいつきの驚きを自分も体感したかった点残念。といっても今時完全に予備知識なしで単行本を買うのは難しいので、ジュン(受け 表紙)がアンドロイドであることを知らずに買う人の方が珍しいのかな?

そして近未来SF要素なのですが、BL漫画では珍しいとは思うものの、この類の漫画では手垢のつきまくった展開でしかなかったので評価もこんな感じに。一般漫画も大量に読んできたので、カタルシスには足りませんでした。BL的萌シーンが少ないだけに、これを読むなら精度の高いSF作品は漫画、映画、小説とゴロゴロあるからなーと。もっとBL性に特化していたら、それこそ自分の中で唯一無二の作品になったかもしれない。

表題作より同時収録作で強く感じましたが、寄りのコマが多めなので、もう少し引きのコマが多い方が緩急ついていいのにな。

0

中短編だよ

表題作と、別に短編が1つ入っています。

印象的な表紙。表題作は、ファンタジーもので、無人島でたった二人だけで暮らす、いつきとジュンの話。だんだんと調子が悪くなっていくジュンは、なんとアンドロイドだった。
地球の環境が悪くなり、火星へエスケープするという設定で、いつきの世話係になったジュンだったが、移動途中で墜落し、なんとか生き延びていた。でも、ある日壊れた移送船を見つけ、だめになったバッテリーの代わりに、ジュンのバッテリーを使って再脱出する。
永遠の別れ、かと思いきや、大きく成長し、艦長に上り詰めたいつきは、18年の時を経てジュンの体を迎えに来る。

無人島のシーンなど、少し中だるみした感もありましたが、まあハッピーエンドでよかったです。

もう1つは短編で、ファミレスでバイトしている山本のところで、憧れのイケメンくん、瀬川の修羅場に遭遇。
報われない愛に、ひどい仕打ちを受けている瀬川が可哀想。そんな瀬川を、俺だったら幸せにするのに、と。。
友達から始めようとする二人。今は山本の片想いだけど、これから友情と、もしかしたら愛情も育てていくのかもしれません。
こちらは爽やかな短編で読後感良く、よかったです。

0

竜頭蛇尾なところが残念

『エンドランド』 まりぱか先生 読了

BLは正直あまり知らない作家さんの買わないんですが、どっかのサイトで見かけて、「なにこれ!わしの大好きなアンドロイド設定やん!」と思い久々に新地開拓。

まずは絵柄はすごくタイプ。爽やかな感じで、何より表紙のこの遠心顔の子、ドンピシャすぎた。漫画は個人的にストーリーが良ければ絵柄は多少慣れなくても全然気にしないタイプですが、好きな絵柄だとなおさら進みやすい。

そんなことも置いといて、肝心な内容なんですが。前半は涙腺崩壊でした。こういう設定はやっぱりそういう結果しかないよなって思いながら。

アンドロイドが感情を持ってたり、プログラムされてないことを勝手にしようとしたり、BL以外でもたくさんの本や映画などで描かれてるんですが、果たしてディープラーニングのできるアンドロイドが普及する頃に我々の生活にどんな変化を及ばしてくるんでしょう。
アンドロイドに縋る人間は可哀想なの?プログラムされるただの機械に深い感情を持つことはおかしいことなの?アンドロイドを取り上げる作品を見るたび考えてしまうんですが、やっぱり結果は分からない。
でも今回の作品の中で、主人公はそこそこ愛情深い家庭の中で育ててもらってる子ですが、なぜアンドロイドにそこまで執着してたのかは、たぶん個人的に人生経験が不足の上でよく理解できなかったんですね。

そこも置いといて、正直一番ガッカリさせたのは最後です。あんなに苦労して行く、行かない、行ける、行けないのを奮戦してたのに…結局1ページ捲ったらあっさり行って、あっさり戻ってきて、あっさり連れて帰ろうとしてて、「?????」ってなってすごく戸惑ってます。

