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表題作よるとあさの歌

朝一,弱小バンドのボーカル
ヨル,同バンドのベースでサポメン,前はボーカル

同時収録作品よるとあさの歌

いおり,ヤクザ
朝一,弱小バンドのボーカル

その他の収録作品

  • ある男の歌
  • よるとあさの歌7(描き下ろし)
  • カバー下:イラスト・漫画「 いおりさん と おれ 」

あらすじ

女にモテたくて仲間とバンドを始めた朝一。
そんな朝一がボーカルを担当している弱小バンドにサポメンで入ってきたヨル。
ライブの後のちょっとした「お遊び」の時に起こった一度のアヤマチ。
それをきっかけに、ヨルは朝一への想いを明らかにしていく。
「男同士なんて気持ちワリィ…」と嫌悪感しかなかったはずの朝一なのに、衝撃的なヨルの歌声に思わず欲情し、場所を問わず乱暴にカラダを求める日々へと変わる。
朝一を一途に想い続けるヨルを軸に、めまぐるしく加速する欲望、暴走する嫉妬、それぞれのキモチの行方は……?

進化し続ける鬼才はらだが描く2nd Qpa collection、解禁!

作品情報

作品名
よるとあさの歌
著者
はらだ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
シリーズ
よるとあさの歌
発売日
電子発売日
ISBN
9784801953505
4

(972)

(541)

萌々

(191)

(112)

中立

(52)

趣味じゃない

(76)

レビュー数
136
得点
3857
評価数
972
平均
4 / 5
神率
55.7%

レビュー投稿数136

心昂ぶる!

ゲスあり、バイオレンスあり、
なんだけれど、これは熱くて甘くて一途な青春物語。

朝一は俗物で、ゲスっていうよりどこかにいそうな男。
かつてそんな朝一に憧れ心救われ、以来好きで好きで、
何をされようとその気持ちは変わらないヨル。

そんなヨルの可愛さと色っぽさにやられてしまう一冊。
最初、しおりちゃんのお兄ちゃんとの絡みを期待したんだけれど
でもアホな朝一が、次第にヨルにほだされ一途な熱を移されて、
ひどい目にもあって、1ステージ上がっていく感じも悪くない。
(少々エゲツないシーンがあるので、苦手な方はご用心!)

しおりちゃんをはじめバンギャルの女の子達、
経済ヤクザのお兄ちゃん・いおり、とその部下、
ふたり合わせて「ふつかよい」のバンド仲間、と脇もいい。

エロシーンもふんだんにあるが、それらよりライブシーンがセクシー。
ベタだと思うけれど、タイトルの意味もこころに響き
はらださんらしさもうまく融合された、
力強く正統派の非常に完成度の高い作品になっている。

評価はかなり迷った。
萌えとは言えないような気もするのだけれど
この昂りには、やはり「神」をつけたい。

26

はらだ先生、安定の下衆クオリティ♪\(^o^;)/ワーイ

また出てきましたね。
最っっっ低の下衆ヤローが。(^o^;)
表紙左側の金髪男、朝一です。しかし今回は下衆が何人も出て来ます。バンドメンバーでアンケ漁り仲間の布津も最低。ヨルの追っかけでヨルと繋がる為なら手段を選ばないキャバ嬢しおりも最低。しおりの類友女共も最低。しおりの兄でIT系ヤクザのいおりも最低、いおりの言うことなら何でも聞く子分も最低。ざっと数えて6人の下衆共。
特に表紙左側の金髪男、朝一はもーホント理由もなく下衆ヤローです。

…とは言え、はらだ先生の描くキャラ達ですから、下衆には下衆になった経緯というか、そうゆう愛情を少しの台詞や表情等で解る事が出来るので「上手だなぁ…。」と感心してしまうのです。ほんの脇キャラの下衆でも憎めない部分を感じてしまうし、なんだかリアルに「世の中にはいろいろな過去を持ったいろいろな人がいるのだなぁ…」と思ってしまいます。(フィクションなのに…。)(^o^;)
こうゆう作品を次々に生み出すはらだ先生ご自身はいったいどんな経緯で生きて来たのでしょう…。

…話が反れてしまいました。
そんな下衆ばかりの中に居たせいか、対比的にピュアなヨルはホント………お前は天使か!(スケベだけど)あ、表紙右側の黒髪の子です。
音楽の才能もあるー、チャラくないー、その上無口でルックスいいから最初は、近寄りがたい…というかミステリアスな雰囲気が前面に出てて読めない子だったんですけど、後半、いおりにリンチ受けてる朝一を救出に行った辺りから、単に一途で天然なピュアボーイというのがどんどん露呈されていきます。ヨルが無口なのは単純にややコミュ障なだけでした。
そんなヨルに下衆の朝一が…まぁ結果的には堕とされる…というお話し。
「つきあう」って意味を知らなかったヤリチンと童貞の初めての「つきあう」までのお話しです。
書き下ろしのキスシーンは最高にピュアで最高にエロかったです~。( ´∀`人)

私的に一番の萌えポイントはヨルが最初っから最後まで…そして多分これから先も自己評価が非常に低いという事です。彼の性格からすればこの先このバンドが売れたとしても「いい気になる」事はないんじゃないでしょうか。
天然ボケって、時にホントかわいい。

先にも書きましたが脇キャラも下衆ですが憎めないです。
ヨルの追っかけキャバ嬢しおりも人の気持ちを考える事が出来る子でしたし、お兄ちゃんのいおりも妹思いの…まぁ…いいお兄ちゃんです。朝一がリンチ受けるのは当然でしょう…。( ´~`)
そしていおりの子分くんは…子分くんは……
八田ちゃんのツレでした。
詳しくはカバー下4コマをご覧くださいませ。


19

はらだ節、炸裂!

