月光坂の花屋敷 秋

gekkouzaka no hanayashiki aki

月光坡的花宅邸

月光坂の花屋敷 秋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神34
  • 萌×226
  • 萌15
  • 中立7
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
16
得点
326
評価数
87
平均
3.9 / 5
神率
39.1%
著者
木下けい子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
シリーズ
月光坂の花屋敷
発売日
ISBN
9784813030775

あらすじ

月光坂の花屋敷に暮らすのは、
子どもがいながら男に抱かれるのを好む大人の男と、
その男に片想いする男。
そして、そんな男に恋している少年。
三人の想いが複雑に絡み合いながら、
求めるものは──…

花に囲まれた屋敷で、新しい時間が流れだす。

表題作月光坂の花屋敷 秋

小鳥遊,官僚,花屋敷の下宿人
柏木幸哉,会計士,花屋敷の家主

その他の収録作品

  • 花ざかりの家(描き下ろし)

レビュー投稿数16

お願いだから こんな駄目な僕を

物語終盤の回想シーンに、おそらく二人が初めて体を重ねた時の やり取りの描写がある。
小鳥遊(攻め)の背中が 綺麗だなぁ・・と、手を伸ばす幸哉(受け)。
ゴムなんて(気にしなくて)いいのに、という幸哉に「男としての義務ですよ」と、赤面しながらも言い切る小鳥遊。
なんて健全で 可愛い と、眩しそうに 愛しげに彼を見上げる幸哉。
ここの場面が たまらなく好きで、何度も 何度も読み返してしまう。

この巻では、結人(幸哉の息子)と小鳥遊のこと、幸哉が頑なに 小鳥遊の想いを拒み続ける理由が掘り下げて描かれている。
そして、概ね冷静で 飄々としていて、でも一途に幸哉だけを恋い慕う小鳥遊の、珍しく弱さが剥き出しになっている場面では ひどく切ない気持ちにさせられる。

「僕は大体 いつもおかしいんだよ」
こんな風に自らを評する幸哉も、背中に哀愁を漂わせているかと思えば 大胆に小鳥遊を誘ってきたりと、不思議な魅力を放っている人物だ。

この物語に描かれているような、
大事な人の幸せを願うが故に 足枷にならぬよう、故意に相手が傷付く言葉を選んで投げつけ 自分をも陥れるような、悲しい恋は出来ればしたくはないし、
面白半分に誘惑され 叶わぬ想いを抱く身を憐れまれ、嫌いになって とまで懇願されても 好きで、好きで どうしようもない、みっともないくらい必死な恋に 自分はこの先 落ちることもないだろう。

けれども、そんな恋の一部始終を この作品で読めたことは、本当に幸せだと思う。
生きていくことは、愛すること 愛されることなんだなぁ。

5

よかった!

前巻では、なかなか複雑な大人の恋だなぁ…と感じましたが、今回は、幸哉も小鳥遊も幸せになってよかった!
やっと両思いになり、まるで新婚のような2人が可愛くてにんまりしてしまいました。

気持ちが繋がらず、体だけの関係であった前巻の2人も好きなのですが、やっぱり両思いカップルはいいですね。

回想シーンで、若かりし頃の小鳥遊が幸哉とエッチした後の場面で出てくるのですが、若いときの純朴な雰囲気の小鳥遊も可愛くて好きだなぁ。
笑顔がキュートです。

くっついた後の2人の話ももう少し読みたいなぁ。
痴話喧嘩したり、デートしたり、まだまだ2人の話がどこかで読めますように。

0

三人それぞれの切ない気持ち

このお話もここで一旦終わりなんでしょうか。
とりあえず、小鳥遊と幸哉との関係が今回しっくり収まった形になりました。

東京のかたすみ月光坂にある、四季折々に咲く綺麗な庭木がある屋敷。
人は『月光坂の花屋敷』と呼んでいる。
そこに住むのは男に抱かれたい男、幸哉。
そして幸哉を好きな男、小鳥遊。
そしてその小鳥遊を好きな幸哉の息子、結人。
その結人と幸哉との本当の関係も今回明かされます。

春編で3人の気持ちが向いている方向がなんとなくはっきりしてきて
小鳥遊の気持ちは真っ直ぐぶれることなく幸哉だけに向いているのに
幸哉といえば、自分の気持ちをどこまでも否定してしまう。
なのに嫌いになれなくて、自分の都合で抱いて欲しくなって・・・
だから小鳥遊に嫌いになって欲しいなんて・・・自分勝手。
だけどそんな自分勝手な幸哉のことが好きで好きで諦められない小鳥遊。
ゆらゆらとあっちこっちに揺れ動く幸哉の気持ちを
いつまでも見守り、待ち続ける小鳥遊。
今回もその幸哉の複雑で切ない気持ちとストレートではっきりした
小鳥遊の想いが絡まり合っては離れ、切れたり繋いだりしていきます。
そこに今度は息子の結人が加わり、一番若い結人が一番大人に見えました。