今この環境の中ではハッピーエンドは大原則ですから、なおさら新人さんなので、無理矢理でもハッピーエンドにする必要あると思いますが、それは仕方ないと思う。

ちなみに自分は完全なる素人で同人誌すら書いたことないのでこんなこと言っちゃアレですが、もしどうしてもハピエン書くならわたしは
「起きたら知らない人に「迎えにきたよ」って言われた。すごい長い間眠ってたようだけど…」という冒頭にして、だんだん2人の過去を思い出していくという完全ジュン目線にして、その唐突さを「正当化」する方案に行きます。

偉そうで申し訳ありません。

結果からいうと、どう見ても終わり方が不自然すぎます。前半の壮大さや切なさにうまくフォローできてない感じがすごく残念です。せっかく良い設定だったのに…と。

色々と批評してしまいましたが、全然1作目にしてはとても完成度の高い作品だと思いました。

1

SF、ロボット系好きなら絶対読んで

SF作品が好きな方、ロボット系アニメを1度は履修したという方に、絶対読んで頂きたい!!そのような作品の、どうしようもなく、切なく、ツライあの感覚になります。
この作品は、空白の部分も多くて、自分の妄想?考察?次第でも、この作品の良さ、捉え方が変わってくるかも知れません。
あの時彼は何を考えていたのかなぁ…。そんな場面が沢山あります。
何日もこの作品と彼らについて、考えてしまいました。
本当にとても良い作品です!こんなBL中々無いし、こんなBLがずっと読みたかったんだよ〜!!そんな気持ちです。ありがとうこざいます。是非読んで欲しい!!

3

この本に出会えたことに感謝します。

『このBLがやばい! 2019』のインタビューの中で、吾妻香夜先生は『ラムスプリンガの情景』を心交社から「好きに描いていい」と言われたと答えていました。
その時に「やっぱり」と思い浮かんだ心交社の作品のひとつが『エンドランド』です。

編集が仕事をすることで作品が良くなることの方が多いと思う。
でも作家さんの ”この話が描きたい” って情熱をそのまま吹きこんだ作品って、読者にもその熱さが伝わってきます!
心交社は良い意味で作家さんの ”情熱” を野放しにしている気がします。

読み終わった後ずっと、その作品世界に感情が支配されてしまう…
2018年、心交社の作品で、三回も囚われました。
『ラムスプリンガの情景』が一度目、そして『エンドランド』が二度目です。

【作品から】作者さんの ”情熱” を感じるべきです!
どうか、あらすじもレビューも読まずに【作品】にまずは出会ってください。








ただその人を大切に想う、その人のためにすべてを捧げる、愛の物語に目が腫れ上がるくらい号泣しました。


生き物がどんどん減っていく地球、いつきとジュンは無人島で二人だけで暮らしています。
いつきはジュンが大好きだから対等に見てほしいのに、ジュンはいつきを子供扱いしてばかり。

二人は兄弟なのか?友達なのか?最初はわかりません。
ただお互いをとても大切に思っているのだけは伝わってきます。

死の星になろうとしている地球で、いつまで二人は一緒に生きていけるのか?


島にいた老人たちが死んで、二人しかいないはずなのに、海辺にある箱のようなものから声がするのをいつきは聞いた。
それを知ったジュンは助けを呼ぶために、いつきと力を合わせて、箱を修理しようとする。
泳げないジュンの代わりに、いつきが海に入る。いつきはジュンと対等になって一緒に作業できるのが嬉しい。

でもジュンはよく転ぶようになって、体調も悪そうで…
そうしてわかるジュンの正体と、二人が出会った訳、どこに行こうとしていたかの真実。


ジュンは目覚めて光を感じる、ただそれだけのことが難しい存在なんです。
それなのにジュンは、いつきの両親に家族として迎えられ、幼いいつきに慕われて、本来の自分を忘れてしまうくらい、とっても幸せだったんだと思う。
だから絶望的な状況の中でも、いつきのことだけは守りたくて、できることを一生懸命やってきたんだと思う。

ジュンの正体、いつきへの想い、もうこれだけで胸が締めつけられて涙が止まらなくなるのですが、一縷の望みが見えたときのジュンの選択には、もうグッチャグチャになりました。

