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表題作恋も一人はうまからず

久保田鉄章 ビストロのシェフ 30歳
猫田蓮 23歳

同時収録作品恋も一人はうまからず第4話~

小笠原圭吾 トラックドライバー 
栗原陽人 シェフ 25歳

あらすじ

「俺あなたに助けられた猫です!」
森でレストランを営んでいるシェフの鉄章はある夜、怪我をしたネコを助ける。数日後、助けられたネコだと主張する青年・猫田がレストランへやってきた。恩返しをしたいのでアルバイトとして雇って欲しいと言われ、しぶしぶ雇うことにした鉄章は、毎日のように「好きです!」と伝えてくる猫田を少しずつ意識してしまう。猫田の正体、そして本心とは!?
「あいつが現れたらすぐ気持ち持ってかれるのかよ…!」
鉄章の店で働く陽人はある日、片想い相手の篠崎と喧嘩してしまう。同居していた家を飛び出して街を歩いていると、常連客の圭吾と会う。「うちに泊まんなよ!」と提案され、圭吾の家でお世話になることにした陽人。優しく接してくれる彼に対して、陽人の心は次第に揺らいでいき──…。

作品情報

作品名
恋も一人はうまからず
著者
オオヒラヨウ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
EYE'S COMICS BLink
発売日
ISBN
9784834262544
3.9

(38)

(11)

萌々

(17)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
148
評価数
38
平均
3.9 / 5
神率
28.9%

レビュー投稿数7

4話目以降の三角関係ものがいい!

ふた組カプが登場してどちらも森の奥にたたずむロッジ風のレストランが舞台です。

第1話~3話はレストランシェフ鉄章と「あなたに助けられた猫です」と現れた猫田くんという猫の恩返し的なこれファンタジーものなの?と思わせるような展開。
鉄章さんスキー!超スキー!と大好き全開な猫田くんが可愛い作品。
次第に猫田くんのことが可愛く思えてきちゃった鉄章が「お前の好きってどういう意味だ?」と聞いた時に(わざわざ聞く鉄章は鈍いとしか言いようがないんだけど)「尊敬の好きです」と逃げちゃうような猫田くん。なんとも不器用で可愛い二人です。

第4話以降は鉄章の店で働くシェフの陽人と同級生でサッカー選手篠崎と、陽人に思いを寄せる常連客圭吾という三角関係。
こっちのほうが私は好き。

高校の同級生&親友である陽人と篠崎。卒業と同時に思わず篠崎に告白しちゃった陽人だけど、「せめて友達ではいさせて欲しい」という願い通りそれからも友達でいてくれて、さらに同居もしている二人。
といえば聞こえがいいんだけど、どうも陽人のことを便利にご飯を作ってくれる同居人かのようにしか見てない感じ。(それでも陽人は充分幸せを感じているから泣けるわ)
何度女を連れ込まないで欲しいという陽人がお願いしても、女を連れ込んでしまう篠崎。今までは残り香などの気配だけだったのについに現場を目撃してさすがに耐えかねて陽人は家を出てしまい…。
長年片思いをしている篠崎と以前から陽人に思いを寄せてくれている圭吾のどちらを選ぶか悩む姿が丁寧に描かれています。

圭吾はトラックドライバーでちょびっとだけやんちゃっぽい感じを漂わせながらも、好きになった陽人には真っしぐら&誠実で、篠崎が女を連れ込んだ現場を目撃してショックを受けている陽人を見て「陽人さんが傷ついている時に側にいてあげられて良かったと思う。」と慰めるんだけど、なんか大好きダダ漏れ度合いに読んでる私のほうがグラグラきちゃう。
篠崎も決してクズ男という訳ではなく、陽人が篠崎を好きになった理由や恋がむくわれなくても側にいてご飯を美味しい美味しいと喜んでくれている姿を見ているだけで幸せと思っていた陽人の気持ちも判るので、篠崎なんてあんなやつとっとと諦めたほうがいいよ!とは強く思えない。
作家さんも最後まで篠崎にするか圭吾にするか迷ったそうですが、私としては、ひたむきに真っ直ぐに陽人を包んでくれる圭吾一択だったので、結末に大満足です。

