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表題作色恋蟲

藤上篁,高校3年生
壬生恋夏,バーのマスター,32歳

その他の収録作品

  • 三年後(描き下ろし)

あらすじ

生きるのが面倒、思考が少しアレ、見た目は悪くない今どきの高校生篁は、とある事情で“ヤクザの愛人”と噂の、バーのマスターであるレンゲに近づくのだが、毎回取り合ってもらえない。自分に「落せない人間はいない」と思っている篁、だけど思ったようにならず、いつも苦戦の連続。ある日、レンゲに自宅スペースに招待され、カラダの関係を持つのだが、落としたはずが、逆に罠にはめられてしまい…。今まで被ってた猫までバレ、イライラが隠せないのだが、カラダを繋げるうちにレンゲのことが気になっていき。ヤクザの愛人を相手に、腹黒高校生が抱く恋心とは? そして、篁の裏の顔とは?読めば読むほど気になる、主人公は高校生だけど…少しオトナのBLコミック!!

作品情報

作品名
色恋蟲
著者
いさか十五郎 
媒体
漫画(コミック)
出版社
日本文芸社
レーベル
KAREN COMICS
発売日
ISBN
9784537133684
3.6

(44)

(16)

萌々

(9)

(10)

中立

(5)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
10
得点
151
評価数
44
平均
3.6 / 5
神率
36.4%

レビュー投稿数10

続編が読みたい!

いさか十五郎先生の作るストーリーが大好きです。
この作品も、いさか節が炸裂してる。
王道なんだけど、主人公達と周りの脇役達の〜セリスのチョイスが本当に面白くて。
隅々まで、読みたくなる。
タイトルも、納得。
全てのシナリオをレンゲさんに読まれて、手のひらで転がされていた〜篁くんだけど。
レンゲさんも、いつしか篁くんに夢中になる所が萌え。
そぉーかぁ〜、篁くんは五代目に似てたんだ。レンゲさんも、そりゃ〜情がわくよね。
ミサキとレンゲは親友で、ミサキの父親(五代目)の愛人だったんだ。
五代目とレンゲさんのやり取りが読みたかったな。
年上受けのレンゲさんと、年下攻めの篁くん〜とても良かった。
これ、続編希望します〜。
もう少し、読みたい。

0

再読で震えるほど萌えた

こんなにステキな話でしたか!?
BL読み始めの頃(遅咲きです)にいさかさんの作品を集中的に読んだ時期があって、この作品もそのときに読んだはずなのですがなぜか印象に残っていませんでした。
何しろ虫のせいで自然恐怖症なくらい虫が苦手なので流し読みをしてしまったのかも。
それともその後にたくさんのBLを読んだことでいろいろな耐性がついて、余計なことを考えずに読めたのが良かったのか。

とにかくステキでした。

18才にしてヤクザの手下。手練手管の色恋師。
この設定がすでに浮世離れしているのですが、篁(ルークを付け足したくなってしまう)の人畜無害そうなルックスで狙った獲物は全部落とすというのが逆に真実味がありました。
爽やか系草食風の仮面を被った肉食腹黒系、油断させて懐に入り込んで食う。
男女問わず怖いタイプです。

対するバーのマスター、恋夏(れんげ)、32才。
この人がもう色っぽい。色気だだ漏れ。色気の宝箱やー状態。
名前もすごいですね、恋夏と書いてレンゲ。
キラキラネームに負けないビジュアルです。

敵対する組の組長のオンナを陥して情報を得よという指令のもと、恋夏に近付く篁ですが、果たして陥されたのはどっちか、という話ですが、1冊に知りたいこと(篁の幼少期のトラウマ、恋夏の過去など)がすっきり収まっています。
ヤクザが絡んでくるとネタが溢れてしまうのか、散りばめられた小ネタの収拾がつかずに「え、中途半端にするならそのネタは捨てた方が良かったのに」と消化不良になる作品も多々ありますが、この作品ではヤクザに焦点を当てるのではなく「便宜上」ヤクザ、軸は篁と恋夏なのでちょうど良い感じにまとまっていました。

そして。
「えろすはなくてもいい」派ですが、この作品…。ふう…。
何ですかね、篁が恋夏の内股にキスしている場面があるのですが、シンプルな線なのに恋夏の肌の質感まで伝わってきて震えがきました。
えろすなシーンがとても良い。
痺れました。

ヤクザものだけどヤクザっぽくないのでヤクザはちょっと…という方にも楽しめる作品です。
虫だけは本当に無理!という方は、ところどころ薄目でページをめくってでも読んでほしい。
萌2評価ですが神よりの萌2です。
今まで読んでなかったわ、という方はぜひに読んでいただきたい。
そして恋夏の内股の質感について語り合いたい。
そんな作品でした。