いつきは一人で生きていくより、二人で一緒に死にたいと思っているのに、それでもいつきはジュンの望みを叶えることを選びます…


はじまりから滅亡へのカウントダウンが影になってつきまとうから、読んでいる間中、幸せな未来は用意されてない予感がして怖くてしかたがなかった。
ジュンにとって大事なのはいつきだけだから、いつきが生きてくれることがジュンの存在意義だから、いつきは、そうすべきだって義務感と、そうしたくないって苦しみの間で戦って戦って、その辛い選択を受入れたんでしょうね…


本編はメリバな終り方。
短編を挟んだあとの描き下ろしで、二人の本当の結末が描かれています。

ストーリーの設定やテーマは今までも類似の話はあったと思います。
でも類似したものと『エンドランド』が決定的に違うのは、辛い状況のなかで、悲しさで追いつめていくのではなく、生きるようとする明るさが描かれていること。
だから余計に心に突き刺さって、感情が高ぶってくるのですが…

二人の本当の結末は壮大なものなのに、しつこく描かずにアッサリ終わらせてます。
でも、このアッサリさがそれまでのこと、これからのこと、想像力を膨らませていきます。

描かれてないことまで想像させて心を掴む。
デビューコミックスなのに、この表現力ってすごいです。

まりぱか先生、本に命を吹き込んでくれてありがとうございます。
心交社さん、作家さんの情熱を大切にしてくれてありがとうございます。
私は『エンドランド』に出会えたことに感謝しています。
そして、たくさんの方が『エンドランド』に出会ってくれることを願っています。


同時収録『幸せになってほしかった』は、終わってる恋にしがみついている男子高生と、彼を密かに想っているだけだった男子高生のお話。
これも二人の感情がダイレクトに心に刺さってくる話でした。

6

ジャケが勿体ない…!!

住むことが困難にありつつある地球から火星へと移住が進む中
地球のある島で二人きりで暮らすジュンといつき。
船の事故で2年間眠り続けていたいつきが目を覚まし
心もとない記憶の中でも覚えているのは傍にいてくれたジュンのこと。
いつでも「大丈夫だよ」と安心させてくれて子供扱いするけど…。

まりぱかさん、初コミックスおめでとうございます。
好ましい絵柄で、初コミックスがこのような設定だとは凄い!
大事な人と二人だけの生活ってとてもロマンチックですが
食べ物のことなど結構深刻ですよね…。
まだまだ大人になりきらないいつきが
ジュンに頼りにされたいと一生懸命な姿がとても健気でした。
そのいつきをただ守る為に存在するジュンがアンドロイドだなんて…。
でもジャケでジュンの鎖骨当たりがネタバレしちゃっていたので
ここを見せない方が展開が衝撃的だったのではと個人的に思いました。
あらすじにも書いていなかったですし…。
いつきと同じくらいショックを受けたかった、と言ったら変かもしれませんが。

アンドロイドでも心はあるし
ジュンだっていつきと離れたくないという本音が切なかったです。
自分の使命を全うしようとする姿が苦しくて
いつきの張り裂けそうな悲しみにはもうダメでしたね。泣けました。
誰より愛しているのに置いていかなければならない選択肢しか無いなんてあんまりだ…。
18年後のエピソードが描かれていて本当に嬉しかった!
贅沢を言わせてもらえれば、もっと長く読みたかったですけども。

私の読解力が足りない為、船の設定等を理解しきれず
「??」なところのありましたし
なんだったら実はセクサロイドじゃなくても良かったような…ですが
感動させていただいたので萌×2寄りの萌です。
(私にしては珍しくH云々じゃなくても充分だった気がしたのです)

5

涙腺崩壊しました

タイトル、表紙、そしてあらすじに惹かれ手に取ってみました。ネタバレ含んでいます。ご注意を。





舞台は、荒廃が進み、人が住める場所が少なくなってきている地球。

主人公は「いつき」。
事故に遭い以前の記憶を失ってしまったいつきだけれど、そんないつきを守り助けてくれているのがジュン。記憶をなくしてしまったいつきだけれど、「ジュンは大切な人」という感情だけは残っている。

