電子限定かきおろし付
これだけ高評価の作品だと、中立にするのは勇気がいりますね(笑)
だからレビューもなかなか書けなかった訳ですが。。
一通り読み終わって、すごい!最高!とは正直思えませんでした。
バリバリ高評価が付いているのを知ってから読んだからかもしれないですが、あぁ、うん、そうなるのねといった感じ。
期待値が上がり過ぎてたのかな…うん。
こんな風に言っちゃうと元も子もないんですが、メインの2人の葛藤が女々しく感じてしまったんですよね。
高校時代に痛い目に遭っているのに、大学生になってからも同じことを繰り返すのかと。
しかもうまくいかない理由は高校時代と同じ。
女の子と仲良くする直人に嫉妬する太一、そんな太一の気持ちが理解できず反発する直人。
あれ?また繰り返すの?と思ってしまった。
そりゃ、何故ぶつかってダメになってしまうのかわからないまま別れてしまったんだから、大学生になってもわからないのは当たり前かもしれない。
でも、太一の方は直人を忘れられなくて進路を変えてまで追っかけてきたんだから、そこは我慢しようよ。
嫉妬に駆られてレイプ紛いに直人を襲ってしまうとか、私には理解できませんでした。
直人の方も、恋人でいることを決めたにも関わらずグルグル悩み続けていて、じれったいったらありゃしない。
考えようによっては、そこがリアルな人間心理なのかもしれないけど、早く素直になれよって若干イラついてしまったんですよね。
私が一番感情移入できたのは、ふみちゃんだもんなぁ。
このお話の中で一番男前だったのが、一番頼りなげだった女の子のふみちゃんってことも、私の中の評価を下げてしまいました。
皆様のレビューを読ませてもらって、神評価される理由もすごくわかるんです。
私の中の引っかかりを取り除くことができれば、きゅんとする場面がたくさんあったことも確かです。
私、おげれつさんの作風が合わないのかもしれないなぁ。
恋愛ルビの時も同じような感覚があったので。
ほんと、評価を下げてすいません。
読後の感想はこれに尽きました。
正直に言うとおげれつたなかさんの作品をちゃんと読むのは初めてでして…
今までは何かサンプルとかレビューとかあらすじとかの勝手なイメージで、結構重めのリアルゲイのお話を描いてそうだと思い、ちょっと読むタイミングを選びそう…と読まず嫌いをしていました。
それがまぁ!重いどころか受の直人の軽いこと軽いこと!
軽いと言っても尻軽ではなく、パリピ系(なのか?)のノリの調子の良さで男女問わず誰とでも仲良くなっちゃう感じ。
攻めが過去にコミュ障がちだったときもさらっと救ってくれちゃったりなんかして、ただのうるさい奴じゃなくて明るくて基本いい奴。ネアカの人の持つ空気って時として本当に人を救いますよね。
そんなチャラいけどいい奴な直人を忘れられない執着攻の太一がこれでもかとガッツンガッツン攻めてくれるHシーンには思わず眼福と手を合わせてしまいます。合掌。
何より上手いなぁと唸らされたのは作品全体のバランス。
同級生ものとか、すれ違い再会ものとかって単調になりがちだけれど、BがLすることの葛藤が重すぎず軽すぎず描かれていて逆にリアルでした。
太一が直人に惹かれていった過程や太一の家庭問題や結ばれて破局し再会して惹かれ合いながらも再びすれ違う…って一冊でよくこんなにまとめたな!って位内容が盛り沢山なのに、作品の持つ印象は直人のごとく軽妙で晴れ晴れとしています。
個人的には過去のシーンで2人が初めて結ばれた場所にひたすら悶え倒しました。
人気がないからってあんなところで制服着たイケメン男子が致すなんて…!
けしからん!…もっと…やれ!!!とDK好きな私は鼻を膨らませて興奮した次第であります。
題材に派手さはなくてもこれだけ読ませるのは作者の力量によるところだと感服。
胃もたれしたくないけど上質なご飯をいっぱい食べたい!という方にはおすすめの☆三つ、神評価でございます。
おげれつたなか先生の既刊は読破してます。
新刊が出れば買いたくなる作家さまです。
手抜きしてるコマなんてどこにも見当たらないくらいの、ものすごい画力
あとがきとカバー下へのサービス精神など★5では足りないです。
マイナス要因は、キャラの誰一人にも共感出来なかったからです。
行動から話し方から何から何までチャラつきすぎの受け、そりゃ本心も伝わらないでしょう。
自分の言葉が足らなすぎが原因なのに、思い通りにならなければ受けに八つ当たりするという自己中心的な攻め
男同士だからって殴っていいわけじゃない、「俺に力で勝てると思ってるのか」なんてクズすぎる。
高校のときから同じこと繰り返して何も学習してないくせに、受けへの執着だけは一丁前。
俺だけ見て欲しい、他の奴と仲良くして欲しくない
なんでもいいから一言いえよ・・・!
受けもチャラチャラしっぱなし広く浅くの人付き合い。
なるべくしてなったすれ違いですよね。
最終的に女性キャラの行動でストーリーをまとめさせたのも、ここまできてこれか。という感じ。
前編・後編の2話くらいでも纏まりそうな話を延々引き延ばして
ゴチャつかせてモダモダとしたクドイお話しでした。
うーん…
この受、オリエンタルラ◯オの人ですよね?
というのはいいとしてw、うーん…みんなが良いって言うからいつも期待して買うんですけど、その度に残念になりながら本を閉じる…を繰り返しています。
皆さんが神!してるお話、自分も読みたい…
残念ながら、とうにもこの作家さんは自分には合わないみたい。
買った本を持て余すのも悔しいので、今後は購入を見送ります。
おげれつたなか先生のコミックスは既刊分は全て読んでおり、全作大好きだったのですが、今作は少し肌に合わなかったです。
物語の軸でもある、「二人の関係に名前をつけるとしたらどうなるのか」という受けの不安と葛藤に全く共感が出来ませんでした。
いわゆる友逹以上恋人未満の状態で、付かず離れずな関係に不安を持ち、悩むのなら分かるし萌えるんです!
でも今作の場合は、喧嘩もするし、すぐにすれ違ってしまうけど、恋人ではあるんです。
すれ違ってしまう今の現状に悩むのなら共感出来るのですが、「恋人のその先は何処に辿り着くのか」と未来についてばかり葛藤する受けの悩みがよく分かりませんでした。
男同士の恋愛だと、普通のカップルのように子供をつくることは出来ない、と相手のために未来を悩んでいるのなら分かるのですが、生憎男同士という点には全く触れられていないし。
うーん、受けの葛藤に共感出来なかったために、ただただ描写がくどく感じられました。