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残酷な世界に 咲き乱れる 恋の花。
初BLとのことですが、すっっっごく良かったです!
『イトウさん』
組織の殺し屋×男娼。
大まかなストーリーは、最強の殺し屋と幼い頃から身体を売って生きてきた少年が、とあるきっかけで出会い過ごすことによって初めて感情というものを知り、愛し合うようになります。
殺し屋は少年を守るために組織を裏切り、少年は売春を辞め、ふたりは逃避行しますが、ついに追っ手が…。
全体的にシリアス展開で、痛い描写もありますが、萌えるポイントも凝縮されていて読み応えかなりアリです。
暴力、殺人などの流血描写ありますので苦手な方はご注意を。
まずは攻のイトウさん。
彼はとある組織のボスが作り上げたコード“I”という最高傑作の殺し屋で、何の感情も持たず、命じられるままに殺しの仕事をして生きてきました。
『イトウ』というのは、とある仕事の過程で声をかけた男娼・キョウスケが適当につけた名前なのですが、彼と出会うことにより、今まで自分の意思をもたなかった『イトウさん』が、キョウスケに暴力的な性行為を強いる客に殺意を感じ、彼を守るために禁忌である命令以外の殺人を犯し、組織を裏切りキョウスケと一緒に逃げる選択をします。
一見ヘタレなイトウさんが、時折見せる殺し屋の表情(ナイフを研ぐときとか、銃を撃ったとき)とか、
男の表情(キョウスケを抱くとき)がシビレるくらいヤバイです。
そしてセックスにおいてもかなりのテクニシャン。
受のキョウスケは、幼い頃からロクデナシの親に客を取らされ、身体を売りながら生きてきました。
そんな中、身体を繋げようともせず大金を用意して自分を大切に扱うイトウさんに興味を持ち、それが恋心に変わります。
今までなにも欲しがらず、身体以外取り柄がないキョウスケに初めて芽生えた恋という感情はとっても一途なものでした。
組織の追っ手がせまる中、キョウスケだけ逃がして自由を与えようとするイトウさんに、好きでただ側にいたいだけと伝えるキョウスケが切ない。
キョウスケの告白についに男になったイトウさんに抱かれてトロトロになるとことかたまらんです。今までセックスは仕事でしかなかったキョウスケは愛撫に敏感で、愛されるセックスは初めてなんです、萌え!
イチャついた後、幸せすぎてひとりでこっそりニヤけるとことか可愛すぎます。番外編で、イトウさんが相手だとわけわかんなくなって恥ずかしいと告白するのとか無自覚小悪魔かと思うほど。
ふたりの逃避行の結果は、やはりボスに捕まり、記憶を操作され始末されそうになりますが、そこは愛の力が勝り、命の危機をまぬがれます。
ここで登場したボスがこれまた渋めのナイスミドルで、冷徹で残酷な人物なのです。自分が作り上げた最高傑作である『I』を所有物と言いながらも、彼を殺さず最終的には逃がすというあたり、ボスも彼を愛していたのではないでしょうか。
ボスと『I』には肉体関係もあったそうなので、そこんとこ詳しく知りたいです。
ボスはイトウさんに撃たれますが、死んではないと思いますのでスピンオフ激しく希望。『I』との昔話とかすごく見たいです。
完全なハッピーエンドではないのですが、泣けるラストでした。
記憶を消されても愛する人を守ろうとするイトウさんと、初めて恋を知り、まっすぐに愛し続けたキョウスケのまさに純愛ストーリーといってもいいのではないでしょうか。
絵は綺麗だし、エロはしっかりあるし、ストーリーの流れも文句なしだし、大満足のお話でした。
個人的に、殺し屋というワードに弱くて、さらにスーツにホルスターという組み合わせにエロさを感じる方には持ってこいかと。
『Cage』
変態異常教師×腹黒生徒会長
こちらもすっごく良かったー!短いページなのにこの満足感スゴイ!
表では人望ある生徒会長・藤崎ですが、裏では身体を触らせることを条件に教師・多賀を犬のように扱っています。
多賀は過去にも歴代ご主人様がいたのですが、その異常な性癖と愛情から何人もご主人さまを壊してきたといいます。
そして藤崎も監禁・拘束され、一気に立場が逆転し、歴代ご主人様のような末路を辿る…
かと思いきや、大ドンデン返しキター!!普通の終わり方では終わらない!スゴイ!
まさしく支配と被支配が入り混じったお話でした。
読み切りのつもりで描いたものが、連載になったということですが、ホント良かった。
新しい作品お待ちしております!