男(小鳥遊)を好きになってしまった自分。
愛する小鳥遊が自分の父親を好きなこと、
それだけでもかなり複雑な心境だと思います。
それなのに、父親や小鳥遊の気持ちを優先して
二人の幸せを願うことができるのは
幸哉がそれまで愛する人の忘れ形見を大事に育ててきた証。
かつて好きだった男が結人を残して逝ったあの時からずっと
幸哉の時間は止まったまま・・・
なかなか煮え切らない父親にカツを入れて
その背中を押し幸哉の時間を動かしてくれたのは紛れもなく息子の結人。
今回の本当の主役は結人なのかも・・・
その結人の友達の日下部、何かと結人の相談にのってくれるけど
この日下部がなかなか良い男で、人を見る目があるというか
鋭いと言うか・・・
いつか結人と日下部・・・なんてスピンオフも読んでみたいです。

それにしても、小鳥遊に抱かれている幸哉、色っぽいわぁ~
木下先生が描かれる男性の、けだるそうな半開きの目がたまらないです。

10

長い曇り、のち、晴れ

前巻『春』は、切ないというより不完全燃焼の一冊だったので
この続編を楽しみにしていた。
春夏秋冬かと思ったら夏冬はなく、この2冊目『秋』でとりあえず一区切り。


東京の一角、月光坂の美しい庭のある古い屋敷には
3人の男が住んでいる。

家主の幸哉、
過去にとらわれ、身動きがつかないまま
体だけは男を求めずにはいられない。

学生時代からもう10年もその幸哉をひたすらに思いながら、
ここに下宿し続ける、小鳥遊。
体だけはつなぎながら、幸哉のどうしようもなさをわかりながらも
それでも彼を好きであることをやめられない。

幸哉の息子14歳の結人は、小鳥遊が気になっている。

結人は小鳥遊を、小鳥遊は幸哉を、そして幸哉は……
一方通行の思いの行き着く先には、過去がある。


もどかしく、面倒臭く、鬱々と話は進む。
実は小鳥遊が大切だからこそ、どんどんネガティブになる幸哉。
幸哉に、傷つけられて捨てられても
強くまっすぐにでも静かに想いを向ける小鳥遊の一途さ。

若いからこその結人のシンプルで熱い言動に突き動かされ、
過去の傷もあぶり出されて、
長い時を経た二人の関係はようやく変わる。


一見クールな黒髪眼鏡男子の小鳥遊の、可愛さ、
面倒臭い30男・幸哉の、恐れと痛みと切なさ……

時々コミカルな、微笑ましいというか木下さんらしい抜けを交えながら
ジリジリと静かに切なさが伝わってくるような物語だったのだが……
最後は、今までの展開はなんだったの?というような
バカップルになっちゃっている二人!!(笑)
まぁ、あんまりティーンエイジャーに呆れられないように
お幸せにどうぞ!

ちょっと残念なのは、なかなか魅力的だった脇役
結人のお友達の日下部君が、最後にちょこっとしか登場しなかったこと。
勿論、スピンオフですよね?木下先生!


こういう話って、絵の雰囲気があってこそだろうなぁと思う。
木下先生の絵は、うまい絵でも美麗な絵でもないが
柔らかな色彩と、男性のリアリティとファンタジーのさじ加減が
個人的には好きなのだが、それに同意して下さる方にはオススメです。



*この物語のもう一つの主人公は、この花屋敷かもしれない。
 季節の木々の美しいこのレトロな屋敷、実際に見てみたいが
 モデルがあるのだろうか?
 場所は、文京区本郷あたりだと思われるが……。
 場所柄、歩いて行けるT大の学生を代々下宿させていたという設定だろう。

*息子の名前が「結(ぶ)人」というのは、なんとも意味深い。

9

江名

snowblackさん、コメントと深い解釈ありがとうございましたm(__)m

確かにsnowblackさんの解釈の方が自然かもしれないですね(*^^*)
でも、明確に書いていないので不倫説も絶対ないとは言えないのかも?
ということで一応レビューはそのままにしておこうと思います。
過去がかなりキーになる話なので、
もうちょっと分かりやすく描いてほしかったなぁと、
改めて思ってしまいました(^^;)