1

癒されるオムニバス形式の作品

森の奥にあるレストランが舞台のオムニバス形式の作品です。
評価がよかったのと作者さんが好きなので内容はくわしく読まずに買ったもので、最初読んだときはまさかの擬人化モノ?と驚きました。が、そんなことはなく・・・

ネコっぽい漫画家で自分をネコだと言う猫田と、シェフの鉄章の歳の差(体格差?)ラブストーリーです。
猫田は鉄章が好きで好きで、そばにいたい、役に立ちたいという様子がかわいい。
漫画を描きながらウエイターとして働くというお話なのですが、正直書くとそのシチュエーションがかわいいなーとか、キャラがかわいいなーと思ったものの、カップリングの萌えとはちょっと違うかな?という気もしました。悪い人(?)も一応出てくるものの重いこともなく、癒され系に入るお話ではないでしょうか。

後半のほうがしっかり恋愛の描かれたお話だった気がします。同じくシェフの陽人の三角関係ものです。昔から好きなノンケの男性にいいように扱われ、それでも好きだと思いつつ凹む日々に、新しい男性が現れて好きだと告白される・・・こういう三角関係ものはわりとよくみる展開なんですが、描き方がとても丁寧で引き込まれました。
でも最後、話し合ったりしてきちんと決別する、「こっちを選ぶから」という終わり方だとスッキリしたんですが、片方とふわ~とフェードアウトするような終わり方だったんでちょっとすっきりしなかったです。
もしかしたら、あとがきにちらっと書かれていたように、この三角関係は続いていくのかもしれないですね。

1

4話目以降がおすすめです♪

お試し読みに騙されないで!!(笑)
電子書籍で、丸々一話ためし読みありました。
読んでみて、これはちょっとタイプではない…
けれどもこの方の話好きだし…と、ポチっと購入。
大正解でした!!
一話目の鉄章&猫田のお話は本当に入り口でしかなく、このお話もこれで終わりかと思いきや三話まで続きます。そして次の四話、真骨頂!!(私の中で)
別のお話orスピンオフ的な?と思っていてら普通に四話でビックリ。
高校時代の同級生でバリバリのノンケ篠崎

陽人

店の常連客 圭吾

切ない篠崎、陽人との関係。
心がほんわかする圭吾、陽人との関係。
ドキドキな展開です!!陽人の選択、どうぞ見てあげてください。
私はこの結末に大満足です。でもふられた方に救いのスピンオフ作って欲しいな~♪

触れて触れられて
絡められて絡めて
ああ
心臓がずっとバクバクしている
好きって言い合えて
抱き合えて
好きな人に答えてもらえるってこんなに嬉しい事だった

陽人の心の叫びが、恋っていいなぁ~と思い出させてくれる、とっても心あたたまる作品でした。
神よりの萌×2です!!

2

とても好き。

今まで読んだオオヒラヨウさん作品の中で、
この本が一番好きです。
ほのぼのとした物語の中に、恋の切なさや真剣さも詰まっていて、
読み終わりはとてもあたたか。
オオヒラさんの作品から滲み出る純朴さが、
森の中のレストランを舞台にしたこのお話にすごくハマっていました。

そのレストラン、フランス料理店なんだけど、
うずらのコンフィと一緒にラーメンや炒飯も出してて、
まるで食堂みたいってのも、お人好しの攻めの人柄が出ていてステキ☆
(いい人だけど、言葉足らずで…ってのもシェフっぽくてよかったな)


最初は、助けた猫の恩返し~というファンタジーかな?
なんて思わせて読者をお話に引き込んで、
あ、違うみたい…と分かると、
今度は、本当に猫?と動揺してる攻め(表紙左下の黒髪)が可笑しくて、
でも、それも分かるな~と思うくらい、
受けの子(表紙左の茶髪)の猫っぽさが可愛らしくて、
なんだかどんどん、夢中になって読んでました~~♪

受けの子が、
ネコ目で八重歯が尖って見ためが猫っぽいのに、
中身は真っ直ぐで無垢なワンコ男子!ってのも、よかった~~
それでいて実は若くして頑張ってる漫画家さんってのも、
無自覚な仕草で口元に妙な色気が出るのも◎

