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表題作執着チョコレート

高宮雅悠,幼馴染みで高校時代は恋人だったらしい作家
在澤啓杜,30歳,記憶喪失のショコラティエ

その他の収録作品

  • 愛執エプロン
  • あとがき

あらすじ

記憶喪失の啓杜は、高校時代の恋人・高宮に再会する。戸惑いながらも、高宮から与えられる柔らかな束縛を心地よく思いはじめ…。

作品情報

作品名
執着チョコレート
著者
葵居ゆゆ 
イラスト
カワイチハル 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344835726
3.6

(36)

(11)

萌々

(10)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
8
得点
127
評価数
36
平均
3.6 / 5
神率
30.6%

レビュー投稿数8

No Title

執着攻め最高です。
ちょっとだけ私の地雷に掠った部分もありましたかが、他の部分がめちゃくちゃよかったので、まあいいかな、と。

0

異常な独占欲

17歳のときに記憶を失った啓杜。
30歳になり「チョコレート杜」というお店をオープンさせました。
ある日、いつものようにお客さんが来たのですが
そのお客さん(高宮)は啓杜のことを知っているようでー…。


読み進めるにつれて啓杜の過去がわかっていくのですが
繰間がほんとに酷くて虫唾が走りました。
あの時啓杜はどうするのが正解だったんだろう。
高宮のことも傷つけたの事実だけど
それ以上に実は啓杜が傷つけられて傷ついていたわけで…。
すごく悲しくて複雑な気持ちになりました。

最後はちゃんと失った記憶を取り戻したし、
二人の気持ちは通じ合うけど
やっぱり繰間だけは許せませんでした。

辛い過去があった分これから高宮と
素敵な思い出を作っていってほしいと思いました。
高宮がずっと啓杜を思い続けてくれていてよかったです。

0

攻め中心に巡って行き過ぎ

2015年刊。
高校生の頃の事故で一部の記憶を失っているショコラティエ・啓杜(けいと)が、その鍵を握るであろう人気作家・高宮と偶然に再会する。
優しい雰囲気なのにどこか強引で押しが強い高宮。
彼に対する記憶の無い啓杜から見ると引っ掛かる点はあるし、どこかしら警戒するであろう部分も分かる。
それなのに、心のどこかで高宮を受け入れたいという意識を持っていた敬杜は、彼に関する事を思い出したくなってくるのだが…

こうした流れからして、記憶を無くした原因と共に、啓杜が高宮への想いを見つめ直す経緯の再会物語だと思いきや、濃厚なエロ描写がかなりの割合を占める高宮のヤンデレ執着ぶりをまざまざと見せつけられた一冊だった。

この話、本来は高宮と啓杜二人の問題だというのに、過去から再会を果たした後になっても高宮中心に物語が巡って行き過ぎじゃね?、と強く感じてしまった。
何日も立て続けに高宮に抱かれるばかりでなく、実は過去に教師にレイプされたり高宮の母親にねちっこく非難されたりと、啓杜のほうが一方的に被害を被っている度合いが半端ない。
啓杜がここまで酷い目に遇っていながら、どうして高宮を許せるのだろうってのが不思議でならなかった。
最後まで読んでいくと、高宮には自己中と誤解されやすい面が多々伺えるよなぁと腑に落ちてくるが。

二人の出逢いが子供の頃ではなく大人になってからだったら、啓杜も痛い目に遇わずに済んだし、穏やかな成り行きでカップルになれたかも知れない。
これでもう少し、啓杜自身が感情を抑えるばかりでなく、自らの意思を主張している場面があれば良かったかなぁ…

高校教師によるレイプ描写の陰湿さに、高宮が啓杜を無理矢理抱くのも陵辱味があるので低評価に傾くかと思ったが、読後には上記のように"もしも"と思える余裕も出たので、間を取っての評価にて。

1

無理でした

表紙の雰囲気に可愛さがあって
溺愛系の執着が楽しめるのかな?と手に取りました。

しかし、自分でもビックリするぐらい後味が悪く。
胃液がこみ上げてくるほどで、ダメージが大きかったです。


受けは記憶がない事実だけを淡々と受け止めサッパリさが好感を持てるし、
再会した攻めは何やら訳知りっぽいけれど物腰が柔らかく甘い。
序盤は楽しく読めました。

記憶のない受け視点のため、分からないことだらけで話が進み、
昔の記憶をチラチラと漏れ聞くと不安定さが増します。

昔、何があったんだろう。
続きが気になって読み進めたのですが、昔の記憶こそが大地雷でした…orz


すみません。
以下、大きめのネタバレで辛口になります。


受けは教師から性的暴力を受けた過去があり、
その描写が最初から最後までキッチリ入ってます。
脅すときにとった卑猥な写真。
気持ち悪く触られ、淫乱だと言わされ、淫乱なポーズを取らされ、中出しまであり。
レイプ描写に吐き気がしました。

攻めが大好きで、攻めに嫌われたくなくて、守ろうとした結果がこんなことに…。

そのあと攻めが受けを守ってくれたら気分の悪さも軽減されただろうけど、
この作品の攻めはホントにホントに有りえない!!!

