• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作エスケープジャーニー

羽瀬太一
少しコミュ障な大学生,高校時代の元カレ
久見直人
コミュ力の高いチャラ男の大学生

その他の収録作品

  • 「エスケープジャーニー」描き下ろし
  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下:無駄設定集供養・漫画
  • 電子限定描き下ろし「パーとグーでなぐる。」

あらすじ

「性欲処理」呼ばわりされて別れた元カレ太一と、大学でまさかの再会を果たした直人!
ガッツリ過去の怒りを引きずっていた直人だったけど、高校時代に比べ成長した太一に少しずつ心を許し始める…。
そんな中、友達のふみちゃんが太一に恋しているらしく…?
友達だと相性バツグンなのに“恋愛"になった途端うまくいかない、傷だらけの恋愛譚!
描き下ろしは“おもらし"です❤

作品情報

作品名
エスケープジャーニー
著者
おげれつたなか 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
エスケープジャーニー
発売日
ISBN
9784799726853
4.3

(1416)

(937)

萌々

(238)

(103)

中立

(65)

趣味じゃない

(73)

レビュー数
143
得点
6011
評価数
1416
平均
4.3 / 5
神率
66.2%

レビュー投稿数143

いやぁ~もう、ごちそうさまです!!!

読後の感想はこれに尽きました。
正直に言うとおげれつたなかさんの作品をちゃんと読むのは初めてでして…
今までは何かサンプルとかレビューとかあらすじとかの勝手なイメージで、結構重めのリアルゲイのお話を描いてそうだと思い、ちょっと読むタイミングを選びそう…と読まず嫌いをしていました。
それがまぁ!重いどころか受の直人の軽いこと軽いこと!
軽いと言っても尻軽ではなく、パリピ系(なのか?)のノリの調子の良さで男女問わず誰とでも仲良くなっちゃう感じ。
攻めが過去にコミュ障がちだったときもさらっと救ってくれちゃったりなんかして、ただのうるさい奴じゃなくて明るくて基本いい奴。ネアカの人の持つ空気って時として本当に人を救いますよね。
そんなチャラいけどいい奴な直人を忘れられない執着攻の太一がこれでもかとガッツンガッツン攻めてくれるHシーンには思わず眼福と手を合わせてしまいます。合掌。

何より上手いなぁと唸らされたのは作品全体のバランス。
同級生ものとか、すれ違い再会ものとかって単調になりがちだけれど、BがLすることの葛藤が重すぎず軽すぎず描かれていて逆にリアルでした。
太一が直人に惹かれていった過程や太一の家庭問題や結ばれて破局し再会して惹かれ合いながらも再びすれ違う…って一冊でよくこんなにまとめたな!って位内容が盛り沢山なのに、作品の持つ印象は直人のごとく軽妙で晴れ晴れとしています。
個人的には過去のシーンで2人が初めて結ばれた場所にひたすら悶え倒しました。
人気がないからってあんなところで制服着たイケメン男子が致すなんて…!
けしからん!…もっと…やれ!!!とDK好きな私は鼻を膨らませて興奮した次第であります。

題材に派手さはなくてもこれだけ読ませるのは作者の力量によるところだと感服。
胃もたれしたくないけど上質なご飯をいっぱい食べたい!という方にはおすすめの☆三つ、神評価でございます。

31

心がぎゅっとして蕩けちゃう・・・o(≧〜≦)o

一瞬でも購入を躊躇ったのは何故だ自分。バカなのかっ?!
と猛省するくらい、最初から心鷲掴みにされましたっ

一言でまとめると同級生再会復活モノ、ですかね。
独占欲の強いコミュ障太一(攻)といまどきコミュ高直人(受)の
お話が丸々一冊で描かれておりました。(しかも厚っ。嬉)

受、攻どっちの視点で読んでも心をぎゅっと鷲掴みにされちゃいました。
やっぱり話・表情の作り方が上手いんだよなぁ。
些細な台詞やしぐさとかが最後の伏線になってて、
読み返すたびに新たな発見があって何度となく読み返しちゃう。

『 太一はあの戸を開けたあと「ただいま」を言えたのだろうか 』
とか、エチ後の寝ている直人の薬指を愛おしそうに触ってるシーンとか。
直人は“ただいま”を太一が言える存在になりたかった。
太一は“薬指”を束縛する存在になりたかった。
高校生の頃から想いは重なっているのに、
表現の仕方や相手を思いやる気持ちがほんの少し不足してすれ違った二人。
壊れてしまった器(関係)に蓋をした直人と新しい器を用意する太一を
妄想するだけで切なくて・・・。•つД`)・゚・。