でも、snowblackさんのコメントのおかげで、これから読む方や、
分かりにくいなぁと思っていた方には、よかったかも♪
改めてありがとうございました。

春から秋へ

ついつい長丁場な春夏秋冬が楽しめるものと思っていたので、タイトル表記に渦巻いてしまうものがありました。

結人の恋心に一抹の不安はありましたが、小鳥遊の無い袖は触れない潔さに子どもだからと濁してしまう事もなく。
対等に目線を合わせる格好良さに痺れてしまいます。
その分幸哉の鈍さが憎らしく、されど微笑ましく感じてしまう矛盾。
そうしてどさくさにまぎれてあっさりと晒される事実。
読者の推察力を逆手に、幸哉の過去をざっくりと省かれたのは残念で堪りません。
かおりさんを交えたど修羅場に立ち会えるのも読者の特権。
幸哉が心を殺してしまう前や小鳥遊に出会う前の姿、彼自身の中で渦巻く狂気を沈める瞬間までを、それとなくでも見たかったのですが、これもやはり意味深な言葉で察するしかありません。

そんな奥行に意識が向き過ぎたせいか気づけば残り少ないページ数。
ハラハラしながらBとLに辿り着き、こうやって人は癒されてまた人を好きになるんだなとほっとしたラスト。

手短にまとまり過ぎた悔しさはありますが、書き下ろしにてガス抜きされてしまいまだまだ問題山積みなこれからはきっと、いつか、どこかで。
なんて期待をしたくなります。

3

攻めがいい男だ

こちらの作品は「春」が上巻、こちらの「秋」は下巻にあたります。

ついに幸哉の息子・結人が小鳥遊に思いを伝えるけど、いかに小鳥遊にとって幸哉が特別であるかを知らされ、きっぱり振られてしまうところからスタート。
あぁ…。

そして幸哉の背負う過去が明らかに…。これがねぇ。。。幸哉の愛が枷となってしまい愛する人(遥斗=結人の実親)を自殺へ追いやってしまったというもので、それがずっと幸哉の枷になっていて。
自分の愛が遥斗を死なせた、自分の心が愛する人を追い詰めたと思って、自分の心は無いもの、心なんて一番信用ならないものとして生きてきた幸哉が小鳥遊の心の機微や息子の恋心なんかに気づく訳ないか…と納得しました。
息子に対してお前の恋を応援すると言って拒絶にあい、小鳥遊に対していつか(息子を)好きになってあげてと言って「サイテーだな」と罵られる幸哉が「誰ひとり幸せにできない 馬鹿だなあ 誰もそんな事 僕に望んでやしないのに」と自嘲するシーン。

その後に描かれる亡き想い人・遥斗とのかつてのやり取りに繋がります。
「かおりに子供が…僕には無理だ…病気だし育てられない 幸哉 助けてくれ」と好きだった遥斗に縋られた事がただただ嬉しくて「僕がかおりさんもお腹の子供も君も幸せにするから」と約束した過去。「幸せにしたい」「助けたい」という気持ちからそう言ったのではなく「好きな男に頼られた嬉しさ」のあまり引き受けたけど結局はやがて遥斗は自責から精神を病み死んでしまった…。うわー、うわーーー、そりゃ幸哉の心も死ぬわと思うけど、重要ポイントだと思うのでもうちょい詳しくそこらへんの三人の事情を描いて欲しかったな。

幸哉が昔っから、つまり遥斗やかおり達と出会う前から人の心が判らないタイプだったのか、それとも遥斗の死で自分の心はないものと思うようになったから、ああいう人の心が判っていないような言動をする人になっちゃったのか…そこらへんもはっきり描いてくれていれば良かったと思う。私は後者だと判断したのですが。

幸哉がおそらく初めて小鳥遊と寝たと思われる時の、(ゴムなんかいいのに)という幸哉に対して「男としての義務ですよ。」と答えた小鳥遊とそれを健全で可愛いと笑って、お互いに頰を染めながら、あぁ…好きだなぁと思うシーンが好きです。ここが一番好き。
小鳥遊に対して長年、不誠実な態度を取り続けてきた幸哉だけど、幸哉はこの小鳥遊の率直さと健全さに救われて生きてきたんだなぁって思えて。(庭の桜で首を吊る云々のくだりで「小鳥遊君っていい子だなぁ。」と笑うところも同様です)
多分、愛する人の忘れ形見である結人への愛情と小鳥遊の存在がなければ、幸哉はとっくにこの世の人ではなかった気がします。

