ペーパー特約店様のみで手に入る描き下ろしペーパーの限定特典付き
2015年発表。
「フェイク♂」
「フェイク♂2」
副題に「Don't Judge a Book by its Cover」とあるように、人は見かけに寄らぬのだよ、というお話。
糸目で仏さま扱いされている仏田は過多な性欲を持て余すDKで。
エロトロ顔で100人斬りと噂される五十川は脳筋系の真っ当教師で。
仏田は五十川にグイグイ迫るけど、五十川はいかにも落ちそう/流されそうでもしっかり持ち堪える大人です。見かけによらず。
「ササクレ・メモリアルReturns」
付き合っててもどうもしっくりいかない三田と矢嶋。
三田がいくら好きでも矢嶋はすり抜けて…でもそれは矢嶋の方も三田を離したくない本心の裏返し。三田はやっと両想いを実感できて良かったね。
「迷う男〜FINAL QUEST?」
御園生に見合い話⁉︎なのにホテルの場所がわからないから滝川についてきてくれといういつもの無神経。
傷ついてるのに突き放すこともできない滝川だったが…
FINALとのタイトル通り、御園生父の許しが出たようでここでハッピーエンディングか?
「仏田☆Finally…⁉︎」
やっと卒業式。これで五十川とヤれる!と思っていた仏田だが熱を出して…
実は誕生日の日にちの関係でまだお預けは続くよというお話。
続編が入り混じって一冊となる形態での発表が続いています。個人的には作品群は順を追って読んでいるので全てわかるけれど。客観的には不親切かな、とは感じる。
本作に関しては、三田と滝川が報われる展開は私も救われました。
①フェイク
攻も受も顔芸って、、!
あへ顔?トロ顔?先生がいたら、DKもJKも絶対授業に集中できないですよねえ、、けしからん。仏顔がエロいのはお決まりな感もある。
せっかく妄想力豊かな攻くんだったので、もっといろんなエッチが見たかったです!
あと、モザイク処理するとなんでもエロなことに気づけました。学び。
②ササクレメモリアル
車掌とリーマンなふたり。
メガネ受がどうしてもハマりません。攻くんは好きなようですが・・・。
③迷う男
相変わらずの変わり者!
パパの優しさに触れる編。
『迷う男』はまだ読んでいません。
だけどこの1冊を読み終わった感想は、「これは『迷う男』完結編だ」というものでした。
表題作を飛び越えて、三田×矢嶋のササクレCPも吹っ飛ばして、滝川×御園生。
この2人のための1冊ではないかと。
【フェイク♂】萌
突き抜けてました。
仏顔のむっつりスケベDK・仏田と、常にとろ顔の古文教師・五十川。
お礼を「お供え」と言われちゃうDKもすごいけど、何をしても、何もしなくても全てがえろく見える教師も相当です。
しかもこれでピュアな脳筋なんて、よく今までご無事で!
主に五十川にモヤモヤするものの、仏田にもモヤッとする場面もありつつ、どうなるのかなあ、という感じで本編は終わります。
仏田の五十川愛がもっと激しく現れていたら、満足度が高かったかもしれません。五十川じゃないとだめな理由が、今のところ「エロい」しかないのが何とも…。
ただお祭りのシーンは、きっと笑えます。
描き下ろしは卒業式の日。五十川、何やってんだ!?というエピソードに驚きました。
【ササクレ・メモリアル Returns】 萌
ああー、またこのCPに出会ってしまうのか…。
捕まえたと思ってもゆるいし、こっちだけを見てくれるわけではない矢嶋に、相変わらず振り回されてました、三田。
「変わってないか確かめるために」矢嶋がした行為って、禁煙してみて、もう煙草を受け付けなくてなっているか確認するために1本吸ってみるみたいなものだよなあ。
でもそんな矢嶋が好きなんだから仕方ない。
ただやっと矢嶋を焦らせることができて良かったね、という展開でした。
【迷う男】 萌2
何度も言いますが、『迷う男』、未読です。
でも同時収録で見かけていたので、すでに2人のあれやこれやを全部知っているような気持ちで読めました。
今回が「はじめまして」の方は、ちょっと戸惑うかもしれません。
滝川と御園生が同棲!?さらに御園生の母乱入!?と盛りだくさんでした。
気持ち良ければいいという印象だった御園生から、素晴らしい言葉が聞けて、本編未読なのに感動しました。
ササクレCPも良かったけれど、何と言っても『迷う男』。
これに尽きる1冊でした。
表題作のモヤッと感を吹き飛ばして余りある読み応えと感動がありました。
『フェイク♂』
仏田(ふつた)は仏っぽい名前と面構えのせいで
周囲から奉られ、一目置かれ無害そうに見えるけれど、
実はただの性欲の強いムッツリスケベです。
仏田とは対照的に教師の五十川(いかがわ)は
通常時からトロ顔で名前も容姿もやたら色っぽく、
周囲からはエロ教師認定されています。
けれど、その中身は意外にもピュアで
生徒と青春を謳歌することを夢見る熱血教師。
方向性は違えど、共に内と外のギャップに思い悩む二人でした。
変わった苗字だなあと思っていたら本当に実在するんですね。
名前も容姿も性格も各々設定が凝っていて面白いです♬
五十川から「悩みがあったら何でも相談しろ」
と言われたのをいいことに、
見かけによらず性欲の強いことに悩んでいると相談し、
五十川に対して罠を張る仏田が意外に策士でした(笑)
そして、開眼したときの仏田の予想外のイケメンっぷりにびっくり!
その顔で生活していたら普通に女子にモテそうなのに!笑
仏田の企みと性欲の暴走を受け止めながらも
ちゃんとダメだよと叱ってあげられる五十川は
いい教師なんだなあ…と思っていたら
仏田からの告白にはすんなりとOKしちゃうし、
その理由も仏田に対してなんかひどかった( ;∀;)
さすが、天然さんです(笑)
まだまだ恋人というには前途多難そうな
二人のその後が気になってしまいました。
続きとかあるのかしら…?
同時収録の『ササクレ・メモリアル Returns』と
『迷う男 〜 FINAL QUEST?』は続編とのことで
順番は入れ替わっちゃうけどそれぞれ前作を
読んでみようと思いました。
今回初対面でしたが『迷う男』の御園生の変人キャラがツボでした。
二人が付き合うまでの過程が気になる!
◆フェイク♂(表題作)
これは惜しいと思った作品です。何が惜しいって、ページ数が少ないこと!(笑) この作品がもっと長編だったら萌2評価にしていたと思います。まずキャラ設定と組み合わせが面白い上に、淡々と散りばめられているギャグが笑いのツボをめちゃくちゃ突いてくるんです。うるさくないのに思わず噴き出してしまうようなボケとツッコミ、大好きです。頭の中が暴走気味の仏田に、毎回意図せずブレーキをかけてしまう五十川に笑わせてもらいました。ストーリーは勢いで進むところもありますが、ギャグ作品なのでそこまで気にならず。五十川のデフォルトのとろ顔を、仏田と一緒にもっといろんな角度から楽しみたかったですね。
◆迷う男 〜 FINAL QUEST?
本編では方向音痴なだけでなく、あらゆる方向に相当にとんちんかんなところを見せてくれた御園生でしたが、こちらではそんな彼の滝川への熱い想いを聞けたので良かったです。この母にしてこの子ありか、と御園生の性格に少し納得もしたり。ちょっと抜けていて隙があるところも、滝川にとってはエロ可愛い美点ですよね。