待ちに待ったはらださんの新作。この作品も突き抜けてますねえ…。この世界観ははらださんにしか描けないといつも思います。はらだ作品は人間のダークな部分がきっちり描きこまれているんですよね。だから苦手な方もいらっしゃるのだろうと思うのですが。

もうね、朝一のあの自分勝手さはホントにゲスい。ゲスいのだけれど、あの年頃の男の子ならではの青さがすごくツボでした。「モテたいからバンドやる」って。そう言い切っちゃうところもアホっぽくていいし、自分よりもハイスペックなヨルに対する嫉妬心や対抗心も良かった。

ヨルも朝一に惚れちゃって、世界の中心が朝一になってるところが健気で可愛い。「そんなにいい男だろうか…?」と大多数の人が思うであろう朝一に一途で健気で、その一方で自分の気持ちに芯があってブレがない。男前でした。
描き下ろしで、「せめて 歯に はさまってる ちん〇とって」の朝一のセリフに爆笑しつつ、朝一とラブラブなエチシーンを迎えられたヨルに「良かったねえ」と近所のオバサンのような感想を持ちました。

あと脇を固めるキャラたちも非常に良かった。しおりちゃんはBLにおける女性の鏡です。ナイスアシストでした。
しかし、一番のお気に入りキャラはしおりちゃんのお兄ちゃん・いおりさん。個人的にはヨルには朝一じゃなくて、いおりさんとくっついてほしかった…!堅気じゃないところも良かったし、ヨルに対して抱いている想いも、なんだかんだ言いつつしおりちゃんに甘々な兄ちゃんなところも良かった。彼のスピンオフが読みたいなと思います。いおりさんの部下が「やたもも」の須田ちゃんに見えて仕方なかったですが、彼とのラブい話しなんてどうでしょう、はらだ先生。

そして今回もはらださんのネーミングセンスには笑ってしまった。適当に付けているようで、実はいろいろ考えてるんだろうなとは思うのですがwww

「萌えたか」と問われたら答えに悩みます。がしかし、非常に面白かった。一つの作品として、文句なく神評価です。

19

いおりさんと○○

はらだ先生の作品大スキです!いつも新刊が出るのを楽しみにしています!
ざっくり感想ですが…正直、朝一キライなかんじだな〜女の子とかヨルへのあつかいがヒドいよ〜とか思って読んでいたら…いおりと付き人ってヨルは言ってたけどヤクザの部下?におしおきされちゃって…ざまーみろ!とスッキリしてしまいました。その後、いおりと部下の前でぶるぶるふるえちゃってる朝一はかわいいなと思いました。
朝一のことをずっと好きだった一途なヨル(童貞)…本当にかわいい!エロかわいい!…けど男の趣味はわるいよ〜と思って読んでました。最後の方は朝一とらぶらぶになってよかったね!ヨルが幸せならよかったね!と思いました。
キャバ嬢しおりの兄のIT系ヤクザのいおりとその部下が気になりました。スキ!!カバー下の漫画「いおりさんとおれ」で部下が『やたもも』の八田ちゃんの友人!?と発覚して『やたもも』をパラッと見てみたらチラッといました!名前は…??
部下×いおり…読んでみたいような、うーん、2人はこのままの関係が良いのかも…ニアホモ?ってやつです…なかよし!
『やたもも2』にこの2人がチラッとでもいいので出てきてほしいな…とか思ってます。
以上…乱文失礼いたしました。

15

「よる」は癒しの存在

自分にとって、作者の既刊コミックスのなかで一番のお気に入りとなりました。いつでも斬新で技の効いたはらだ作品には、"お気に入り" などという言葉がどこか似合わない気もするんですけどね。

最初の数ページで受けた印象は見事に上下左右させられますが、その構成はやはり流石としか言いようがなく、かなりずっしりくるのに読後はさわやかで甘い香りも残していきます。また最初の印象がラストに向かうにつれ戻っていったように感じたところも、自分は好きだったのだと思います。脇役の心理を奥までこれでもかと見せつけつつ、あまさ弱さを持った男が、骨のある男に壁をぶち抜かれる様子が愛おしい、非常に軸がしっかりした神作品。すべてにおいて、見逃したくないと思えた一冊です。今、これを書きながら思い出しても鼓動が強くなりそうな。

あさは「いま、今日これから」への元気をくれて、
よるは「今も、明日も大丈夫」って思わせてくれる。
そんなことを感じさせてくれました。

響くものはほかにもあるけど
とにかく、大好きだ!!と言いたい作品です。

14

この作品が収納されている本棚

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