タイトルがまた奇抜だなと思いました。ある意味、インパクトのあるタイトルです。
イトウさん、下まつ毛……。
若干、苦手だなと思いつつ読んでみたらハマってしまいました。
下まつ毛じゃなくて、イトウさんにです。
イトウさんの優しい笑顔からは想像出来ない怖い人物で、よくみるとあの笑顔も怖いですが……。
そりゃ、殺し屋で人殺して血も飛ぶし、殺し屋のオーラが出来上がってるよね。
キョウスケくんは心も体もボロボロで、痛くて切ない。
娼夫で色んな男とまぐわされて、怪我しても病院に連れて行って貰えない。
お腹すいたと言えば、コンビニのおにぎり一個だったり。
イトウさんを好きになっていくキョウスケくん可愛いです。
この暗めのシリアス感は好きなんで買って良かったです。
またBL作品で衝撃を受けました。
短編の「cage」も良かった。SMヤバイ。
冥花すゐ先生の次回作も楽しみです。
腐姐さま方のレビューを拝見し読んでみたいと思ったのですが、どこも売り切れ状態で。やっと手に入れることができて読んでみました。この表紙だけみたら買うことはなかったと思う…。レビューして下さった腐姐さま方に、感謝感謝です。
凄く良かった。なんていうんだろう、退廃的というかダークな作品で、BLに限らずこういう雰囲気の作品はあまり好きではないのですが、世間からはじかれ、それでも一生懸命生きる男たちが非常に味わい深かった。
殺し屋の「イトウさん」。
男娼のキョウスケ。
どちらも自分ではどうしようもない環境で生まれ育ち、そういうカタチでしか生きてこれなかった二人。愛情を受けることなく生きてきた彼らにとって、相手にとってイトウさんはお金、キョウスケは自分の身体しか価値がないと思い込んでいる二人が哀れでした。
それでいて、相手からの愛情を欲し、相手の幸せしか望んでいない二人の姿はまさに純愛。
ほのぼのした話ではないし、イトウさんの職業(といっていいのか)から暴力的なシーンも多く、またキョウスケが可哀想なシーンもあったりして、読む人を選ぶ作品かも知れないなとは思います。
あの二人は幸せになれたんだろうか、という余韻もなかなか良かったです。
出来れば表題作だけで1冊のコミックにしてほしかった。同時収録されている「Cage」が嫌だった、とかそういうことではなくて、「イトウさん」の世界にどっぷり浸りたかったな、と思ったりしました。
これがデビュー作なんですね。凄い作家さんが出てきたなあと思います。次回作も楽しみです。
表紙の雰囲気やあらすじからの印象の上をいく、素敵な純愛物語でした。
精密な殺人兵器として育てられた攻めのイトウさんと、幼い頃から体を売って生きてきた受けのキョウスケ。
それまでは人としての心を持たず(殺して?)生きてきた2人が、心を通じ合わせて愛を知る。
組織からの命令で機械的に殺人を行ってきたイトウさんが、キョウスケを守るために初めて自分の意志で殺人を犯しますが、それは組織としては最大の裏切り。
一途に自分を想い決して離れようとしないキョウスケと共に逃げようとしますが、組織は裏切り者を簡単に許してはくれません。
一途な愛の逃避行にサスペンス的な様子も加わって、最後までどうなるかわからないスリリングな物語になっています。
イトウさんはキョウスケを大事に思う余り、大金を渡して自由に生きろと言いますが、キョウスケはただただイトウさんのそばにいたいと言う。
そのやり取りだけで2人の一途な思いが伝わって来て自然に涙が出ました。
仕事として数知れな男と体を繋げてきたキョウスケが、初めて愛する人と体を繋げることにより、経験したことのない快楽に悶え戸惑い涙する様子がすごく可愛くて☆
前戯を嫌がり快楽を怖がるキョウスケは、元男娼だったとは思えない無垢な子でした。
『イトウさん』って、変わったタイトルだなぁと思っていましたが、このタイトルにも『イトウ』がカタカナであることにもこんなに重要な意味があったなんて…。
流血や殺人などハードなシーンがたくさんありますが、苦手意識がないのであれば、この純愛を是非見届けてください。
表題作のレビューだけになってしまってゴメンなさい。
ヘタレだけど殺し屋のイトウさん × けだるげで無垢な娼夫のキョウスケ
というカップリング。よかったです~!
ラストは自分のなかではハッピーエンドかな?と思ってます。
2人の共通点は
小さい頃から大人にいいように利用され自由がなかったこと。
心がとても純粋で欲深くない。ということ。
2人が純粋に愛し合っている姿、切なさに最後まで感動しっぱなしでした。
お金もいらない。何もいらない、ただ、あなたといたい!!
これが本当の愛だよねーとしみじみ読みました。
あとイトウさんの時々見せる暗い目とキョウスケの可愛い表情に
魅了されました。2人共ギャップありすぎ。素敵すぎて悶えました(笑)
2人が好き同士だと認識した後にセッ○スするとこあるんですが、
セッ○スシーンで初めて泣きました!!!びっくり!!!!
思いが通じ合った営みの興奮はすごいですね、本当に萌えます(笑)
しかし、殺し屋のイトウさんのテクニシャンぶりはすごい(笑)
あぁ~できれば2人のラブラブになった続編読みたいな~切実に!!
読んでよかった!!
本当にオススメです!