お話自体は直人視点で描かれているのですが、カバー下の表紙裏に再会した瞬間の太一視点の漫画があるので、本編読み終えたあとはそちらを読んで
再度太一視点で読んでいただきたい!!!!!
というか、もはやこれを読んだ後は太一視点でぎゅんぎゅんしながらしか
読めなくなったデス。苦笑
(↑元々攻め視点が好きなもので。照)

太一は自分の失言で離れてしまった直人を取り戻すために文転してまで
苦手な大学に入学するほどの執着っぷりです。執着愛です。(*´エ`*)ウットリ
でもそれを見せまいと健気に振る舞うんです。
自分の気持ちを抑え込むように直人との新しい関係を大事にしようと
ムリしている姿が痛々しかった。。。•・゚・(ノД`)
その間直人も一人ぐるぐると悩みまくりそれがまた素敵にデフレスパイラルのように重なって再び別れるなんてーーーーーーーっ
なもので、直人が太一の本心に気づくシーンは涙なくしては読めませんっ。
その後の二人のエチシーンは本当に幸せそうで。vvv

今回の作品はすごく太一の“手”が印象的でした。
太一の手の動きで気持ちを表現しているとでもいうのでしょうか。
既出の薬指を触るシーンもしかり、高校時代に初めてのエチのときに
ベットに両手を広げて指を絡めるシーンや、別れた直後に直人に触れようとして
突っぱねられるシーンとか。
一番好きなのはもちろん水族館でのどきどき手つなぎですけど。( ´艸`)ムフフ
ぜひ太一の手に着目して読んでいただきたいですー。

本編でも素敵にエロ満載でしたが、描き下ろしのエロは眼福です!!!
tnkシロクナーイ!!!!(*゚o゚*)w
しかも揺れtnk!!!!
酔っ払い直人がどえろなのは分かってたけど、粗相してうるうるしながらの
あの見返りシーンは反則級だーーーっヾ(≧∇≦*)〃キャーv
太一でなくともムラっとくるから!くるからぁ!!!!!


最後の最後までたなか先生にはやられっぱなしでした。(感謝)
もう迷わずついて行こうと心に決めました。笑
ぜひぜひ皆様に色んな視点で何度でも読み直してほしいです♪

21

ねぎま

しゅん菊 さま

コメント有難うございます。(≧∀≦)ノキャー
太一の手に共感いただけてすごく嬉しいですー♪
ホントに読み返す毎に色んな発見ありますよね。
レビューには書ききれなかったですが、しゅん菊さま同様
太一の泣きはらしたかのような赤い腫れた目を見た瞬間ぎゅぅぅぅんって
心鷲掴みでしたよ・・・。(^^;
何度読んでも太一視点は泣きますね。

「恋とはバカで~」私も読み直しました!!
太一がコミュ障に見えなーい。笑
この時代からこの作品を狙ってたんならたなか先生凄いっす。
というか。彼らのグループはすでにゲイが3人いるってことなんですね。笑
凄い割合ですな。(゚∀゚ )アハ

しゅん菊

ねぎまさんの“ 手 ”が印象的という言葉にはとても同感できます!確かに太一視点で読んでみるとさらにこの作品を楽しめるのかなと私も思いました。

実をいうと読み方が浅かったのか最初読んだ時は
雪の上での会話で2人の関係の根本的な問題が解決されたのかよくわからなかったのですが、指輪を贈るシーンや指をさするシーンだったり
二回目読んだ時にやっときづいたのですが、直人と殴りあいになって直人が2日振りに大学に出た時太一の目が腫れてて…
太一目線でもう一度読み直してみると
本当苦労したんだなぁ…と泣けてきました(泣)

他の作品の話ですが、おげれつ先生のデビュー作の佐山君が出てて、その作品を読み返してみると直人やその他のメンバーが描いてあって「いつから伏線を張ってたんだ?!?!」と驚きましたw
長くなりすみません。。

人はそれを「愛」と言う。

ああ、こういう人を進化型天才というのだろうか。
この著者おげれつさんは、どこまで成長していくのだろう。

この作品、良かった……!!
めちゃくちゃ良かった。
非の打ち所がない……といえば、それはそうでも無いのですが…(汗)
絵もどんどん私好みに進化! 丁寧で凄い。
うーん、惜しいトコロが所々にあるのが勿体無いほどです。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

