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◆STEP WISE STEP(表題作)
大の親友から恋人へ移行するのが難しくてなかなか先に進めなかったり、仲を拗らせてしまったりという話はよく見かけますが、この作品では受けの思考が幼いためその段階はすんなり超えてしまうところが面白かったです。おバカというよりは、純粋で恋愛経験が足りなさ過ぎて何が起きているのかよく分かってない感じ。そんなワカをいいことに、きぃがどんどん事を進めていくのかと思いましたが、彼も人の弱みに付け込むタイプではなく、あくまでワカの気持ちを大事にしているところが健気に感じられました。攻め受け両方可愛い作品でした。
◆sweet(dead)day
きぃとワカの前ではツッコミ役でクールだった要が、私生活ではこんないじらしい恋愛をしていたとは。義兄の弟の賢次も、兄にコンプレックスを抱えているので互いに拗らせているカップルですね。なんだかんだ長く続きそうだなと思いました。
◆36.7℃
読んだ後にタイトルを見返して可愛いと思いました。高津に片想いしている健気な戸越の様子にうっかり惚れてしまう板橋。高津に告白して気まずくなった戸越を見かねて行動するところがかっこよかった。板橋も戸越に想いを伝えられるといいですね。
作家買いしてる会川フゥ先生の作品です。
恋人未満のカプも合わせて3組のカップルのお話が収録されていますが、みんな同じ高校で同クラのよう。
表題作はめちゃくちゃ仲の良いワカとキィのお話で、ある日キィにキスされて「一生友達でいいとは思ってない」と言われて…なワカ目線のお話です。
ワカがいい感じに鈍感おバカ男子で、勘違いするのが面白い話でした。
半ばキィに上手く流された感じで付き合うことになり、色々あって少々拗れたりもするのですがワカも自分の気持ちに気づいてめでたしめでたし。
可愛い2人でした。
次のお話はワカとキィの友人、あっくんこと赤坂要のお話です。
表題作の最後で要は「好きな人がいる」と言ってましたが、そうだったのね〜。
なかなか切なくて、シリアス寄りなお話です。
賢次が泣いてる要を追いかけてきて、抱きしめてくれたのにはキュンとしました♡
脅されて身体のカンケイが始まってしまった2人でしたが、丸く収まりそうでホッとしました。
最後のお話も表題作のワカにトンチンカンなアドバイスをしていた、板橋目線のお話です。
愛せるただのバカだと思ってたけど、めちゃいい奴な板橋。
恋愛未満ですが、何かが芽生える予感バシバシな2人でした。
描き下ろしは、修学旅行でのボーイズトーク。
要の事がすごく好きになっちゃってる賢次目線パートもとても良かった!
仲良しのワカときぃ、同じ教室で見守りたい。
でもきぃはちょっとズルイなぁ。ワカに「友達やめていい?」なんて言ったら悩むし傷付くに決まってるのに。
正攻法で告白してもワカには通じないのかもしれないけど(おバカだから)
ワカのピュアさにつけこんだような言動はあまりよろしくなかったような…。
ただ、それをきっかけにちゃんとワカなりに
例え話でも真剣に考えてバカワイイんです。
きぃも必死だったのかもしれないし、きぃくらいのずるさが無いとワカみたいなタイプとはうまくいかないのかも。
共通の友人・あっくんの恋、最初報われない相手だったから気の毒でした。
しかも想いを寄せた義理の兄の弟に脅されて関係を持たせられるなんて
いくら顔が似ていても性格は真逆だし…。
でも傷の舐め合いも必要なプロセスだったのかもしれませんね。
受け止めてくれる人がいるって救われるでしょうから。
体だけのはずが想いも伴って良かったです。
どちらもあまり本音を言わなそうなところが萌えました。
またしても共通の友人が出てくる『36.7℃』、こちらが一番好きでした。
人気者の高津に想いを寄せているであろう同じクラスの戸越、が気になってしまう板橋。
板橋がこっそり戸越を応援していたとか優しすぎるし、ピンチに助け舟を出してくれて
戸越の為に泣いてくれる凄くいいヤツ!!
描き下ろしでも恋愛未満なの~??いや勿体ないよ~??
くっつければそれでいいってもんでもないのかもしれませんが
こういう思いやりってやっぱり大事ですよね。
あっくんたちが修学旅行中の賢次が意外にも(といったら失礼ですが)きゅんときました。