「大事に大事にしてたのにあんなことになってーーどれだけ悔しかったなんて(以下略)」

悔しい?
悔しいって言いました???
好きな人が性の暴力を受けたというのに、
大事にしてたものを先に取られた悔しさって何????

胸くそ悪さMAXです。
好きだ好きだって言いながら、好きな相手の気持ちを微塵も汲めない男で最悪な気分。
攻めの愛情は自分の欲を満たすだけなんです。
それが愛情と呼べるのか、私には読み取ることが出来ませんでした。

恋人セックスしたら変わるかな?と最後まで頑張って読みましたが、
最後の最後で、受けが教師に撮られた写真と全く同じことをさせる鬼畜さ。
性的被害者にすることじゃないだろ!!!!

そもそも脅されるネタを作った原因は攻めなんですけどね…。
開いた口が塞がらずただただイライラしました。

受けも受けで記憶をなくすほど心に深い傷を負ってたハズなのに、
攻めに言われるがまま写真に収まるのも違和感しかありません。

個人的にレイプ系も難なく読む方ですが、
この作品に関してはどうにもこうにも合いませんでした。
攻めがもう少し守ってくれたら、包容力があったら、教師にスカッとする制裁があったら…。
被害者であるはずの受けが軽んじられてる印象が強く残念です。

12

ちょと物足りなかった

電子書籍にて。
挿し絵はありませんでしたが、表紙の二人は私のイメージよりも可愛すぎるので却って無くて良かったような気がします。

久しぶりの執着物だったのですが、全体的に楽しく読めました。
ただ、高宮が啓杜を監禁凌辱するシーンは凄く良かったのですが、思ったよりも短めだったのでそこに物足りなさを感じてしまいました。
二人の心が通じ合って甘々な日々を読むのも楽しかったのですが…

高校時代に啓杜が繰間先生に凌辱されるシーンは読むのが辛かったです。
できれば読みたくなかった…
その後の繰間先生の動向が少々気になりましたが。

✨葵居先生のBlogで番外編の「執着ブルーデイズ」を読むことができました。
高校時代の高宮視点のお話でした。

7

常に受け視点なので執着心が伝わりづらく残念

『僕』攻めです。ええ、もう、大好きですとも!
そしてなんとも葵居さんの作品ではかなりエロエロ(中盤からはずっと)。
前作の『僕の犬のドSなご奉仕』もエロ多めでしたが、今回はそれを上回っております。
表紙は普通なのにね(笑

**********************
受けの啓杜は、17歳の頃に歩道橋から落下したことで記憶喪失となり、現在は小さな店を構えるショコラティエ。
30歳になった今もまだ記憶を取り戻せず、そしてまた積極的に思い出そうともしていません。

攻めは華やかな顔立ちながらも穏やかそうな性格を表した美丈夫で、人気作家の高宮。
啓杜とは実は幼なじみであり恋人同士でもあったのですが、啓杜の事故をきっかけに彼から離れて暮らしていました。
**********************

高宮の雰囲気はさながら外国人攻めといった感じでしょうか。
天然わんこですが、良くいるガタイが良くてキュンキュン言ってそうなというよりも、引き際を心得ていながらも心残りが見える躾の行き届いたわんこ。
そしてその心残りの部分により、再会した啓杜ともう離れたくない一心から彼を自宅に監禁してしまいます。

最初読み出した時は『昔仲が良かった』と高宮が言っても、『実は啓杜(高宮)が高宮(啓杜)をいじめてたのを忘れてました』とかだと思ってたんですよ。
啓杜も今まで積極的に記憶を取り戻そうとはしてこなかったわけですが、それは高宮も同じで。
啓杜に思い出さないでと懇願するものですから、絶対過去に後ろ暗いところがあるのだろうと。
や、確かに暗い過去はあったのですが想像した方向とはまったく別で。
陰湿さではいじめの方が心が軋みますが、これはまた違う方向で大人たちにムカムカとし、誰にも頼れず自分だけで解決しようとした啓杜が気の毒になります。
こんなこと言って嫌われたら…とか、そういうのって後から考えれば大したことでないはずなのに、その当時はまるで脇道が見えないようになっているんですよね。
特に若い時はそれが顕著なので。

しかし先にも書きましたが、怒涛のエロ展開でした。
中盤くらいから尿○責めにおもらしにと、走りまくっております。
そしてその中盤からは監禁もプラスされているのですが、これは書く方によって黒くてドロドロになったりしそうな設定なんですよね。
啓杜の過去や高宮の執着だけ取り上げると本来はもっと暗くなっても良いはずなのですが、SS以外は啓杜の視点で、しかも啓杜が記憶のない中でもつねに高宮を許しているので設定の暗さが薄れているのではないかと。
重くでドロドロはちょっと…という方にはほど良いのではと思いますが、個人的には『執着』と称すには物足りなさが。
高宮の執着らしいものを表しているのは監禁だけで、出来たら二人の過去に大きく関わった大人たちへの制裁とかあればもっと執着感が出たかなあと。
そして二度目に再会した時には啓杜が高宮の存在をすぐに受け入れてしまいトントンと進むので、残念ながら彼の悲壮感はあまり伝わらず…
高宮の必死さなんかは伝わってきたのですが、あともう一押し欲しかったー。
もうエロを削ってでも、もう一つくらい執着を匂わせる話が欲しかったです。
後出の作品はなかなかに難しいだろうなあと思いますが、どうせならば『執着』をやりきって欲しかったです。重くするか甘くするか、どちらかの方が良かったかな。

ちなみに今なら葵居さんのツイッターで、攻め視点のSSを公開中です。

13

超執着攻め!

高校の時の事故が原因の記憶喪失で、過去をすべて忘れている啓杜(受け)と、同級生で容姿端麗な小説家の高宮(攻め)が、再び出会うことから、脆く続いていたお互いの生活が一変する、シリアス色の強い作品です。

啓杜がショコラティエとして営む小さなお店で偶然の再会をした二人。恋人同士だったという高宮の告白に動揺する啓杜。それから高宮は「友達としてそばにいたい。昔みたいに二人で過ごそう」と、啓杜に甘く接します。それに戸惑いつつも、啓杜は惹かれていきます。

高宮と過ごしていくうち、記憶を取り戻せたらと初めて過去に向き合おうとした啓杜は、疎遠にしていた親や友人から話を聞きたいと地元に向かいました。それを知った高宮は「思い出さないで」と啓杜を監禁していまうのです。

ワンコな可愛い執着を想像していたのですが、全然違いました(笑)。

愛しているはずの受けを監禁して、「啓杜の全部をもらう」と、尿道責めをし、おもらしをさせ、ドライオーガズムを感じるまで攻めまくり、写真を撮りまくるなどなど、病的で異常な執着に内心折れそうになりました。

しかし、読み進めていくうちにじわじわ響いてきたのは、啓杜も高宮を愛して赦して、受け入れているから。そして自分も赦してほしいと願っている、という深い愛情でした。一見異常なのですが、二人のお互いへの想いが伝わるから、それすらも美しくさえありました。

そんな超執着の本編でしたが、番外編では、啓杜に裸エプロンをさせて、キッチンで…という甘いその後のお話もありますので(もちろん高宮の変態っぷりは健在です)、お口直しな感じで、読み終わってみれば大満足でした。

神と迷ったのですが、啓杜が記憶を無くし、高宮の心を歪ませた原因のきっかけになった高校時代の出来事が痛かったので、萌え2とさせてもらいました。

愛するが故の異常な執着を見せる攻めに萌える方にオススメ。

13

記憶喪失サスペンス<エロエロ監禁物

あらすじ:
高校生のときの事故で記憶をなくし、今は小さなショコラトリーを営む啓杜(けいと・受け)。
ある日、高宮(攻め)という作家が店にやって来る。
雅悠は、彼と自分が幼馴染みで恋人同士だったと言い出し……

高宮は、現在の啓杜にひたすら優しくする一方で、彼が記憶を取り戻そうとすると酷く狼狽する。
啓杜もまた、高宮の小説を読んだり昔のことを思い出そうとすると酷い不快感に襲われる。
高宮の優しさに惹かれていくにつれ、何とか彼のことを思い出したいと願うが…

啓杜の失った記憶が物語のキーとなるのかと思いきや、その謎より高宮のヤンデレぶりと彼とのエロエロ監禁生活がメインとなるラブサスペンス。
物語中盤からラストまでねっとりエロ描写が続き、良くも悪くもお腹いっぱいになる一冊です。

なぜ親や友人が過去のことを知らないのか?
という疑問が湧いてきますが、そこは高校時代の啓杜のエピソードにより解決。
啓杜が高宮とのことや、ある人物から受けた性的暴行のことを自分の中に抱え込んでいたため、真相は闇の中に葬られてしまったのでした。

啓杜を一度失ったことでヤンデレに目覚めた?高宮は、啓杜が昔のことを思い出さないよう、彼を監禁。
縛って身体の自由を奪ったり、ブジーを尿道に差し込み排泄を我慢させたり、高校時代の爽やかさはどこ行った?ってくらい色々やってます。
啓杜が辛い目に遭ったことを知っていながら何故こんな鬼畜プレイに目覚めるのかいまいち理解できず、高宮のヤンデレ化には釈然としないものが残りました。

ラストは啓杜の広い心と愛情により丸く収まりますが、本当に今の高宮でいいの?
高宮への想いをチョコレートに喩えて"日常生活には必須じゃないけどあえて欲しくなる存在"と言っていましたが、その「あえて」の理由が弱い気がしました。

前半のミステリアスな雰囲気と啓杜のクールな佇まいが好きだっただけに、その後のエロ推し展開はやや残念。中立寄りです。

14

この作品が収納されている本棚

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