ふたりがくっつくのが、
なんとなく勢いで流されて~じゃなくて、
強く想い合う気持ちが引き合うように…ってのにもキュン♡


もう一方のお話、同じレストランで働いてる、
癒し系笑顔のそばかすシェフ(表紙上真ん中・受け)の三角関係話は、
先の話に比べてちょっと切なさが強め。

片想いの相手(表紙上左)と同居してて、
その相手は受けの気持ちを知っているはずなのに、
サッカー選手でモテて、家に帰ると女の子の香りが…ってのは辛いなぁ。
そんな受けを好きになって、
果敢にアタックしてくるお客さん(表紙上右)がいて、
一緒に過ごすことで受けの笑顔が増えていって…

いい結末だったと思うな。
(逆とくっついたら、ちょっと報われない方が不憫だったかも…)
どのキャラも等しく切ない想いを抱えることになったり、
受けの鈍くてちょっと抜けてるところが、読み易くてよかったです。


2CPのお話が入っているけれど、
同時進行的にどちらの恋も進んでいて、
お互いにメインじゃない時はいい脇役で、影響しあって、
お話に広がりが感じられる作りになっていたのも、とても好きでした。
最後は、エッチで〆かと思いきや、
もう一波乱!? おお~なるほど! めでたしめでたし~とキレイに終了、
ちょこちょことした、おまけ漫画も可愛いかったし、とても満足!

神寄りです☆

8

snowblack

江名さま、こんばんは☆
気持ちよくまとまったなんともかわいい一冊でしたよね?

オオヒラ先生がTwitterで発売カウントダウンをやっていらして、
そこに出ていたオマケ漫画もとても可愛かったです。
今はプレゼント企画のカップとお皿の写真もアップされていますよ。
もしまだご覧になっていらっしゃらなかったら、覗いてみて下さいませ。

三角関係好きにはたまらないですよ!

表紙がとてもシックで素敵だなあと思って購入後インタビューを拝見して納得。デザイナーさんと沢山試行錯誤されたのですね、素敵です。タイトルロゴは実際には金色キラキラですよ。

さて、中身ですが…可愛くて切なかった………!二つのカップルの話が入っていて、まずどっちも受けが可愛くてまっすぐです。応援したくなる受けですね。

一つ目のカップルは、レストランシェフの鉄章と猫?の猫田。
鉄章のいつでも真面目が故の純粋さにクスリとなりつつ、そんな鉄章にど直球に「好き!」と言っちゃう猫田クンの可愛さたるや…!
でも、肝心なところで臆病になってしまうのも「恋」。好き好き言ってた猫田クンの変化にはらはらしながら読む私は…完全に猫田クンの母でありました(笑)
帯に書かれている言葉が思い出されましたね、なるほど確かに、好きなだけじゃどうにもならないよなあ恋って…と。
鉄章の事が大好きな猫田クンを見守りながら、鉄章さんが少しずつ猫田クンに惹かれていく様子も丁寧に描かれてるなと思いました。
鉄章も可愛く見えてくるんですよね(笑)

二つ目のカップル!これがもう!三角関係!ご馳走さまです!
鉄章の店で働くシェフ・陽人が好きな人・篠崎(サッカー選手)と、陽人の事が好きな人・圭吾(お店の常連)の三角関係です。
三角関係もの好きとしてはたまりませんでした、こんなに読後感が良い三角関係は多くはありませんね。
篠崎と圭吾、どちらかが噛ませ犬という感じはありませんでした。
陽人が二人それぞれと真剣に向き合う…からこそ、より切ないんですけど。
長年の付き合いがあり、ずっと好きだった篠崎なのか、辛い時支えてくれて、優しく包んでくれる陽人なのか。
最後まで陽人が悩む、悩む、悩む…苦しかったよね陽人…!;_;
先生が最後まで悩まれたという結末で、陽人はきちんと幸せになれると思います。
幸せ泣きする陽人を見られて嬉しかったですね…とにかく、三角関係美味しい!大好き!という方には特にお勧めしたいです。

心の機微が表情から見られる素敵な作家さんだなーと思いながら読みました。
受け二人の赤面、うるうる顔、幸せそうな顔、切なそうな顔etc…を見る度、きゅんきゅんきます!
幸せBLが読みたい方にはうってつけだと思います。レストランが舞台なので、料理も美味しそうですv

5

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