がらんどうな自分をこの世に繋ぎ止めてくれている存在として、己の狡さを自覚しながらも手放せなかったんじゃないかなと。ずっと手を差し伸べてくれ続けた小鳥遊を。
でも「小鳥遊だけは堕としたくない」と自分のいるような空虚でがらんどうの世界にこの健全な青年を引き込む訳にはいかないと、わざと嫌われるような事をしたんだろうなぁって思いました。「心だって簡単に捨てられるんだから」と自分の心を殺しながら。

最後、息子の前にいかにも事後といった風情でほかほか風呂上がりの二人がお出迎えする様子…あれは結人がかわいそう…。あまりにもデリカシーが無さすぎると思うの…。

2

僕の心

クラフトさんの、大洋図書さんのコミックスは、紙が良いから好き。
カラー口絵の発色もきれいだし、木下作品の、この白っぽい絵には、このつるっとした白い紙がほんとに良く合う。

お話は三角関係、実は死者も含んでの四角関係のグルグル物。
幸哉と小鳥遊と結人の3人が暮らすの家の中で、ぐずぐずとしているようで唐突に進むなんだかわかりにくい展開は、幸哉の、自分の心さえままならないのに、どうやって、どうして人と人は、愛し合ったり、関係を結び合わせていけるのか、その迷いそのもので、結局、季節毎に花が咲くように、咲こうとしている花は、いつか必ず咲くのだと。

このあとの、成長した結人の新たな恋のお話も読んでみたいな。

1

じっくり甘さが加速して


【春】を読んで、話がまだまだ序盤だったこともあり、あまり萌えられなかったのですが今回はしっかり木下worldに浸らせてもらいましたvV
後半からの加速がすごく良かったです。じっくりしっかりとあまい2人を見れてときめきが止まらなかった…!
木下先生の攻めさんは、一途で硬派でちょっと意地悪。
秋は少ないですが後半エッチシーンも有りますので、そんな攻めも楽しめて、満足出来ました♡

0

小鳥遊よかったね

木下先生か描かれる黒髪長身クールイケメンがめちゃくちゃ好きなタイプでして。
本作では、小鳥遊がいい。
メガネ越しではあるけれども、いいお顔をたくさん見せて頂きほくほくでした。
おまけにこのタイプはスタイルも良いので、ずっと見ちゃう。
そしてこのタイプは、無愛想だけど、愛が重いしね。好きだわ〜。

お屋敷がステキですわね、この2人どうなるのかしら、とぐいぐい読んでいましたが、だんだん幸哉にイラっときてしまいましてw
それでも、そんな幸哉のことをわかっていてもずっと好きな小鳥遊から目が離せず。
「辛い〜」とまで言うくらいなのに、それでも好きなんだから応援せずにはいられませんでした。

や〜どういうくっつき方をするかと思いましたが、ドラマチックに、2人ともしあわせそうでよかったです。ほっとしました。

0

春と秋で完結

「春」に続く完結編。



冒頭、小鳥遊の片想いの相手が自分の父親と確信したらしい結人が、思い余って?小鳥遊に告白。小鳥遊はきちんと受け止めますが勿論拒絶です。そりゃあもうスッパリと。ここで親子絡みの三角関係のセンはなくなって、少しホッとする。
続いて幸哉の囚われている過去のいきさつが明かされます。確かに重い。
でもここでも手を差し伸べてくる小鳥遊に対して、心は閉じたままでまた躰だけ投げ出してくる幸哉の残酷さ、優柔不断さ、無気力さが描かれます。
3人でいる時や結人といる時の幸哉はぼんやり。結人は多分イラついたのでしょう、幸哉に小鳥遊にフられた、小鳥遊は父さんが好きだから、と言葉を投げつける。
ここで見せる幸哉のゾッとするような目付き!
そして小鳥遊を誘う薄笑い!
ここに来て幸哉の底知れなさも描かれて。
ここでは結人の真っ当さが眩しい。幸哉のゆがみを一刀両断の『小鳥遊は父さんのモンじゃねーよ!』のひと言。それを言われてもまだ間違う幸哉…
幸哉には心底イラッとしますが、小鳥遊は諦めない。そして遂に心も手に入れる。急転直下のハッピーエンドなのですが……。
どうもよくわからない点もあり。例えば遥斗とかおりの関係とか、どっちが先だったのかとか、なぜ離婚の時幸哉が結人を引き取ったのかとか。枝葉部分といえばその通りなのですが…。

こんな底知れぬ話をいつもの優しいタッチで綴る作者木下けい子さんの力量というか狂気というか、「ダーク木下けい子」を感じてそれが非常に興味深かったです。

〈おまけ〉描き下ろしにて、家でいちゃいちゃの小鳥遊と幸哉。結人の前でもお構い無しで、ソレとってもイヤ!

6

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