1

ヤクザ社会のライトなダークトーンに萌え

表紙の黒さから「うっ、暗そう…」というイメージを抱いたのですが、
読んでみると、そうでもないです。
ライトな感覚でするっとダークなヤクザ社会を読ませてくれます。
しかしビックリしたのが、高校生で、もうヤクザの下っ端って
どういうことですか!? 若い! 若すぎる!!
こういうことってありうるの???
てか、これって結構常識?ヤクザにしてはあまりに若すぎないですかっ?
最初に、それを思ってしまった私でした…。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

《CP》
草持組の出世頭・高校3年生 × 古敷組の先代組長の愛人

主人公の攻めは、親の莫大な借金の代わりに草持組の下っ端ヤクザと
なります。
今度のターゲットは、
古敷組の先代組長の愛人でバーのマスター(受け)。
惚れたふりをして、近づいた攻め。
色気のある受けと躰の関係を持ちますが、実は攻めの思惑は
受けには全てお見通しで、素性もバレていました。

と、いうのが序盤です。
とにかく受けと攻めについて、お話したいです!
まず受け! 色っぽいっ!
ゆるパーマ(天パ?)のちょっと長髪。肩の刺青が、カッコいいです。
32歳というだけ合って、所作は大人。
大人の色気ってヤツですかね。 とても良いです。

そして攻め。
ベビーフェイスです。
高校3年生の上にベビーフェイスで伊達メガネ。
とてもヤクザの出世頭には見えませんっっ!
でも喧嘩も強く、セックスも数をこなしているという高校生。
親の残した4500万円という借金の肩代わりに
草持組というヤクザに拾われて3年も経つという、辛い立場の少年です。



最初のセックスの後、薬をもられてしまう攻め。
殺されることを覚悟しますが、五体満足で自宅に帰されます。
しかし、陰毛だけツルリと剃られてしまうところが
なんともダークなワールドの中にあって、笑いを誘います。

受けの監視はもういいと、ヤクザの幹部に言われてしまう攻め。
しかし、それでも受けに惹かれ、魅了され、自らの意志で
受けを抱きに、バーに通いだします。
ここの流れは嬉しくなると同時に、
攻めの若い一直線な想いを感じました。
攻めと受けには相思相愛になって欲しい……計算や命令とかではなく…
お互いの意志で惹かれ合って欲しい…そう思いました。


一番びっくりしたのは、古敷組の現組長の息子が、
草持組の幹部だったということ!!
なんっっじゃ、そりゃあああああ!!
全員、現組長の掌で踊らされてたってこと!?
つーか、息子って何!?
えーーーーーー!!
組を統合でも、なんでもすればいいじゃんかー!
ヤクザの世界って、こんなに簡単でいいのか……??
肩の力が抜けてしまった事実でした(笑)
ここはちょっと残念な設定かなぁ…


エッチシーンは多いです。
いさか十五郎さんにしては、かなりエロいシーンはふんだんにあると
思います。
エロエロ……とまでは言いませんが、かなり期待はしていいと
思います。

紆余曲折を経て、ふたりはついに両想いに…!
バーで組のみんなに祝福されながら、攻めが受けに
「あなたを俺に下さい」
と、告白してハッピーエンド!
良かった、良かった。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

ヤクザ社会を描いたものではありますが、
ある程度ライトなノリで読めると思います。

ダークな表紙にめげす、手にとって貰いたい1冊です☆

6

ヤクザ物を期待しない方が

ヤクザ物、あまり好きではないのですが、作家さんが好きで読みました。
たいして暴力シーンもなく、途中で関係性もハラハラさせられるようなものではないとわかり、普通の恋愛ものとしてそれほど障害もないので楽しめました。
むしろ、ヤクザ物が好きな人には、物足りないのじゃないかな。
組長の女と言っても、現在進行形じゃないし、敵対関係も殺されるほどじゃないし。
肩の刺青がカブトムシなのも、ありなのかな?
とは言え、いさか先生の描く、受けの色っぽいこと。おっさんで長髪で、痩せていて、現実にはお目にかかったことはないけど、篁が填まってしまうのは仕方ないです。ま、こんなやせていて喧嘩の強い高校生も見たことないけど。

1

高校生工作員×32歳のヤクザの情婦

ヤクザ組織で働く高校生の篁(攻め)は、敵対組織の組長の情婦であるバーのマスター、レンゲ(受け)を落とし、情報を得るよう命令される。ワンコでレンゲに片想いしているキャラクターを装ってレンゲに近づくが、なかなか一筋縄ではいかない。やっと落とせたと思った時、正体がバレていることが判明して…。


高校生なのにヤクザの構成員というのが引っかかりました。設定として嘘くさく思えてしまう。せめて大学生くらいならよかったな。
全体的には面白かったのですが、篁の上司である組長の正体がわかったとき、なんで篁にこういう仕事をさせていたのかやや納得いかないものを感じました。高校生の部下を危険にさらしてまで情報を取って来いって、簡単に自分で情報集められるじゃん、と思ってしまった。

でも、自分ではどんな相手でも落とせる工作員として自信を持っていた攻めの青さとか、仕事で近づいた相手に本気になってしまいそうでうろたえているのとか、年下攻めの可愛げがなかなか萌えました。

0

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