《CP》
無口な高校時代恋人・太一 × 奔放でチャラい大学生・直人

1冊の殆どが受けの直人視点で語られます。
性格は奔放で天衣無縫。
何事にもとらわれず、誰にでも愛想を振りまき、
誰とでも仲良く慣れる感じのキャラです。
そんな直人(受け)が無愛想な太一(攻め)と付き合い始めたのは
やはり運命としか言いようが無い。
神様がこの2人を出会わせたような気がしてなりません。

「運命」とか「神様」とか、普段は存在しないようなものの言葉を
使いましたが、
これは全てこの物語のラストにつながってきます。

「友達」でも「恋人」でも位置づけられなかった太一と直人。
だからといって、2人は「家族」にはなれない。
当然、女の子のように子供も作ることは出来ない。
この2人をなんというのだろう。
何と位置づければいいのだろう。

  「俺たちが好きな名前で呼べばいい」
太一「愛だよ、愛」
直人「それアリ!」

嬉しそうに太一の言葉を受け入れた直人。
直人の言葉と笑顔は、晴れた大空へと溶けてゆきます。
もうこの2人は「揺るぎない」と確信したラストシーンでした。


エッチシーンは最初から飛ばしていて、第一章からがっつり出てきます。
一夜の間違いを、酔っ払った勢いにしようとする直人。
それに対し、心のなかではずっと直人を思い続けてきた太一は
一夜の過ちで終わらせたくはない。

エロシーンは、相変わらずエロいです……!!
つーか、冊数を重ねるに連れて、どんどんエロが
濃くなってきてないですか、おげれつさんっ!!(><)
受けのトロトロ顔にノックアウトですよ。
相変わらず後孔の開き方が「ポッカリ」「クパァ」と、エロいっ!!
このエロさをどうやって文章で伝えればいいのか。
受けの色っぽさは、とにかく「読んで、しっかりとその目で見てくれ」
としか言いようが無いです。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

笑えるシーンも有り、ホロリと切なくなるシーンも有り、
相変わらず、見せ方が巧いなぁと感じる場面が多々ありました。

心に残ったシーンといえば、水族館。
直人の手を誰にも知られないように、そっと引き寄せる太一。
驚く直人。
太一の高校時代からの変わらぬ一途な想いを、そこにしっかり
確信するようなシーンでした。


おまけの描き下ろしもがっつりエロがあり、
是非みなさまにも見て欲しいですね!

最後の最後まで、2人は自分たちの在り方を模索し続けます。
そして、出した答え。
「恋人」でも、
「友達」でも、
「家族」でもなく……

2人は、それを「愛」と呼んだ。

20

旅とは、どこかに辿り着くことが重要なのではない。

─The journey not the arrival matters.
表紙に小さく載ってるのはイギリスの詩人の言葉ですが、人生自体がそういうもんなのは勿論のこと、考えてみりゃ恋愛だってそういうもんだわな~としみじみ。

失礼を承知で書くと、正直ここまで読ませてくれるお話だと思ってなかったです…!
表紙のポップさから、さらっと楽しく読んで適度に萌えときゅんを摂取出来たらOK!くらいの気持ちで買ったんですが、良い意味で大きく裏切られました。
ホントに泣けるこれ…
題材の派手さやインパクトで掴んできたディアプラスの2冊とは正反対に、格言のようにじわじわと染み込んで、ふとした時に引っ張り出して読み返したくなるような類いの作品だと思います。

コミュ障の太一(攻)、ネアカの直人(受)
「友達」なら上手くいくのに、「恋人」になると上手くいかない。なのに友達として一緒にいると、どうしても「友達以上」の関係になりたくなってしまう。
そんな厄介な二人の、試行錯誤のラブストーリーです。

一読目より、二読目以降の方が更にきます…(TT)
何気ない高校時代の二人の会話、要所要所で挟まれる太一の口元の描写、手の描写、コミュ障の太一がセックスばっかりしたがる理由。
太一の視点は語られなくとも太一がその時何を思ったのかが容易に汲み取れ、あちこちで胸を抉られる…
次こそは絶対に壊したくないから…と我慢して我慢して我慢して、それでもやっぱり上手くいかず壊れてしまうってどんな絶望だろうか…
積み重なった「なんで上手くいかないんだろう…」の思いがせきを切ったように流れ出したレイプシーンは痛すぎました…(TT)(TT)(TT)
自分も太一側(コミュ障)の人間だし、ネアカの人間が持ってる正のパワーに救われる気持ちってよく分かるんですよね。
序盤の雨宿りのシーンで太一が語るエピソードなんかはその典型的な例でしょうし、それ以外にも高校時代の回想シーンにはそれを思わせるエピソードがゴロゴロと散りばめられてます。

