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表題作キスと時計と螺旋階段

菱沼貴行
東京の大手建設会社専務 28歳
仁科芳郎
神戸の住宅会社社員 27歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

俺たちは何度別れようとも、結局愛し合う運命なのか――。
数百年続く輪廻転生の記憶を持つ、大手建設会社の専務・菱沼。恋人の仁科とは、いつも最期は殺し殺される悲しい宿命だ。今生では、この結末を断ち切りたい!切実な想いで別れたはずが、十年後にまさかの再会!?ライバル会社の担当として一緒に区庁舎新設の仕事をすることになってしまい!?今度こそ運命に抗う術はないのか――!?

作品情報

作品名
キスと時計と螺旋階段
著者
水無月さらら 
イラスト
乃一ミクロ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199007972
4

(2)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

正に前前前世

オカルトっぽいあらすじが気になって手に取りました。
読んでみると…
思った以上に救いの無い運命。
かなり血生臭い。

主人公は、建設会社の若き専務・菱沼。
菱沼は夢で自分の前世を20通りくらい追体験していて、それは全て同じ相手と恋仲になり最後には自分が相手を殺したり、相手に殺されて終わる人生だったということ。
そして今世でも、また同じ相手と…
…と始まります。
前世を覚えているのは自分の方だけで、相手の仁科は全くそんな状況を知りません。
菱沼は運命から逃れようと仁科とは距離を置くけれど。
そんな感じで、菱沼はある時は強い自制心、ある時はやはり揺れる恋心を見せますが、そこに挟み込まれるのが数々の悲しい結末の前世。
お互い男だったり女だったり、動物の時も昆虫の時もあるのです。
全てどちらかが相手を殺してのエンド。
この話、どうなんの⁉︎と思いつつ読むのですが…

なんというか、一応オチがあるんですけど、これは私にはズッコケというか…
確かにオカルト的な一貫性はあるとは思うのですが、別に超常現象/怨霊?を出さなくても、2人の学びが終わって運命が書き換えられたという方向性でも良かったんじゃないかなぁ…と感じてしまいました。
ホラーともオカルトともサスペンスともつかない。「萌」で。

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