数年前までは他に住んでいる人もいたのに、今ではその地に住んでいるのはいつきとジュンだけ。二人より添い、助け合い、生活している。が、少しずつ地球の荒廃が彼らの住む場所にも浸食し始め…。


いつきとジュンの関係。
ジュンの存在。
そして、荒廃していく地球で、いつきとジュンの二人の行く末は―。

そういったものを軸に進んでいくストーリーなのですが、もう、めっちゃ切ない…。

表紙とタイトルから推測できちゃうと思いますし、帯にも書かれていますのでネタバレしてしまいますが、



     ネタバレ注意!!











********************************************************
ジュンはアンドロイド。

なんです。

地球に住み続けることができなくなった人類が導き出した答えは火星への移住。
けれど、移住するためには莫大な費用が必要になる。そのため、子どもだけでも先に火星に移住させようといつきの両親が出した答えは、

いつきを無事に火星まで連れて行ってくれるアンドロイドを手に入れ、いつきのそばにいさせること。

そのアンドロイドがジュン。

けれど、いつきの両親はジュンを「手段」としては扱わなかった。
あくまでいつきの兄であり、自分たちの子どもとしてジュンを受け入れた。そんな彼らの愛情に触れることで、ジュンはアンドロイドでありながら、人の心を育ていった。

ところがいつきとジュンが火星に向かう途中で事故に遭ってしまい…。

いつきを火星に無事に送り届けることが自分の使命だと奮闘するジュン。
ジュンさえいれば構わない、ずっとジュンのそばで生きていきたいと願ういつき。

相反するようで、相手の幸せしか願っていない二人の深い愛情に、涙が止まらなかった。

最後に二人が導き出した答えに、涙腺が崩壊しました。

ジュンはアンドロイド=機械で、いつきを火星に送り届けることが彼に課せられた使命。でも、いつきの両親やいつきから愛情を注がれることで、その使命感だけではなく、愛情からいつきを火星に送り届けたいと願っている。ジュンは人として感情を育っていったように思うのです。BLという観点だけでなく、そういった家族愛にも落涙しました。

正直、二人が選んだ道は「これしかないだろう」という予想の範囲を超えるモノではなく、先の先までスーッと見通せる。けれど、そこに確かにある愛情が細やかに描かれていて激萌えしました。

そして、ジュンの力を借りて火星へたどり着いたいつきが起こしたその後の行動力にも。

ストーリーに無理がなく様々な伏線を回収しつつ進んでいくので、読んでいて引っかかりがなくこの作品の放つ世界観にどっぷりと浸れます。

終盤にもう一話短編が収録されています。
タイトルは『幸せになってほしかった』
クズな男に惚れてしまったDK・瀬川くんと、瀬川くんに秘めた片思いをしている彼の同級生の山本くんのお話。

視点は山本くんで、彼の目を通して見えてくる瀬川くんの健気な恋心が切なかった。

少しずつ距離を縮めていく二人の可愛らしい恋に萌えます。

この作品がまりぱかさんの商業デビュー作なんですね。
絵柄も綺麗だし、ストーリーもしっかりしていて、ちょっとすごい作家さんが出てきたな、という感じ。次回作も楽しみです。

ただ、一言いいたい…。

この作品は、「ジュンの存在」が大きなキーポイントになっていると思うんです。
彼がアンドロイドだ、というのはできれば、表紙や帯から推測できないようにしておいた方がよかったんじゃないかな、とちょっと思いました。

でも、お互いを大切にしあう二人の想いに萌えが滾って仕方なかった。描き下ろしで描かれている「その後のふたり」に安心し、思わず笑ってしまいました。

文句なく、神評価です。

あ、そうそう。
コミックに封入されているアンケートはがきに感想を書いて送るとペーパーがいただけるそうです。
締め切りは2018年6月30日まで。ご所望の腐姐さま方、要チェックです。

9

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