たなかさんのキャラってどの作品もいまどきの男の子感が強くて、毎度ジェネレーションギャップに怯みながら読んできたんですけど、これはそうでありながらも、ストーリーの本質部分はおそらく年齢が上な人(=人生をより長く積み重ねてる人)にほど余計に響く作品な気がします。

大ゴマや見開きを使った表現、確かに魅せられます。
元から大ゴマでバーン!と見せる表現をよくされていた作家さんですが、使い方が少々ワンパターン気味にも感じられたデビューコミックとはもはや比べ物にならないくらい達者になられててビックリ!
中でも特に雑踏のシーンは、二人のすれちがう関係をまざまざと見せつけられるようで、開いた瞬間泣けてきました…
そして、ストーリーテリングも本当にお見事。
こちらもデビューコミックとは比べ物にならないくらい達者になられてて、重ね重ねホント失礼だけど、ビックリです。
漫画としてしっかり計算されて作られた、すごくよく出来てる作品。
たなかさんの作品は次からはもう迷わず買おう!と思わせてくれるハイクオリティな1冊でした。

電子版もカバー下しっかり収録されてました。
最近ちょこちょこ収録してくれる出版社が増えてきてる?

ところで、
今時のパリピ大学生直人がどう見てもOリエンタルラジオのF森さんなんで、最初セリフが全て彼のチャラ声で脳内再生されてしまって中々ウザかったです(笑)

19

みみみ。

迷宮のリコリスさま

コメントありがとうございます~
余計なことを書いてしまいましたかね(笑)
私、もう見た瞬間から「F森だ!!」ってなっちゃって…

迷宮のリコリスさんのレビュー、昨日読ませてもらってたんですけど、読む前の作家さんに対する印象がまんま私と一緒で、変なとこで共感してしまいました。このお名前、いいのかこれで感が未だに拭えません(^^;

迷宮のリコリス

みみみ。様

 購入済みだったので、誰のレビューも見てなかったんですが、
見てなくてよかった!あぶなくF森再生されるところでした(笑)
自分でレビュー後にちるちるとか他サイトを覗いてみたら、
F森ネタが沢山でびっくり。私は思いつきもしなかった^^;
だけど知ってしまった今となっては、完全にF森になってます・・・。

みみみ。

ねぎまさま

そんなふうに言っていただけるなんて嬉しいです~(^^)
ありがとうございます♪

私もホントこんな内容だと思ってなくて涙腺やられまくりましたよ。。
そして実はねぎまさんのレビューにもちょっと泣かされたことはヒミツです。
太一視点がきますね…(´;ω;)

F森さんはねーもう最終的には絵までF森さんにさしかわっちゃって読むのに困りました(笑)

ねぎま

みみみ。様

なんだか私の思いを代弁してくださるような素敵なレビュー
有難うございます♪
実は私もまさかこんなに感動する作品とは思ってなくて。苦笑
ほんと読めば読むほど至る所で太一の気持ちが苦しかったです。•・゚・(ノД`)

F森さん!なるほど!!
ずっと何かに見える・・・ともやっとしてましたが、そうだ!!!
すっきりしましたー。笑

自分と重ねました

色んな方のレビューを見ていると高評価がたくさんある中どうしても登場人物に感情移入できない、という感想を見ますが、私自身は自分の高校時代体験したものとそっくりな恋愛をする彼らに感情移入しながらボロ泣きで読みました(笑)好きすぎて相手がどういう人間か分かりきって付き合ったのに嫉妬してしまう攻の気持ちも、前と変わらない態度で接しているのに相手のイライラが伝わってきて何を考えているのか分からず好きだけど困惑する受の気持ちも。また、その過去があるのにどうしても好きでまた付き合って失敗してしまうのもすごくすごく分かりました(笑)
逆を返せばとてつもなく女々しい恋愛だとは思います。でも好きなんだから仕方ないんですよね。攻くんの態度に腹立った方も多いとは思いますが、恋って醜い部分が全部晒け出されるから。そういう部分を描くのもやはりおげれつさんは上手だし、とにかく表情が豊かすぎて驚きます。同じ笑う、泣く、という表情でこれだけ多くの種類を描ける作家さんはBLに限定しなくても全漫画家の中でおげれつさんくらいなのではないでしょうか。

pixivでこの続きがアップされているので気になった方はおげれつさんの(何故か)二次創作用アカウントにアップされている漫画を読むことをおすすめします!

17

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP